地域包括支援センター桜木だより14号

 むつの短い夏が過ぎ、秋を迎えようとしていますが皆様お変わり
ありませんか?夏バテした方はいらっしゃらないでしょうか?
今年は東日本大震災や猛暑による熱中症、台風の影響など自然の
恐ろしさを感じる日々ですが、そんなことには負けない人の力、地
域の力を発揮していきたいですね!
季節の変わり目、体調管理には充分お気をつけ下さい。
発行:平成23年9月
高齢者の権利が脅かされるケースは少なくありません。『権利擁護』とい
う言葉がありますが、その意味は「自分の権利を表明することが困難な高齢
者の変わりにその意思を表明すること、またその権利を守ること」です。今
回は、高齢者の権利擁護に関する制度などをご紹介したいと思います。
成年後見制度
①成年後見制度とは・・・認知症や知的障害、精神障害などによって判断能力が十分
でない方の財産管理や契約等の行為を法律的に支援する制
度です。
②区分・・・本人の判断能力の状態によって1.後見、2.保佐、3.補助の3タイプがあ
り、その他に本人があらかじめ契約を結んでおく任意後見という種類が
あります。
③開始までの流れ・・・1.申立て→2.審理→3.開始の審判・後見人等の選任
→4.審判の確定・開始 ※申立てから決定まで3~4ヶ月
日常生活自立支援事業
①日常生活自立支援事業とは・・・認知症や知的障害、精神障害などによって判断能
力が不十分な方が地域において自立した生活が送
れるよう、利用者との契約に基づき援助を行うも
のです。
②援助内容・・・1.福祉サービスの利用援助、2.日常的金銭管理サービス、3.書類等
預かりサービスなどがあります。
③開始までの流れ・・・1.相談→2.訪問→3.支援計画策定・契約→4.サービス開始
ということは・・・
高齢者虐待防止法
①高齢者虐待防止法とは・・・2006年4月に施行された法律で、高齢者への虐待が
深刻な状況にある場合に、高齢者を保護する為の対策
や高齢者の権利を守ることを目的としています。
②虐待の種類・・・1.身体的虐待:暴力行為や外部との接触を遮断する等の行為。
2.ネグレクト:介護や生活の世話を放棄し状態を悪化させる行為。
3.心理的虐待:言語や態度によって精神的に苦痛を与える行為。
4.性的虐待 :あらゆる形態の性的行為またはその強要。
5.経済的虐待:合意無く財産を使用したり使用を制限する行為。
高齢者の権利が脅かされるという意味では、高齢者を狙った悪質商法が後を絶
ちません。様々な手法を用いて高齢者を狙っているのです。ここでは、消費者被
害に遭わない為によくある悪質商法や詐欺の手法を勉強したいと思います。
悪質商法
①点検商法
配水管や水質の検査と偽り、このままだと危険ですよと不安をあおり、契約を急が
せる手法。
②催眠商法(SF商法)
無料の商品をもらっているうちに、その場の雰囲気にのせられて高額な商品などを
買わされる手法。
③健康講座商法
空き店舗等を使用し、大げさに薬効をうたって健康食品を売りつける手法。
④紳士録商法
一方的に紳士録に掲載したいと言い、代金を請求してくる手法。
⑤資格商法2次被害
過去に受けた資格講座は既に終了しているはずなのに、まだ終わっていないなどと
不安をあおり新たな契約をさせる手法。
⑥家庭教師付き教材販売
家庭教師の契約だと思ったら、多量・高額の教材を追加で購入させる手法。
⑦内職商法
自宅で簡単に高額収入などと言ってパソコンや教材の購入、検定等を受けさせ仕
事が全然入ってこないという手法。
⑧未公開株勧誘
必ず上場する未公開株があるなどと言って電話等で勧誘する手法。
⑨海外商品先物オプション訪問販売
海外先物商品などと偽り、商品を訪問販売する手法。
⑩火災報知器訪問販売
法律で全室に付けなければならないなどと言って不要な数の火災報知器を訪問販売
する手法。
詐欺
①架空請求詐欺
ハガキやメールを送り、未納金があるなどとお金を騙し取る手法。
②オレオレ詐欺
電話で家族を装い、交通事故や借金返済などと言ってお金を騙し取る手法。
③還付金詐欺
公的機関をかたり、税金の還付金があるなどと言ってお金を騙し取る手法。
④融資保証金詐欺
ハガキやメール、ファックスなどで低金利の融資をうたい、保証金などと称しお金
を騙し取る手法。
地域包括支援センターでは、高齢者の権利擁護に関する相談窓
口となっていますので、気になることがあればご連絡下さい。
地域包括支援センターでは
高齢者の方が自立して生活できるよう支援します。
高齢者のみなさんの権利を守ります。
高齢者のみなさんをさまざまな方面から支えます。
困ったときは地域包括支援センターへご相談ください
〒035-0071
むつ市小川町一丁目13番60号 電話 23-3560
むつ市地域包括支援センター桜木
担当 対馬 近藤 田村