11 PDFファイル 2016,3,14 発行

平成28(2016)年3月14日
第 11 号 (第 204 号)
ホッと一区切り ですね
~ 自分だけ? ~
学校長
長岡 利保
いよいよこの平成27(2015)年度も残り20日あまりとなり
ました。みなさんにとって今年度はどんな年でしたか。自分にとって
は去年の4月からこの3月まで、毎日が新しい事でありとてもとても
めまぐるしい年でした。「この年齢になってもこんなに環境が変わる
こともあるんだな」と、正直びっくりマーク(!)やはてなマーク(?)
だらけの1年間でした。そんな年ではありましたが、変化があってと
ても刺激的な年となりました。
来月には新年度がスタートしますね。ちょっと目を外に向けたいと思うのですが、日本は4月スタート
しますが、では他の国ではいつがスタートになっているのでしょう。例えば、お隣の韓国では3月から、
アメリカは9月から(州ごとに微妙に違いあり)で、今年注目のブラジルは2月、などでした。ちなみに、
アメリカやブラジルでは入学式や始業式はないそうです。各国それぞれ事情があってその月にしているよ
うですが、日本にとってこの4月は、社会では国の会計関係で、学校では陽気が子どもの健康によいため、
という記録があるそうです。これからどんどん陽気もよくなります。気持ちのいい空気を胸一杯吸って新
年度を迎えたいですね。さらに詳しく知りたい方は今度自分で調べ学習をしてみるのもいいでしょう。
最後にみなさんに伝えたい言葉として、この言葉を自分に置き換えて考えてみてください。
『自分だけやっていると思わないことが大事だ』
と言うことです。なぜこの言葉が浮かんだかというと、この頃は年度末で社会全体も忙しいのか、ニュー
スなどを見ていると「なぜそんなことで事件になるのだろう」などと考えてしまうことが多々ありました。
そこには、自分のことしか見えなかったことが、原因としてあるのではないかと感じました。どうしても
忙しかったり、何か問題を抱えていたりして一杯になると、「あの人は…」「自分だけどうして…」など
と考えてしまいがちではないでしょうか。自分ひとりで考えることには限界があります。まして、ネガテ
ィブな状況ですと良い方向に考えは及ばないと思います。でも、それは自分の中だけの事情であって実際
は違うかもしれません。自分がやっていることは見えるが、ほかの人がやっていることは見えない、とい
うことです。ちょっと考える視点を変えて周囲の人の立場に立ってみると、理解できて良い考えも浮かぶ
かもしれません。何か悩むことがあったとき、まずは視点を変える努力をしてみませんか。
今年度も浦舟特別支援学校に温かいご支援、
ご協力を頂いた保護者、
地域の皆様には深く感謝申し上げます。
学校教育目標の一つである
「さ
まざまな人と共に生きる意識を育てます。」を目指し、教職員一同、
力を合わせ取り組んでまいります。さらに来年度も皆様のご支援を得
られればと願っております。よろしくお願いいたします。
本校
センター病院院内学級
教職員一同、卒業生の輝く未来を
ご卒業を祝し、新しい門出に向けて
応援しています。「夢を現実に!」
エールを送ります。おめでとうござ
います。
訪問指導学級
ご卒業おめでとう
市民病院院内学級
みなと赤十字病院院内学級
ございます!!
市大病院院内学級
これから先も楽しいことだけではなく
つらいこともたくさんあるでしょう。
何も咲かない寒い日は、下へ下へと根
でも、大丈夫。
をのばせ。やがて大きな花が咲く。
みなさんはたくさんの人に支えられています。
ちょっと不安になったら、
振り返ってみてください。
わたしたちが応援しています。
ゆっくりでも、あなたの歩幅で進んでください。
4月の予定
4月4日(月)まで春季休業
4月5日(火)始業式(短縮午前授業)
卒業おめでとう!!
