ながの植物防疫 第326号 (平成27年 5月5日発行)

平成 27 年5月 5 日発行
ながの植物防疫
(第 326 号)
一般社団法人
長野県植物防疫協会
〒380-0837
長 野 市 大 字 南 長 野 字 幅 下 667-6
長野県土木センター内
電 話 026-235-3510
F A X 026-235-3583
平成27年度長野県農政の
基本方向と植物防疫事業
◇平成 27 年度長野県農政の基本方向と植物防疫事業‥ ‥‥1
農政部農業技術課 上久保和芳
◇話題の病害虫 コナガの生態と防除‥‥‥‥‥‥‥‥‥7
平成27年度がスタートし1ヶ月が経過しました。
◇地域情報‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10
今回は、本年度の県農政の基本方向と植物防疫事
◇協会だより‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥11
目 次
◇平成 27 年度農薬等普及展示圃設置状況‥ ‥‥‥‥‥‥‥3
◇ブルーベリーの主要病害と防除対策‥‥‥‥‥‥‥‥‥5
◇植防短信‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8
業の推進についてご説明いたします。
【第2期 長野県食と農業農村振興計画について】
このほか本年度は、農産物直売所において、「環
県では、平成20年度から平成24年度までの5年間
境にやさしい農業実践直売所育成事業」を実施し、
を計画期間とする「長野県食と農業農村振興計画」
栽培技術・販売促進手法等の研修会の開催や、情報
を策定し、農業・農村を取り巻く諸課題に対応しつ
誌等を活用した消費者への情報発信の強化により、
つ、多くの県民や関係機関の協力を得て、5つの基
環境に配慮した農業の取組を進めてまいります。
本方向に沿って施策を展開してきました。
また、農産物の安全性確保の面においては、農業
しかしながら、農業・農村を取り巻く様々な環境
者の農薬の適正使用を徹底するとともに、生産・流
は急速に変化していることから、「夢をかなえ人を
通段階における農産物や労働の安全性確保に向けた
結ぶ信州の農業農村」を基本目標とする、本県の食
GAP(農業生産工程管理)の推進を徹底し、その
と農業・農村の振興に向けた新たな5ヶ年計画「第
情報を消費者に伝えることにより、県産農産物への
2期長野県食と農業農村振興計画」を、平成25年度
信頼を確保してまいります。
よりスタートしました。この計画により、農業者が
食と農業・農村の振興に関する施策は、県民の食
夢に向かって農業に取り組み、多くの人々が本県の
生活や地域経済社会の幅広い分野に関係することか
農村で暮らし続けたいと感じるような農業・農村を
ら、県民が一体となり計画を推進することとなって
めざしてまいります。
おりますので、皆様方のご協力をお願いいたします。
その中でも特に、環境農業の推進については重点
【食品の安全性確保と農薬危被害防止】
プロジェクトの一つとして位置づけ、信州のすばら
しい自然環境を大切にするという意識のもと、全て
残留農薬基準値を超過する事例は、全国では依然
として年間数十件発生しております。
本県では、昨年は残留基準値超過事案はありませ
の農業者が環境農業に取り組む長野県をめざすこと
んでしたが、一昨年は県外に出荷された県内産の農
としています。
また、エコファーマーの育成や信州の環境にやさ
作物で2件の事案が発生しました。
しい農産物認証の、「点」から「面」への拡大及び
今後も、研修会等を通じ農薬の飛散防止対策や農
取組レベルの向上、農業者の取組を支える技術の開
薬適正使用等を再度徹底し、農薬を起因とした危被
発や現地技術の集積と、技術活用による面的拡大を
害の発生防止に向け取り組んでまいります。
推進するため、一昨年から「環境にやさしい農業技
なお、6月1日から8月31日と11月16日から30日
術実証ほ」の取り組みを開始し、昨年度は県内20か
を農薬危害防止運動期間として、農薬適正使用研修
所に設置しました。この中では、病害虫の発生状況・
会を開催するほか、農薬販売者、農薬使用者等への
収量・品質等を調査し、生産コストも検証していく
立入調査等を実施します。
こととしており、本年度も更に10か所を追加し取組
む予定です。
期間中毎年実施している、農薬適正使用研修会は、
本年度以下のとおり開催しますので、多くの皆様に
― 1 ―
(第 326 号)
ながの植物防疫
ご参加いただきますようお願いします。
また、農業協同組合等の職員に病害虫防除員を委
6月2日(火)佐久市 JA佐久浅間本所
嘱し、各担当区域内の病害虫発生状況について調査
6月3日(水)塩尻市 総合教育センター
を行って頂くなど、病害虫の発生状況を常に把握し、
6月4日(木)伊那市 JA南信会館
適時適切な防除指導を実施します。
6月5日(金)長野市 長野県庁講堂
②農作物病害虫発生予察
(時間は、13:30~16:00を予定しています)
病害虫の発生及び被害を的確に予測し、適期防除
【輸出検疫】
及び農薬の効率的な使用を図るため、病害虫発生予
国では、平成25年に農林水産物・食品の国別・品
察事業を実施します。
目別輸出戦略を策定し、10年かけて輸出額を倍増さ
せる目標を掲げています。
病害虫発生の予測及び防除対策に関する情報につ
いては、病害虫の発生状況や防除方法等を含め、病
