平成27年調査 タイトル 商店街再生に向けたサポマネの登用 団 体 名 日南市(宮崎県) 170 まちづくり 住民との協働・参画 人 口 57,324 人 ○ 事 例 の ポイント 閑散とした商店街に賑わいを取り戻すため、平成 25 年度から 4 年間の任期で テナントミックスサポートマネージャーを募集。 ○ 商店主や地域住民らと連携し第一店舗目となるカフェをオープンさせるなど、 「自走できる商店街づくり」に向けて効果的な活動を実施。 日南市の油津商店街においては、高度経済成長最盛期の昭和 30~40 年代は、近隣 から訪れた買い物客で賑わい、通行人と肩がぶつかるほど人で溢れていた。 しかし、時代の変貌と共に空き店舗が目立つようになってきており、閑散とした状態が続 背景・目的 いている。 この現状を打開するため、平成 25 年度、商店街の活性化を担うテナントミックスサポート マネージャーを全国より公募した。市は、4 年間で油津商店街に 20 店舗を誘致するという 目標を掲げた。 内 効 容 月額 90 万円という委託料などの話題性もあり、全国 333 名の応募があったが、公開審査 を経て選んだのが、これまでの日南市や商店街が行ってきた従来型のお店を埋める方式 の施策ではなく、もっと持続性の高い方向に向けて新しい可能性にチャレンジし、そして、 油津商店街の将来像を明確なストーリーを持って具体的に提案された木藤亮太氏であ る。任期は 4 年間である。木藤氏は着任以来、「自走できる商店街づくり」をテーマに掲 げ、4 年後をスタート地点として商店街が持続的に歩める状況を作ることが最大の課題で あるとの認識から、商店主や近隣住民との意見交換を積極的に進めるとともに、商店街内 でフリーマーケット、パブリックビューイング、運動会など、多世代の市民が集うイベントを開 催するなど、行政、市民等が一体となった取組を進めている。また、平成 26 年 4 月には第 一店舗目となる「ABURATSU COFFEE(アブラツコーヒー)」を誘致し、普段商店街に訪れ ることが少ない若年層を取り込むことに成功した。 果 これまでにも商店街再生については様々な施策等に取り組んできたが、いずれも成果 には結びつかず、結果、商店街の衰退を招いていた。 木藤氏の就任以来、多くのマスコミに取り上げられたこともあり、マスメディアでの広告や 視察等の経済効果を換算すると、約 2,000 万円程度が日南市への純粋な増加分として効 果があがっている。また、高校生から 70 才代までの多世代の市民による、商店街応援団 「KITOTICKET(キトチケット)」や、木藤氏の任期終了後も商店街を持続的にマネジメント していく民間会社「株式会社油津応援団」の設立などにより、商店街再生に向けての市民 の気運は高まってきている。 今後は、スーパー跡や空き地を活用し、野菜の農園や市の特産品である飫肥杉を使用 した屋台、コンテナテナント、ミニ劇場など、市民のニーズに細かく応えるために計画され た「多世代交流モール」の建設を計画している(平成 27 年 11 月オープン予定)。 担 当 課 関連サイト 日南市商工政策課 株式会社油津応援団 http://www.city.nichinan.lg.jp/ http://aburatsu.jimdo.com/
© Copyright 2024 ExpyDoc