1440-1605nm 近赤外対応フォスファーコート付きCCDカメラ 特徴 ■ 波長帯域 1440-1605nm ■ NIR 通信モード領域のビーム解析 ■ NIR レーザビーム解析 製品ラインナップ ■ USBモデル: SP503U-1550 SP620U-1550 ■ 大口径モデル : LT665-1550 ■ アナログカメラ: SP-1550M SP503U-1550 SP620U-1550 LT665-1550 SP-1550M フォスファコーティング技術 1550nm ファイバ出力 1610nm OPO出力 ビームプロファイラ 1550カメラシリーズでの近赤外から可視光への変換(アップ コンバート)は非直線形です。アンチストークス・フォスファー・ コーティングでは、大まかに言うと入力信号の二乗の速度で 可視域のフォトンを生じます。これは、カメラのトータル出力が 左下図で示される直線形より、格段に速く増加する場合に顕著で す。CCDカメラのビーム中心部での飽和により、変換により生じ た可視域の信号強度は入力信号の二乗で低下します。したがって、 ビーム裾野の弱い信号は埋もれてしまい、結果として測定される ビーム幅は実際よりはるかに小さな値となります。 補正なしのピーク信号 最小信号からの直線形 振幅(デジタルカウント) 出力信号(デジタルカウント) 右下図は補正ありと補正なしの場合でのビーム幅の断面図を比較表示しています。 本来のビーム幅は、補正なしの場合と比較してかなり大きくなっています。 全入力パワー(μW) ビーム幅 補正あり、ビーム幅=86ピクセル 補正なし、ビーム幅=58ピクセル ビーム幅(各ピクセル) 非出力直線性(SP-1550Mカメラ@1550nm) 株式会社オフィールジャパン www.ophiropt.com/jp SP-1550Mカメラでのビーム形状の比較 校正ファクタあり/なし 159 2015.1.1 波長感度 アンチストークス変換効率は、非常に波長に対して依存性が高くなっています。下のグラフは新品の高感度フォスファー・ コーティングに対する代表的な波長感度曲線です。図に示されているように、波長帯機1527nm から1605nmにおいて校正 されています。破線で示されている短波長域は外挿になります。(全波長域においてスピリコン社が実測した値と公開され ているデータを比較したものです。) カメラのフル信号を得るために必要なアンチ ストークス変換による信号強度vs.波長 フォスファーコート付きカメラとBeamGageソフトウェア ビームプロファイラ スピリコン社のエンジニア達により、フォスファーカメラで生じる信号の非直線性は慎重に測定されています。 BeamGageソフトウェアには非直線性を補正するためのアルゴリズムが組込まれています。 下図は補正の有無によるカメラビームの3D形状を示したものです。 詳細はBeamGage(ビームゲージ)ソフトウェアのカタログをご参照ください。 ファイバビームのプロファイル 非直線性補正あり ファイバビームのプロファイル 非直線性補正なし SP-1550Mカメラ RS-170モニタディスプレイ (フレームグラバ未使用時) 160 2015.1.1 株式会社オフィールジャパン www.ophiropt.com/jp 近赤外光(NIR)用レーザビームプロファイラ(フォスファーコート付き) モデル名 SP503U-1550 SP620U-1550 LT665-1550 SP-1550M アプリケーション 近赤外(NIR) ½" フォーマット 低解像度 近赤外(NIR) 1/1.8" フォーマット ROI(調整可能) 近赤外(NIR) ½" フォーマット 測定波長範囲 有効口径 ピクセルサイズ (1) 有効ピクセル数 最小システム ダイナミックレンジ (2) 出力直線性 空間的均一性 再現性 1440 - 1605nm 6.3mm (W) x 4.7mm (H) 9.9μm x 9.9μm 640 x 480 ~ 0 dB 3 近赤外(NIR) 1/1.8" フォーマット 低解像度 ROI(調整可能) ビニング 1440 - 1605nm 7.1mm (W) x 5.4mm (H) 4.4μm x 4.4μm 1600 x 1200 ~ 0 dB 3 1440 - 1605nm 12.5mm x 10mm 3.69μm x 3.69μm 1928 x 1448 ~ 0dB 3 1440 - 1605nm 4.7mm x 5.4mm 8.4μm x 9.8μm 640 x 480 ~ 0dB 3 シャッタ スピード ゲインコントロール 外部トリガ フォトダイオード トリガ サチレーションレベル 最小シグナル ダメージスレッショルド カメラ寸法および CCDまでの距離 操作モード ソフトウェア PCインターフェース ホストシステム条件 注釈 ±5% ±5% ±5% (ビーム径 > 0.6mm) 8 fps(フル解像度) 28 fps(640x480) 44 fps(320x240) 30μs 30μs (マルチフレームタイム) (マルチフレームタイム) 43:1(マニュアル) 29:1(マニュアル) トリガ入力およびストロボ出力サポート 別途お問合せ ±5% ±5% ±5% ±5% ±5% (ビーム径 > 0.6mm) Hz full res 30 Hz >60Hz (より小さなROI) (3) 30μs (マルチフレームタイム) 0-2-125 1/60 ∼ 1/100,000 sec 9ステップ マニュアル調整 N/A N/A 7mW/cm2 (1550 nm) ∼50μW/cm2 50W/cm2/0.1J/cm2 (全ての外部フィルタ装着時:パルス幅<100ns (4)) 96×76×16mm 96×76×28mm 44mm×29mm×58mm 表面下4.5mm 表面下4.5mm 固定 Cマウント 70 mW/cm2 (1550 nm) 37mm×34mm×56mm CCD リセスは表面から 12.5mm 調整可能 インターライン転送プログレッシブ走査方式/CCD RS-120アナログコン バータ付属(アナログから USB 2.0への変換) BeamGageスタンダード版 BeamGageスタンダード版 BeamGageスタンダード版 アナログからデジタルへの 又はプロフェッショナル版 又はプロフェッショナル版 又はプロフェッショナル版 変換および表示用ソフト ウェア USB 2.0 USB 3.0 USB 2.0 ビームプロファイラ フレームレート (12ビット) (3) ±5% ±5% ±5% (ビーム径 > 0.6mm) 30 fps(フル解像度) 60 fps(320x240) (1) ピクセルサイズが小さくてもフォスファーコーティングからの光の拡散により、空間分解能は50μmを超える ことはありません。 (2) フォスファー応答のガンマにより、ノイズ比率への信号は低下します。最大256フレームまでの平均化または 合計化を行うことで、ダイナミックレンジは最大16倍 = +24dBまで向上します。 (3) 一般的なシャッタなしのカメラ操作の場合は、カメラが各パルスを認別できる範囲でフレームレートは最速と なります。エレクトリックシャッタ付きカメラ操作の場合は、レーザパルスの繰り返しがカメラシャッタ速度 と一致するので、より早い応答のレーザパルスは取りこぼされる可能性があります。 (4) NDフィルタのダメージスレッショルドです。CCDカメラの前に全ての NDフィルタ (赤色のハウジング)を 装着した場合、出力密度5W/cm2程度でビームの歪みが確認される場合があります。 株式会社オフィールジャパン w w w.o p h i r o p t .c o m / j p 仕様は予告なく変更される場合がございます。 ご不明点はご遠慮なくお問合せください。 161 2015.1.1
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