平成27年の10月施設だより

保護者の皆様
平成 27 年 10 月 2 日
可部 つちくれの家
施設長 米田香代子
施
設
だ
よ
り
10 月
No1
みわた
昼食後の散歩のとき、つちくれの周りを見渡すと「小さな秋」がいっぱい感じられるようになりました。
じゅく
てんざい
色づき始めた木々の葉、何本も立っているカキの木には赤く 熟 し始めた実が点在しています。私たちの肌をか
ここち
すめていく風や空気も、何となくひんやりと心地よく感じられるのです。季節の変化を目や耳そして肌などまさし
ごかん
かん
と
く五感を通して感じ取れる今日この頃です。
ぶ ん か さい
さて今月は、
28 日に総合福祉センターで行われた、
『まあ来てみんさい文化祭~広島土砂災害について考えよう~』
なかまぶかい
かてい
すてき
いく
のキョウサレン仲間部会の取り組み過程や当日発表での素敵な仲間の姿を幾つか紹介したいと思います。
しょくばだいひょう
りっこうほしゃ
3 年ぶりの文化祭ということで、7 月から取り組みをスタートしたのですが、職場 代 表 には、立候補者の中から
かくさぎょうしょだいひょうしゃ か い ぎ
石橋さん・小寺さん・松浦さんの 3 名が決まりました。彼ら 3 名は合計 5 回の各作業所 代 表 者 会議へ参加し、
はしわた
せんたく
けってい
つちくれの仲間と会議の橋渡しをしたり、文化祭のテーマとして「まあ来てみんさい文化祭」を選択し決定しま
した。
ふくだい
もんごん
おうだんまく
かか
副題「広島土砂災害について考えよう」の文言は松浦さんの提案で、当日横断幕に高々と掲げられていました。
もく
そして、副題の中身を考える中で、亡くなられた 75 名の方々に「黙とうをささげよう」と石橋さんから出され、
かいかいしき
開会式で参加者全員による黙とうが行われたのです。
けいしき
そういくふう
各作業所の仲間達は『自分たちが今している仕事をクイズ形式で紹介しよう』と、これまた互いに創意工夫をし
まえじゅんび
て前準備を積み重ねていきました。
ことし
はじ
つちくれでは、さくらが「ダイヤルはラジオの部品かどうか?」
、のぞみは今年の祭りで初めて自分達自身で材料
まいこうぼう
の仕入れ、調理、販売した「カレーにはニンジンが入っていたかどうか?」
、米工房はメロンパンのパズル式パ
に ん き しょうひん
にっちゅうかつどう
ネルを使って「米粉を使って作ったこの人気 商 品 のパンはなに?」
、そしていきいきは日 中 活動で楽しんでい
えほん
とうじょうじんぶつ
どうぶつ
にな
る絵本“おおきなかぶ”のペープサートを一人ひとりが登 場 人物や動物の役を担い、ナレーターの幸田さんの
はっぴょう
コトバに合わせて動かし発 表 しました。いきいきメンバーの一人、島村さんは「おおきなかぶ」そのものにな
ぬ
り♪カブを引っ張るおじいさん~~♪の後半「♪それでもカブは抜けません♪」を歌い、しかも最後にメンバー
だいかっさい
紹介をされた時、
「僕を忘れたらだめですよ」と発言し、会場の大喝采を受けました。
やくわり
じかく
つちくれの仲間たちは全員、一人ひとりそれぞれの役割を自覚しながら発表できたと思います。
ぶたい
せいれつ
No2
かま
いど
そして、全員が舞台の上下にきちんと整列し、
「これからつちくれの発表をします」というはじまりの構えで挑み、
さいど
あいさつ
れい
し
最後には再度舞台の上下に整列し、
「これでつちくれの発表は終わります」と挨拶と礼をしてきちんと締めくく
りました。
つ
もの
いしき
何事にも『はじめと終わり』は付き物ですし、意識して取り組む必要がある事だと私は思っています。
きんちょう
ふる
みごと
つちくれの仲間たちは200名あまりの大きな集団の中で緊 張 しつつも、気持ちを奮い立たせて見事に『は
ひょうげん
ゆた
じめと終わり』を“気持ちと態度”で表 現 出来たなあ~と、またまた私は、仲間一人ひとりの豊かなその人な
おぼ
りの成長を感じ、感動を覚えました。
ぜ ひ
なかまじしん
文化祭当日のわが子の様子を是非、ご家庭で仲間自身に聞いてみたり、職員に聞いてほしいと思います。
すてき
つちくれの仲間って本当に素敵ですよ。