統合エンジニアリングツール「TIET」の実用化について

2016年3月23日
(東証一部、証券コード:1983)
統合エンジニアリングツール「TIET」の実用化について
当社は、火力発電所EPC*1案件向けに、統合エンジニアリングツール「TIET(TPSC Integrated
Engineering Tools)」を開発し、順次実用化を進めております。
TIETは、プラントエンジニアリングに使用する複数の異なるエンジニアリングソフトおよびデ
ータ類を最新の3D技術と融合させ、シングルプラットフォーム上でデータを一元管理するツールで
す。その最大の特長は、膨大な量の図面や各種関連データ等の整合性、設計確定箇所を管理し、常に
最新の状態を維持することで、技術者間で共有するデータの正確性を高めたことです。さらに、クラ
ウド上の仮想サーバーを利用することで、海外に点在する拠点間でグローバルに展開するプロジェク
トチームのコンカレントエンジニアリング*2を実現しました。
また、TIETは、対外的にも高く評価され、昨年 6 月に PACE(オーストラリア・プロセス・制御
エンジニアリング協会)ZENITH AWARD2015 の発電・エネルギーマネージメント部門において最優秀賞
を受賞し、また、昨年 10 月にアラブ首長国連邦ドバイにて開催された「AVEVA World Summit 2015」
と同年 12 月に横浜市で開催された「AVEVA World Japan User Group Meeting 2015」で、主催者であ
る AVEVA 社より要請を受け招待講演を行っています。
現在当社が建設中のタイ、フィリピンをはじめとしたEPC案件でTIETは既に実用化しており
ますが、先日着工についてお知らせしたタンザニア・キネレジ火力発電所の建設においては、これに
加え新たに開発中のプロジェクト管理ツール「T-PRIDE」*3を併せて導入する予定です。
当社は、これからも技術開発を通じてEPC案件における事業基盤を強固なものとし、客先より高
く評価されている「エンジニアリング技術」と「納期厳守」の更なる向上に継続して取り組み、プロ
ジェクト全体の品質をより高め、お客様に満足いただける発電システムを提供してまいります。
*1
EPC:Engineering(設計)、Procurement(調達)、Construction(施工・試運転)までの一括請負。
*2
コンカレントエンジニアリング:海外を含めた複数のエンジニアリング拠点で業務を同時並行に進め、デ
ータを同期・共有することでエンジニアリング品質の向上とリードタイム短縮を実現する手法。
*3
T-PRIDE:EPCプロジェクトにおける原価、スケジュール、リソースの予実データを有機的にモ
ニタし、完成時の予測をタイムリーに把握・管理することでプロジェクト品質を担保するシステム。
AVEVAは、世界屈指のエンジニアリング・ソフトウェアプロバイダーで、先端エンジニアリングソフトウェア
の紹介やソフトウェアカスタマイズに関する講演等を世界各地で行っております。世界中のエンジニアリング会社、
重電メーカー、造船業者等が参加し、参加企業同士が情報交換する場も設けられ、交流の場ともなっています。
本件に関する問合せ先
東芝プラントシステム株式会社
業務部 広報担当
TEL:045-500-7012
e-mail:[email protected]
以
上