みどりの風 - 熊本県農業者政治連盟

子牛と仲良し(撮影:小田 夏絵様) 第3回「未来に伝えたい農業・農村の風景」フォトコンテストで、RKK 賞を受賞された作品です。
今月の表紙
TPP 大筋合意後の情勢
特 集
農政連情報
■藤木しんや氏を励ます会開催される
■第 27 回 JA 全国大会が開催される
■農政連総支部事務局長研修会を開催
■参議院議員山田としお氏コラム
■ JA 菊池青壮年部活動報告
■各連合会からのお知らせ
平成27年
12
No.311
発 行/熊本県農業者政治連盟
熊本市中央区南千反畑町2−3 電話 096-328-1284 編集責任者 藤川 修朗 発行日/平成 27 年 11 月 15 日・毎月1回 15 日発行
定価/1部 50 円(但し、会員の購読料は会費の中に含む) あ ぜ み ち
高 校 の 世 界 史 の 授 業 で、 ロ ー マ 帝 国 が
崩壊した一因ともいわれるゲルマン民族
の大移動というのを習ったことを思い出
した。
最 近、 頻 繁 に 中 東 や ア フ リ カ か ら 欧 州
連 合︵EU︶ へ 難 民 や 移 民 が 殺 到 し て い
る の を 報 道 等 で 耳 に す る。 こ れ は、 か つ
てのゲルマン民族の大移動に匹敵するよ
うな世界史的意味を持つことになるのだ
ろうか。
ヨ ー ロ ッ パ や 中 央 ア ジ ア、 中 東 は、 陸
続 き の た め か、 古 代 か ら 幾 つ も の 帝 国 や
民 族 が 厳 し い 興 亡 を 繰 り 返 し て 来 た。
年 近 く 前 の 受 験 勉 強 の 知 識 で は、 そ の 複
雑な歴史を理解できるはずもない。
た だ、 現 代 の 世 界 が た だ な ら ぬ 状 況 に
陥 り つ つ あ る の は 感 じ る。 世 界 は 何 度 目
かのグローバル化を迎えて、ヒト、モノ、
カ ネ が 国 境 を 越 え て、 よ り 自 由 に 移 動 す
る よ う に な っ て い る。 そ れ は 弱 肉 強 食 の
世界であり、国民の貧富の格差は拡がり、
企業間では独占と巨大化が国家を越えて
進む。
特に EU は、ほぼ通貨が統一されてお
り、 国 境 は な い に 等 し い 超 グ ロ ー バ ル 世
界 で あ る。 そ の こ と が 様 々 な 面 で 逆 に 不
安定な事態を招いている面がある。
難民や移民の急増による EU 各国の国民
生 活 や 雇 用 の 不 安 は、 重 大 な 政 治 問 題 と
な っ て い る。 そ し て 巨 大 な 世 界 企 業 フ ォ
ル ク ス・ ワ ー ゲ ン の 今 回 の 不 正 発 覚 は、
ドイツの一人勝ちと言われていた EU 域
内の各国経済にも影を落とすだろう。
世界のグローバル化を安易に評価する
のは、楽観的に過ぎるのではないか。
50
TPP大筋合意後の情勢
撤廃されることになります。
ついて、新 た な 担い 手の 育 成 や 定 着 に
つながるものにすべきだと訴えました。
こうした大幅な自由化に、現場の生
産者の不安や怒りが高まっています。
後継者が希望を持てる政策の実現と基
後 に 発 効 す る 流 れ にな り ま す。こ れ ま
盤
整 備 を 進 め る 必 要 性 に も 言 及 し、政
政 府 は 環 太 平 洋 連 携 協 定︵TPP︶
で情報が開示されてこなかったことや、 ◆ JA グループの今後の取り組み
の 大 筋 合 意 を 受 け 月9日、全 閣 僚 を
府と話し合いたいと述べました。
各 国の 事 情 が か ら み、発 効 までの 道の
メンバーとする TPP 総合対策本部
︵本
JA 全中の奥野長衛会長は、 月
