ネットワーク対応型生体情報監視装置 「メディカルおだやかタイム」

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ネットワーク対応型生体情報監視装置
「メディカルおだやかタイム」
岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科(医)
高齢社会医療・介護機器研究推進講座
教授 笠原真悟 講師 坂野紀子
心臓血管外科 教授 佐野俊二
公衆衛生学
教授 荻野景規
概要(新規性・独自性・事業化等)
慢性心不全や肺疾患、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの治療では、在宅酸素療法が必要と
なることがある。在宅酸素療法中の体内の血中酸素濃度(SpO2)を継続的に観察することは、酸
素の流量が適切に設定されているか、患者の体内に酸素が十分に供給されているかを確認する
ためにも非常に重要である。しかし、既存のシステムでは SpO2を記録することはできても、
リアルタイムに観察できるものはない。そこで今回、遠隔でリアルタイムにSpO2や心電図を観
察できるモニタリングシステムを開発した。本システムによるリアルタイムモニタリングは、
今後の在宅医療、在宅介護を支えるツールのひとつであり、インターネット、ブルートゥース
を活用した一般家庭においても実用可能なシステムである。
【想定される用途】
・在宅酸素療法患者の生体状態の観察、見守り
・SAS患者の睡眠時の呼吸状態など生体情報のモニタリング、および診断評価など
【特許等知的財産】
・(株)F.S.C.「おだやかタイム」(特許第5568102号「エマージェンシー報知システム」)
・(株)メディリンク「CarPod」(特許第5202257号「多機能ワイヤレスホルタ記録器」)
研究概要図
キーワード
在宅モニタリング、在宅酸素療法、ホルター心電図、SpO2
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