教育学

平成25年度大学院博士前期課程学内選考試験問題
研 究 科 名
文学研究科
教育学専攻(教育学)
科
目
名
教 育 学
問題Ⅰ、問題Ⅱの両方に答えなさい。
問題Ⅰ 子どもの人権をめぐるわが国の現状を簡潔に説明しなさい。次に、課題と思われる点を示し、その解決策
を自由に論じなさい。
問題Ⅱ 教育学における「技術知」と「反省知」の両側面について述べた、広田照幸による次の文章を参考にして、
今後の教育学において「技術知」と「反省知」とがどのような関係にあればよいか、あなたの考えを述べな
さい。
「高等教育の機会拡充のために、大学進学率の推移を男女別や都道府県別で細かく調べたデ
ータが作られたとする。技術知である。それを、ある県の高校教師が見て、『ああ、これまであ
たりまえのように進路指導してきたけれど、自分の県の特徴はこうなっていたのか』と、何か気
がつくことがあれば、それは反省知として機能していることになる。つまり、知の内容であれ、
知の果たす機能であれ、技術的合理化・効率化に向けられた知と、もっと広い世界に現実を置き
直してみる知とがあるのである。」(広田照幸著『ヒューマニティーズ 教育学』岩波書店、2009
年、58-59 頁)