ま た、全 中 と して も 農 家の不 安 解 消
りは容易ではないと考えられています。
部 長=安 倍 晋三 首 相 ︶の 設 置 を 閣 議 決
日都内で講演し、TPP の国内対策に
に向け、国内農業への影響の検証を進め、
○内容の確定
定し、同日初会合を開きました。
国内対策について、政府へ強く提言して
協 定の 詳 細 に 係 る 詰 めの 作 業 や 法 的
いくとしています。
な確認
◆農林水産分野に係る基本方針
○政府間の﹁署名﹂
◆ JA熊本中央会
梅田穰会長の談話
安 倍 首 相 は、初 会 合で﹁ 守 る 農 業 か
○﹁国会批准﹂
ら 攻 めの 農 業 に 転 換 し、意 欲 あ る 生 産
各国の議会で条約の承認手続き
者 が 安 心 して 再 生 産 に 取 り 組 め る よ う
報 道 内 容の 通 り に 大 筋 合 意 し た
○﹁発効﹂
にしていく﹂と述べました。
と す れ ば、国 会 決 議 違 反 は 明 確 で
当 面 は、署 名 まで に 各 国で どの よ う
あり、極めて遺憾で、断固として容
同 会 合で は、農 林 水 産 分 野 に 係 る 基 な 経 緯 を た ど る か が 焦 点 と な り ま す。
本 方 針 が示 さ れ ま し た。TPP 協 定の
認
できない。内容を精査する必要は
米 国 は 署 名の 日 前 まで に、大 統 領 が
締 結 について 国 会の 承 認 を 求 め る まで
あるが、国内及び本県農業・農村へ
署名の意図を議会に通知することが義
の 間 に、今 回の 合 意の 実 施 に 伴い 生 じ
の
影響は計り知れない。農業者が将
務 づけ ら れて お り、署 名 は 早 く と も 来
る 諸 課 題 に 係 る 対 策 につい て、次の 項
来に希望を持って営農に従事できる
年2月以降とみられています。
目 に 沿って 検 討 し、全 体 像 を と り ま と
環
境 は 崩 壊 し、将 来 に 禍 根 を 残 し
めるとしました。
たと言える。本県 JA グループは、
◆ TPP 関 税 分 野の 全 容 が 発 表 さ
国民各層との連携を深め、
国民の﹁食
① 強 くて 豊 か な 農 林 水 産 業へ、美 し
く活力ある農山漁村づくりに向けた体
れる
とくらし、いのち﹂を守るため、最
∼大幅開放に不安広がる∼
質強化対策を講ずる。
後
まで 断 固 反 対 運 動 を 展 開 す る 決
意である。
② 重要5品目︵米、麦、牛肉・豚 肉、 政府は 月 日、TPP 交渉で大筋
乳 製 品及 び 甘 味 資 源 作 物 ︶対 策 につい
合意された関税交渉全体の合意内容を
ては、国内農業への影響緩和をはかるた
公表しました。
め、品 目ご との 合 意 内 容 に 応 じて 適 切
農 林 水 産 分 野で は、関 税 区 分の 細 目
な措置を講ずる。
︵タリフライン︶で2,328品目ある
うち1,885品目︵ %︶で関税が撤
③ 新 た な 国 際 環 境の下で、国 内 農 林
水産物の生産を行っていくことへの国民
廃されます。過去の経 済 連 携︵EPA︶
的理解を増進する施策を講じる。
で 関 税 を 撤 廃 し たこ と が ない﹁ 重 要5
品目﹂も、586品目のうち174品目
︵ %︶で撤廃されます。
◆大筋合意後の見通し
大筋合意した TPP は、今後 カ国 ま た、野 菜、果 物 等の 重 要5品 目 以
で 署 名 し、それ ぞ れの 議 会 で 承 認 し た
外 は ほ と ん ど 関 税 が 即 時 か、段 階 的 に
特
集
10
12
30
10
23
メ ー プ ル シ ロ ッ プ、 加糖調製品に輸入枠を
