視察報告書 視察日 平成27年8月1日 作成日 平成27年8月31日 作成者 後藤 視察先:(有)クロサワ、芝山さん(鹿沼市イチゴ農家) 参加者:佐川次長、脇坂係長、斉藤、後藤 ・ 8月1日、(株)マルタ取り扱いのイチゴを生産している「栃木おいしい会」を取りまとめて いる有限会社クロサワを視察した。 栃木おいしい会・・・栃木県真岡市を中心に生産者は30名、平均40歳と働き盛りの グループ。 イトーヨーカドーグループやびっくりドンキー等に納品をしている。 有限会社クロサワ 規模の小さいマルタという感じ。 ・ 近年「モリンガ」という熱帯や亜熱帯で採れる植物を肥料に加えている。この「モリ ンガ」には栄養価や甘みが増したり、病気にかかりにくいという効果がある。また 収穫してからの日持ちも良い。 ・ イチゴとメロンの成分分析もしており、「モリンガ」を肥料に混ぜた結果イチゴ ではビタミンCが約 26%、旨みの素と されるグルタミン酸が29%も高かった。 (同真岡市にあるJAはが野と比較して) メロンに至ってはグルタミン酸は72% 増、糖度は46%増となった。今まではヤグチ帳合の茨城産を取り扱ってきた が、来年はこの産地のメロンの取り扱いも検討 してみたい。 ・ たまに白くカビているようなイチゴがあるが、これは「うどんこ病」といい出荷前に 検品していても条件が揃うと1日~2日でダメになってしまうらしい。 イチゴの栽培の流れ。1年中イチゴに付きっきりで栽培する。 栃木おいしい会、江蓮さんのハウス。年間生産量は約20トン。 冬は真ん中の管に地下水を通してハウス内を保温する ・ 栃木おいしい会の江蓮さんのハウスを見学した。 江蓮さんは夜冷という方法で温度、日照、イチゴの体内窒素を調節して花の分化を 促進させている。わかりやすく言うとイチゴに勘違いさせて「もう冬だ」と思わせて 花を咲かせる。 ・真ん中の付け根にあるのが「クラウン。」 ・右下に伸びているのが「ランナー」 苗になる部分。養分をかなり吸うので 苗として使用する時以外はカットする。 ・上に伸びているのが葉の部分。時間が 経つと何本も生えてくるので3枚くらいに キープする。(クラウンに栄養をやりたい から) ・ イチゴ栽培のおおなかな流れとしては・・・ ①ライナーを植えてからクラウンが約6mmまで成長する。(3~4週間) ②夜冷する(約2週間)→分化。 ③定植(約4週間)→花が咲く。 ④収穫(花が咲いてから約45日) 江蓮さん。土にビニールを張って、土を微生物で一杯にして殺菌する等 極力農薬を使用しないよう栽培している。害虫に対してはハウスの回り の雑草を生やさないように手入れをする事が一番大事との事。 作業場の風景 JA栃木の出荷基準チェックシート ~鹿沼のイチゴ農家、芝山さんと商談~ ・今回視察したマルタ帳合のイチゴは生産者から森給食に納入されるまでに クロサワとマルタの2社が間に入っている。ヤグチ帳合のイチゴは農協とヤ グチが間に入っている。 生産者と直で取引する事によって、少しでも原価を抑えようというのが狙い。 ・時間の関係上ハウスを見学する事は出来なかったので、商談のみとなったが、 今季スタートに向けての前向きな話し合いが出来た。 まだ価格も決まっていないので11~12月に見積りとサンプルをもらう予定。 総評 ・今回とちおとめの産地を視察して、初めてイチゴがどのように作られている のかを知った。また現在取り扱っているイチゴはとてもこだわって作られて おり、自信を持って販売出来るという事もわかった。 芝山さんの方はまだ手探り状態だがこれから商談を重ねて、学校給食に 適応できるよう価格面、品質面で育てていければと思う。 以上
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