Coffee Lecture LOCALITY 8 7 6 c t u r e L e ここが コーヒーベ ルトです! インドネシア ハ ワイ グァテマラ 赤道をはさんだ北緯 23 度 27 分 から南緯 23 度 27 分の年平均気 温が 20 ℃を超える熱帯・亜熱 帯地域。コーヒーの樹は、この エリアでないと健全な生育が保 てないといわれる 重厚感あふれるどっしりとした 苦みが特徴的。酸味のある豆だ が、深い焙煎で酸味を苦みに変 えて楽しむことが多い。穏やか な風味も味わえる 甘い香りと苦みが少なくマイル ドな酸味の「ハワイコナ」が有 名な産地。柑橘系の果実の酸味 も特徴的。南西部のコナ地区で のみ栽培されている 酸味が持ち味。どんな淹れ方を してもゆらぎが少なく、安定し て味のベースが崩れにくい特徴 をもつ。標高の高い地域では、 酸味やコクが豊かなコーヒーが 収穫可能 世 界 中 のコーヒー 豆 、産 地 によって 味 は 変 わります! Lecture : 世界 60 以上の国でつくられているコーヒー豆。実はコーヒーの樹は亜熱帯 性の植物のため、つくられる地域が限られている。産地によって、異なる味 の特性を学んでみよう。 01 02 03 04 05 06 07 1 7 08 6 9 09 10 12 11 5 10 1 4 3 8 11 2 12 ジャマイカ 「コーヒーの王様」といわれる ブルーマウンテンが日本では有 名。そのほかの豆は総じてなめ らかな口当たり。水はけのよい 急斜面に農園が多い 12 11 10 9 5 4 3 2 ル ワンダ タンザ ニ ア ケニア エチオピ ア コスタリカ パ ナマ コロンビ ア ブラジル なめらかな口あたりで質のよい 酸味と甘みを楽しめる。香りが 高く、澄んだ香りが特徴だ。ル ワンダの輸出高第 1 位はコーヒ ーという“コーヒー大国” すっきりとした酸味が持ち味。 酸味、コク、香りともに優れて おり、バランスがいい。日本で はかつて「キリマンジャロ」と いう名で親しまれた キレがあり、後味はすっきり。 酸味、甘み、コクはすべて強い がバランスがよい。きわめて質 のよい豆が多くスペシャルティ コーヒーには欠かせない産地 特徴的な香りをもつ。イルガチ ェフ地区の豆はピーチやアプリ コットのようなフルーティな香 りが人気。全人口の約 20 %が コーヒー産業に携わる 上品なコクと香りが特徴。標高 1200 ∼ 1700m の 高 地 で 栽 培 されており、コーヒー豆として のグレードは高め。中南米では 最も早く栽培をはじめた国 良質な香りをもち、味わいも上 品。味のバランスがよく、ほの かに酸味がある。比較的肉が薄 く火の通りがよい。高級品種で ある「ゲイシャ」の産地 甘みが強く、しっかりとしたボ ディ、まろやかな酸味が特徴的。 生産地の土地の多様性を反映し て、味わいにも幅がある。世界 第 3 位の生産量 酸味が少なく、ナッツのような 風味の豆が多い。バランスのよ いものが多くブレンドのベース にも使われる。生産量、輸出量 ともに世界一を誇る 監修:上吉原和典 083 082
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