第1期編入課程講座 第3回 第 3 回 ワークシート 2015 年 11 月 4 日 担当:近藤未佳子 志望理由書・面接とは何か ◆今日のねらい 大学研究の概要を知る 志望理由書・面接の概要を知る 01 大学研究の意義と方法 学部・学科の選定 志望理由書・面接の対策 を十分に行うためには、 志望する大学の学部・学科・コースで何を学べるのか、徹底的な理解が必要である ・カリキュラム ・授業 ・ゼミ ・専任講師以上の教員の専門 02 編入試験における志望理由書の位置づけ 編入試験では、筆記試験が重視される傾向が強い 筆記試験の結果がボーダーラインの方や難関大学・二段階選抜のある大学を 受験する方にとっては、重要な判定基準 03 志望理由書を書く前の準備 1.学部・学科のパンフレットを取り寄せる 2.学部・学科のホームページで 特色・カリキュラム・所属する教員の専門 を調べる 3.オープンキャンパスに行く 4.やりたい専門が決まったら、そのことに関する本を 1~5 冊程度は読む これは面接対策でもあります 志望理由書は自分についての小論文です。 「作文」 「自己紹介文」 「エッセイ」のようにならないよう気をつけて、 具体性・論理性を意識しながら書いてください。 04 合格者の志望理由書 ① なぜその専攻に興味を持ったのか ② 編入後どのような勉強をしたいのか ③ なぜこの大学に編入したいと思ったのか ④ これらのことを踏まえて、卒業後どうしたいのか 最も重要なのは、 「どういう経緯でその専攻に興味を持ったのか」という点と、 それを裏付ける「具体的な勉強の内容」です。 ① 興味を持ったきっかけとなった動機(授業・読書・職業・アルバイトなど)を具体的に説明する。 ② 編入後どのようなことを勉強したいのか、志望校の授業・カリキュラム・ゼミを調べて、勉強のテー マを具体的に説明する。 第1期編入課程講座 第3回 第 3 回 ワークシート ③ 志望校で自分のやりたい勉強が出来るということを具体的にゼミや授業、カリキュラムから説明する。 ④ 大学での勉強を活かして、卒業後どのような将来設計を持っているのかを具体的に説明する。 05 注意点 ① 授業 ② 日頃の関心 ①自分にとって「マイナスの情報」をわざわざ書く ③ アルバイト経験 ②具体性に欠け何が勉強したいのか分からない ④ 将来就きたい職業 ③編入の動機と編入後の勉強内容、卒業後に就きたい仕事に関連がない ⑤ 趣味 ④大学のパンフレットやホームページに書かれていることをそのまま書く ⑥ 家業 大学の特徴やゼミの内容等について、パンフレットや HP の内容をそのまま 書く方がいますが、当然そのような行為は大きなマイナスです。自分で考え る力がないことをアピールしているようなものですから、必ず自分の言葉と して咀嚼してから書くようにしましょう。 例) ・幅広いカリキュラムと豊富な授業が…… ・貴学は外国語の授業に力を入れており…… ・少人数教育でゼミも充実しており…… 06 他の受験生と差をつけるポイントは? これまでの経験・学習・思考が最大のアピール 入学後の具体的な勉強のテーマも非常に重要 他人と差をつけるポイントは上記の 2 点です。入学後に学びたいことに関して具体的な学びや経験がア ピールできるのであれば、かなり効果的です。 ① とにかく本や論文を読むこと ② 実際の字数より倍程度多く書くこと ③ とにかく早めに書くこと 第1期編入課程講座 第3回 第 3 回 ワークシート 07 面接試験の重要性 面接は志望理由書と同様に「ボーダーラインの受験者に対する判断材料」「確認程度」「筆記試験と同様の 比重」など大学によってその重要性は様々である。しかし、 「確認程度」であることを公表している大学はほ とんどないので、十分な対策を行うべきであると言える。特に、大学のレベルが上がると筆記・書類・面接 の全てが基準をクリヤーしていることを求められる場合が多いので、疎かにせず準備をすること。 