江別版生涯活躍のまち構想に関する調査分析及び策定支援業務仕様書 1 委託業務名 江別版生涯活躍のまち構想に関する調査分析及び策定支援業務 2 業務目的 本市では、人口減少と地域経済縮小の克服を目的として「江別市まち・ひと・しごと創生総合 戦略」を平成27年10月に策定し、基本目標「時代に合った地域をつくり、安心な暮らしと健 康を守るとともに、地域と地域を連携する」を掲げ、「だれもが健康的に安心してくらせるまち づくり」の施策を推進することとしている。 その取組みとして、健康づくりや社会活動、生涯学習活動等に積極的に参加する「元気な高齢 者(アクティブシニア)」を増やし、多世代や多様な主体が交流しながら、全ての市民が生涯を 通じて地域でいきいきと自立した生活を送ることができるよう、国の「生涯活躍のまち構想」 (以 下「国構想」という。)を踏まえた江別版の「生涯活躍のまち構想」の導入を検討している。 このため、本業務においては、市民や東京圏在住者等を対象としたニーズ調査や各種統計デー タの分析や先進事例の調査分析、中長期的な視点に立った効果・影響の分析により、本市の地域 特性に合わせた「江別版生涯活躍のまち構想」(以下「江別版構想」という。)策定のための基 礎調査分析や課題整理、企画提案等を受けることを目的とする。 3 契約期間 契約締結日から平成29年3月31日まで 4 委託業務内容 人口動向、保健・医療・福祉等に関する取組み、住環境、地域活動等の現状を整理し、本市の 地域特性を把握するとともに、先進事例やニーズ調査、効果・影響の分析等により、江別版構想 策定のための基礎資料、企画提案等を得るため、委託業務の内容は以下に掲げるものとする。 【江別版構想の策定予定範囲】 ①基本構想(江別版構想の方向性や基本コンセプト) ②基本計画(基本構想を踏まえた事業対象区域や計画期間、計画を通じた目標等) (1) 基礎的データの現状分析 ①本市の現状分析 分野 人口動態 保健・医療・福祉 住まい・住宅 文化・教育 サービス事業者等 地域活動 整理するデータ(例) 高齢者の人口動態(高齢者人口の推移、地域別の将来人口予測、社会増 減の状況等) 福祉施設・医療機関等の状況、福祉・保健サービス、介護保険サービス (介護従事者の現状と将来予測等)の状況等 公営住宅、空き家の状況(戸建て、マンション)、サービス付高齢者住宅・ 高齢者向け住宅・有料老人ホーム等の状況 教育機関(大学) ・教育機関による住民向け講座、その他文化・教養にか かる活動状況等 社会福祉法人、NPO 法人、医療機関等(か所数、運営サービスなど)の状 況 ボランティア活動、NPO 法人等による活動、任意団体等による活動、行政 による地域活動支援等の状況 1 ②各種制度、社会指標等の情報収集、整理 ア 活用できる制度、補助金等 (例)住所地特例制度、サービス付高齢者住宅建設補助など イ アクティブシニアに関する各種社会指標 ③先進事例の調査 ア 全国の先進事例の調査による、その取組み内容、利点等の情報収集、比較検証 (2) ニーズ把握のためのアンケート調査 ①対象者 ア 東京圏在住者 (50∼70代、性別・就業問わず) イ 札幌市内在住者(50∼70代、性別・就業問わず) ウ 江別市内在住者(50∼70代、性別・就業問わず) ※ 統計上、十分に有意性を得るために必要な標本数及びアンケート対象者数を設定し、設定 根拠を明示すること。 ※ 最終的な標本数及びアンケート対象者数等については、業務受託者と協議のうえ決定する。 ※ 本市の各種計画策定に係るアンケート調査等との調整を図ったうえで実施すること。 ②設問項目 下記項目を必須項目とし、その他必要な項目を追加提案すること。設問項目及び設問内は、 受託者決定後に協議のうえ決定する。 