中学校 1年 社会 1人1台タブレット ロイロノートスクール実践事例集 画 一化 か 多 様 化か、あなたはどちらを選択する? 大分県佐伯市立 直川中学校 立石 俊夫教諭 ロイロノート・スクールと思考ツールで実現する、 中学社会科アクティブラーニング 実践の概要 ロイロノートで自らの考えを再構築させていく授業を実現します。 世界地理の「気候と人々の生活」のまとめとして、「世界の人々の生活を画一化と 多様化のメリットとデメリットで考えてみよう」という学習課題を取り扱います。 本時では、ケニアの人々の生活の変化について考えていくのですが、まず、 ケニアの人々が伝統的に行ってきた放牧の方法について予想を立て、全員で共有します。 そして、教師が配布した写真資料を確認しながら、ケニアの人々の伝統的な生活が どのように変化しているかについて理解していきます。グループに分かれて、4象限の座軸票の 思考ツールを用いて、「画一化と多様化」のメリット、デメリットを図式化してまとめます。 まとめたものと、ロイロノートに蓄積されたこれまでの学習内容を元に、 「画一化と多様化」のどちらが、これからの世界にとって大切なのかを考え、 それを文章化し、生徒全員に全体の前で一次発表させます。 互いに評価をし合い、二次発表に向けて、補完すべきポイントについてメモを取り、 さらに自分の最終的な考えをまとめて文章化していきます。 最後に、その文章の要約をロイロノートで教師に提出させます。 ロ イ ロ ノ ー ト導入のメリット ・ これまでのようにただまとめて発表するという形から脱することで、 学習課題についてのアプローチが一元的ではなくなりました。 授業中何度も発表や文章化を繰り返しながら、その都度、ロイロノートを使用し、 共有化することができました。そうすることで、重層的に思考を深めたり、 多面的な協議を行うことができ、アクティブラーニングの質的向上が図れました。 ・ さらに思考ツールを併用することで、考えをまとめたり、話し合いを共有化するために 生徒が使えるアイテムを増やすことができました。 実践 の 目 標 ・ これまでの授業で学んできた、様々な気候帯での人々の生活の特徴を理解した上で、 グローバル化による伝統的な生活の変化に対する是非を考えることができる。 ・ それについて思考ツールを用いながら、グループで協調学習を行うことができる。 ・ 友達の意見を取り入れ、最終的な自分の考えを文章化し、発表することができる。 実践 の 場 面 1. 教 師 か ら 生 徒へ資料を配布する これまでの学習内容である、「様々な気候帯での暮らし」について 確認する資料やワークシートをロイロノートを使って生徒に配布する。 生徒は資料を受け取り、ペア学習で復習しながら、今日の学習課題を 確認していく。そして、今日の発表についてのルーブリック(評価基準) を生徒に知らせる。 2.伝統的な生活の変化について考える 本時では、ケニアの人々の生活の変化について考える。 ケニアの人々が伝統的に行ってきた放牧の方法について、 ロイロノートのウェブ機能を用いて予想を立てる。 それぞれの予想を全員で共有したのち、教師が配布した 写真資料を確認する。その資料をみながら、ケニアの人々の 伝統的な生活がどのように変化しているかについて理解していく。 3. 画 一 化 と 多様化のメリット、 デ メ リ ッ トについて考える グループに分かれて、4象限の座軸票の思考ツールを用いて、 「画一化と多様化」のメリット、デメリットを図式化してまとめる。 グループ同士で比較検討することで、一層理解を深められる。 4.画一化と多様化のどちらが大切かを 考える 思考ツールやロイロノートに蓄積されたこれまでの学習内容を元に、 「画一化と多様化」のどちらが、これからの世界にとって大切なのか を考え、それを文章化していく。 5. 互 い の 意 見を発表し、共有化する 文章化した考えを、一次発表として全員行う。 それについて相互評価をしながら、二次発表に向けて、補完すべき ポイントについてノートにメモを取る。 教師はルーブリックに沿った評価を行いながら、ポイントについて ボードにまとめていく。 6. 文 章 の 要 約を、ロイロノートで 教 師 に 送 信する 互いの発表を聞いた上で、さらに自分の最終的な考えをまとめ、 ノートに文章化する。 文章の要約をロイロノートで教師に提出する。 それと同時にノートも提出させる。 教師は、ロイロノートで提出された要約と、ノートを確認して、 本時の言語活動についての個人評価を行う。
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