会報33号 - 鶴岡市議会議員 渡辺ひろい

鶴岡市議会議員
会報 第33号
平成27年4月発行
(年4回発行)
事務所
(杏林堂内)
鶴岡市本町二丁目5‐15
Tel . 0235(25)3955
Fax. 0235(24)5475
メール
[email protected]
◆ホームページアドレス http://www.watanabehiroi.jp/
◆ブログのURL http://hiroi55.exblog.jp/
鶴岡市議会 市民クラブ 渡辺ひろい 議会レポート No.21
合併10年目の鶴岡市の課題
鶴岡市は合併して10年になりました。国立社会保障・人口問題研究所の推計に
よると、現在の人口132,844人が、5年後の平成32年には124,400人となり、25
年後の平成52年(2040年)には94,090人となると予測されています。
人口減少・少子高齢化による税収の減少、地方交付税の減額、扶助費の増加な
どにより財政規模が縮少して参ります。子ども達に私達のツケを回さないためにも、
身の丈に合った財政運営、市政運営が出来るかが今、問われていると思います。
策定された鶴岡市総合計画の後期基本計画をはじめ、これから策定される地
タブの木 (新鶴岡商工会議所となりタブ
の木広場にある。400年前から鶴岡の移
り変わりを見守ってくれている。)
方版総合戦略や地域別の地域コミュニティ推進計画(仮称)などが、その事に照準を合わせながらうまく機能して
行く事を注視したいと思います。
3月議会報告 (3月3日∼3月24日)
27年度予算を決める重要な議会が3月議会です。
で、市税などの落込みが要因となっています。また、扶助
一 般会計 予算は618億1,0 0 0万円(前年度 比1.6%
費は年々増加傾向にあります。
減)ですが、自主財源比率は31.1%(前年度比2.2%減)
特別会計予算および企業会計予算を含め詳細は2頁参照。
渡辺ひろい の一般質問 ( 3月5日)
1.
「食の理想郷」鶴岡の将来像について
具体的将来像は。農の理想郷も目指すべき。市民の意識醸成をどう図るか。
渡 辺 「食の理想郷」鶴岡を掲げ、ユネスコ創造都市ネットワークの食文化部門で日本初の快挙を遂げたが、市の目指
す具体的将来像は何か。
三浦企画部長 文化、産業、生活、交流の分野別の目標を設定しているが、最も重要となるのは、市民や食産業にかかわる皆様
全てが、
それぞれの立場で創造性を発揮していただくことと考えている。
渡 辺 食と農は一体的なもの。
「農の理想郷」
も目指すために旧藤島町の「人と環境にやさしいまちづくり条例」
を全市
的条例にすることを再度提案したい。
「鶴岡市農業農村振興計画
(アグリプラン)」を着実に進めることが農の理想郷に近づいていくものと考えてい
佐 藤
農林水産部長
る。
また「鶴岡市環境保全型農業推進計画」に沿って安全・安心な農作物の生産に全市的
に取り組んでいるので旧藤島町の条例を全市に適用することは考えていない。
渡 辺 市民の意識の醸成を図ること、啓発的事業を継続的に行っていくことが大切と思うが、考えを
伺う。
三浦企画部長 印刷物を利用したPR、のぼり、
ピンバッジによる周知を行っていくと共に、
イベントなどの機会
を捉えたPR、
あるいはホームページなどを利用した情報発信など、
さまざまな方法で市民の
認識を高め、食文化推進に向けた意識の高揚を図ってまいりたい。
渡辺ひろい 議会レポート(平成27年4月)
2.つるおかランド・バンク事業の進捗状況と方向性について
人口減少、少子高齢化による空き家等の増加に対応
する事業として周知を徹底して事業展開を図るべき
渡 辺 この2年間のランド・バンク事業の実績と現状、
ならびに市の支援体制について伺う。
つるおかラン
ド・バンクには、
この2年間319件の相談があった。設立以来、空き家に関する幅広い相談に対しそ
五十嵐
建設部長
の内容に応じて着実に事業展開している。
