マレーシア研修報告 <研修日時> 平成27年1月11日(日)~1月13日(火) <研修メンバー> 丸山 洋平 山東 龍広 小西 華代 マレーシアについて 〇民族 マレー系(約67%)、中国系(約 25%)、インド系(約7%) 〇宗教 国教はイスラム教。他にはキリスト教、仏教、道教など 〇東南アジア南部、マレー半島の大半と、ボルネオ島北西部地域の東マレー シアからなる国で、面積は日本の約0.9倍の約33万km2、人口は約2,773万人。 (日本の人口 約1億3千万人) 〇言語について 公用語はマレー語で、英語も広く使われている。また、多くの看板等にはマ レー語、英語の2ヶ国語表記がされている。 〇通貨について 通貨の単位はマレーシア・リンギット(RM)と補助通貨マレーシア・セン (SEN)で、100SENがRM1。紙幣はRM1からRM100、硬貨はRM1から 1senまで発行されています。 現在、RM1=約34円 首都 クアラルンプールについて 〇人口 約160万人 (東京の人口 約1,350万人) 〇時差 日本に比べ1時間遅い。日本が正午の時、現地は午前11時。 〇気候について 年間を通して気温が一定した熱帯雨林気候。 気温は日中約32℃で夜間は約22℃。 年間を通して降水量が多く、急なスコールもある。 KLタワー (高さ421mの通信タワー) 地上276mの展望台からKL 市街を一望できる。 ペトロナスツインタワー (高さ452mで、超高層ビルと して世界第2位を誇る) 主にオフィスビルとして使用。 ~現地滞在1日目~ 終日フリー Ann’s Care Nursing Home(老人ホーム) ・1925年から運営。 ・オーナーのアンさん、案内人のスー チーさんは共にインド人の女性。 ・受け入れは、病院からの紹介が多い。 ・費用の半分は政府からの補助で、周 囲からの寄付金もある。 ・入居者40名 中華系:35名 マレー系:1名 インド系:4名 ・利用料金について(月あたり) 自立 RM650=22,100円 半分介護 RM750=25,500円 全介護 RM850=28,900円 ・(たまたまお見舞いに来られていた) 入居者の親戚、チョーさんより… 現在の金額と提供してくれているもの の質とバランスについて不満はない。 日本人のことは尊敬している。 Deluxe Nursing Home (老人ホーム) ・2000年から運営。 ・オーナーはGoh(ゴー)医師、妻はマネージャー。 ・入居者:25名 ・現在5施設を運営。総ベッド数88床で、入居者総数84名。 ・40歳~90歳を受け入れている。(平均:70~80歳) ・利用料金について(月あたり) 自立 RM1,800=61,200円 車椅子対応 RM2,000=68,000円 全介助 RM2,200=74,800円 ・スタッフ5人(インド人1人・インドネシア人4人)の給与は RM900~RM1,300=30,600円~44,200円 ~老人ホームの特徴~ ・マレーシア人は給料の面ではなく、老人の世話をする仕 事に後ろ向きである。 ・老人ホームの数が絶対的に足りないため、競合はほとん どなく、特別に売りにしていることはない。(差別化の必要 がない) ・基本的な集客媒体としてインターネットは利用しているが、 知り合いなどの口コミが一番大きい。 ・日本で行っているようなレクリエーションや外出行事を行 うことはなく、ベッドの上でゆっくりと過ごすことが何より安 心と感じている。 Health Lane-Pharmacy (薬局) ・クアラルンプール市内に35店舗の薬局を展開 ・27年前に1店舗目を開局。本社はビルの上階にあり、 その1階に薬局を経営。 ・1階には、工場を持っておりそこで製造された商品を 直接各店舗へ配送している。 ・スタッフ:5~6名 薬剤師:1名 (各店舗あたり) ・給与について (月あたり) スタッフ RM1,500=51,000円 スーパーバイザー(リーダー) RM3,000=102,000円 薬剤師 RM6,500~8,000=221,000円~272,000円 ・来客数 400名/日 ・病院で処方された薬に対する相談も無料で受けている。 ・多店舗展開をするメリット:数をこなすことによって1店舗における商品の値段を低く 設定でき、お客様の満足を得られる。 デメリット:社長がいない(目が届かない)時は、職員の怠慢が目立つ。 