ア 基本属性(年齢、性別、居住地区(地域)、職業、収入、家族構成、出身地等) イ 本市との関係性(市外在住者) ウ 本市に対する認知度(市外在住者) エ 本市に対する関心度(市外在住者) オ 生涯活躍のまち構想に求めるサービス カ 生涯活躍のまち構想に求める条件(費用、施設設備、生活圏域の利便性(交通や施設等)等) キ 生涯活躍のまち構想への居住希望及びその理由 ③調査方法 ア 調査票の作成・印刷、返信用封筒の宛名等印刷 イ 調査票及び返信用封筒の封入封緘、宛名ラベルの貼付け ウ 調査票の回収、調査結果の集計、分析結果による一定の結論付け エ 調査結果報告書の作成及び電子データでの提出 ※ アンケート調査に要する郵送料(往復)、発送用封筒、返信用封筒、宛名ラベル代を含む。 (3) 検討会議等の開催及び運営支援 ①検討会議 江別版構想策定のための外部有識者等の参加による検討会議の開催及び運営支援 ア 業務内容:会議資料作成、資料説明、議事録作成等 イ 開催回数:6回程度開催予定(進捗状況により増減の可能性あり) ②生涯活躍のまち構想説明会 市民意識の把握、醸成を目的とした、専門的知見を有する有識者等の参加による生涯活躍の まち構想説明会の開催及び運営支援(国構想の概要や江別版構想の可能性等についてを内容と する) ア 業務内容:説明会の企画提案(テーマ選定、講師選考等)、当日進行、資料作成、アンケ ート実施など イ 開催回数:3回開催予定(江別地区・野幌地区・大麻地区) 2 ウ 調査方法:アンケート調査票の回収、調査結果の集計、分析結果による一定の結論付け、 調査結果報告書の作成及び電子データでの提出 (4) 江別版構想モデル案の提示 提案に当たっては、国構想に示されている構想の具体像の必須項目及び選択項目の全ての項 目の検討と下記項目について留意のうえ、本市の地域特性を踏まえたモデル案を3つ以上提示 するものとし、内容とともに理由を明示すること。なお、必要に応じ、本業務の目的に資する 検討項目を追加提案すること。 ① モデル地区の基礎的データの整理 ・周辺地域の人口構成 ・保健・医療・福祉施設、交通、商業施設の状況等 ② 江別版構想の基本的な方向性の提示 ・コンセプト ・先駆性・特徴 ・ターゲット層 ③ 中長期的な効果・影響の分析 ・経済効果 :地域経済への波及、雇用創出、地域消費喚起等 ・人口等 :人口など定量的な効果、若者定住等 ・地域活性化 :地域活動、人材育成、社会参加等 ・事業運営主体:経営見込、入居者確保方策等 ・市財政 :税収、国民健康保険制度、介護保険制度等 (5)報告書の作成 (1)∼(4)による調査分析等の結果をとりまとめ、「江別版生涯活躍のまち構想に関する調査分 析及び策定支援業務最終報告書」を作成するものとする。 なお、報告書は、下記資料の内容を踏まえて作成するものとする。 ①「生涯活躍のまち」構想最終報告(日本版CCRC構想有識者会議) ②「生涯活躍のまち」構想に関する手引き(内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局) ③「第6次江別市総合計画」(えべつ未来づくりビジョン)及びえべつ未来戦略(市政策推 進課) ④「江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略」及び「江別市人口ビジョン」(市企画課) ⑤「江別市都市計画マスタープラン」(市都市計画課) ⑥「江別市高齢者福祉計画」及び「江別市介護保険事業計画」(市介護保険課) ⑦「江別市地域福祉計画」及び「障がい者福祉計画」並びに「障がい福祉計画」(市福祉課) ⑧「えべつ市民健康づくりプラン」(市保健センター) ⑨ その他関連する計画等 (6) 「江別版生涯活躍のまち構想」策定支援 (5)の報告書を踏まえた江別版構想策定のために、必要な助言等、総合的な支援を行う。 3 5 業務スケジュール 項 目 内 容 時 期 (1)中間報告① 4(1)基礎的データの現状分析に関する報告書 (2)中間報告② 4(2)ニーズ把握のためのアンケート調査に関する 7月 8日(金) 報告書 6月∼平成29 4(3) ①検討会議 年3月まで適時 ※計6回程度(進捗状況により増減の可能性あり) 4(3) ②生涯活躍のまち構想説明会(3回) 8∼ 11月ま ※アンケート結果は、開催後2週間以内に報告 で適時 4(4)「江別版生涯活躍のまち構想モデル案」の提示 9月30日(金) ※(1)∼(3)の分析を踏まえた素案の提示 江別版生涯活躍のまち構想に関する調査分析及び策 10月28日(金) 定支援業務最終報告書 江別版生涯活躍のまち構想に関する策定支援 契約期間中 (3)検討会議等の 開催及び運営 支援 (4)江別版構想の モデル案提示 (5)最終報告書 (6)策定支援 5月31日(火) ※上記スケジュールにかかわらず、随時作成資料、報告を求める場合がある。 