自己採点でスキルチェック NO.8

レイケア
テスト
自己採点でスキルチェック(相互作用に関して)
Q.
以下の処方せんを見て、1~5の問いに答えてください。
処 方 せ ん
(この処方せんは、どの保険薬局でも有効です。) 公 費負 担者 番号
保
公費負担医療
被保険者証・被保険
者 の記 号・ 番号
受 給 者 番 号
氏 名
患
者
ヤッキョク タロウ
薬局 太郎
殿
43 歳
明大 昭 平
生年月日
46 年 3 月 7 日 男 ・ 女
被扶養者
区 分 被保険者
交付年月日
平成
26 年 11 月 10 日
険
者
番
号
保険医療機関の 所
在 地 及 び 名 称
電
話
番
保険医氏名
都道府県番
号
処方せんの
使 用 期 間
号
0 6 1 2
789 ・1001
3
4
5
6
東京都文京区湯島9-9-9
医療法人 トリム会 文京第一病院
03-5812-XXXX
本
郷印
本郷 一郎
# 点数表番号 1 医療機関コード 0514XXX
平 成
年
日
月
特に記載のある場合を除き、交付の日を含めて
4日以内に保険薬局に提出すること。
変更不可
処
方
1
リンデロン点眼・点耳・点鼻液0.1%
1日4回 左目
5mL
2
タプロス点眼液0.0015%
1日1回 左目
2.5mL
3
コソプト配合点眼液
5mL
1日2回 左目
4
ダイアモックス錠250mg
1回1錠 (1日1錠)
1日1回 朝食後
2日分
5
ダイアモックス錠250mg
1回0.5錠 (1日0.5錠)
1日1回 朝食後 3日分
【患者背景】
ぶどう膜炎で眼科通院中。
リンデロン点眼、タプロス点眼で治療を継続
してきたが、今回眼圧が 30mmHg になり、処
方 3~6 が追加された。
併用薬:ノルバスク錠(5)
1T
ブロプレス(4) 1T
アスパラカリウム錠300mg
1回1錠 (1日1錠)
軽度の腎障害(Cr:1.2mg/dL、Ccr=55ml
1日1回 朝食後
5日分
/min)あり。
【以下余白】
6
保険医署名 「変更不可」欄に「レ」又は「×」を記載した
場合は、署名又は記名・押印すること
備
考
1
2
3
4
5
調 剤 済 年 月 日 平
成
年
月
日
公費負担者番号
タプロス、コソプトのそれぞれの適応症、および、作用機序を述べてください。
保険薬局の所在地
及
称
公 費 負 担 医 療
保 険 薬 剤 師 氏 名
び
名
の 受 給 者 番 号
アスパラカリウムの処方目的は何だと考えられるか記してください。
本処方と併用薬の間で、注意が必要な薬剤の組み合わせを挙げてください。
また、その理由と対処法についても答えてください。
ダイアモックスが少ない量で出ている理由を推測してください。
眼圧の基準値を答えてください。
レイケア
テスト
自己採点でスキルチェック(相互作用に関して)
A.
1 <適応症>
タプロス:緑内障、高眼圧症
コソプト:緑内障、高眼圧症で他の緑内障治療薬が効果不十分な場合
<作用機序>
タプロス:プロスタグランジン F2α 誘導体がプロスタグランジンFP受容体に選択
的に作用し、ブドウ膜強膜流出路からの房水流出量を増加させ、眼圧を
下げる。
コソプト:本剤は、炭酸脱水酵素阻害薬(トルソプト(ドルゾラミド塩酸塩))と β受容体遮断薬(チモプトール(チモロールマレイン酸塩))の配合剤であ
る。
炭酸脱水酵素は、目を含む多くの組織に存在し、二酸化炭素(CO2)と
水(H2O)から房水の生成に関係する炭酸水素イオン(HCO3- )を作る。
炭酸脱水酵素阻害薬は、毛様体に存在する炭酸脱水酵素を阻害し、炭
酸水素イオンの形成を遅延させ、房水産生を抑制する。
一方、β-受容体遮断薬は、毛様体にある β 受容体を遮断することに
より房水の産生を抑制すると考えられる。
2
ダイアモックスのカリウム排泄促進による低カリウム血症を予防するため。
3
●アスパラカリウムとブロプレス。高カリウム血症があらわれることがある。
理由:アンジオテンシン II 受容体拮抗剤(ブロプレス)は、アルドステロンの分泌 を
低下させ、カリウムの排泄を減少させるため、併用により高カリウム血症があら
われやすくなると考えられる。
対処法:定期的に血清カリウム値を観察し、異常が認められた場合には、アスパラ
カリウムを減量するなど適切な処置を行う。
●ダイアモックスと降圧剤(ノルバスク、ブロプレス)
理由:降圧剤の作用を増強するおそれがある(機序不明)。
対処法:慎重に観察する(家で血圧測定可能であれば測定してもらう)。また、め
まい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等
危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
レイケア
テスト
自己採点でスキルチェック(相互作用に関して)
4
5
当該患者に腎機能障害があるため。
ダイアモックスは、そのほとんどが尿中に排泄されるため、腎機能障害があると、
ダイアモックスの排泄遅延により副作用が強くあらわれるおそれがある。
当該患者の腎機能障害の程度(軽度)であれば、ほぼ問題ないかと思われるが、
念のための減量と考えられる。
一般的に眼圧の基準値は 10~21mmHg(平均 13~14 mmHg)と言われている。
しかし、眼圧が正常であっても、視神経がダメージをうける「正常眼圧緑内障」が多く
を占めており(全病型の7割程度)、眼圧だけでは緑内障かどうかは判断できない。
【出典】 1)各製品添付文書
2)アルフレッサ:ガイドラインシリーズ 緑内障 (改訂第 1 版)
「資料提供:ファーマライズホールディングス株式会社」