「CD34 陽性細胞数測定における自動解析システムの有用性」についての研究に 関してのお知らせとお願い お知らせとお願い 研究の背景、目的、概要 造血幹細胞移植では、移植する造血幹細胞数が移植の成否に大きくかかわる ため、造血幹細胞数を把握することが重要です。造血幹細胞数は、幹細胞のマー カーである CD34 を持つ CD34 陽性細胞数で表すことが一般的で、フローサイ トメーターによって測定されます。いつでもどこでも同じ結果が得られるよう にフローサイトメーターによる CD34 陽性細胞数の測定法は、ガイドラインが 示されています。また、測定する細胞集団を選ぶ操作(ゲート設定)を測定者が行 う事による測定者間の差を減らすため、ゲート設定等を機械が自動で行う自動 解析システムも提供されています。しかし、自動解析システムによるゲート設定 が正しくない場合もあり、自動解析システムの有用性と問題点の検討は十分と は言えないのが現状です。 本研究の目的は、自動解析システムの有用性と問題点を明らかにすることに よって、検査の精度を向上させ、造血幹細胞移植医療に貢献することです。 研究対象 防衛医科大学校病院において、2009 年 7 月から 2013 年 6 月までに造血幹細 胞採取あるいは移植時に CD34 陽性細胞数測定の検査を受けた方(末梢血幹細胞 採取を行ったもしくは計画をして薬剤の投与を受けた患者さんやドナーさん、 小児科で骨髄移植を受けた方)を対象とします。対象者は 36 名です。 研究の方法・期間 当院で行われた CD34 陽性細胞数測定のフローサイトメトリーのデータを解 析し、自動解析システムによる解析結果の採用率および、自動解析システムによ る解析結果が採用されなかった理由を調査します。 研究期間は平成 29 年 3 月末日までとします。 個人情報の保護について 本研究では、個人情報は匿名化され、個人が特定されることはありませんし、 個人が特定されるような情報は一切公表しません。 研究対象期間に当病院で造血幹細胞採取あるいは移植時に CD34 陽性細胞数 測定を受けた方(末梢血幹細胞採取を行ったもしくは計画をして薬剤の投与を 受けた患者さんやドナーさん、小児科で骨髄移植を受けた方)で、ご自身の診療 記録を本研究で使わないで欲しいという方は担当医もしくは下記連絡先までご 連絡ください。なお、研究参加の拒否をされても、防衛医科大学校病院における 診療には何も影響はなく、いかなる意味においても、不利益を被ることはありま せん。 埼玉県所沢市並木 3-2 防衛医科大学校病院 輸血・血液浄化療法部 石関 香織 電話 04-2995-1211 内線 3317
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