2015/10/15 電力工学 演習 2 学籍番号 氏名 図 1 のように,空間に一様に分布する磁束密度 B=0.4 T の磁界中に,辺の長さがそれぞれ a=20 cm、b=10 cm 1. で,巻数 N=20 の長方形のコイルが置かれている。このコイルに直流電流 I=0.8 A を流したとき,このコイ ルの回転軸 OO’を軸としてコイルに生じるトルクT〔N・m〕の最大値を求めよ。ただし,コイルの辺 a は 磁界と直交し,OO’は辺 b の中心を通るものとする。また,コイルの太さは無視し,流れる電流によって磁 界は乱されないものとする。 図 1 から,コイルに生じるトルク T は,コイル辺 a に流れる電流 I が磁界 B から受ける力を f0 とすれば f0 と コイル辺 b との垂直成分 f と,R=b/2 との積で表される.コイルの位置(角度 θ〔rad〕)と受ける力 f0 および f の 関係をそれぞれ図示する. f0 は磁界 B とつねに直角で一定であるが,トルクに関与する f0 はコイルの位置より変化する. 同図より, f BIa 〔N〕 0 f f cosθ BIa cosθ 〔N〕 0 求めるトルク T は,問題図のコイル 1 巻当たり往復導体 2 導体ならびに N=20 であるから, T fR 2N BIa cos θ b 2 2N T NBIab cos θ T の最大値 Tmax は,θ =0〔rad〕(cosθ =1)のとき発生するので, T NBIab 20 0.4 0.8 0.2 0.1 Tmax 0.128 N・m max 図1 【裏面に続く】 2. 図 2 の空気中に置かれた磁気回路について以下を求めよ。ただし、空気の透磁率はμ0 とし、鉄部の透磁率 はμとする。 (ア) AD, ABCD, AFED 各部の磁気抵抗 Rm, Rm1, Rm2 (イ) AD, ABCD, AFED 各部での磁束φ, φ1, φ2(Rm, Rm1, Rm2 を用いて表せ) (ウ) 空隙部の磁界 S1 S2 B A F N2 I1 S δ Φ1 N1 l1 l Φ C l2 D 図2 (ア) AD, ABCD, AFED 各部の磁気抵抗 Rm, Rm1, Rm2 Rm, Rm1, Rm2 はそれぞれ以下のように求まる。 Rm l l l , Rm1 1 , Rm 2 2 S1 S 2 S 0 S (イ) AD, ABCD, AFED 各部での磁束φ, φ1, φ2 Kirchhoff の法則より、 : 1 2 0 A点 ADCB : 1 Rm1 Rm N1 I 1 ADEF : 2 Rm 2 Rm N 2 I 2 これを解くと、 Rm1 N 2 I 2 Rm 2 N1 I 1 Rm1 Rm 2 Rm1 Rm Rm 2 Rm 1 ( Rm2 Rm ) N1I1 Rm N 2 I 2 Rm1Rm 2 Rm1Rm Rm 2 Rm 2 ( Rm1 Rm ) N 2 I 2 Rm N1 I 1 Rm1 Rm 2 Rm1 Rm Rm 2 Rm (ウ) 空隙部の磁界 0 HS より、 Rm1 N 2 I 2 Rm 2 N1 I 1 1 H 0 S 0 S Rm1 Rm 2 Rm1 Rm Rm 2 Rm I2 Φ2 E
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