また、空き家の有効活用に必要な専門知識を持つ人材の育成など
に支援している。
渡 辺 空き家有効活用に関しての方向性は。
空き家の実態調査については、
調査後5年経過しているので、平成27年度に再調査
五十嵐
建設部長
する。
空き家の所在の把握のほか、空き家のデータベース整備や所有者等への意向
調査を行い、同意が得られた物件については、
ランド・バンクへの情報提供を行い、積
鶴岡市議会ホームページ
動画より転載
極的に空き家の有効活用に引き続き取り組む。
また、町内会等地域との連携を密にし
て、行政と民間が協力して課題解決に取り組む。
喫煙による健康被害は言うまでもないが、受動喫煙の
健康被害も周知を図りクリーンな鶴岡を目指すべき
3.受動喫煙防止への取り組みについて
渡 辺 たばこの煙には有害物質が約250種類
(その内約70種類が発がん物質)
が含まれてい
る。受動喫煙の健康への影響は甚大なものがある。
( 4頁参照)
たばこを吸わない市
民を、特に影響の大きい子どもや妊婦を受動喫煙から守ることは、市の義務と言っても
過言ではない。市の受動喫煙防止への取り組みと市民の啓発の取り組みについて伺う。
本市の喫煙率は国の約1.5倍と高く
、喫緊の課題と認識している。平成22年に受動喫煙防止推進会議を設置
今 野
健康福祉部長
し、市が管理する施設は全面禁煙、屋内禁煙とした。公共施設や医療機関では、受動喫煙防止対策は徹底し
ている。妊婦時に個別の禁煙指導などを行うと共に、
イベントや健康教室等さまざまな機会を通じ市民啓発や
意識醸成に努めている。
難波教育長 受動喫煙から未来を担う子ども達を守るため、学校内は全面禁煙となっている。授業での指導、啓発も行って
いる。
また保護者の方の理解を得られるよう授業参観などの機会に取り上げて行く。
平成27年度一般会計予算 618億1,000万円
歳入
市 税
22.3%
地方交付税
36.9%
国庫
支出金
10.9%
県支出金
8.4%
人件費
18.4% 物件費
13.5%
総 額
618億1000万円
市債
8.6% その他
12.9%
〈主な事業〉
歳出
・先端生命科学研究所支援事業 …………… 3億5,094万5千円
・サイエンスパーク整備事業 ……………………… 4,440万円
・防災行政無線整備事業…………………………4億4,930万円
・木質バイオマス利用促進事業 …………… 1億1,192万8千円
・子育て支援医療給付事業 ………………… 4億5,989万5千円
・第3子以降の保育料無料化 ……………… 1億1,214万7千円
・移住・定住促進事業………………………………514万4千円
・ふるさと寄附金事業……………………………3,246万3千円
・公共施設等総合管理計画策定事業 ……………… 2,700万円
・認知症対策関連事業………………………………814万6千円
・生活困窮者自立支援事業………………………1,508万5千円
・避難所強化対策事業 ……………………………… 3,275万円
扶助費
19.0%
補助費等
12.0%
公債費
13.1%
普通建設
事業費
7.6%
その他 8.5% 繰出金 7.9%
主な構成比
自主財源比率 31.1%
(前年度比 2.2%減)
〈特別会計予算 320億1,500万4千円〉 〈企業会計予算 355億7,885万7千円〉
前年度比
・国民健康保険 ………… 150億6,535万6千円(+11.0%)
・介護保険 ……………… 154億4,608万3千円 (+3.3%)
・後期高齢者医療保険……14億1,290万9千円 (+1.0%)
・休日夜間診療所 ……………… 6,322万9千円 (+1.2%)
など
前年度比
・病院事業 …………… 157億4,325万7千円(▲14.5%)
・水道事業………………46億8,866万9千円(▲16.1%)
・下水道事業 ………… 131億4,693万1千円(微増)
〈請 願〉 ●農協改革をはじめとした「農業改革」に関する請願 (継続審査)
