③学習レビューシートの記述内容をより充実させる工夫 「I(アイデア),C(つながり),E(応用)を意識しながら記入する」 賀茂高等学校 第2学年通信 (ⅰ)授業中に学習している内容が「Iなのか」,「Cなのか],「Eなのか」を意 第1号 平成27年4月 日 識しな がら授業を受ける。 (ⅱ)学習レビューシートを書くときは,授業で学習した内容が「Iだったのか」, 「C だったのか],「Eだったのか」も振り返る。 (ⅲ)授業で学習した内容は「Iだった」が,以前の授業で学習した内容や他の授業 学年目標「高い自画像を描こう!」 で 1.学年目標について 問1 学習した内容と合わせてみたときに,「Cだった」,「Eだった」と考えら れるも のがないかも振り返る。 (ⅳ)レビューシートにまとめを記入するときは, I まとめ, C まとめ, E まとめ, あなたは今,どんな自画像を描いていますか。 の 要領で記入し,E,Cを優先して記入するよう指導する。 (ⅴ)I・C・E についての振り返りも十分できるよう,朝のSHR以外に記入内容を ま 問2 問1で書いた自画像を実現するために, どんなことをしようと考えていますか。 とめる時間を確保する。 ④定期考査前に学習レビューシートの記述内容のまとめを作成する 学習内容を振り返る,定期考査に向けての準備の一つとして,レビューシートの記 述内容のまとめのマインドマップを作成する。 ICEルーブリックとは 2.「中だるみの2年生」と言われることについて 問1 「中だるみの2年生」とはどういう状況を指していると考えますか。 生徒の授業での学習の質が,I(アイデア),C(つながり),E(応用)のどの レベルにあるかを評価するための質的評価基準 I:生徒が重要基本事項,基礎的な事実関係,語彙と定義,詳細,基本的な概念を 伝達できる状態 C:生徒が基本的概念と概念の間にある関係や繋がりについて説明することがで きる,または,学んだこととすでに知っていることの間にある関係や繋がりに 問2 問1で書いた状況に陥らないために,どんなことに気をつけたいですか。 ついて説明できる状態 E:生徒が新たに学んだことを本来の学習の場からは離れたところで新しい形で使 うとき,または,「それにはどんな意味があるのか」,「自分が世界を見る見方 にどう影響があるのか」というような仮説の質問に答えられる状態 3.学習レビューシートについて ①学習レビューシートの記入は,学力向上に効果があった。 1年1月進研模試で,現2年生の3教科の偏差値平均が50以上であった生徒の割合 は 59%と,過去5年間で最高でした。入学してくる生徒の学力はあまり変わりなく, 様 々な学習指導も大きな変化はありませんでした。変わったのは,昨年度初めて学習 レビ ューシートの記入を導入したことです。つまり,学習レビューシートの記入が学 力向上 に大きな効果があったと言えます。 ②学習レビューシートを書くことで身につけて欲しい(高めて欲しい)力 (ⅰ)各科目の内容を復習し,授業で学んだ内容の定着度を上げる。 (ⅱ)家庭で復習する習慣を身につけ,学習時間をより増加させる。 (ⅲ)学習した内容をまとめる力を高める。
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