IMU Nursing School (医師と看護師の養成を専門とする大学 専門学校) ・生徒総数約600人のうち、看護師 コースは約100人。 ・全体の8割の学生は、身につけた 技能を生かした職種に就職している。 ・マレーシアにおいて看護師の数は とても多く、政府は海外からの看護 師受け入れを制限している。 ・海外へ行き、スキルアップすること を望んでいる。 ・看護師の社会的地位は日本ほど高 くない。 Private Clinic (個人クリニック) ・インド人医師(皮膚科)が経営 ・現在6つのクリニックを運営しており、複数の医師がローテーションを組み、 診察している。 ・開院時間: オフィス街 9:00~17:00 ショップ街 9:00~22:00 ・インターネットの普及などで情報をより詳しく入手できるようになり、薬や 処方について疑問を投げかけてくる現地の患者が増えた。 ・現在は医師の数も増えたため、他医院との競争も激しく、医師の態度や サービスも以前とは比べ物にならないくらい良くなっている。 ・生活スタイルが原因で、血圧、血糖、脂肪分、コレステロール…などの疾 病が増えてきている。 ~ 研 修 2 日 目 ~ IHH Group Gleneagle Ampang Hospital (私立総合病院) ・トップクラスの私立病院 (IHHヘルスケア:マレーシアに本部を置くアジアで最大の民間 医療企業。マレーシアの他にシンガポールや ブルネイ、中国など世界10か国に民間病院を 運営。時価総額で世界第二位を誇る。) ・開業18年 ・ベッド数 330床 ・40科 ・医師が個々に病院側と契約し、病院内に自分のクリニックを 構えるといった形式。よって、病院と医師は対等な立場。 ・マレーシアで医師になるには、学校を卒業後、最低3年間は国立病院へ研修に行 かなければならない。マレー系の医師が多く、話せる言葉がとても豊富でそのため 薬の選択肢の幅も広く、情報のアップデートも速い。 ・初診料 RM230=7,820円が上限。 ・日本人患者 200~250人/月 (シニアロングステイ1割、旅行者1割、駐在員8割) ・一番利用が多い個室 RM230=7,820円/日 (3食+2回のおやつ付) ・6ランク中、4ランクの個室 RM1,600=54,400円/日 ・VIPクラスが利用 RM3,800=129,200円/日 ・救急車(TEL:999)のレベルが高い。救命医の職能が拡 い。(傷口の縫合可能) 救急車の会社と契約している私立病院が多い。 ・薬局は、外来患者が主に利用するもの(院外併設)と、入院 患者が主に利用するもの(院内)と利用者に応じて存在。 「1 Malaysia(ワン・マレーシア)」とは、 2009年4月に任命されたマレーシアのナ ジブ首相が、昨年8月の独立記念日に 向けて発表したスローガン。 「一つのマレーシアとして発展しよう」と の願いがこめられている。一つのマレー シアとは、多民族それぞれの多様性を 尊重しながら調和を願い、国家へのロイ ヤルティ向上を意図したもので、民族融 和を目指している。 1 Malaysia Klinik (政府系クリニック) ・医師がいないクリニック メディカルアシスタント(看護師)が診察・投薬 ・腹痛という設定で、診察 薬代込みRM23=782円。 ・簡単な医療診断、医療行為 Hospital Kuala Lumpur (政府系病院) ・政府系の病院で入院施設もある大きな建物 ・ベッド数 約1,700床 ・1部屋に40床 フルオープン ・患者 インド系かマレー系 ・看護師 インド系かマレー系 ・常に満室で、治療が終われば 直ちに退院させる傾向が強い。 Mont Kiara (モントキアラ) ioi City Mall(大型ショッピングモール) ~食事について~ マレーシアの人たちは食事の話題をよくする。 食事はとても重要で、社会の中心にあると いっても過言ではない。 その理由は、マレーシアが多民族国家、とい うことにある。 それぞれの民族が我が郷土料理を愛し、食 すことで自分たちのルーツを確認し、近しい 人との絆を深める手段。そしてまた、違う民 族の人々と共に味わうことのできる重要な場 でもある。
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