NHK総合テレビ 毎週水曜日・午後8時から放送中 http://www.nhk.or.jp/gatten/ 3人に1人が激痛に! 帯状疱(ほう)疹!超早期発 見SP 2015年07月08日放送 今回の番組について ある日突然、発疹ができて激痛に苦しめられる帯状疱(ほう)疹。 患者はどんどん増えていて、このままでは3人に1人が経験するといいま す。 実は帯状疱(ほう)疹の原因は小さいときにかかった 「水ぼうそう」のウイルス。 体の中に何十年も潜伏して、ある日突然、悪さを始めます。 治療が遅れると、10年以上激痛が続くこともある怖い病気です。 この激痛を避けるためには、とにかく早く、 できれば最初の発疹で「帯状疱(ほう)疹」と気づくことが大切! 調べてみると、経験者の8割以上の人が 発疹が現れる数日前に「チクチク」「ピリピリ」といった 痛みや違和感を皮膚の内側に感じていることがわかりました。 違和感の後、発疹が現れたらすぐに皮膚科を受診しましょう。 さらに「水ぼうそうワクチン」で水ぼうそうを予防できれば、 帯状疱(ほう)疹にもなりません。 ワクチンは1∼2歳は原則無料。 大人もワクチン接種で、帯状疱(ほう)疹の予防につながります。 詳しくは、お役立ち情報のページでどうぞ! 1/3 今回のお役立ち情報 帯状疱(ほう)疹について 帯状疱(ほう)疹は、発疹、発熱、強い痛みなどの症状が出る病気です。数 粒の発疹が数日で増えて範囲を広げ帯状になる特徴があります。また、ほと ん どの場合、この帯状の発疹は体の左右半分にしか出ません。発疹の周辺に 強い痛みを感じることが多く、触れただけで激痛が走る場合も珍しくありま せん。発疹 は1週間から10日ほどでピークを迎え、完全に消えるまで1か 月ほどかかります。痛みはさらに長く残る場合もあり、重症の場合、10年 以上苦しむこともあ ります。症状の重さはそれぞれの人の免疫力にも大きく 関わるので、個人差が大きく出ます。 治療は抗ウイルス薬と痛みをおさえる治療になりますが、発疹が出てから3 日以内に始めると効果が高いとされています。 帯状疱(ほう)疹の原因 帯状疱(ほう)疹の原因は水ぼうそうのウイルスです。「水痘・帯状疱(ほ う)疹ウイルス」といいます。子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルス が、病気が治った後も全滅せずに神経の中の神経節という場所に隠れ潜むの です。そして数十年後、免疫力が落ちてきた時に復活し、帯状疱(ほう)疹 を引き起 こします。 この時、ウイルスは脊髄から左右に伸びる神経を伝って出てくるので、帯状 の発疹が体の左右半分にだけ出るのです。 帯状疱(ほう)疹の超早期発見法 帯状疱(ほう)疹にかかった人の7∼8割ほどの人が、最初の発疹が出る前 に、チクチク、ピリピリといった電気が走るような痛みを感じています。こ の ような痛みを感じたら、その場所をしっかり観察してください。そこに発 疹が出たら帯状疱(ほう)疹の可能性が高いです。また発疹の前の痛みが無 かった場合 でも、帯状疱(ほう)疹の発疹はどんどん広がっていくので、最 初の数粒が翌日に増えていたら、それも帯状疱(ほう)疹の可能性大です。 帯状疱(ほう)疹は「3日以内の治療開始」が勧められていますが、人に 2/3 よっては一刻を争いますので、できるだけ早く皮膚科へ行くことをおすすめ します。 予防法・水ぼうそうのワクチンについて 帯状疱(ほう)疹の予防法として水ぼうそうのワクチンを打つという方法が あります。水ぼうそうにまだなっていない人の場合は、ワクチンを打つこと に よって水ぼうそうを防ぐことができますので、その後の帯状疱(ほう)疹 もまず発症しません。ワクチンのウイルスも神経節に潜むと考えられます が、復活する 力が弱いので帯状疱(ほう)疹を発症しないと考えられていま す。 1∼2歳の子の場合は、定期接種がありますので原則無料で受けられます。 お住まい の自治体の情報を確認してください。帯状疱(ほう)疹予防として の水ぼうそうワクチンの接種は厚生労働省の承認をまだ得られてませんので 自費になり、おお よそ1万円前後かかります。50歳以上の方や仕事などが 忙しく疲れがたまりやすい人は免疫力が落ちやすく帯状疱(ほう)疹を発症 する危険性が高まります。 また2型糖尿病は神経を損傷させる病気ですの で、帯状疱(ほう)疹になった場合、神経のダメージが大きくなり痛みが長 引きやすいです。心配な方は水ぼうそ うワクチンの接種を検討してみてはい かがでしょうか。 Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved. 許可なく転載することを禁じます。 3/3
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