チューインガム、キャ 新設 (9.6 万 t)
ラメル、人造蜂蜜
―
81%
1885/
2328
農林
水産物計
24%
32/131
砂糖・
でん粉
234
重要
174/586 30%
5品目計
(10 月20 日付日本農業新聞より)
チ ー ズ( チ ェ ダ ー 、 脱脂粉乳・バターに低
ゴーダなど)、ホエー、 関税輸入枠 (7 万 t)
フローズンヨーグルト
1494
1490
99.7%
10
106
関税撤廃したことがあるもの
20
19.0%
16%
89.1%
12
2.2%
31/188
29.7%
221
73%
27.5%
乳製品
174
248
37/51
ー
586
(重要5品目以外)
牛肉
51.3%
13
(重要5品目)
58
撤廃せず(低関税輸入枠・
関税削減など)
67%
47.4%
24%
即時撤廃 2∼ 11 年目 12 年目
までに撤廃 以降に撤廃
33/49
関税撤廃したことがないもの
26/109
農林水産物の関税撤廃にかける期間
豚肉
81.0%
395
小麦・
大麦
ハ ム、ベ ー コ ン、
ソ ー セ ー ジ、内 臓
(冷 凍)
、
レバー(冷
凍)
、肥育もと豚
1885
834
飼料用小麦・大麦、 マ ー ク ア ッ プ 45% 削
冷 凍 ピ ザ、小 麦 グ 減、特 別 輸 入 枠(小 麦
25.3 万 t、大麦 6.5 万 t)
ルテン
牛 タ ン、ハ ラ ミ な
ー
ど内臓、レバー(冷
凍)
、肥育もと牛
2328
農林水産物
15/58
26%
22
米国、オーストラリア
ビ ー フ ン、朝 食 用 に無税輸入枠 (7.84 万
t)、MA 内に中粒種・加
シリアル
工用の枠を新設
米
TPPで関税を撤廃する品目数(農林水産物)
TPP で関税を撤廃する品目数
重要 5 品目の関税撤廃品目数
関税を撤廃 関税
品目数 する品目数 撤廃率
その他の輸入
拡大措置
主な関税
撤廃品目
輸入実績
関税
のない品
撤廃率
目数
関税
撤廃数 /
品目数
90
20
81
(10 月22 日付日本農業新聞より)
No.311 みどりの風 2015.11.15(2)
10
第
回JA全国大会が開催される
∼創造的自己改革への挑戦∼
第 回 JA 全国大会が 月 、
の両日に東京都内で全国から JA 役
職 員 ら 約 2 5 0 0人 が 集 ま り 開 催 さ
れ ま し た。 大 会 2 日 目 に は、 安 倍 晋
三首相や森山裕農相ら多数の来賓を
招いて大会式典が開かれました。
10
﹁政 府
JA 全中の奥野長衛会長は、
は、JA グ ル ー プ の 自 己 改 革 の 成 果
を 踏 ま え た 上 で、 准 組 合 員 の 利 用 制
また、
﹁TPP 対策運動の継続・強
限 について 5年 後 に 再 検 討 す る 方 針
化に関する特別決議﹂を採択しまし
で あ る。 こ の 5 年 間 に 何 を し た か が
た。
問 わ れ る。 実 践 こ そ が 決 定 的 に 重 要
だ﹂
﹁ 組 合 員、 役 職 員 が 農 業、 地 域、 さ ら に、 青 年、 女 性 部 代 表 や JA
組合長が自己改革に向けた決意を表
組織の課題と向き合い徹底的に話し
明 し、 大 会 議 案 の 実 践 に 向 け て 意 思
合 う こ と。 組 合 員、 地 域 と 共 に あ ゆ
を結集しました。
む JA づくり、協同組合運動が重要
だ﹂と呼びかけました。
▲ JA 全国大会での本県参加者
大 会 で は、 2 0 1 6 年 度 か ら 3 年
間の JA グループの取り組み方針で
ある大会議案を決めました。
﹁創造的自己改革への挑戦﹂をテー
