災対瓦版No. 4

災害対策委員会
ニュースレター
災対瓦版
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災害対策委員会
№4(2015.2.26)
2月6日に地震がおこりましたが、みなさま地震対策はできましたか?
実際に地震がおこると思ったように行動できないものです。今回の地震をふまえてもっと
院内での災害対策をしっかりとしていこうと反省しました。
活動報告「第15回四国DMAT実働訓練」
平成27年1月31日(土)2月1日(日)、香川県でDMAT
実働訓練が開催され参加してきましたのでご報告です。
参加:佐藤雅信
この訓練は、年1回四国で持ち回り開催されているもので、今回
は移転新築された香川県立中央病院の旧病院(廃墟)が会場でし
た。訓練は各DMATが参集するところから始まります。まずネ
クスコ西日本の善通寺IC事務所が参集拠点と指示され、皆がそ
こを目指して集まります。午前10時30分が参集予定でしたが、
私は徳島道の事故渋滞で15分の遅れ。到着した時には多くのチ
ームが行き先を振り分けられていました。善通寺に着いた時点で
徳島市民病院チームと遭遇。旧香川県中を指示され出発しました。
旧病院はまさに廃墟でした・・・・。見る人が見たら見えるんだ
ろうな・・・・。
最初、自治体本部という設定で設けられた2階で作業しましたが、
人員が充足してきたので1階の活動拠点本部へ移動。本部登録が
できない方のサポートをしたり、クロノロ作業を行ったりしまし
た。今回、本部レイアウトが決められた後に本部に到着したので
すが、受付が本部の向かいだったり、患者情報やクロノロと消防
リエゾンがお互い離れた場所だったりした為、本部として活動す
るには確実に不都合が生じるレイアウトでした。本部クロノロ担
当として、レイアウト変更を進言すべきでしたが、訓練が始まっ
てしまい言えずじまいで、今回最も反省すべき点でした。本部長
の側でクロノロを行い、受付の情報を把握すべきでしたが、どの
チームがいつ到着したか全く把握できず、クロノロ情報が20分
ほど空白になるなど、自分自身全く凹んでしまう訓練でした。2
巡目の訓練で挽回しようと思いましたが、本部を通さずにどんど
ん訓練が進行してしまい、なんだったんだろうと反省ばかりです。
今回の訓練は、廃墟となった病院において、暗闇の中での患者救
助・治療・搬送といった、消防・警察・自衛隊の救助活動との協
力がメインだったようで、現場出動した DMAT は普段経験できない
「瓦礫の中の医療(Confined
Space
Medicine;CSM)」が経験で
き満足だったようです。本部側としては反省ばかりです。
今回、取り壊し前の旧香川県中が舞台で、ライフラインがすべて
遮断された状態での訓練でした。普段なかなか経験できない体験
ができました。
ただ実際の災害時には、レイアウトがおかしいと思った時は、
他のロジや本部長と相談し、思い切ったレイアウト変更も必要だと
痛感しました。次回に生かしたいと思います。
用語解説(3)
クロノロジー:chronology
過去の出来事を時系列に並べたもので、通常「クロノロ」
と略されます。
通常は多くの人が一度にみることができるようホワイトボ
ードに書かれ、情報の共有化を図ることを目的に作成され
ます。
「時刻」
「発信元」
「発信先」
「内容」が時系列に書かれます
が、重要な情報とノイズ情報が入り乱れる災害時において、
クロノロをしっかりと見ながら本部長は様々な事を決断し
ていきます。ホワイドボード以外に、壁に静電気で直接貼り付けることができる「ライティングシ
ート」も頻用されます。
ホワイトボードを持ってくることが難しい場合も重宝し、当院でも備蓄しています。
次号は、2月19日に行われた防火防災訓練の活動のご報告です。
よろしくお願いします。