第5回HASL/Simulatorユーザ会 ブロー成形におけるクロスヘッドダイ の流動解析 - FLowSimulator3Dユーザ事例 - 2015.11.25 株式会社アイセロ 技術開発本部 森田息吹 目次 1. 目的 2. 会社紹介 3. アイセロ製品紹介 4. 解析モデル 5. 解析結果 6. 比較検証(実機vs解析) 7. まとめ 1 会社概要 名称: 株式会社アイセロ 本社・工場: 愛知県豊橋市 創立: 1933年(昭和8年) 資本金: 3億5千万円 従業員: 505名(2014年度) 売上高: 166億円(2014年度) 国内営業所: 9拠点 東京、横浜、北関東、名古屋、浜松、 鈴鹿、大阪、広島、福岡 国内グループ企業: 7社 海外グループ企業: 11拠点 2 製品紹介 ボーセロン (防錆フィルム) スズロン L (シーラントフィルム) ソルブロン (水溶性フィルム) クリーンボトル(超高純度薬品用容器) ハイパークリーンバッグ(高清浄度包装材料) 3 目的 分析手法の確立 • 解析結果の見方 • 実機と解析結果の相関の有無 解析手法の確立 • メッシュ形状 • 解析条件 昨年の11月に当ソフトを導入 今後、解析ソフトを有効利用していく為に… 4 解析モデル 解析モデル クロスヘッド式スパイラルマンドレル (押出機サイズ:φ65) 解析条件 ・圧力規定: 25MPa ・壁面温度: 180℃ ・ 原料: HDPE 評価対象 ・滞留箇所 ・偏流 ・ウェルドライン 5 解析結果(1) 圧力分布 流速分布 6 解析結果(2) ベクトルコンター パーティクルトレース 7 解析結果(3) - 滞留時間分布 - ◇滞留時間分布の解析機能を新たに実装 ○滞留時間が… ・長い:滞留箇所(充満しにくい) ・短い:非滞留箇所(充満しやすい) 8 比較検証(1) - 滞留箇所 - ◇パーティクルトレースにて滞留箇所の特定 実物の滞留箇所と 解析結果の粒子残りの場所 ⇒相関のある結果 実物と解析が 一致しない場所もあった。 滞留箇所を ある程度予想出来る 実機滞留箇所 流路解析結果 9 比較検証(1) - 滞留箇所 - ◇滞留時間分布、流速分布で見る滞留箇所の特定 流速分布(スライスコンター) 滞留時間分布 10 比較検証(2) ◇流出部流速分布X-Z断面 - 流速分布を用いた偏流 - ◆偏流比率(実機 vs 解析) 流出部の円周方向 16点測定 11 比較検証(2) - 流速分布を用いた偏流 - ◆偏流比率(実機 vs 解析) 実機の流れと解析で相関が取れていない 12 比較検証(3) ◇流出部滞留時間分布 - 滞留時間分布を用いた偏流 - ◆偏流比率(実機 vs 解析) ○実機での傾向と相関関係あり 偏流の傾向は 滞留時間分布で確認可能 13 比較検証(4) - ウェルドマークの確認 - ◇パーティクルトレースにてウェルドマークの確認 当モデルでは実機でもウェルドマークの出現は皆無… ◇簡易モデルを用いて解析 ウェルドマークの発生を確認 14 解析手法 - メッシュ形状の影響 - ◇メッシュ形状の違い ○分割数 流出部の円周方向のメッシュ分割数 精度のある解析結果を導くために… ある程度の分割数が必要 15 解析手法 ◇流入口条件の違い - 解析条件の影響 - → 圧力規定 vs 流量規定 圧力規定と流量規定では流れの傾向として、 差はほぼ見られない 絶対値比較の際は、規定量の調整が必要 16 まとめ 解析の結果と実機での傾向の比較検証を実施した。 分析手法の確立 実機の流れとの相関のある結果をある程度導くことが出来た。 解析手法の確立 解析手法の違いによる解析結果への影響を一部確認出来た。 今後の業務に対して、 積極的に活用させることが出来ると期待している。 17
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