マ に 掲 げ、 基 本 目 標 に﹁ 農 業 者 の 所
得増大﹂
﹁農業生産の拡大﹂への挑戦、
﹁地域の活性化﹂への貢献の3つを据
え、 自 己 改 革 に 向 け て 進 む べ き 方 向
性を共有しました。
15
27
27
藤木しんや 氏を
励ます会開催される
17
14
▲ JA の代表らが集まった第27回 JA 全国大会
(日本農業新聞提供)
藤木氏は﹁しっかりした政策や農業
環境を今、残さないと後継者が育たな
い。農家子弟が跡を継げる環境をつく
るのが我々の仕事で す。農 家 代 表 と し
て、最 後 まで頑張 り たい﹂と意欲 を示
しました。
▲藤木しんや氏を励ます会の模様
▲山田参議の激励を受ける ▲奥野全中会長と握手する藤木しんや氏
全国農政連は、来夏に実施される参
議院議員選挙全国比例代表に推薦した
藤木しんや氏
(3)No.311 みどりの風 2015.11.15
﹁藤木しんや 君を励ます会﹂を 月
日、東京都内で開催しました。
全国の JA 組合長ら1000名が参
加し、藤木氏の今後の政治活動を激励
し、意思の結集を確認しました。
全国農政連の加倉井豊 会長は挨拶
で﹁ 藤 木 氏 は、現 在 も しっか り 農 業 に
取り組んでおられる。平成 年には全
国農協青年組織協議会会長を務められ、
現 在 は 熊 本 県 上 益 城 農 協の 代 表 理 事 組
合長として活躍されている。JA が時
代 の 波 に 飲 み 込 ま れ か ね な い 今 こ そ、
藤木氏に農業者の代表者として、農政
活 動 の 先 頭 に 立って 欲 し い と 強 く 思っ
ている﹂と、訴えました。
そ の 後、 奥 野 全 中 会 長 に よ る 乾 杯、
中 野 全 農 会 長、 野 村 哲 郎 参 議 院 議 員、
山田 と し お 参 議 院 議 員 や 盟 友の 皆 さ ん
から温かい励ましの言葉がありました。
14
▲
はいえない。
○ 政 権の 規 制 改 革 あ り き 的 方 針 は、国
民にとって必要な制度・規制を廃止・改
悪する恐れがある。
農政連総支部事務局長研修会を開催
県農政連は、 月6日 JA 鹿本で総
支部事務局長研修会を開催しました。
地 元 鹿 本 総 支 部 長 で あ る 三 浦一水
JA 鹿本組合長は﹁今朝の新聞各紙に
よれば、米アトランタでの TPP 閣僚
会 合で 参 加 カ 国 は 大 筋 合 意 に 達 し た
と報じている。
農政連推薦
や EU 並みの経営所得安定対策をき
ちんとつくりあげることが必須です。
参議院議員山田としおの
米 国 も EU も、 そ の 歴 史 の 中 で、
に
国の成 り 立ちの基礎 をなす 農 業 や 自
TPP 対 策 の 骨 格 は、 経 立農家を大事にし、その経営を各種の
政策で支えてきました。農産物の貿易
営所得安定制度の確立だ
は、関税を撤廃し自由化してきている
一方で、しっかりと個別農家の経営所
得の安定対策を講じています。
まさに、
政 府 は、TPP に よ る 国 民 の 懸 念
今、日本では、こうした政策の方向が
と不安を払拭するための対策を講 ず
確立されなければならないのです。
る と し て い ま す が、一方 で TPP 大
筋 合 意 を も ろ 手 を 挙 げ て 評 価 す る の まさに、農業のみならず、我が国経
済全体にとって大きな環境変化につな
では、
﹁ ち ょっ と 待 っ て ほ し い ﹂ と 言
がる 今回の TPP 大 筋 合意 やこれ か
わ ざ る を 得 ま せ ん。 政 府 は 地 方 の 農
ら 始 ま る 日 中 韓・日 EU 等 との 経 済
業 者の 不 安 や 憤 り が 分 かって い るの
