2015年11月号

[1]
11
発行日
2015
2015 年 11 月 25 日
発行元
株式会社アルバテック 東京本社
〒101-0025
東京都千代田区神田
佐久間町 3-27-1 大洋ビル 102
Tel.03-5823-4580
Fax.03-5823-4582
[アルバテックニュース]
アルバテック視点でお届けする太陽光発電関連ニュース
!
せ
任
お
も
農
営
設立!
を
人
法
産
生
聞く
業
に
農
長
よ
社
い
間
いよ
父、内
養
業
農
設置
来
未
パネル壁面
ー
ラ
ー
ソ
株式会社
社屋 への
新
の FC 本 部
ク
ッ
冬 瓜 の収 穫
バ
ら
コ
か
社
所
会
電
光発
ト 株式
営農型太陽
施工レポー
、
市
野
佐
阪府泉
農便り 大
営
WEB版「アルバテックニュース」配信中!ホームページでPDF版をダウンロード出来ます。
アルバテック
月号
[2]
2015 年 11 月 25 日発行 11 月号/ 2015
営農もお任せ!
農業生産法人「株式会社 未来農業養父」を設立!
内間浩一社長に聞いた
太陽光発電と農業を融合した
未来型農業の実践!
—まず、アルバテックが、なぜ今、農業
し、全国で営農型太陽光発電システムの実
設立の経緯と背景を教えてください。
しかし、現在の少子高齢化の大きな流れ
生産法人を立ち上げたのでしょうか。その
「太陽光発電+営農」、
年継続問題に正面から
取り組みます。
株式会社 未来農業養父
内間浩一社長
20
績を積んできました。
の中、とりわけ地方農家の高齢化において
2013 年 3月31日に農水省から
出された農地転用における新し
い指針がはじまりです。
は、平均年齢 70 歳以上というデータもあ
高木(アルバテック社長) そもそも「農地」には厳
とをクリアできずに太陽光発電への農地利
格な定義があり、その転用となると、さま
用を断念せざるを得ないというケースが少
ざまな規制によって非常に厳しく制限され
なくありません。
るほど、たいへんに深刻です。当然、後継
者不足ですから、農家さんにとって「20 年
間継続」のハードルは非常に高く、そのこ
ていました。自分の土地であってもそれが
そこで、アルバテックでは、もう一歩踏
「農地」となると、営農に関係の無いものを
み込むことで、そうした農家さんを支援で
勝手に建てることも、置くこともできませ
きるのではないかという思いからはじまっ
ん。もちろん、太陽光発電設備などもって
たのが、このたびの「未来農業 養父」設立
のほかという状況でした。
の経緯になります。
それが2013年、3 月 31 日に、農水省
から、一定の条件を満たせば、3 年ごとの
更新を前提に太陽光発電システムの設置が
可能になるという、新しい指針が出された
のです。
その一定の条件とは、大きく以下の 4 点
になります。
---------------------------------------------------------------①ソーラーパネル(以下パネル)の下に農
業が出来る十分な空間があること。
—そうした全国展開をしてきたアルバテ
ックが、新会社の拠点を兵庫県の養父市に
したのはなぜでしょうか?
農業特区の養父市からの
スタート!
内間 はい、端的に言うと、安倍政権肝い
りの経済成長戦略の柱のひとつ、
「国家戦略
②パネルの架台の撤去が容易であること。
特区」に養父市が認定されたからです。
③パネル下での作物収穫量が、近郊のパネ
「国家戦略特区」とは、特定の地域、分野
ル設置のない、つまり通常の農地の 80%
を限定しさまざまな規制緩和や税制上の優
以上の収穫があること。
遇措置などを行うことで民間事業者が経済
④上記の農業が 20 年間継続できること。
活動をしやすい環境をつくり、新たな投資、
----------------------------------------------------------------
人材を呼び込むなど、ひいては、地域の雇
用の創出など地域の活性化をその目的とし
営農 20 年間継続という
ハードル。
た政策のことです。
これまでもアルバテックは、他社にさき
方創生」
「まちおこし」などの国の取り組み
がけて、上記条件の①〜③を積極的に支援
にも大きくリンクしています。
その意味では、先ほど申し上げた少子高
齢化や人口減少、過疎化などに対する「地
2015 年 11 月 25 日発行 11 月号/ 2015
[3]
会 社概 要
会社名
株式会社 未来農業養父
資本金
1500万円(設立時)
設立
2015年10月7日
事業内容 営農型太陽光発電設備下での作物栽培
・地域特産・高付加作物の実証実験(来年度以降の対応)
・全国各地の農業法人とのネットワーク構築
所在地
連絡先
営農型太陽光発電設備下での耕作者紹介
〒 667-0021 兵庫県養父市八鹿町八鹿 435-1
電話 079-662-2288
Eメール [email protected]
営農型太陽光発電システムの下で生育するサトイモ
太陽光発電設備下での農業は、設備の管理面でも有益です。畑仕事で人の目が入
ることで、設備の異常の早期発見に繋がります。太陽光発電所用地として農地
の活用は、農業の継続という条件がハードルとなり導入が進んでいません。未
来農業養父では、太陽光発電事業者と、発電設備下での耕作の担い手を結びつ
けるマッチング事業で、未利用農地へのソーラーシェアリングの普及に努めます。
実践、検証、そして
担い手農家さんの開拓!
