2016年3月24日 大阪府議会議長 今井 豊 様 提出者 大阪府議会議員 宮原 威 石川 たえ くち原 亮 第1号議案の予算の組み替えを求める動議 第1号議案「平成28年度大阪府一般会計予算の件」を、下記により組み替えるよう要 求する。 記 (1)府の子ども医療費助成の対象(通院分・入院分)を小学校卒業まで引き上げる。そ のことによって、市町村が、最低でも中卒、大半は18歳まで実施できるようにする。 (必要財源26.7億円) (2)広域型特養ホーム整備費補助を、現在の1床270万円から350万円に引き上げ て年1500床規模で整備をすすめ、5年で待機者を解消する。(同38.4億円) (3)生活習慣病対策予算および市町村の特定健診事業への補助を充実する。(同5億円) (4)介護予防対策予算を市町村とともに増額する(介護保険の枠内で)。市町村のがん 検診への府独自補助制度創設を検討する。(同20億円) (5)千里救命・救急センターへの独自補助復活など、3次救命救急センターへの補助を 増額する。(同10億円) (6)府独自の2次救命医確保補助制度を創設する。(同10億円) -1- (7)子ども家庭センターの虐待対応職員を増員する。(同1.5億円) (8)35人以下学級を小学校3年と中学校1年に拡大する。(同39億円) (9)2011年度から廃止した学校警備員への補助を復活する。(同5億円) (10)高校生奨学給付金を府独自に拡充し、現在の支給対象(非課税世帯)生徒への支 給額に上乗せする。(同12.8億円) (11)ものづくり支援関連予算を2007年度の水準に復元する。(同6.8億円) (12)商店街・小売業振興の予算を2007年度の水準に復元する。(同6.1億円) (13)大阪総合労働事務所の体制を強化し、窓口開設時間・相談時間の夜間延長、メー ル相談対応など、ブラック企業対策を抜本的につよめる。(同0.5億円) (14)住宅地の液状化対策、長周期地震動対策の検討、要援護者の避難対策など防災対 策を強化する。(同1.5億円) (15)高齢者住宅改造助成事業を復活する。(同2.4億円) (16)河川改修予算を増額し、河川整備や土砂災害対策をすすめる。(同20億円) (17)住宅太陽光発電設備設置促進のために補助制度を創設し、毎年1万戸規模で普及 する。(同8億円) 必要財源 一般会計 213.7億円 -2- 提案理由 格差と貧困の広がりの中、大阪府民の生活と経済の落ち込みが続いている。2013年 からの2年間だけでも非正規雇用が6万6千人増加し、正規雇用の比率が低下している。 児童虐待や、暴力行為など子どもの問題行動が急増している。特養ホームの待機者増や保 育所入所「不承諾」が大量に生まれるなど、国による医療・介護・福祉の改悪が、府民生 活の大きな負担増となっている。地震など自然災害から府民の安全を守る対策も急務であ る。 こうした時こそ大阪府が、住民福祉の増進を図るべき広域自治体として、暮らしと雇用 を守り中小商工業支援などを強化していくことが求められる。 しかし、提出されている新年度予算案は極めて不十分と言わざるを得ない。 よって、日本共産党大阪府議会議員団は福祉、医療の充実、府民の安全対策、少人数学 級をはじめとする教育の充実など、府民のくらしを応援し、大阪経済の振興を図り、府税 収入の増加につなげるために、本動議を提出する。 -3-
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