H.27 118号 P.1 校長挨拶

南 風
第120号
平成28年3月4日発行
高浜市立南中学校
編集 PTA 文化教養委員会
「至誠天に通ず」
校長
箕浦
博夫
2015 年にノーベル生理学・医学賞を受賞した、大村智博士は、微生物たちが生きていく
ために作っている化学物質の研究を 50 年続けてきました。
博士たちが発見した「イベルメクチン」という化合物は、アフリカや南米の熱帯地方で流
行する「オンコセルカ症」や「フィラリア症」の予防や治療をする特効薬になりました。
今では、毎年3億人の人々がこの薬を飲んで、目が見えなくなる症状を防いでいます。
大村博士は、研究室の学生たちに、「至誠天に通ず」という中国の儒学者「孟子」の言葉を語って聞かせるそ
うです。「何事も誠実に全力をあげて取り組めば、やがて結果は付いてくる」という意味です。
ごまかして、いい加減にやっているとだめだけど、「一生懸命」にやっていれば、必ずよい結果につながると
いうことです。
南中の目指す生徒像「人のために、一生懸命やるってかっこいい」の精神は、大村博士の好きな言葉である
「至誠天に通ず」と通じるところがあります。みなさんは、これからの人生の中で、必ず困難に出会うはずです。
その時に、その困難から逃げずに、
「一生懸命に」立ち向かってください。必ず道は拓けるのです。
「手紙~拝啓15の君へ~」
PTA 会長
神谷
晋也
卒業生の皆さん、そして保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。
卒業式で卒業生の皆さんが歌われる「手紙~拝啓15の君へ~」についてお話ししたい
と思います。アンジェラ・アキさんのこの曲は、彼女が15歳の時に「30歳の自分へ」
というタイトルで手紙を書いたものを、
「30歳になってからその手紙を読み返して、30
歳の自分が15歳の自分に手紙の返事を書くのなら」という思いで作った曲だそうです。
1番の歌詞は15歳の自分が悩みを誰にも打ち明けられず、未来の自分なら正直に打ち明
けることができると思って書いた手紙で、自分はこれからどう生きればよいかと問いかけをする内容が綴られて
います。2番の歌詞はその返事として30歳の自分が書いた手紙で、自分の向かうべき道を常に問い続けること
が重要で、自分を信じて生きていけばよい、大人の自分も常に悩みながら、それでも負けずに生きていますとい
う内容です。
つまり、人はいくつになっても悩みをもっていて、それを一つ一つ克服しながら成長していくものであるとい
うことです。自分の向かうべき道や人生の目標・夢を見つけるためには、自身の将来について常日頃から考える
こと、夢を語り合える友達をもつこと、今やるべきことを日々努力することが大切であると思います。自分を信
じて頑張ってください。これからの皆さんの活躍を楽しみにしています。
「Wonderful Life」
3年主任
神谷 哲也
3年生のみなさん、卒業おめでとうございます。卒業に際して、私の大好きな次の言葉をみなさんに贈ります。
「Life can be wonderful if you are not afraid of it.」
この言葉は、チャップリンの映画「ライムライト」のなかの台詞です。
君たちの未来には、きっと楽しいことも辛いことも待っているでしょう。辛いことがあった時、それを恐れ
ず、立ち向かっていく勇気があり仲間がいれば、人生をきっとすばらしいものにすることができるでしょう。
それでは、これからの君たちの人生に幸多からんことを願って。
「3年生から学んだこと」
1年6組
森下 翔太
3年生のみなさん、ご卒業おめでと
うございます。僕たち1年生は3年生
から学んだことがたくさんありまし
た。応援合戦では、3年生のクラスと
見せ合い、必死な姿を見て刺激を受け
良い応援にすることができました。
また、合唱コンクールでも、一生懸
命頑張る姿勢をみせていただき良い
合唱にすることができました。僕たち
は、3年生から学んだことを新1年生
に伝えて行きたいと思います。
中学校卒業後も、頑張って下さい。
「高校に行っても先輩らしく」
2年5組 長谷川 雅弥
お世話になった先輩方今まであり
がとうございました。特にバスケ部の
先輩には色んな技を優しく分かりや
すく教えてもらいました。そのおかげ
で上手にプレイ出来るようになりま
した。本当にありがとうございまし
た。今は入試の勉強を頑張っていると
思います。良い結果が出るよう自分の
行きたい高校に行けるように頑張っ
て下さい。先輩達のようにこの学校を
引っ張って行けるように頑張ります。
「卒業生の皆さんへ」
2年4組 野口 和鈴
3年生の皆さん御卒業おめでとう
ございます。先輩方にはたくさんの
事を教えていただき、さらに三大行事
や部活動など、何事にも一生懸命に取
り組みやりぬく姿から、私たちはいろ