連携協議を見据えて、①品目ごとの諸
かと言いたくなります。
対策、②我が国が宿命的に抱える制約
月 日に、九州ブロックのJA中
された国土の基盤整備対策、③我が国
央 会・ 連 合 会 会 長 会 議 で、TPP 大
の特色ある作物を世界に向けて輸出
筋 合 意 と 農 協 法 改 正について 決 議 が
す る 市 場 開 拓 対 策 を、 今 回 の TPP
なされました。九州のJAの会長さん
対策大綱に盛り込むと同時に、次の対
たちの心配はもっともです。決議のと
策としての抜本的な経営所得安定制
お り、TPP に よ り 農 家 の 所 得 減 少
度の確立や、そのために必要な検討体
や新たな負担が強いられることのな
いよう、
品目ごとの万全の対策の実施、 制や期間も盛り込むべきなのです。
産業界も、我が国の国の成り立ちと
安定的な農業経営を継続可能とする
在り方を考
経営安定対策の強化等の具体化に向
え、 と も に
け て、 私 た ち 国 会 議 員 は 全 力 を 挙 げ
発展する思
なければなりません。
想で もって
月 上 旬 現 在、 自 民 党 で 国 内 対 策
論議を進め
の議論が精力的になされています。影
てもらいた
響を受ける作物に対する品目ごとの
い。
きめの細かい国内対策は絶対に必要
大事な日
です。しかし、これに加えて、確実に
本を壊して
予測される圧倒的な関税撤廃等の自
はならない
由化を控え、日本の国土を守り地域を
のです。
守り家族を守る農業者に対する、米国
31
ま た、来 夏の 参 議 院 議 員 選 挙 全国 比
例代表において、全国農政連は JA か
▲内田支所長
10
み ま し きの藤 木しんや 組 合 長 を 推
薦候補に決定した。
②政治活動と選挙運動
講師 自民党本部顧問弁護士
橋爪雄彦氏
弁 護 活 動の 豊 富 な 経 験 を 基に、適 法
な政治活動について講義がありました。
○ ①﹁ 特 定の選 挙 ﹂に お い て、②﹁ 特
定の候 補 者 ﹂のた めに、③﹁ 直 接 又は、
間接に投票依頼﹂に当たる行為をする、
本 日の 研 修 は、非 常 に 時 宜 に 適った
内容となっているようである。今後の農
この3要件がすべてそろえば、選挙運動
政活動に有意義なものとなることを期
とみなされるので注意が必要である。
︵後
待する﹂と挨拶がありました。
援 会 入 会の 勧 誘 文 書、選 挙 直 前の 決 起
研修内容の概要は次のとおりでした。 大会などの実例を通じて詳しく講義が
① TPP 交渉など農政課題の現状と焦
ありました︶
点
○買収となる典型例として多くの事例
の紹介がありました。
講師 日本農業新聞九州支所長
内田英憲氏
○ TPP の重要5品目の関税率引き下
げ 内 容 と、その 緩 和 措 置の セーフガ ー
ドの機能に疑問がある。
○ 政 府 は、農 協 法 改 正の 根 拠 と し て、
JA の経営の自由度向上をいうが全中
が JA の経営を縛っている根拠はない。
最 後 に、鹿 本 総 支 部の 活 動 事 例 紹 介
ま た、株 式 会 社 が 最 も 優 れ た 経 営 体 と
が池田事務局長からあり閉会しました。
▲三浦組合長
▲橋爪弁護士
農
政
問
題
10
11
12
10 月 22 日 農 林 水 産 委 員 長 と し て、
全国漁港漁場大会で挨拶
No.311 みどりの風 2015.11.15(4)
農 業・農 村 理 解 と 地 産 地 消のた めの
情 報 発 信 強 化 を図ろう と 始 め た﹁光の
森マ ル シェ﹂は、本 年 月 に 周 年 を
迎えました。盟友が生産物を持ち寄り、