農地の管理者となっていただく農家さんに
は、中山間農業の改革拠点としての区域指
自社農地での実践においては、単に栽培
後や台風通過後などに発電設備に異状がな
定を受け、全国の中山間地農業のモデルと
検証だけににとどまらず、パネル下での栽
いかの目視点検もお願いします。
なることが求められている地区になります。
培可能な品種の拡大につとめ、それら成果
農地の維持管理及び、発電設備の目視点
つまり、弊社が参入しやすい環境が整っ
を広く全国に情報発進していきます。
検の対価として、毎月定額の管理料をお支
ていたということは、もちろんですが、こ
また、今後の取り組みとしては、6次産
払するのです。(収穫して頂いた農作物はす
の農業特区、養父市を、太陽光発電と農業
業化にも関わることになりますが、生産だ
べて栽培された農家さんのものであり、収
の融合という未来型の農業実践の場として、
けでなく、新しい価値付けによる商品化ま
穫量の多寡は管理料には影響しません。)
また、発信、啓蒙の拠点としてスタートす
でをにらんだ、例えば、地域の特産にもな
ることは、たいへんに意味があり、「地方創
りうるような作物の実証実験、開発なども
農地をただで借りられるという仕組みは
視野に入れています。
他でもありますが、それに加えて、農地の
この特区には、現在全国で 6 地区が指定
されており、農業も成長分野の大きな 1 つ
として考えられています。とりわけ養父市
生+ソーラーシェアリング※ 1」のシンボル
は、栽培、収穫、販売など農作に関わる一
切をお任せするとともに、たとえば、落雷
管理料という毎月決まった収入も得られる
になり得ると考えています。
また、養父市前市長の梅谷馨氏には、私
そして、この事業をすすめるために、本
という仕組みは他ではないのではないかと
どもの事業にご賛同いただき、役員に就任、
当に大切なのが、太陽光発電設備下での耕
思います。
そして支援を約束していただきました。さ
作を引き受けていただける農家さんの開拓
らに役員には、再生エネルギーの見識者で
です。
私たち「株式会社 未来農業 養父」では、
申し上げましたような、さまざまな活動を
ある、立命館大学大学院の客員教授、村沢
義久氏にも就任いただき、「未来農業 養父」
「未来農業養父」では、発電事業者様と耕
通じて営農型の太陽光発電の普及と農家の
はスタートしました。
作を引き受けて頂く農家さんを結びつける
生産性の向上、ひいては農地の維持に貢献
「未来農業 養父」では、規制緩和された、
マッチングシステム(現在ビジネス特許出
していくという目標を掲げています。今後
願中)を開発し全国各地の農業生産法人様
の弊社にぜひご期待ください。
とりわけ「農地流動化※ 2」
、
「6 次産業化※ 3」
の推進にコミットすることで、農業事情、
とのネットワークの構築を進めています。
担い手不足や耕作放棄地などの問題解消に
すでに茨城県の営農案件(規模約5MW)
寄与できると確信しており、我々の取り組
では、地域の農業生産法人様と耕作支援の
みを養父市から全国に発信していきます。
体制づくりを進めています。
—「農業」に参入するというのは、たい
ソーラーシェアリングによる、
持続可能な、農地・農業の維持を
私たちと一緒にはじめませんか。
へんにインパクトのある取り組みですが、
あらためて、具体的な活動内容を教えてく
ださい。
耕作者人口拡大の取り組みとして、より
内間 まず、大きくわけて、ふたつになり
多くの方に手を上げていただくために、現
ます。ひとつは、自社農地に設置した太陽
在以下のような仕組みを検討中です。
光発電システム下での農作物栽培の実践、
それは、太陽光発電設備を設置した農地
検証。もうひとつは、そうした太陽光発電
を耕作して頂ける農家さんに、
「農地維持管
設備下での農業の担い手の確保です。
理料」をお支払する、というものです。
※ 1 ソーラーシェアリング
農地に高さのある架台を設置しソーラーパネルを並べて、
パネル下で営農を続けながら、太陽光発電を行うこと。太
陽光(ソーラー)を、農業と発電の両方で分け合う(シェ
アする)ことから。
※ 2 農地流動化
認定農業者の方々など意欲の高い農業者に農地の利用集積
を進めて、効率的かつ安定的な農業経営の育成を図ってい
くことが、地域農業の活性化にとって、また、耕作放棄地
の発生抑制、解消のために重要な課題のひとつとなってい
ます。
※ 3 6 次産業化
「6 次産業」とは、農業本来の生産のみの第一次産業だけ
でなく、他の第二次(食品加工)
・第三次産業(流通、販売)
を取り込み、地域資源を活用した新たな価値を創出し、販
