自己採点でスキルチェック(用法・用量に関して)

自己採点でスキルチェック(用法・用量に関して)
レイケア
テスト
Q.
以下の処方せんを見て、1~4の問いに答えてください。
処 方 せ ん
(この処方せんは、どの保険薬局でも有効です。) 公 費負 担者 番号
保
公費負担医療
被保険者証・被保険
者 の記 号・ 番号
受 給 者 番 号
氏 名
患
者
ヤッキョク ミナミ
薬局 みなみ
殿
44 歳
明大 昭 平
生年月日
46 年 3 月 7 日 男 ・ 女
被扶養者
区 分 被保険者
交付年月日
平成
27 年
7 月 10 日
険
者
番
号
保険医療機関の 所
在 地 及 び 名 称
電
話
番
保険医氏名
都道府県番
号
処方せんの
使 用 期 間
号
0 6 1 2
789 ・1001
3
4
5
6
東京都文京区湯島9-9-9
医療法人 トリム会 文京第一病院
03-5812-XXXX
本
郷印
本郷 一郎
# 点数表番号 1 医療機関コード 0514XXX
平 成
年
日
月
特に記載のある場合を除き、交付の日を含めて
4日以内に保険薬局に提出すること。
変更不可
1
処
方
アデホスコーワ顆粒10%
1回0.4g (1日1.2g)
メリスロン錠6mg
1回1錠 (1日3錠)
14日分
1日3回 毎食後
【患者情報】
「めまいと聴力低下があり受診。
メニエール病と診断された。」
2
プレドニン錠5mg
1回1錠 (1日3錠)
3日分(7/10~)
1日3回 毎食後
3
プレドニン錠5mg
1回1錠 (1日2錠)
1日2回 朝・夕食後 3日分(7/13~)
4
プレドニン錠5mg
1回1錠 (1日1錠)
3日分(7/16~)
1日1回 朝食後
5
プレドニン錠5mg
1回1錠 (1日1錠)
3日分(1日おき 7/20、7/22、7/24)
1日1回 朝食後
【以下余白】
1
2
3
4
「メニエール病」とはどのような病気か、簡潔に述べてください。
保険医署名 「変更不可」欄に「レ」又は「×」を記載した
場合は、署名又は記名・押印すること
備
考処方について、用法・用量は適当か検討してください。
患者さんから「粉薬は苦手なので、アデホス顆粒を錠剤に変えてもらえな
いか?」と言われました。変更可能かどうか検討してください。
本処方のプレドニンのように薬の量を徐々に減らしていく療法を何と言う
か。またその理由は何か。
自己採点でスキルチェック(用法・用量に関して)
レイケア
テスト
A.
1
回転性のめまい、耳鳴り、難聴、耳閉感を繰り返す原因不明の内耳性疾患で、病
態は内リンパ水腫(内耳の膜迷路内にある内リンパの「むくみ」)とされる。
めまい発生時には悪心・嘔吐を伴うことが多い。また、聴覚過敏、複聴(左右の耳
で音の聞こえ方が異なるなど)を訴えることも多い。
(文献1)より引用、一部加筆)
2
アデホスコーワ顆粒の用量が少ない。メニエール病には、1 回 100mg(製剤量1g)、1
日 300mg(製剤量 3g)が標準的。
添付文書の「効能又は効果/用法及び用量」には以下のように記載されている。
・頭部外傷後遺症:1 回 40~60mg を 1 日 3 回(適宜増減)
・心不全、調節性眼精疲労における調節機能の安定化、
消化管機能低下のみられる慢性胃炎:1 回 40~60mg を 1 日 3 回(適宜増減)
・メニエール病及び内耳障害に基づくめまい:1 回 100mg を 1 日 3 回(適宜増減)
(用量は全てアデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として)
なお、アデホスコーワ顆粒の分包品には、1 包 0.6gと1包 1gの包装があるので、間
違わないように注意する必要がある。
3
アデホスコーワ腸溶錠には、メニエール病の適応が無いので、変更できない。
<腸溶錠の適応症>
*頭部外傷後遺症
*心不全
*調節性眼精疲労における調節機能の安定化
*消化管機能低下のみられる慢性胃炎
規格も上記の適応症の用法・用量に合わせて、「20mg 錠」と「60mg 錠」しかなく、
仮にメニエール病の用法・用量に合わせると、20mg 錠を 1 回 5 錠服用しなければな
らない。
4
漸減(療法)
急な中止による離脱症状を防ぐため。
患者さんには決められた用法・用量を守って飲むよう、自己判断で中止しないよう
指導する。
【参考・引用文献】 1)今日の治療指針(医学書院)「メニエール病」
「資料提供:ファーマライズホールディングス株式会社」