対 面 販 売 す る こ とで 消 費 者 と 直 接 触 れ
合うこと がで き ま す。意見 交 換 するこ
とで、情報発信・情報収集ができます。
▲生産者と消費者が直接触れ合うことができる「光の森マルシェ」
JA菊池青壮年部活動報告
地帯です。そのため、
青壮年部の中に
〝ラ
イス倶楽部〟
〝畜産青年部〟を設け、専
門 的 な 活 動 も 行って い ま す。ま た、次
世代の担い手を育てるための食農教育・
地産地消運動に力 を入 れる〝食育 プロ
ジェクトチーム〟を結成しています。
特 に 力 を 入 れて い る 食 農 教 育 活 動で
は、支部ごとに地域の小・中学校、幼稚
園 等で 体 験 学 習 や 盟 友 に よ る 出 前 講 座
で、農や食、命の大切さを伝えています。
ま た、地域 内の 教 育 関 係 者 と 連 携 し開
催 す る﹁景 色の見える 食 卓 づ く り 推 進
シンポジウム﹂は、
今年度 回目となり、
保護者の関心も高まっています。
9
3
J A役 職 員 と の 意 見 交 換 の 場 も 定 期
的に設け、若い農業者の思いや様々な問
題を役職員に提起しています。今後も、
地 域 農 業・農 村の 振 興 に関 す る 運 動 を
精力的に展開していきます。
(5)No.311 みどりの風 2015.11.15
▲食農教育活動の一環で田植の体験学習
▲景色の見える食卓づくり推進シンポジウム
JA 菊池青壮年部は、菊池地域 支
部︵菊池、七城、旭志、泗水、合志、西
合志、大津、菊陽︶があり、盟友336
名で 構 成 していま す。農 業 所 得 向 上と
地域農業の活性化に向けて、新規部員・
正組 合員の 加入 促 進、後 継 者 対 策の 実
施、健康診断の受診促進、農業経営・農
政学習会など、様々な活動を行っていま
す。
菊 池 地域 は、阿 蘇の 伏 流 水 が 豊富に
湧き出る菊池渓谷の良質な水で育まれ
た 米 どころで あ り、西日 本 有 数の 畜 産
▲出前講座で、子ども達に農や食、命の大切さを伝える
8
▲講師を招いて農政学習会を開催
7
熊本県農協青壮年部協議会は 月
日 、 熊 本 市 で 2 0 1 5年 度 J A熊
本県青壮年部大会∼地上大会∼を開
き ま し た 。 約 3 5 0人 が 出 席 し 、 地
域農業のリーダーである重要な担い
手として、意識を新たにしました。
盟友の主張発表では﹁ステイブル
フューチャー∼夢にチャレンジ﹂を発
表 し た J A鹿 本 青 年 部 の 池 田 良 助 さ ん
が、組織活動実績発表では﹁希望への
挑 戦 ∼ 仲 間 と 共 に ﹂ を 発 表 し た J A鹿
本青年部の井手上欽一さんが最優秀賞
を受賞しました。
1分 間 動 画 発 表 で は 、 J A熊 本 市 青
壮年部天明支部の﹁この手が守るも
の﹂が最優秀賞を受賞しました。各代
表者は、 月 、 日に長崎県で開か
れる九州大会に出場することになりま
す。
最後に、環太平洋連携協定︵TP
P︶ 対 策 運 動 の 継 続 ・ 強 化 に 関 す る 特
別決議を行い﹁今後行われる国会批准
に向け、大筋合意内容と国会決議との
整合性の徹底した検証で、国民にその
内容を公表する運動などを展開してい
く﹂ことを満場一致で採択しました。
看 板 コ ン ク ー ル で は 、 J A本 渡 五 和
青壮年部の﹁守ろう日本の食卓を︵ T
PP絶対反
対︶﹂が最
優秀賞に輝
きました。
最優秀賞
と優秀賞2
点は、全国
コンクール
に推薦され
ます。
26
27
最優秀賞に輝いた池田さ
ん︵左︶と井手上さん︵左
から2人目︶
JA 経済連
6次産業化
ネットワーク会議
∼6次産業化ネットワーク会議∼