いろな事を学び、成長することが出来
ました。これからは先輩方が受け継い
できた南中学校の伝統を後輩へ伝え、
共に守って行けるように頑張ります。
卒業後も色々な事があるとは思い
ますが、南中学校での経験を大切にし
てこれからも頑張って下さい。
3-1
キラキラ輝く3年1組
1組 中薗 龍太
このクラスは、三大行事を通してより団結できたと思います。
最初の体育大会では、まだ新しいクラスに慣れていなかったせいか、あまりまとまらずにいたけ
ど、団長などの声かけによって、今までやる気をなさそうにしていた人が、「ちょっと楽しくなっ
てきた!」と言ったり外へ移動する時間が早くなったりと、みんなの意識が変わっていきました。
そして本番では、今までで一番良い《舞》が出来たので優勝は出来なかったけど、すごく楽
しい体育大会でした。
駅伝大会では、みんなが練習の時から全力を出し、自分が走る番じゃない時には走っている人を応援していて
雰囲気良く練習が出来たので、走るたびにみんなのタイムが上がっていきました。本番でも、みんなが全力を出し切っ
て走ったので優勝をすることが出来ました。
でも、本当は毎日の1秒1秒が思い出で、3年1組で過ごした1秒1秒はまぶしいくらいに光っていて、宝石よりも
輝いていたと思います。
『仲間とともに一歩一歩確実に』
8組 担任
小林 知佐江
平成27年度は、8・9組から3人の3年生が巣立ち、新たな一歩を踏み出します。
8・9組では、学級訓「仲間とともに一歩一歩確実に」をいつも意識して生活してき
ました。目指す人は「素直な人、明るく元気な人、根気強い人、身の回りの始末が出
来る人、学習や係の仕事・当番活動が真面目に出来る人、努力する人」です。8・9
組は、学級全員がお互いのことを気遣い、切磋琢磨しながらお互いの成長を喜び合っ
てきました。
「一歩一歩の成長」とは、どうなることを言うのでしょうか。それは、自信と意欲
をもって、自分の力で自分の生活範囲をひとつずつ積み重ねていくことだと思っています。たとえ歩みは遅くとも、確実に歩
んでいくことこそが、現実に生きて働く力になると信じています。いずれ社会に出て働く時に、8・9組での学びを思い出し
てくれたらうれしいです。
3-2
一時の幸せ
2組 杉浦 梨夏
私が3年間で一番心に残っていることは、南中三大行事である3年間最後の合唱コン
クールです。私は室長として、自分から積極的に前に出てみんなをまとめようと思って
いました。そして、体育大会でできなかった「優勝」を目標にして、一部だけががんば
るのではなく、全員で一生懸命やり、目標に向かってがんばりたいと思っていました。
練習もしっかりやり、時に集中が切れてしまうことがありましたが、みんなで注意し合
って集中力を高めていました。音楽の授業でも少しずつほめられるようになりました。
ですが、男女の意見が合わなくなってしまいました。それからみんなで話し合い、パートリーダーや室長を中心に意見
を出し合っていき、どんどんよくなっていきました。本番では、みんな自分の精一杯を出していて、3つのパートがき
れいにハモっていました。そして優勝することができました。目標を達成することができて本当によかったです。3年
2組のみんなと優勝することができてうれしかったし、最高の思い出になりました。
夢をつかむこと
9組担任 鈴木 零未
あなたにはどんな夢がありますか?夢は、人によって異なります。ど
んな夢でもよいです。必ずつかんでください。夢をつかむためには、た
くさんの小さな目標が必要になるでしょう。そんな小さな目標であるか
けらをたくさん集めて、大きな夢をつかんでください。どんなにがんば
っても、努力しても、上手くいかないときもあるかもしれません。しか
し、そんなときにしか見られないこともあります。かけらを集めている
途中で、今までと違う形が見えてくるかもしれません。そうしたら、違
う形を作り上げてみてもよいと思います。自分だけのかけらをたくさん
集めてください。どんな形でも、どんな夢でも、自分は自分です。夢を
つかみとれる人になってください。夢をつかめる人の必須条件は、常に
感謝をしている人です。上手くいくときも、上手くいかないときも、常に感謝のできる人でいてください。
3-3
3年3組での思い出
3組 吉田 伊吹
クラスの思い出は、正直数えられないほどあります。応援合戦で団長を務め、
みんなで「0」から応援を創ったこと。合唱コンクールのクラス紹介で、声出し
も兼ねて盛り上がるための歌を創り、歌ったこと。僕のクラスは、他のクラスが
やらないことをする、とても面白く楽しいクラスでした。特に、最後の三大行事
である駅伝大会では、アンカーが帰ってくるときにゴール前で全員が並び、
「負け
ないで」を歌いました。アンカーがゴールしたらすぐに全員で駆け寄って胴上げをしたことに、3組の団結力
