加熱コイル短絡・地絡チェック方法

IH配線接続図
外巻コイル
内巻コイル
印は端子ジョイント部分
INV⇔CON用
IHケーブル
電 源
R/S/T
ノイズ
フィルタ
内巻きコイル用
IHケーブル
外巻きコイル用
IHケーブル
中継BOX
コ
ン
デ
ン
サ
IHインバータ
注)250V以上電圧を掛けないこと!
中継用IHケーブル
メガテスタを使用しての IH コイル漏電チェック資料
メガテスタを使用することで漏電箇所を調べることが出来ます。
メガテスタの設定は 250V 以下にし、一度に計測する時間は 2~3 秒以内にして下さい。
加熱用インバーター
共振コンデンサー
加熱用インバーター2次側
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INV⇔CON 用 IH ケーブル
-2-
中継用 IH ケーブル
外巻きコイル用 IH ケーブル
D
C
B
内巻きコイル用 IH ケーブル
-3-
A
まず地絡の確認ですが、加熱インバーターの 2 次側の IH ケーブルをはずし、コイル側とボディ間で確認し
ます。このときテスターが50メグ程度計測するかもしれませんが、機械の使用には問題ありません。
(コイルを固定している絶縁ホルダーの表面が汚れていると、表面をつたわって漏電することがあります。)
ただし、そのまま長期間使用を続ける場合は、機械の故障に繋がる可能性がありますので、早めの部品
交換をお勧めします。
もしテスターが振りきれた場合は2次側で地絡していますので地絡箇所がどこなのかを調査します。
次に線間短絡の確認の方法です。
なべを取り外した後、共振コンデンサと IH ケーブル(4種類)それぞれ接続している箇所で外して
1つずつ確認していきます。
まず鍋を取り外します。
鍋裏のパンチングカバーを1枚外し、鍋を手で回していくと鍋を固定しているボルトが見えるので一本ずつ
はずしていきます。鍋がズレ落ちないように作業は必ず鍋を水平にして行って下さい。
(なべ固定ボルト×7 。位置決め用のピン×1)
鍋を持ち上げる際には2~4 人で、側面コイルと鍋の間に指を挟まないように注意して下さい。
鍋を固定しているボルト
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次に中継BOX内で接続されている IH ケーブルの端子をはずします。
絶縁テープを剥がし、接続している端
子を外して縁を切った状態にします。
外巻きコイル用 IH ケーブル
内巻きコイル用 IH ケーブル
-5-
コイル側に接続されている IH ケーブルの端子をはずします。
B
A
A・Bどちらか外しやすい方の端子を外して下さい。
もしコイル自体をホルダーから外す場合は、外す前にコイルにマーキングをして復旧時に位置がずれないよ
うにして下さい。また、コイルを曲げないように注意して下さい。鍋とコイルの距離が変わると加熱のバランス
が崩れる事があります。
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D
C
C・D どちらか外しやすい方の端子を外して下さい。
ここまでの作業が終わりましたら、共振コンデンサー及び IH ケーブルの絶縁を確認していきます。
下記に掲載します写真は、わかりやすくする為に部品ごとに外してあります。
ケーブルの縁が切れている状態にし、メガテスタにて線間の漏
電(短絡)を調査します。
線間で絶縁がとれている時、針は無限大のまま動きません
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線間で絶縁が破壊されて短絡している時、針は0オームを振り切ります
共振コンデンサーの端子間も短絡していないか確認をします。
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