JA熊本経済連とJA熊本中
央会・連合会営農生活センター
は 月6日、熊本市東区の熊本
県産業技術センターでJA熊本
6次産業化ネットワーク会議を
開きました。
会 議 は 、県下 JAお よ び 関 係 機 関
と 情 報 を 共 有 し 、連 携 し た 取 り 組み
を 進 め 熊 本 県 産 農 畜 産 物の 加 工品の
開 発・製 造・販 売の 強 化 を 図 る た め
2 0 1 3年 か ら 定 期 的 に 開 催 し て い
ます。
会議には熊本県と熊本 6次産業
化 サ ポ ー ト セ ン タ ーの 担 当 者 も 加 わ
り 、全国での 6次 産 業 化の現 状 や J
Aや つ し ろ と 同 経 済 連 に お け る 6次
産 業 化の取 り 組みの 事 例 紹 介 な ど 、
一丸 と なって 県 産 農 畜 産 物の 6次 産
業 化 に取 り 組 んでい く た めの 情 報 交
換が行われました。
熊 本 県 産 業 技 術 セン ター食 品 加工 技 術
室の 大 王 龍一室 長 が 、施 設の 概 要 を 説
明。参加者は施設内にある食品加工や
分析用の最新機械も見学し、多くの質
問が飛び交いました。
同 経 済 連の 西 山 恵一総 合 企画 部 長 は 、
﹁ 2 0 1 3年 度 の 6次 産 業 化 関 連 商 品
の 売 上高 は 1兆 8000億円で 、う ち
熊 本県 は 660億円で 全国 5位 。6次
産 業 化への 期 待 も 高 まって お り 、新 た
な 商 品開 発 に取 り 組 んでいき たい﹂と
今後に期待を込めました。
▲県の技師から機械の説明を受けるJA職員
周年
▲記念式典で組織の一層の発展を誓った
10
10
JA熊 本 県 青 協
記念式典
26
池 田 さ ん、 井 手 上 さ ん 最 優
秀賞
10
60
60
熊本県農協青壮年部協議会は
月 日、熊本市で創立 周年
を祝う記念式典を開きました。
約230人が出席し、JA熊本
県青協の歩みを振り返り、組織
の一層の発展を誓いました。
善積智晃委員長は﹁青壮年部が
先頭に立って取り組んでいけば明
るい未来が待っている﹂と挨拶し
ました。
JA 中央会
27
11
No.311 みどりの風 2015.11.15(6)
▲
40
50
X
平成 年度全国小・中学生
12
書道・交通安全ポスターコンクール熊本県大会 表彰式開催
JA 厚生連
27
月 日︵土︶熊本市内のホ
テルにおいて、平成 年度 J
A共済全国小・中学生書道・交
通安全ポスターコンクール熊本
県大会の表彰式を開催しまし
た。
表彰式には、県内小・中学生の児
童 ・ 生 徒 の 作 品 3 1, 5 2 1点 ︵ 書
道 29, 701点、ポスター
1, 8 2 0点 ︶ の 中 か ら 、 各 部 門 各
学年の最優秀賞にあたる特別賞を受
賞 し た 名 ︵ 内 1名 は 2部 門 受 賞 ︶
の小・中学生が招待され、その栄誉
が称えられました。
表彰式では、受賞者一人ひとりに
表彰状・楯・記念品が各後援団体
の来賓各位から手渡されました。受
賞者は緊張の面持ちで受け取られ
ていましたが、表彰式後の﹁Do
You のうぎょう?+プラスワン﹂
のテレビ撮影では笑顔で撮影に臨ま
れていました。
JA共済熊本ホームページにも金
賞作品、受賞者一覧を掲載しており
ますので、ご覧になられてみてくだ
さ い 。 ご 覧 い た だ く 際 は 、 ﹁ J A共
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27
済
くまもと﹂と検索ください。
︻ http://ja-kyosai-kumamoto.