●TPP(環太平洋連携協定)交渉における国会決議の厳守を求める意見書の提出について (採択)
̶2 ̶
渡辺ひろい 議会レポート(平成27年4月)
〈平成26年度一般会計補正予算(第8号)〉
25億4,291万3千円(★印の国の経済対策による交付金6億8,624万1千円を含む)を追加し総額を694億4,834万円とする。
★空き家有効活用支援事業………4,894万2千円
(内 3,347万2千円は27年度予算)
★食文化創造都市推進事業………3,003万9千円
★ミラノ国際博覧会出展事業 …… 3,978万4千円
★プレミアム商品券発行事業……2億1,000万円
★ふるさと旅行券発行事業………6,681万1千円
★新規就農総合支援事業 …………… 1,800万円
・減債基金への積立 ……………………… 4億円
3月議会ピックアップ
●合併10周年記念事業(22事業計上)
市民歌制定、庄内史年表の発刊など
子ども読書活動推進計画まとまる。
記念事業を行う。
●マイナンバー制度
平成27年10月に配布
平成28年1月から実施
文化庁が創設する日本遺産への認定を目ざす
●羽黒地域地区公民館
●藤島エコ有機センター
地域活動センターへ移行
民間委託
●市立中央図書館創立100周年
●大宝館
100周年を迎える
●松ヶ岡開墾場
●地域おこし隊
●朝日地域地区公民館
コミュニティーセンターへ移行
●地区担当市職員
●地方版総合戦略
平成27年度10月制定予定
人権侵害に
ならないように 平成31年度まで国の財政支援ある
管理徹底を
●全国豊かな海づくり大会
大鳥地区2人。
新規に福栄地区3人採用。
116地域 276名
●介護保険料の値上げ
基準年額 74,900円となり
10,300円
(15.9%)
の値上げ
●太陽光発電設備と蓄電池
5つの小中学校に整備
・平成28年秋開催予定
・平成27年10月の大産業祭に合わせて
●消防北分署(仮称)庁舎
プレイベントを行う
道形に移転新築
・市の魚 制定
●加茂水族館整備振興基金への積立て
4億1,400万円
(内 寄附金 3億8,300万円)
●鶴岡第三中学校の改築に向け
27年度 調査と設計 1億1,760万円
●旧四小跡地
公立保育園
(南部および西部)
の
統合整備に向け検討
●返礼品付ふるさと寄付金
●市街地の一方通行解除
みゆき通り 平成27年度実施
他は環境整備後漸次行う
予算 5,000万円
経費 3,200万円
1万円以上 特産品と加茂水族館入場券
◆介護保険料
議 会 レ ポ ー ト あ と が き
15.9%値上げとなり、
基準値が74,900円となる。介護保険特別
◆人口減少対策
会計は上述の通り。値上げは制度上仕方がないとの市長の答
これから先、
加速的に人口が減少することが予測されることから、
弁であったが、
ムダがないか1つ1つチェックして行く体制が必要
平成26年6月に庁内に地域の活力を維持し、
持続可能な社会を
と思う。
形成して行くための対策に取り組む「鶴岡市人口減少対策総合
介護事業に使われている旧カナヤ跡地(銀座通り)の家賃が年
戦略会議」が設置された。
また議会内に「人口減少・地域活性化
間1,100万円となっているが、他の場所で事業が出来ないこと
対策特別委員会」を設置し、
人口減少及び過疎化に関する事項
なのか検討して欲しい。
について調査研究し提言して行く事になった。人口減少をおさ
える対策は勿論必要だが、
人口減少社会を見据えた施策を先取
◆バイオ関連
先端生命科学研究所はじめサイエンスパーク全体の予算が今
りしていくもことが場合によっては必要と思う。
年は5億4,000万円である。この16年間この事業への市の投入
市長答弁「両高等学校は存続するものととらえている。食文化
っているとの市の説明があった。
とも密接に関係あるので要望して行く。」
どんなにお金が投入されようとも、
遺伝子組み換え技術には危
存続に尽力することは、
鶴岡市だけでなく山形県の使命でもあ
