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2015年1月1日発行
Vol.31
〒335-0023 埼玉県戸田市本町1丁目19番3号/TEL.048-442-1111/http://www.chuobyoin.or.jp/
2015年もよろしくお願い致します。
理 念
愛し愛される病院
病 院 目 標
患者さまの気持ちと意思を尊重する
いかなる事態にあっても、地域への責任を果た
すための努力を怠らない
職員のやる気とアイディアを大切にする
実 行 方 法
地域住民、地域医療機関と密着した医療
連携組織による24時間救急体制の実施
何人も平等に医療を受けられる病院
医療人としての自覚と技術向上のための教育
最新医療機器の導入による高度な医療
■「戸田中央総合病院と戸田市の更なる発展に向けて」
理事長 中村 毅 … 2
■「腎臓内科のご案内」
腎臓内科部長 井野 純 … 3
■連携医のページ
「いけがみ内科ファミリークリニック」 …… 4
■イルミネーション点灯式
/市民公開講座 ………………………………… 5
■看護部のページ
「キャンドルサービス」…………………………… 6
■意見書について
…………………………………… 7
■トピックス中央病院だより
………………… 8
戸田中央総合病院 広報誌
2015年1月1日
戸 田中央 総 合 病 院と戸 田 市 の
更 なる発 展に向 けて
なかむら
たけし
理事長 中村 毅
年頭にあたり、本誌『ぷりむら』をご覧頂いている皆様に、新年のごあいさつを申し上げま
す。本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年をふりかえりますと、当院では、血管造影室と化学療法室の改修に続き、12月には念願
の電子カルテを導入し、医療環境・治療環境の改善への取り組みを形にした一年でした。今後
も、外来の待ち順番表示システムを導入予定でおり、これまでも多くご意見を頂いておりまし
た待ち時間についても分かりやすく、また短縮化に向け努力して参ります。
当院を基幹病院とする戸田中央医科グループ(以下TMG)では、昨年3月、グループ初の特
別養護老人ホームを併設した複合型高齢者福祉施設「とだ優和の杜」を戸田市新曽に開設いた
しました。これによって、出生から老齢期に至るまで、地域完結型の医療・保健・介護・福祉
サービスの提供を目指すTMGにとりまして、戸田地域における地域完結型のサービス提供モデ
ルが完成したと考えております。75歳以上が人口の4分の1を占めることになる2025年に向
け、医療・介護・予防・生活支援等を住み慣れた地域で一体的に提供する地域包括ケアシステ
ムの整備に尽力してまいります。
また、昨年から建設を進めておりました戸田中央看護専門学校の新校舎(A館)が4月に竣
工予定となっております。既に戸田公園駅からも6階建の新校舎最上階に掲げた学校名が確認
できるようになっております。同様に建設が進む「戸田市こどもの国」も4月完成予定となっ
ており、戸田公園駅東口周辺の景色は今後も目まぐるしく変化していくことでしょう。
当院では本年も、「愛し愛される病院」を目指し、地域医療の充実に貢献して参る所存です
ので、何卒よろしくお願い申し上げます。
新化学療法室
戸田中央看護専門学校 新校舎〔A館〕
(本年4月竣工予定)
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2015年1月1日
戸田中央総合病院 広報誌
腎臓内科のご案内
腎臓内科常勤医スタッフ
腎臓内科部長
井 野 純
皆様はCKDという病名を聞いた事がございますか?実は今日の腎臓領域の治療対象の多くは、このCKD(Chronic
Kidney Disease)と呼ばれる慢性腎臓病なのです。CKDというのはとても広い概念で、例えば腎臓の機能が正常でも、血
尿や蛋白尿があれば将来的に腎機能が低下して透析が必要となってしまう可能性のある状態も含んでおりますし、腎臓の
機能が低下している場合でも、腎機能が50%以下から0%までととても広い病態を含んでいる病名なのです。いずれにして
も、CKD治療の基本方針はひとつにはいかに早く治療を始めるかという事、そしてもうひとつはいかに腎臓への負担を減
らすかという事です。
一つ目の治療方針は、CKDが進行するとどんな治療を行ってもその進行を抑えられないという背景に基づいています。
このため進行する前に、つまり検診などで異常が指摘された場合、または他の病気で通院している先生から腎臓内科への
受診を勧められた場合などの機会を逃さずに受診できるかが重要なのです。またこの大事な分岐点の見極めを難しくして
いるのは、多くのCKDが無症状であるという事です。症状が無いのに医者にかかる事に抵抗を感じない人はなかなかい
らっしゃいません。当科では埼玉県南部の腎臓内科医と連携の上、近隣の開業医の先生方にお声を掛けさせて頂き、