︼
com/
ん 検 診 を 定 期 的 に 受 け るこ と が 大 事で
乳がんについて
す。
代表的な検査方法は、
乳 が ん は 日 本 人 女 性の 患 う が
んの中で最も多く、近年急速に
・乳房視触診
増えています。日本人女性の一
目で 見て 左 右バランス、皮 膚 や 乳
生のうち、およそ 人に1人が
頭 に 異 常 が な い か 、手で 触 れて しこ
乳がんと診断されています。乳
りがないかなどを調べます。
が ん は 女 性の 病 気 と 思 わ れ ま す
・マンモグラフィ
が、頻度的には少ないもののま
乳 房 専 用の 線 検 査 装 置で 乳 房 を
れに男性にも発生します。
挟 み 、乳 房 全 体 を 撮 影 し ま す 。し こ
︻乳がんの特徴︼
り に な る 前の石 灰 化 し た が ん を 発 見
することに優れています。
一般 的 に 、が ん は 年 齢 と と も に 発
生 が 増 え ま す が 、乳 が ん は ∼ 歳
・乳房超音波検査
代の 女 性 に 多 いが んで す 。無 症 状の
超 音 波 を あてて 乳 房 内 を画 像 化 し
う ち に 乳 が ん 検 診 を 受 診 し た 人で は
て 調 べま す 。腫 瘤 を 形 成 す る タ イ プ
乳がんが早期に発見される可能性が
の 乳 が ん や 小 さ な しこりの評 価 に 有
効です。
高 く 、適 切 な 治 療 を 行 うこ とで 良 好
な 経 過 が 期 待 で き ま す 。ま た 、自 分
地域では、毎年肺がん、胃がん、
で 見つ け るこ と がで き る 可 能 性の 高 乳がん、子宮がん等の検診が行われ
いがんです。
ています。健診実施日、受診年齢や
︻乳がんの原因︼
検
査方法等については、お住まいの
市町村へ問い合わせて下さい。
現 在 の と こ ろ はっ き り し た 原 因 は
解 明 さ れて い ま せ ん が 、女 性 ホ ルモ
︻ 自 己 触 診︵ セ ル フ チ ェ ッ ク ︶を 行
ン︵エス ト ロ ゲ ン ︶の 分 泌 が 関 係 し
う︼
て い る と い わ れて い ま す 。飲 酒 や 高
た ん ぱ く・高 脂 質 と いった 食 生 活の 乳房内にしこりがないかどうか、目
で 見て 、手で 触 れて 自 分で 調べるの が
変 化 や 肥 満 もエス ト ロ ゲ ン の 分 泌 に
自己触 診で す 。定 期 的 にチェックする
関 わ る こ と か ら 、要 因 の一つ と 考 え
こ とで 変 化 に 気 づ き や す く な り ま す 。
られています。
も し 異 常 を 見つ け た ら す ぐ に 医 療 機 関
︻乳がんの症状︼
︵専門医︶を受診しましょう。
乳 房 にで き る 硬 い しこ り 、え く ぼ
状 の 皮 膚 の 変 化 、乳 頭 部 分 の び ら
ん 、乳 頭 分 泌 物 の 異 常︵ 血 液 等 が 混
じる︶等の症状があります。
︻乳がんの早期発見のために︼
早 期 発 見の た め に は 、何 よ り 乳 が
(7)No.311 みどりの風 2015.11.15
JA 共済連
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あ と
秋が深まるというのは、秋のいつ頃
して言うのでしょうか。語感では
が晩を秋指き
の 月頃ではないかと思うのです
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●盟友の皆様のご意見や周辺地域の話
題、写真などお寄せ下さい。
連絡先
熊本県農業者政治連盟
︵電
話︶096ー328ー1284
︵FAX︶096ー326ー5807
︵Eメール︶ [email protected]
芭蕉
秋深き隣︵となり︶は何をする人ぞ
言葉という気がします。
来を前にした心境や風景にふさわしい
粋な故人もいましたが、厳しい冬の到
稲刈りが済んで、一面の地平線が低
くなったための眼の錯覚だと言った無
考えたのでしょう。
た寂しさに深いという言葉を昔の人は
なったのではないでしょうか。そうし
古来より収穫作業が終わり、村祭り
も 済 ん だ 後 の 気 持 は、 自 然 と 寂 し く
いからです。
りを深いと表現するのは他では聞かな
がはっきりしません。四季の移り変わ
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No.311 みどりの風 2015.11.15(8)