険性を伴うという本質的な事実は存在し続ける。その事を全市
ると思う。農業や漁業の魅力を存分に伝えて欲しい。
民が共有し注視し続けなければならない。
◆県立庄内農業高等学校と加茂水産高等学校の存続
額は62億円で、
外部から地域に投入されたお金は245億円とな
̶3 ̶
渡辺ひろい 後援会だより 第33号(平成27年4月)
議 員 5 年 7ヶ月
奮闘記
∼県議選で見えたもの∼
私は、今回残念ながら当選できなかった候補者を応援
しました。選挙中選挙カーに乗りながら、 鶴岡市は広い
なあ と改めて実感しました。そして、山、川、里、海とつな
がる鶴岡のこの自然の豊かさを享受しながら、自然をも
守り受け継いで行くことが、今の私達に課せられた使命
であると痛感しました。
東洋思想の根底にあるものは 自然
との共生 です。 自然との共生なくし
て地方創生なし 地方創生は、自然と
の共生にあり です。子ども達にこの
自然豊かな鶴岡を託して行くことが、
鶴岡公園の白鳥
持続可能な鶴岡となることをこの選
スピーカーの声に
応えてくれました。
挙戦を通して確信できました。
受動喫煙による健康影響
【主流煙と比べた副流煙に含まれる有害物質の量】
∼食は健康の源∼
飽食の時代であるのに食の乱れが進んでいます。
また、
料理が出来ないことが原因で離婚せざるを得なかった話
を最近2件聞きました。
かなり深刻なことと思います。
料理することも食べること
も楽しいことです。
“命は食にあり”
食事指針ピラミッド
(理想の食事構成比)
渡辺ひろい
食育にもっと力を入れて、
健康を取りもどすことが必要
です。料理することの楽しみ
を、食べることの楽しみを子
ども達に伝えて行きましょう。
議会報告 ならびに
学習交流会
5月10日
(日)午前10時∼12時
予告 杏林堂交流室(杏林堂駐車場内)
◆議会報告ならびに学習交流
①最近の市政の状況について
②議員活動報告
③質疑応答(どんなことでも)
大勢の皆様の
ご参加を
お願い致します!
◆会食交流
◆会費:700円(資料代+軽食費)
̶̶お申し込み・お問い合わせ̶̶
渡辺ひろい後援会 ☎(25)
3955
★渡辺ひろい後援会員募集中★
皆様から頂きました会費は後援会便りの発行と情報交
換、学習会開催などに使わせて頂きます。
年会費:500円、 賛助会費(一口):500円
★お申し込み、
お問い合わせ★
渡辺ひろい事務所(電話:25-3955)
郵便振り込みでもお申し込みできます。
郵便口座番号 02200‐5‐47795 渡辺ひろい後援会
物質名
主流煙を 1 とした時の量
アンモニア(目を刺激する)
4 6倍
ニコチン(血管を収縮させる)
2 . 8倍
一酸化炭素(酸素不足を招く)
4 . 7倍
タール(発がん性物質を含む)
目:涙、刺すような痛み
頻繁なまばたき
3 . 4倍
脳:脳卒中
耳:中耳炎(特に子ども)
口:歯周病
心臓:心筋梗塞、狭心症
血管:動脈への悪影響
肺:肺がん、ぜんそく
呼吸器系の病気の悪化
胎児:早産、低体重
乳幼児:乳幼児突然死症候群
8
∼鶴岡公園の乗れないブランコ∼
桜名所百選に選ばれてい
る鶴岡公園は、今花見の最中。
しかしながら、昨年はクジャク
やチャボなどの鳥小屋がなく
なり、さらにブランコは、この
一年鉄骨だけが残されて乗
れなくなっている。あれだけ
居たハトも居なくなり、子ども
鶴岡公園
(4月13日)
達の姿を見かけることが少なくなった。
鶴岡公園を城址公園として整備して行くための処置と聞いて
いるが、子ども達の楽しみがなくなった公園はどことなく淋しく
感じるのは私だけだろうか。神奈川県小田原城址公園のように
子ども達が遊べる賑わいのある公園であって欲しいと思うのだが。
今年は早い春を迎えています。スギ
ナやヨモギなど薬草もどんどん大きく
なっています。いろんな形で自然と関
わって行くことは楽しいことです。
鶴岡の自然を満喫しながら歩んで行きましょう。
(ひろい)
編集後記