売の効率化など、例えば、農業のブランド化、消費者への
直接販売、レストランの経営などがあげられる。
2015 年 11 月 25 日発行 [4]
11 月号/ 2015
「 車検のコバック 」 を全国フランチャイズ展開する、
株式会社コバックの FC 本部新社屋「ハピカ国際ビル」へ
太陽光発電システム、ならびに、電気自動車用急速充電器を設置しました。
施工
レポート
太陽光発電システム、電気自動車用の急速充電器(2台)、
電子ブレーカーの設置により、電気の基本料金削減と環境対策に十分配慮したビルに。
vol.5
写真1
ビル壁面に取り付けた
パネル取付用金具
パネル落下防
止用特製金具
レースウェイ
も耐えるよう、堅固なパネル固定を行った。
壁面への穴開けが NG であったため、パワコン
等の配線は外壁を這わす形となった。4階屋上か
当社は、同ビルの太陽光発電システムの設計施
ら1階集電箱までの配線は、モールで保護を行い、
工、電気自動車用急速充電器の設置等を担当した。
目立たぬよう外壁面と同じ色にモールを塗装(塗
で、設置場所が確定しなかったパワコンは、屋上
場所は、壁面を利用することとなった。ビル壁面
に専用置き架台で設置した。(写真 3 参照)
は重量物を取付できない ALC パネルであったた
駐車場に、2基据えられた電気自動車用急速充
め、設置には工夫が必要となった。壁面裏からア
電器は、
誰もが利用できるようになっている。整備・
ンカーボルトを予め所定位置に施工。さらに局所
鈑金の工場設備を備える同ビルであるが、車両故
的に過重がかかることを避けるため、壁面内外か
障時のみならず、急速充電器の利用という、新た
ら金具で挟み込み、壁面と一体化させることで強
な来店機会ができる。立ち寄りついでの、その他
度を上げた。
のサービスの利用も期待される。(写真 4 参照)
ネルを壁面から若干離すことで、サッシ間にも縦
中の安全配慮は元より、今後の安全性や美観にも
に2枚のパネルを並べることが可能となり、見栄
考慮した設計・施工を行った。
えの良い均等配置が実現した。
パネル取付は、フレームのビス止めと、表側か
自動車整備業を通じ、環境や地域に貢献すると
ら専用金具でレースウェイへの固定を行っている
いう同社の思いに応えるビルが完成した。 株式会
が、万が一に備え、落下防止用のオリジナルのス
社コバックは、今後、同ビルを拠点として、世界
テンレス製金具を製作、パネル1枚につき2か所
に向けて日本の整備技術を発信していくという。
写真4
今回の工事は、ビル建設の進行状況に合わせる
必要があり、種々の制約・条件を伴ったが、施工
電気自動車用急速充電器
また、サッシの上下間の狭さが、パネル配置上、
制約となったが、レースウェイで高さを出し、パ
写真3
装はビル施工業者によるもの)
。ビル内部が建設中
されたいという意向により、太陽光パネルの設置
パワコンは屋上に
専用置き架台で設置
ビル屋上部分は多目的に活用されるスペースと
写真2
社屋であるハピカ国際ビルの竣工式を執り行った。
に取り付けた。(写真 1 参照)強風時などの風圧力に
パネル取付作業
日本最大級の車検 FC である株式会社コバック
(代表取締役 小林憲司氏)が、去る 9 月 16 日、新
大阪府泉佐野市の
営農型太陽光発電所から
「冬瓜」の収穫です。
試験的にトウガンを植えてみました。植える時期が遅かったので、
多少小ぶり(ラグビーボールを一回り小さくしたくらいのサイズ)
ですが、問題なく収穫できました。パネルの外に植えたものと比べ
ても、大きさは変わらないので、日照量の影響はないと思われます。
アルバテックニュースへのお問い合わせ
株式会社アルバテック 東京本社 〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町 3-27-1 大洋ビル 102 号室
TEL.03-5823-4580 FAX.03-5823-4582
株式会社近畿北都住設グループ
株式会社 アルバテック 東京本社
大阪本社
東北支店
京都営業所
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町 3-27-1 大洋ビル 102 号室
〒530-0022 大阪府大阪市北区浪花町 12-24 赤坂天六ビル 8 階 B 号室
〒980-0801 宮城県仙台市青葉区木町通 1-5-1 アーバス仙台 3 階(平成 27 年 11月25日より左記住所に移転しました)
〒620-2875 京都府福知山市堀 2373-1
http://alba-tech.jp
0120-354-552
太陽光発電システムへのお問い合わせは