資料3 - 内閣府

資料3
改革工程に沿った取組の評価シート(案)
府省庁名
厚生労働省
部局名
医薬・生活衛生局 生活衛生・食品安全部 水道課
関係府省庁
改革項目
⑥PPP/PFI手法について、公的負担の抑制につながることを前提としつつ、地域
の実情を踏まえ、導入を優先的に検討するよう促す仕組みの構築
A
B
2016年度(初期値) 2020年度(目標値)
D=(C-A)/(B-A)
C
201〇年度末 進捗率(%)
KPI(第1階層)
ー
ー
ー
(注)
(注)
KPI(第2階層)
ー
ー
ー
(注)
(注)
改革工程に位置づけられ
た施策及びKPIの進捗管理
と評価をどのように進める
のか
厚生労働省において、人口減少社会の到来等の事業環境の変化に対応した官民連携の導入促進に向け、水道事業における官民連携の手引き(平成26年3
月)を策定・周知。引き続き、水道分野における官民連携推進協議会や新水道ビジョン推進に関する地域懇談会等の機会を通じて先進事例等の情報共有を図
り、水道事業者及び民間事業者の取組を促進。
【水道分野における官民連携推進協議会】
■平成27年度は、富山(7/28)、東京(10/2)、大阪(12/4)、広島(2/5)の4か所で開催。
【新水道ビジョン推進のための地域懇談会】
■全国各地の水道事業者等による各種推進方策について、その取り組みの内容を情報共有するとともに、広くそれを発信して、地域内の連携を図り、新水道
ビジョンに示した施策を積極的に推進することを目的とし全国各地域で開催(平成27年度:4地区(北海道、中部・北陸、九州、東北))。
【各種指針及び手引きを策定・周知】
■各種計画及びビジョン作成のための手引等を提供し取組を促進
・新水道ビジョン(平成25年3月)
・都道府県水道ビジョン作成の手引き、水道事業ビジョン作成の手引き(平成26年3月)
・簡易支援ツールを使用したアセットマネジメントの実施マニュアル(平成25年6月)
・水道事業における官民連携に関する手引き(平成26年3月)
【多様なPPP/PFI手法導入を優先的に検討するための指針の活用促進】
■各都道府県水道行政担当部局、各水道事業者等あて依頼発出(平成27年12月18日)。
【地方公共団体への支援】
コンセッション方式を活用した事業を官民連携等基盤強化の方策の一つとして、事業実施に向けて具体的な検討を促進させるため、以下の支援事業を平成27年度から開始。平成28年度も引き続き実
施予定。
○ 地方公共団体が実施する水道事業における官民連携の導入に向けた調査、計画作成等事業
改革工程に沿って新たに (生活基盤施設耐震化等交付金、実施主体:地方公共団体)
予算措置した事項や新た ○ 地方公共団体での官民連携の検討を促進させるため、コンサルタントによる助言等を実施
に着手した施策(平成27年 (官民連携等基盤強化支援事業費、実施主体:国)
度実施、平成28年度予定 【水道事業基盤強化方策検討会など】
○ 水道事業の広域化を含む基盤強化のさまざまな方策について検討を進めるために、学識経験者などをメンバーとする検討会を平成27年9月に設置、これまで6回開催し、平成28年1月の検討会で
含む)
は、事業統合などによる広域連携の推進や、民間企業の経営ノウハウや人材の活用に向けた官民連携の推進による経営基盤強化等を内容とする中間とりまとめを行った 。
○ 中間とりまとめを踏まえて、今後は、厚生科学審議会に設置した「水道事業の維持・向上に関する専門委員会」において、安全、強靱で持続可能な水道を実現するための方策の詳細について検討
を進める(第1回を3月22日に開催)。
※(注)と記載した部分については、今年度は記載を求めません。
第10回社会資本整備等WG
説明資料
平成28年3月24日
厚生労働省 医薬・生活衛生局
生活衛生・食品安全部 水道課
新水道ビジョンの策定
平成16年6月
水道ビジョンを策定
水道のあるべき将来像について、関係者が共通の目標を持ち、その実現に向けて取り組んでいくための具体的な施策や工程を示す。
~ 水道ビジョン(平成16年6月)の策定から8年以上が経過
~
 東日本大震災による水道施設の大規模な被災の経験
 人口減少社会の到来により事業環境が一層厳しくなる懸念
平成24年2月から新水道ビジョンの検討を開始
新水道ビジョン(平成25年3月公表)
【 基本理念 】
地域とともに、信頼を未来につなぐ日本の水道
取組みの方向性
安全
安全な水の供給