また、面接と志望理由書の両方が課される場合には、 ・志望理由書を本当に本人が書いているか ・志望理由書で曖昧な部分がないか などの確認が面接で行われることになるので、面接で答えられないようなことは志望理由書に書かないよう にする。 08 他大の面接試験の形式 ・ 面接時間:5~30 分 ・ 面接官の人数:2~10 人 ・ 面接の時期:①筆記試験終了後 ②筆記試験合格者のみ当日または後日 ① 個人面接か集団面接か <個人面接の注意点> ・考える時間はあまり与えられない。黙り込まないことが重要。 <集団面接の注意点> ・他の受験生の意見に惑わされないこと。ただし、他人の悪い点はまねをせず修正すること。 ② 志望理由型か口頭試問型か <志望理由型> ・ 志望理由・編入後の研究内容が中心。 ・ 専門に関して全員に同じ質問を用意している場合も有り。 <口頭試問型> ・ 専門に関する口頭試問の方に長い時間を割く場合もある。 09 質問の内容 質問の内容は大きく分けて、次の 3 点となる。 ① 志望動機:志望理由書をもとにした質問 ② 様々な知識:専攻に関することや研究テーマ、最近読んだ本、興味を持ったニュースなど ③ プライベートな事柄:通学経路や経済状況、長所短所など 面接で定番の質問に対しては、必ず「想定問答集」を作成し、練習を重ねること。想定問答集は台詞を覚え るように丸暗記するのではなく、必ずアピールしておきたい点を箇条書きで書くようにする。ただし、人前 で話すのが苦手な場合は、一度文章化したあとに、流れをまとめること。 第1期編入課程講座 第3回 第 3 回 ワークシート (1)志望動機:志望理由書をもとにした質問 志望動機に関する質問でよく聞かれることは、基本的にはこれまで志望理由書の書き方で説明してき た事項と同じである。 ① 編入を希望する理由 ② 編入後の研究テーマ ③ なぜこの大学を志望したのか ④ 卒業後はどうしたいのか (2)様々な知識:専門に関することや研究テーマ、読んだ本、興味を持ったニュースなど ・専門に関する知識や教養・向学心を見るための質問 ・編入後の研究テーマに関する質問 ①専門に関する時事問題・基礎問題 ②研究テーマに関してどの程度本を読んでいるか ③最近興味を持っている社会問題 ④専門学校でどのような授業を受けたか (3)プライベートな事柄:学校生活、アルバイトのことなど ① 留学・ボランティア経験・・・その経験でどのようなことを得たのかをアピールする ② オープンキャンパスへの参加の有無・・・模擬授業や研究室訪問の感想を簡潔に ③ 長所・短所・・・長所は具体的なエピソードを添えて、短所は長所とも取れるような内容に ④ 自己アピール・・・具体的なエピソードを添えて、事前に準備をしておくこと ⑤ 専門学校等で最も頑張ったこと ⑥ 受験状況・・・併願校の話は合否には影響しないが、第 1 志望であることは明言すること ・どの質問でも重要なのは「勉強への意欲をいかにアピールできるか」ということ。 ・履歴の空白は必ず質問されるので、何かしら理由が言えるようにしておくこと。 10 面接試験のポイント 面接試験で問われることは、次の3つです。 ①コミュニケーション能力があるか ②大学で学ぶことに対する強い意欲があるか ③専門に関する十分な知識と考える能力があるか 第1期編入課程講座 第 3 回 ワークシート 面接想定問答集<サンプル> 1.編入を志望した動機は? 2.どのような勉強がしたいのか? 3.なぜ○○大学に編入したいのか? 4.卒業後はどうしたいのか? 5.最近気になっているニュースは何か? 6.最近読んだ本の感想は? 7.専門についてどのような本を読んだか? 8.専門・英語はどのように勉強したのか? 9.専門学校でどのようなことを学んだか?(履修した授業の説明など) 10.専門学校で最も力を入れたことは何か? 11.自己アピールしてください 12.併願校は? 13.試験の出来はどうだったか? 第3回
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