学校アンケートの結果について(学校評価)
浦舟特別支援学校では、保護者の皆様に学校評価をお願いし、学校教育活動の反省と改善に生かしてい
ます。児童生徒・保護者の皆様から多くのご回答をいただきました。
≪保護者アンケートのまとめ≫
*設問 1~6教育課程・学習指導、7~10 教育活動、11~14 生徒理解・生徒指導、15~18 保健・安全管理、
19~24 保護者との連携・学校経営、25 進路指導(中学部のみ)
全般に良い評価をいただいています。今年度は、
「保護者・医療・元の学校との連携を密に行っている」
「子どもの悩みに適切に応じている」
「子どもを良く理解している」
「子どもの間違った行動にきちんと指
導している」
「緊急時の行動手順・動き方について適切な指導をしている」
「環境教育に力を入れている」
等に、
『あともう少し取り組む必要があるのではないか?』というご指摘を頂きました。浦舟特別支援学校
は様々な諸機関と連携し、子どもたちへの指導をしていかなければならないこと、また、子どもの状況を
的確に捉えていくことが必要であることを常に自負し取り組んで参りましたが、その取り組み状況をさら
に保護者や地域の皆様に発信していく必要があることが分かりました。今回のご指摘を真摯に受け止め、
さらに保護者・医療・元の学校との連携を充実させながら、子どもたちを把握し指導を充実させていこう
と考えます。
☆保護者の皆様から寄せられた感想の一部を紹介します。
保護者が困ったとき、長期に渡
って支援してくれるような専任
教員を育成してほしいです。ま
た、そのような仕組みの整備も
していただきたいです。
短い期間ではありましたが、
横浜の教科書が配布されるな
ど、手厚い対応に恐縮しまし
た。ありがとうございました。
授業の中に、日本
の季節に合った伝
統行事を積極的に
取り入れていただ
きたいです。
院内学級での時間は、希望を失いかけていた
子どもに生きる力を与えてくれました。心に
寄り添い、指導してくれたことに感謝。学習
でも、いろいろな教科の勉強ができ、本人の
自信に繋がりました。子どもに笑顔が見られ
るようになりました。
学習の進度、担任一人だけに任せすぎでは。学校全体
で把握していただきたい。地元の学校と同じ進み方を
しないと、困ります。
一部の教科だけに力を入れて取り組んでいる気がし
ます。全教科、全範囲に渡って万遍なく指導してほ
しいです。
≪児童・生徒の皆さんへのアンケートのまとめ≫
児童・生徒の皆さんへのアンケートも実施しました。昨年度の振り返りから、今年度は「分かったという
手ごたえ」の向上に重点を置いて取り組んできました。特に、タブレットなど ICT 機器を活用するなど授
業方法を工夫して、日々の授業に取り組みまし
たが、子どもたちにとっては、あともう少しで
あったようでした。さらに、授業に対する興味・
関心も期待するほどの伸びが得られなかったこ
とも分かりました。
そこで、28年度は今年度を踏襲して「分か
ったという手ごたえ」を追究するとともに、学
んだことを様々な場面で活用させて学習の有用
感を味わわせること、そして、子どもたちの思
いを引き出す、個に応じた指導を徹底させて、
達成感・満足感に繋げられるようにバランスよ
く学習指導に取り組んでいく必要があると感じ
させられました。
≪学校評議員会で話し合われたことのまとめ≫
3月初旬、アンケートの結果を評議員の皆さんに見ていただき、ご意見をいただきました。その時に
話し合われたことの一部は、以下のようなものでした。
・ 学校の取組みが保護者や地域に伝わりにくい状況が見られる。情報発信の仕方を工夫する必要がある。
・ 来年度は、
「分かる授業」
「学んだことを生かす活動」
「思いを引き出す、個に応じた指導の徹底」をバ
ランスよく実施し、達成感・満足感に繋げていきたい。
・ 連絡帳は、子どもたちの学校での様子を伝える有効な手段である。保護者との連携を図る有効な手段
である。また、ソーシャルワーカー等の医療との連携も大切である。そのときは、何を相談したいの
か、はっきりさせる必要がある。
・ 治療が終わって地元の学校に戻るとき、学校間の連携はよく取れているが、医療との関係はコーディ
ネーターや担任の力が必要である。
・ 今年度、初めて院内学級での高等学校受検が実施された。細かい配慮のあるマニュアルが作成された。
・ 病弱の特別支援学校は全国に73校。
「学籍の移動」
「高校生への支援」については、常に話題になる。
・ 高校生への指導は、条件付きで始まったばかりである。指導を受けていない高校生は居る。
・ 平成29年度、県から市に移管されるが、旅費等、浦舟に良い方向に向かえるといい。また、この機
に乗じ、院内学級の必要性を他の病院に調査してみてはどうだろうか。中核病院ならば、対象者がい
るように思う。
学校アンケートへのご協力、誠にありがとうございました。多くの励ましのお言葉と共に、我々の指導
の課題等について、ご意見・ご指摘もいただきました。言葉だけではなく、態度でしっか
り応えていきたいと考えています。今後も、浦舟特別支援学校の学校運営について、ご理
解・ご協力をお願いいたします。