22. 第二十二回 辛子明太子

(4)
曜日
金
(平成25年 )7月 19日
2013年
同 (日 刊)
品
新
辛 子 明 太 子 の 名 前 の出 来
、
韓国 でスケ ソウダ ラ の塩
工程 で製造 される
ただ し
次 潰 け 込み ︶﹂ ← ﹁
製品 ﹂ の
。
、
の解 凍 ﹂ ← ﹁
塩蔵 ︵1次 漬け
込みご ← ﹁
調 味液 に浸漬 ︵2
辛 子明太 子は 一般 に ﹁
原料
ある
福 岡県 の特 産品と し て有 名 で
。
太 子と 呼 ぶよ うにな ったと 言
。
われ る 辛 子 明太 子のほとん
、
ど は 九州 ・福 岡 で製造 され
液 に 浸漬 する こと か ら辛 子明
さ らに これを辛 子を含 む調 味
であ る ことか ら ﹁
明太子﹂
と呼ぶ が
明太 ︵
み ょん てと
蔵 品 など を ﹁
、
これ の卵 巣 ︵子︶
、
は
町口
D
脂質
長 崎 県庁 ︵県総 合水 産 試
。
魚 の品 質
。
、
辛 子 を 面白 い結 果を 得 て いる
は 吉味 ア ミ ノ酸 を多 く含 むた 的呈 味 の強 い調 味液 を用 いる
。
、
これ をか まず に 粒 々感 の か ら であ ろ う
め
みを味 わ いな が ら飲 み込む の 辛 子 明太 子 の最も お いし い
。
、
、
が 食 べ方と し ては良 い また 食 べ方 に ついては 特 に私 の
、
た まに苦 味 が す るタ ラ コがあ 大 学 の場合 水 産食 品 の専 門
、
る が これ は 凍 結 保存 状態 が 家ば かり であ る ため さま ざ ま
。
悪 いた め凍 結 中 に 卵 粒が 破壊 な 主 張 がある 直火 で皮 を 少
、
卵内 の苦 味 ア ミ ノ酸 が し 焼 い て香 りを 楽し みな が ら
され
し こう
に
て
つ
い
︵
非
︶
性
常 に 溶 出し てし ま って いるか ら で 食 べる のが好き と 言う 人も い
。
。
、
、
タ ラ あ る タ ラ コと 異な り 辛 子 れ ば チ ーズ に 載せ て食 べる
。
、
﹁
水 子﹂ など に 分け ら れ る そ のは 輪 切り に する と 卵粒 が
、
、
、
れぞ れ 未熱卵 巣 成熟 卵 巣 お き れ いに 独立 し 光 を当 てる
、
と そ の 一粒 一粒 が輝 い て見 え
よび 産卵 後 の卵 巣 を指 す が
。
このう ち真 子が 原料 と し ては る ちな み に業 界 では この こ
。
目が 立 つ﹂と 呼 ん で い
最適 とさ れる 塩蔵 は 立 て塩 と を ﹁
。
法 ︵一定 濃度 の食 塩 に 漫 漬す る よ う であ る
、
る
いられ この 間
の私と は 別 のグ
方
法
︶
が
東
海
洋
大
用
京
、
﹁
﹁
手 返し﹂と 呼ば れ る 卵巣 を ループ が
タ ラ コ﹂ の嗜 好
次に
し てメ ーカ ー 各社 は明
太 子を 原料と し た 2次
加 工品 の開発 に取 り組
。
明太 子 のお茶 漬け セ ッ
ト 、マイ ワ シ で 明 太 子
ん で いる よ う で あ る
両者 の違 いは タ ラ コの調味 液
への漬 け 込み が 1 回のみ であ
、
を挟 んだ ﹁いわし 明 太﹂
、
な ど さ ま ざ まだ が 注
、
タ ラ コにと っ
いる魚 卵 を発 酵さ せた
目す べき は明 太 子 に用
辛 子 明太 子 の漬
る のに対 し
研 究 の結 果
け 込 み は 2 回 行 う こと に あ
。
る
し ょう ゆ ︶であ
魚 醤油 ︵
。
、
る ナ﹂
れは サ イズ が小
︵
毎 月2 回掲 載︶
製 造し たも のであ る
を 半年 以上 熟 成さ せ て
。
さ く辛 子明太 子 の原料
難し い
、
、
非 常 に 水 っぽ い む と 反 って苦 味 がし 嗜 好性
味﹂
私 も 何 て最 も重 要 な のは そ の ﹁
、
と し ては 不適 当な 魚卵
が
み た と ころ
ベタ ベタ し た も の し か 作 れ な が 損 な わ れ る と の こ と で あ
。
。
、
市 販 商 品 の値 段 が 高 いも る すなわち
一粒 一粒 の卵
い
式 会 社 ホ ー ム ページ よ り ︶
度 か 挑 戦 し た こ と が あ る の だ では なく 粒 々感 であ り これ
、
最 終 製 品 を 包 丁 で 切 って を食 べた際 に 粒 をし っかり か
う な 素 人 が つく る の は 非 常 に
。
、
と いう のも
以 上 のよ う に 作 業 と し て は
近年 は国 内 で の水揚げ が 少
、
、
な いた め 冷 凍 輸 入 原 料 が 主 単 純 に 思 え る が 恐 ら く経 験
。
、
に用 いられ る また スケ ソ 的 な こ つ の よ う な も の が あ
、
ウ ダ ラ の卵 巣 は そ の 成 熟 段 階 り 商 品 と し て 販 売 さ れ て い
、
ガ ム子﹂ ﹁
で ﹁
真 子 ﹂ および るよ うな 辛 子 明太 子 を私 のよ
魚卵発酵の魚醤油も登場
塁味強い調味液で吉味なし
ゆ ︶など を 研究
験場 ︶ を経 て現 職
九 州丸 一食 品 株
幸 子明 太 子 ︵
お り 必 ず し も こ の 通 り で は 含 む調味 液 に 浸漬 し て製 品 と コと 辛 子明太 子は とも に ス ケ 明 太 子に お い て同様 の 問題が のが 最も お いし いと いう 人も
。
。
、
。
、
ソウダ ラ の卵巣 を用 いる が
な い よ う であ る
なる
生じ な い のは 明太 子が比較 いる わ が家 では 明太 子パ ス
、
。
≡ 夕 が大 人 気 であ る
、
近年 辛 子 明太 子の
、
需 要 が 減 少し 対 策 と
。
ーカ ー
か くは ん ︶ す る作
各 軽 く 撹拌 ︵
■ 22■
社 は 独 自 の 製 造 方 法 を 有 し て 業 が 行われ る
、
私 の 知 る 範 囲 では メ
孝
ま
。
大迫 一史 氏 東 京海 洋大 大 学 院准 教 授
。
所属は 海 洋科 学 系食 品 生産科 学部 商 水 産
、
、
加 工全 般 にか まぼ こ 水産 発酵 食 品 タ ン
、
、
、
し ょう
魚 醤油 ︵
パク質
辛 子 明太 子