や仲の良さが全て出ていて、とても印象に残っています。どの行事でも1位をとることはできませんでしたが、
行事の度にみんなが心から楽しみ、大きく成長することができたと思います。少しの空き時間や放課でも、み
んなで盛り上がって話したり歌ったりできて、この仲間とこの教室で過ごした一日一日すべてが、大切な思い
出です。3年3組としてのこの1年間は、いくつになっても忘れないかけがえのないものとなりました。
『卒業生のみなさんへ』
3年副担任 深谷 充未
3年生のみなさん、卒業おめでとうございます。
この3年間、勉強に部活に励み、充実した中学校生活を送ってきたこ
とと思います。その最後の1年を副担任として、音楽担当としていっし
ょに過ごすことができました。
「心に響く合唱にするには、周りを思いやることが大切だ」と話した
ことがあるかもしれません。周りの人を思いやり、心を寄り添わせるこ
とでステキな歌になります。音楽の授業では、楽しそうに、一生懸命に
歌う顔がだんだん広がり、ひとつの大きな歌声になっていくのをうれし
く思いました。また、合唱コンクールに向けてのがんばりや、歌声の美しさには圧倒されました。この先また
たくさんの音楽にふれ、心を豊かにし、自分の世界を広げていってください。
みなさんの未来が輝くものでありますように。
3 -4
また会える日まで
4組 浜島 直紀
桜は毎年同じように咲きますが、僕たち人間は違います。1年ごとにめまぐる
しい成長を遂げて大人へと近づいていく、そんな3年間でした。
3年生最初のクラスの名簿を見たとき、初めて同じクラスになる人が多く、正
直不安でした。しかし、クラスのまとまりを感じたのは修学旅行あたりだと思い
ます。そして、夏休みからスタートした南中三大行事を終え、輝かしい1位はと
れませんでしたが、それ以上に大切なものを感じました。ふざけていると思っていた人が実は周りをとても見てい
たり、人の気持ちをくみ取るのがとても上手だったり、普段では出ないリーダーシップを見せてくれた人もいまし
た。そうやって、一人一人に良いところと悪いところがあって、その悪いところを補い合う充実した時間を過ごせ
ました。
と、このように過ごしているうちに「卒業」というムードになっていました。また次に会うときは、それぞれが
それぞれの場所で頑張り、変わらない3年4組のみんなでいることを願います。
「名付けられた葉」なのだから
進路指導主事 清水 あすか
今年の合唱コンクールで 4 組が歌った「名付けられた葉」は、詩人
の新川和江さんの詩が歌詞に使われています。歌詞の要旨は「私たち
は一人一人に自分だけの名前がある。だからこそ自分らしく生きてい
かなくてはいけない。」というものです。特に比喩がすばらしく、
「だからわたしは考えなければならない 誰のまねでもない 葉脈の
走らせ方を 刻みの入れ方を…」という部分は、聴くたびに「自分は
どんな葉脈を走らせているのだろう。どんな刻みの入れ方をしていけ
ばいいのだろう。」と考えます。
みなさんはどんな葉脈を走らせていますか。どんな刻みの入れ方を
したいですか。
これからの人生、自分らしい色を精一杯出して、今以上に輝いて進
んでいってください。
3-5
三年を通して
5組 伊藤 碩規
三年の思い出は、一年生、二年生の思い出とは少し違い、特別な気がします。中学校
生活最後の年ということもあり、言葉に表すことのできない複雑な気持ちでいっぱいで
す。中学一年生の人たちは二年後、中学二年生の人たちは、一年後分かるでしょう。僕
たちは今、中学校生活で「最後」という二文字が近づいてきています。
僕たち5組は、
「百獣の王」という学級訓の下、一年間過ごしてきました。クラスの
思い出はなんといっても体育大会です。応援合戦優勝や総合優勝ができ嬉しかったです。合唱コンクールや駅伝大
会では優勝できませんでしたが、これもまた思い出です。何気ないふとした会話にも常に笑いがあり担任の有川先
生を始め、ノリが良いところが5組の良さです。人ごとのように思っていた卒業まで残りわずかになりました。中
学校生活最後の年を5組のメンバーで過ごせたことをとても幸せに思っています。5組で5年後の手紙を書いたね。
5年後に会うときは大人になった姿を楽しみにしています。
卒業をするみなさんへ
3年副担任 片山 善朗
卒業おめでとうございます。これからの人生を送るために、まず、考えてほ
しいことがあります。それは、「将来どんな人間になっていたいか。」です。社
会人になって働く人も、上級学校に進学する人も、いろいろなことを身につけ
て大人になっていきます。毎日を、ただ何となく過ごしているとあっという間
に時間は過ぎてしまいます。
とにかく何かに挑戦してみましょう。できなくてもいいんです。
できないことが分かったんです。次の挑戦をしましょう。
「どんな人間になっていたいですか。
」