6 成果物提出場所 江別市企画政策部政策推進課 〒067-8674 7 江別市高砂町6番地 江別市役所本庁舎2階 成果物 本業務に係る各成果物については、下記の形式・数量で納品すること。 なお、作成データについては、マイクロソフト社のOffice製品ソフトを使用することと し、容易に加工、印刷が可能な状態で納品すること。 成果物 基礎的データの現状分析に 関する報告書 ニーズ把握のためのアンケ ート調査に関する報告書 江別版生涯活躍のまち構想 モデル案に関する報告書 形 式 数量 【記憶媒体】 CD−ROM又は DVD−ROM 【印刷物(カラー・簡易 製本・A4両面)】 詳細版・概要版 【記憶媒体】 CD−ROM又は DVD−ROM 【印刷物(カラー・簡易 製本・A4両面)】 詳細版・概要版 【記憶媒体】 CD−ROM又は DVD−ROM 【印刷物(カラー・簡易 製本・A4両面)】 詳細版・概要版 2枚 4 備 考 各20部 2枚 ・ワード、エクセル、パ ワーポイントにより作 各20部 成のこと。 ・A4版で作成のこと。 2枚 各20部 江別版生涯活躍のまち構想 に関する調査分析及び策定 支援業務最終報告書 【記憶媒体】 2枚 CD−ROM又は DVD−ROM 【印刷物(カラー・簡易 各50部 製本・A4両面)】 詳細版・概要版 ※報告書の基礎データ等についても、記憶媒体内にエクセル形式等で格納のこと。 (1) 成果物に係る留意事項 ①意味不明、不完全又は曖昧な表現の記述をしないように留意し、専門的又は特殊な法律・技 術用語については用語解説又は注釈を付記すること。 ②成果物の納入後、本市において実施する成果物検査の結果、本仕様書記載の内容と著しく異 なる又は不足する場合は、受託者の責任において関連する項目を精査し、当該個所の修正又 は追加を行うこと。 ③図表や画像を使用するなどして、市民向けにわかりやすい内容とすること。 ④成果物の一部又は全部をホームページに掲載することを念頭に置いて作成すること。 (2) 著作権等 ①受託者は、本業務の遂行により生じた著作権(著作権法第27 条及び28 条に定められた権利 を含む)を、成果物の納入、検査合格後、直ちに本市に無償で譲渡するものとする。 ②受託者は、委託業務の遂行に当たり、第三者の知的財産権(著作権、意匠権、商標権等)、 プライバシー又は肖像権・パブリシティ権その他の権利を侵害しないこと。 (3) その他 仕様の一部又は全部に変更等があった場合には、仕様変更部分や影響範囲について本市と受 託者間で協議し、変更部分の文書、ドキュメントの整備を行うほか、必要に応じて再度の見積 もりを行うこととする。 8 協議事項 (1)協議打合せ 本業務の遂行にあたって、本仕様書に記載のない事項については、本市と受託者とで協議の うえ、決定するものとする。 (2)監督員の指示 受託者は、本業務の遂行にあたって、本市の監督員と常に密接な連絡を図り、その指示及び 監督を受けなければならない。 9 守秘義務 (1) 受託者は、本業務を通じて知りえた個人情報や業務上の秘密を第三者に漏えいすること及び 資料並びにデータの紛失、滅失、毀損及び盗難等を防止するために必要な措置を講ずること。 (2) 本業務の結果データ等の使用・保存・処分等にあたっては、秘密の保持に十分配慮するとと もに、政策推進課の指示に従うこと。受託者は、政策推進課より廃棄の指示を受けた時は、速 やかに個別調査票及び集計結果データの内容を破棄し、その処理経過は書面をもって、政策推 進課へ報告すること。 5
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