CKDの連携を呼び掛ける講演会や小規模の話し合いを行ってまいりました。この事により一人でも多くの方にCKDの進行
予防の重要性を理解して頂いた上で早期のうちに当科に受診をして頂けると考えております。
二つ目の治療方針は、CKDのそもそもの原因とそれを悪化させる要因をどれだけ減らせるかという事です。具体的には
糖尿病、高血圧症、メタボリック症候群などが挙げられますが、これらのよく知られた生活習慣病だけでなく、インフルエ
ンザや風邪、食事が摂れないなどの要因もCKDを悪化させるものとして重要です。これらの要因の数が多ければ多いほど
腎臓に負担がかかり、CKDが進行していく事が多いのです。当科にご相談頂ければ、生活習慣の中で重要な位置を占める
食事についての指導を中心に、生活上の問題点の改善と薬剤治療とを合わせて、
できるだけCKDの悪化要因を減らす事を
目指し治療をさせて頂けると思います。この治療方針こそが腎機能の低下を遅らせ、腎機能障害と共に現れる様々な病気
(心筋梗塞や脳血管障害)を予防する事ができると考えております。
また血尿や蛋白尿の原因を調べる腎生検も積極的に行っておりますので、腎臓病について何かご不明な点、ご心配な点
がございましたら、是非一度当科を受診して頂ければと存じます。現在常勤医6名、非常勤医1名で今後も当地域の基幹病
院として医療の質を高める努力を持って診療に当たって参りたいと思います。
腎センター
月
火
水
木
金
土
午前
江泉 仁人
児玉 美緒
佐藤啓太郎
川島洋一郎
原田 誉子
井野 純
田中陽一郎
午後
佐藤啓太郎
井野 純
江泉 仁人
川島洋一郎
原田 誉子
(腎臓内科)
(平成27年1月現在担当医表)
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戸田中央総合病院 広報誌
2015年1月1日
内科全般、アレルギー科
いけがみ内科ファミリークリニック
住所:埼玉県さいたま市南区曲本3-6-2
曲本クリニックモール内
TEL:048-872-8700
日頃から戸田中央総合病院には大変お世話になってお
ります。
「ぷりむら」広報誌に紹介する機会を頂き誠にあり
がとうございます。毎回楽しみに読ませてもらっておりま
いけがみ内科ファミリークリニック
す。また「ぷりむら」をお読みになっている皆様方、あけま
しておめでとうございます。いけがみ内科ファミリークリ
ニックの池上 岳(いけがみ がく)と申します。
当院は2012年7月に建設された曲本クリニックモール内
にあります。モール内には4つの診療科があり、各科が一
軒一軒の平屋にわかれています。敷地内には27台の駐車
場を備え、すべてバリアフリーになっているのが特徴で
す。当院の内科のほか、リハビリ施設も完備された整形外
科、女性医師に診てもらえる婦人科、白内障手術も可能な
眼科があります。地域の皆様の健康を各科で専門的な視
スタッフのみなさん
点で診察し、モール内で総合的にサポートできるように連
携を取り合っております。
日々「患者さんに優しいクリニック」を目指して、スタッフ
共々思いやりをもって患者さんに接するよう心がけており
ます。地域に根付いたかかりつけ医となれるよう、幅広く
かつ確実なプライマリーケアに努めております。年齢層は
幅広くご高齢の方から乳児まで様々なご相談にのりますの
で、なんでもお気軽にご相談ください。
精密な検査が必要な方々や重篤な症状の患者さんは戸
田中央総合病院に紹介させていただいております。今後も
池上院長
より良い連携をはかり、地域医療に貢献できるよう精進し
てまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
武蔵野線
和駅
西浦
和駅
●マクドナルド
セブン
イレブン●
埼京線
●ラムザ
ス
新大宮バイパ
当院
●タジマ
(セイムス2F)
いけがみ内科 ●さいたま
ファミリークリニック コープ
●西浦和小
17
院長:池上 岳
武蔵浦
●ダイエー
月
火
水
木
金
土
日
9:00∼12:00
休
休
14:00∼18:00
休
休 休
●JA
※休診日:日曜・祝日・水曜日
いけがみ内科ファミリークリニックのみなさん、ご協力ありがとうございました。
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2015年1月1日
戸田中央総合病院 広報誌
イルミネーション点灯式
昨年12月6日(土)今年で7年目となる戸田市子どもの国・戸田中央総
合病院を中心に行われるイルミネーション点灯式が開催されました。
年々、盛り上がりを見せるこのイベントもすっかり近隣の皆様の冬の風
物詩として楽しんでいただいております。
このイルミネーション点灯式は見た目に綺麗で楽しんでいただける
だけでなく、防犯予防も目的としております。