方策推進の要素
・給水人口・給水量、料金収入の減少
・水道施設の更新需要の増大
・水道水源の水質リスクの増大
・職員数減少によるサービス水準の影響
・東日本大震災を踏まえた危機管理対策
役割分担の明示
都道府県ビジョンの策定
水道事業ビジョンの策定
挑戦
将来の課題に挑戦する意
識を持って取り組むこと
強靱
方策の推進
強靱な水道の構築
連携
持続
関係者間の連携によって
方策を推進すること
持続性の確保
枚挙にいとまがない課題
各種方策の推進(例)
アセットマネジメントの徹底
水道施設のレベルアップ
・施設更新、耐震化
広域化・官民連携等による組織力アップ
水道事業の基盤強化方策に盛り込むべき事項(抜粋)
平 成 2 8 年 1 月
水道事業基盤強化方策検討会
Ⅱ各論 2 経営基盤強化について
(5)官民連携の推進
水道事業を支える人材の確保としては、水道事業者間の人材の融通のみならず、民間企業の経営ノウ
ハウや人材の活用にも積極的に取り組むべきである。
例えば、官民の共同出資会社が受託事業を増やすことにより、水道事業の広域化を進めることも、公共
施設、インフラ等の維持・管理、運営等については、第三セクターが事業を行うことにより、効率化が図ら
れ、新たな価値が生み出される事例が認められていることや、水道事業において既に取組例があること
を踏まえれば、水道事業基盤強化策の一つと期待できる。また、民間企業の人材が官民交流により水道
事業者の職員として広域連携の推進を担うことも考えられ、水道事業者、都道府県、民間企業等が、従
来の垣根を越えて柔軟に交流し、互いの知恵を出し合う取組が有効である。
官民連携には、水道事業の個別の業務を委託する形のほか、第三者委託やPFIの活用など様々な形
があり、水道事業者は、経営の弱点や地域の実情に応じて様々な展開を検討するべきである。
また、民間企業を活用してIT化を進め事業効率を高めることも、水道事業の経営基盤の強化につなが
るものであり推進すべきである。
一方、民間事業者においても、水道事業者からの幅広い要請に十分応えるための体制の充実・強化な
ど、より積極的かつ柔軟な対応が期待される。
水道事業の基盤強化方策に盛り込むべき事項(抜粋)
平 成 2 8 年 1 月
水道事業基盤強化方策検討会
Ⅱ各論 2 経営基盤の強化について
(2)広域連携の推進
(広域連携の必要性)
事業経営の困難さが増す中、これからの水道事業の経営には、長期にわたって財源を手当しつつ、地域の将来像を
見据えて施設の更新・再構築を進めるといった対応が不可欠であるが、水道事業者の職員数が減少・高齢化しているこ
とを踏まえると、必要な人材を個々の事業者が個別に確保し続けることは、特に零細な事業者においては、現実的では
ない。
水道を支える人材を、地域単位(都道府県内を1~数ブロックで構成するイメージ)で、広域的に連携して確保し、さら
には将来に向けて継続的に育成していく取組が効率的かつ効果的と考えられる。なお、特に事業規模の小さい簡易水
道については、すでに簡易水道より規模の大きな水道との統合、又は複数の簡易水道の統合を図ることを国の方針とし
て示しているところであるが、統合し一定の事業規模の拡大を図ってもなお必要な人材の確保が困難な場合には、さら
に周辺事業者との連携を図る必要がある。
また、地域単位で広域的に連携することによって、施設の共同利用や調達や水質検査等の共同実施等により、スケー
ルメリット(規模の経済)が働き、経営コストの削減が進むことも期待できる。
(広域連携のあり方)
水道事業者間の広域連携は、スケールメリット創出によるコスト削減のみならず、長期にわたって財源を手当しつつ、
地域の将来像を見据えて施設の更新・再構築を進めるといった戦略的な取組が可能となるような人材確保の観点が重
要である。
給水人口が分散して採算を取りにくい中小規模の事業者の場合、事業統合によりスケールメリットを求めることが課題
解決の有力な選択肢となる場合が多いと想定されるが、この場合でも、人材確保の視点を持って統合を進め、統合後の
事業者において、いたずらに人員削減を行ってしまうことなく、水道が直面していくこととなる新たな課題に対応する能力
が確保されることが必要である。
このため、広域連携の形態は、「広域化」の代表的な形態である水道料金の統一を伴う事業統合である必要は必ずし
もなく、都道府県域全体として、職員層の厚い大都市の水道事業者や都道府県営の水道用水供給事業者、先進的な取