今回はさらに近隣の皆様の店舗や個人の皆様からの賛同も広がり、
電球数を増やし、約20万球のLED電球を使用しました。戸田市児童合
唱団による合唱で会場の雰囲気をあたためた後、ご当地ヒーローの埼
京戦隊ドテレンジャーのショーや女子ソフトボール部のダンスが行われ
大変盛り上がりました。
また、当院の女子ソフトボール部や職員扮するサンタクロースからこ
ども達へプレゼント配布や、栄養科特製のおしるこが振舞われ、大変
好評でした。
イルミネーションは下記日程で点灯致します。どうぞ皆様、この時期
だけの幻想的な風景をお楽しみください。
点灯期間:2014年12月6日(土)∼2015年2月14日(土)
点灯時間:16時30分∼24時30分
市 民 公 開 講 座
昨年11月22日(土)に戸田中央看護専門学校で「第26回市民公開講座」を開催いた
しました。今回は『インフルエンザの感染対策・治療薬剤について』というテーマで、
当院小児科部長の松永保と、薬剤科係長の川崎浩の2名が講師を務めました。
インフルエンザという身近な病気、流行の時期も近いこともあり今回は92名の方
にご参加いただきました。今回は初の試みとして公演を2部構成にし、それぞれの分
野について専門の医師と薬剤師が公演を務めることで、より深いお話ができました。
当院では、今後とも定期的に市民公開講座を行い、皆さまの健康お役立ちできるよ
う務めてまいります。
小児科部長
松永 保
日本小児科学会認定医
薬剤科係長
川崎 浩
感染制御認定薬剤師
◆◇参加者さまの声◇◆
・薬の効果や注意点がよく理解できた。(70代男性)
・身近な病気なので、とても参考になった。(60代男性)
・予防と薬剤について、それぞれを分けることによって
詳しく知ることができ、大変よかった。(70代女性)
次回
多くの皆さまにご参加頂きました
2015年2月∼3月頃 詳細は決まり次第、ご案内いたします。
次回も皆さまのご参加をお待ちしております。
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戸田中央総合病院 広報誌
2015年1月1日
キャンドルサービス
12月16日(火)「火を灯し心と心つなぐ瞬間(とき)」のテーマのもと看護師を中心に職員全
員で協力し、2014年第52回キャンドルサービスが行われました。
当院の開設当初より毎年行われ、入院のためクリスマスを自宅で迎えることが出来ない患者
さまにささやかですが癒しと安らぎの場をお届けし、少しでも元気になってほしいという願い
を込めて、今年で52年目を迎えました。
また、各病棟ごとに趣向をこらした歌や演奏会は医師、看護師、医療技術部、事務などたく
さんの職員が参加し、患者さまやご家族と楽しい時間を過ごすことができました。
プレゼントはサンタクロースに扮した職員が患者さま1人ひとりに手渡し、笑顔や涙される
患者さまの顔を見る事で、職員も感動をいただき心あらたな場となりました。
誓いの言葉
D4病棟 看護師 桑原 萌
私が、この病院に就職する決め手となったのは、
「愛し愛される病院」という病院理念に、深く共感
をもったことにあります。
“自ら愛すことをしない限り、相手には愛してもらえない”と小さい頃からの祖父の教えがあり、ずっ
とそんな人間になって、看護師になりたいと憧れを抱き、4月に入職しました。
看護師を目指したきっかけでもあった、小児科での希望が通り、配属されましたが、業務に追われる
中で、自分の無知・無力さに反省する日々です。
そんな私ですが、入院が長期化する5歳の男の子を、プライマリーとして受け持つ機会がありまし
た。退院を目前にして、目に見える薬の副作用に、看護師が声をかけるたびに、両親が涙ぐむ場面が多
くなりました。
そんな姿を見て、私は、安心して退院できるよう、医師や先輩方と相談し、男の子にわかるように、
入院中頑張った様子や、退院後も頑張ろうという内容の絵本と、両親向けには、食事療法や家での過
ごし方、外来受診の仕方など、わかるようにパンフレットを作成しました。
退院の挨拶に行くと、男の子は、
「絵本ありがとう」と笑顔で喜びをあらわし、母親は、泣きながら
「桑原さんでよかった」と手を握ってくださり、強い感動を覚えました。
一人の患児、家族との出会いで、改めて愛をもって患者さまと接することのできる看護師になりたい
と思いました。
生きていること、働ける環境があること、支えてくださる同期や先輩がいること、看護師になったこ
とを喜んで応援してくれる両親に、改めてありがたみを感じています。
本日、皆様がお持ちのろうそくの灯火には、奉仕と博愛の意味があり、看護師の頭上に輝く白帽は
理知を示すと言われています。
これからも皆様に寄り添い、温もりのある看護を提供できるよう努力していくことを誓います。
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戸田中央総合病院 広報誌
2015年1月1日