組を行っている水道事業者の人材を活用する観点から、経営統合(経営主体を統合するものであり、事業は統合しない
ため水道料金は異なる設定が可能。)や、さらには人材の融通・派遣、事務的な協力の実施など、地域の実情に応じて
選択することが考えられる。また、このような地域全体での人材の活用を通じて、地域の水道の将来を担う人材の育成
水道事業の基盤強化方策に盛り込むべき事項(抜粋)
平 成 2 8 年 1 月
水道事業基盤強化方策検討会
Ⅱ各論 3 水道施設の更新・耐震化、規模の適正化の推進
(1)アセットマネジメント(長期的視野に立った計画的資産管理)の推進
国民皆水道とも言えるほどの高い普及率に達した今、水道施設は新たに拡張する時代から今ある施設の維持を中心と
した時代へと移り変わり、保有する施設を計画的に更新することが重要となっている。
また、水需要の減少が想定されるなか、更新時に合わせて、施設規模の適正化を進めることも効率的に事業運営を行
う上で重要である。
(アセットマネジメントの義務付け)
水道施設の修繕、更新、耐震化及び再構築(以下「更新等」という。)を、長期的視野に立って更新需要を把握した上で、
財源確保を考慮しつつ計画的に行うことを、水道事業者に義務付けるべきである。
国は、アセットマネジメントは更新需要の試算に止まるものではなく、試算結果を踏まえて財源を確保し、施設の更新等
を実施することまでを含めたものであるとの認識を広めるとともに、水道施設の更新等を適切に行う上で求められる事項
を明らかにするべきである。
(アセットマネジメントによる更新需要等の公表)
更新等の工事の実施や水道料金への理解を求めるため、水道施設の老朽化等の状況及び長期的視野に立った更新
等の見込み(更新等の内容・時期・所要額)を需要者へ情報提供することを水道事業者に義務付けるべきである。
厚生労働省における官民連携推進のための取組
1.地方公共団体及び民間事業者等への働きかけ
○水道分野における官民連携推進協議会の開催
・平成27年度は、富山(7/28)、東京(10/2)、大阪(12/4)、広島(2/5)の4か所で
開催。
○「水道事業における官民連携に関する手引き」の作成(平成26年3月)
昨年度の模様
(仙台会場)
・従来のPFI導入検討の手引き等を再編し、コンセッション方式の導入に向けた検討にかかる
内容等の充実を図った。
2.平成27年度予算における支援措置
コンセッション方式を活用した事業を官民連携等基盤強化の方策の一つとして、事業実施に向け
て具体的な検討を行う段階の案件を対象として、以下の支援事業を平成27年度から開始。
○ 地方公共団体が実施する水道事業における官民連携の導入に向けた調査、計画作成等事業
(生活基盤施設耐震化等交付金 50億円の内数、交付率1/3、実施主体:地方公共団体)
○ 地方公共団体での官民連携の検討を促進させるため、コンサルタントによる助言等を実施
(官民連携等基盤強化支援事業費 0.1億円、実施主体:国)
3.水道施設整備におけるPFI事業への対応
○ 従来は、BTO方式のみ対象としていたところであるが、平成27年度より水道施設整備費補助
及び生活基盤施設耐震化等交付金において、BOT方式も対象に拡大。
多様なPPP/PFI手法導入を優先的に検討するための指針の活用促進
【概要】
○ 平成27年12月15日、民間資金等活用事業推進会議で決定。
○ 「経済財政運営と改革の基本方針2015(骨太方針)」(平成27年6月30日閣議決定)を踏まえて、多様な
PPP/PFI手法導入を優先的に検討するための指針を策定。
○ 平成27年12月17日付にて、内閣府・総務省の連名により各都道府県等PFI担当部長あて通知。
○ 平成27年12月18日付にて、厚生労働省水道課より各都道府県水道行政担当部局、各水道事業者等あて依頼。
【対象施設】
○ 公共施設等(例えば空港、上下水道等の利用料金が発生する施設や庁舎、宿舎、
公営住宅、学校等を含む。)
【対象事業】
○ 整備等(例えば新規建設、改修のみならず、運営、維持管理を含む。)
【検討プロセス概要】
①対象事業の検討開始
②適切なPPP/PFI手法の選択
左記以外
事業実績に照らし、
採用手法の導入が
適切である場合
③検討・評価
有利
④PPP/PFI手法を導入
不利
PPP/PFI不採用
評価結果公表
集中強化期間内におけるコンセッション方式を活用したPFI事業の進捗状況
(1)大阪市
○ 大阪市では、水道事業でのコンセッション方式の活用に向けた取組を継続中。
・ 本年2月市議会において、条例改正案を再提出。
(2)奈良市
○ 奈良市では、水道事業でのコンセッション方式の活用に向けた検討を平成27年度より開始。
・ 厚生労働省による官民連携等基盤強化支援事業として、奈良市の検討業務を支援。
・ 本年3月市議会において、条例制定案を提出。
(3)広島県
○ 広島県では、水道事業でのコンセッション方式を含む官民連携の活用に向けた検討を平成27年度より開始。
・ 厚生労働省の生活基盤施設耐震化等交付金を活用。
・ 平成28年1月に、「県営水道事業における公共施設等運営権活用検討調査報告書」を公表。
(4)その他の自治体
○ 厚生労働省では、以下の事業を平成27年度から開始。各自治体が、コンセッション方式を含めた
官民連携を進めるための検討など、具体的な案件形成に向けた取組を円滑に進めていけるよう支援を実施。
・ 水道事業における官民連携の導入に向けた調査、計画作成等事業。
(生活基盤施設耐震化等交付金、交付率1/3、実施主体:地方公共団体)
⇒ 3事業体(広島県を含む)において、検討が進行中。
・ 官民連携の検討を促進させることを目的として、コンサルタントによる助言等を実施。
(官民連携等基盤強化支援事業費、実施主体:国)
⇒ 2事業体(奈良市を含む)において、検討が進行中。
○ 引き続き、上記支援を進めるとともに自治体への個別の働きかけを強化する等により検討対象自治体
の増加を図るべく努力。
水道事業におけるPFIの導入事例
朝霞浄水場・三園浄水場
常用発電設備等整備事業
寒川浄水場排水処理施設
特定事業 (神奈川県企業庁)
川井浄水場再整備事業
(横浜市水道局)
(東京都水道局)
既存脱水施設
新設施設
既存濃縮施設
水質センター
【特徴】
○常用発電設備(コージェネレー
ションシステム)を民間企業が
建設・運営。
○平常時には、電力及び熱(蒸
気)を、震災時には電力を供
給。
水道事業者は事業契約に基
づき、電力等の購入代金を支
払う。
【特徴】
○老朽化した排水処理施設(脱水施
設)の更新に当たり、民間企業が
施設の設計、建設、維持管理、運
営、脱水ケーキの再生利用を実
施。
【特徴】
○日本で初めて浄水場施設全体の
更新と運営・管理をPFI方式で実
施。
○国内最大の膜ろ過施設。
(セラミック膜)
○太陽光発電で浄水場の電力を賄
い、CO2削減。
水道事業におけるPPPの導入事例
(箱根地区水道事業(包括委託))
【事業概要】
事 業 名 称
発 注 者
受 託 者
受 託 期 間
受 託 金 額
箱根地区水道事業包括委託
神奈川県企業庁
箱根水道パートナーズ㈱ ※特別目的会社
2014年4月~2019年3月(5年間)
38.9億円※変動費等による増減有り
箱根水道センター、水源3ヶ所、浄水場2ヶ所、
受 託 施 設
配水池16ヶ所、ポンプ所8ヶ所
対象地域
【運営概要】
対
給
給
象
水
水
地
域
戸 数
人 口
(日平均)
給水量
(日最大)
箱根町北部
(仙石原,宮城野,強羅,木賀,元箱根)
4,353戸 (2015年4月1日現在)
6,185人 (2015年4月1日現在)
7,687m3 (2014年度実績)
10,964m3 (2014年度実績)
仙石原
強羅
箱根湯本
芦ノ湖
箱根町
南部地域
箱根町給水
水道事業におけるPPPの導入事例
指定管理導入後の業務範囲
(水みらい広島(第三者委託))
水みらい広島は、民間ノウハウを活かして水道施設を一体的に管理運営
県からは、現場に県職員を派遣し、県が培ってきた技術を継承
広島水道用水供給水道
市町水道事業
調整池
かくはん池
塩素混和池
沈でん池
ポンプ
取水設備 沈砂池 導水管
取水施設
着水井 フロック
形成池
導水施設
ろ過池
配水池
浄水池
浄水施設
送水施設
県の業務範囲
経営計画の策定・料金改定
維持管理計画・水質管理基準の策定
(3条部分)
水みらい広島
の業務範囲
性能発注方式による水道施設の一体的な管理運営
(運転監視、水質管理、保守点検、ユーティリティ調達
修繕、施設管理、事故・緊急時対応 等)
実使用水量の決定
緊急時・工事施行時等の給水停止
所有建設
県の業務範囲
用地事務
建設改良計画の策定・建設改良事業の執行
資産所有・管理
維持管理
(4条部分)
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