皆さまからお寄せいただきました
ご意見におこたえいたします
■ 車イスの母と通院しているが、トイレの補助をどなたかに手伝ってもらえると
大変助かります。
貴重なご意見ありがとうございます。
何かお困りの事がございましたら、受付職員にお気軽に
お声かけください。患者さまの介助等、お手伝いさせて頂きます。
■ 患者を呼ぶ声が小さく聞こえづらい。
時間を作って受診しているので、余計に待ち時間を増やしたくない。
ご不便をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
患者さま呼び出し時は聞こえやすい口調を意識し、返事がない場合は待合室や
廊下に出て確認をするよう徹底いたします。
■ 入院中、病棟スタッフの皆さま方の心温かいお世話のもと、落ち着いた入院生活
を送ることができました。ありがとうございました。
お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。
職員の個人名の書かれているものに関しては、該当職員へお伝え
させていただいております。
当院の理念である『愛し愛される病院』を目指して、
今後も精進してまいります。
■ インフルエンザ等が流行している時は、マスクを病院で配ってほしい。
マスクが必要な患者さまのために、マスクを販売しております。
恐れ入りますが、必要に応じてお買い求めください。状況によっては、職員が
自動販売機または売店までご案内させていただきます。
なお、咳のひどい患者さまや感染症が疑われる患者さまは、感染拡大防止のた
め、あらかじめご自分でマスクを着用して受診されますよう
お願いいたします。
意見活用システム常任委員会
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戸田中央総合病院 広報誌
2015年1月1日
戸田中央総合病院では実業団の女子ソフトボール部と
トピックス
ローイングクラブ(ボート部)があります。今号ではそれ
中央病院だより
ぞれの監督からコメントをいただきました。戸田中央
総合病院ともどもよろしくお願いいたします。
戸田中央総合病院女子ソフトボール部
戸田中央総合病院女子ソフトボール部 監督 山﨑
泰稔
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、多くの皆様にご声援をいただき誠にありがとうございました。
この場をお借りいたしまして御礼申し上げます。
昨年は、日本リーグ決勝トーナメント進出を目標にして戦い8勝14敗とい
う成績に終わり目標達成はできませんでしたが、チームの順位は8位とステッ
プアップすることができました。これも地域の皆様からのご支援・ご声援の
おかげだと感謝を致しております。
今年は、昨年の順位を上回れるようチーム一丸となり、日々、練習に励み
チームがステップアップできるよう努力していきたいと思っております。
本年も皆様の温かいご支援・ご声援のほど、宜しくお願い申し上げます。
戸田中央総合病院ローイングクラブ
戸田中央総合病院ローイングクラブ 監督 福村 武郎
新年明けましておめでとうございます。旧年中は、心温まるご声援を地域
の皆様より賜りまして、誠に有難うございました。この場をお借りして感謝
申し上げます。
昨年は、日本代表に2名選出され(田立健太・小林雅人)、韓国で開催され
たアジア競技会では銀メダルを獲得、また、毎年、戸田ボートコースで開催
されます、全日本選手権大会では金メダルを獲得することができました。競
技以外では、戸田市のボート教室を通し、市民の皆様と楽しくボートを漕い
でおります。
戸田の地より、世界で活躍できる選手を多数輩出できるよう、精進する所
存です。本年も、ご声援宜しくお願い申し上げます。
◆編集後記◆
誌名『ぷりむら』について
プリムラ
(Primula)
は、
サクラソウの仲間の総称です。
その語源は「最初」
という意味のラテン語(primus)で、
この花が早春に他の花に先駆けて咲くことからつ
けられたといわれています。ちなみにサクラソウ
(日本桜草)の学名はprimula sieboldiiで、花言葉は
「希望」です。
サクラソウは戸田市の市花ですので、戸田中央総合病院がこれからも戸田
市と共に、希望あふれる未来に向かって発展していくことを願い、この誌名とい
たしました。
8
新年明けましておめでとうございます。皆様、お正月は食べ過ぎて
いないでしょうか。おせち料理やお雑煮は美味しいですが、食べす
ぎには注意しましょう。
2015年も戸田中央総合病院をよろしくお願い致します。
戸田中央総合病院
広 報 誌
発行人
発 行
発行日
印 刷
ぷ り む ら 第31号
原田 容治
広報委員会 埼玉県戸田市本町1-19-3
TEL.048-442-1111(代表) http://www.chuobyoin.or.jp/
2015年1月1日
株式会社 博愛社