これまで検疫実施要領に基づき輸出を行っている
害虫防除所ホームページで提供してまいります。
台湾の他、各国への戦略的な輸出が求められており、
また、先ほどのウメ輪紋ウイルス、キウイフルー
本県においても昨年2月に、農産物等輸出事業者協
ツかいよう病(Psa3)を含め、チチュウカイミ
議会が設立され、米、りんご等の取り組みが注目さ
バエ、コドリンガ、火傷病、スイカ果実汚斑細菌病
れ始めています。
等の重要病害虫の侵入警戒調査を継続して行ってま
輸出において、特に青果物では植物検疫と相手国
いります。
の残留農薬基準値対応が課題となっているため、最
③農薬適正使用対策
新の情報を得ながら、輸出を計画する産地を支援し
農薬による事故を防止し、農薬の安全かつ適正な
てまいります。
使用を推進するため、前述のとおり農薬危害防止運
【植物防疫】
動の実施、農薬適正使用研修会の開催、農薬管理指
全国的に問題となっている病害については、「ウ
メ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)」や「キ
導士の養成、農薬販売店等への立入調査等を実施し
てまいります。
ウイフルーツかいよう病(Psa3)」があり、こ
またマイナー農作物の農薬登録拡大については、
れについて県では、農林水産省名古屋植物防疫所と
生産上の支障が無いようにするため、引き続き必要
連携し調査等を実施しているところです。
な農薬の登録・適用拡大を推進してまいります。
今後とも国と連携する中で、調査等を実施し最新
④農林航空事業
の情報を提供するとともに、まん延防止に取り組ん
でまいりますのでご協力をお願いします。
無人ヘリコプターによる農薬空中散布について
は、平成23年5月「農作物に対する無人ヘリコプタ
また、県内で特に注意したい病害虫では「トマト
ーを利用した農薬空中散布の今後のあり方」を公表
黄化葉巻病」及び「タバココナジラミバイオタイプ
し、その内容に従って「長野県無人ヘリコプター利
Q」があります。一昨年に県内で初めて確認され、
用空中散布等作業指導要領」に基づき適切な防除を
病害虫防除所から特殊報を発表しました。周辺都県
推進するとともに、オペレーターの技術力向上に向
では、本病害虫の発生が確認されているところがほ
けた競技会や研修会を開催し、技術力の向上や危被
とんどであり、県外から苗を購入する時等には、こ
害の防止に取り組んでまいります。
れらの発生のリスクを念頭に置く必要があります。
【本県における植物防疫事業について】
また昨年度は、県外において、無人ヘリコプター
による作業中の人身事故が発生していることから、
県内においては、新たな病害虫の発生や病害虫の
発生生態の変化など、病害虫防除が複雑多様化して
充分な事前準備と余裕をもった散布を心掛けて頂く
よう、指導啓発を行ってまいります。
いる状況の中で、適切な防除が行えるよう、引き続
き、次のとおり植物防疫事業を推進してまいります。
以上、本年度の主な事業等を紹介しましたが、関
①病害虫防除所の運営
係する皆様方の一層のご理解、ご協力により植物防
前年同様、防除企画課、発生予察課、中南信担当
疫事業を推進してまいりたいと考えておりますので
の体制で病害虫発生予察、病害虫防除及び農薬適正
本年度もよろしくお願いいたします。
使用の指導等の植物防疫業務にあたります。
― 2 ―
ながの植物防疫
平成 27 年5月 5 日発行
(第 326 号)
平成27年度農薬等普及展示ほ設置状況
普及セ
ンター
長野県農政部と(一社)長野県植物防疫協会は、
平成27年度農薬等普及展示圃を次の通り設置したの
で活用をお願いします。
諏訪
プロパティーフロアブ
いちご
ル
うどんこ病
諏訪
ファンベル顆粒水和剤 いちご
うどんこ病
諏訪
スコア顆粒水和剤
斑点病
諏訪
アフェットフロアブル きく
白さび病
諏訪
ミヤコスター
ハダニ類
コナガ
普及セ
ンター
佐久
展示薬剤
スコアMZ水和剤
対象作物
りんご
対象病害虫・雑草など
黒点病・黒星病
展示薬剤
対象作物
セルリー
いちご
対象病害虫・雑草など
佐久
フルーツセイバー
すもも
灰星病
諏訪
チューンアップ顆粒水
アブラナ科野菜
和剤
佐久
スターナ水和剤
キャベツ
黒斑細菌病
諏訪
サラブレッドKAIジャ
移植水稲
ンボ
水田雑草
佐久
プロパティーフロアブ
いちご
ル
うどんこ病
諏訪
ブルゼータ1キロ粒剤
水田雑草
佐久
アフェットフロアブル レタス
すそ枯病
上伊那 ジマンダイセン水和剤 りんご
炭疽病、輪紋病
佐久
コロナフロアブル
白さび病
上伊那 スターナ水和剤
黒斑細菌病
佐久
ルーチンバリアード箱
水稲(箱)
粒剤
イネミズゾウムシ
上伊那
プロパティーフロアブ
いちご
ル
佐久
ラグビー MC粒剤
ダイズシストセンチ
ュウ
上伊那
ザンプロDMフロアブ
きゅうり
ル
きく
大豆(鞍掛豆)
移植水稲
ブロッコリー
うどんこ病
べと病
佐久
チューンアップ顆粒水
アブラナ科野菜
和剤
コナガ
上伊那 ユニフォーム粒剤
カーネーション
対象病源菌:リゾク
トニア
佐久
アファームエクセラ顆
はくさい
粒水和剤
コナガ
上伊那 イカズチWDG
りんご
シンクイムシ類(ハ
マキムシ類)
佐久
ベリマークSC
ナモグリバエ
上伊那 サンマイトフロアブル トマト
コナジラミ類
フルチャージジャンボ
or1キ ロ 粒 剤+フ ル イ
移植水稲
ニングジャンボor1キ
ロ粒剤
上伊那 カメノコS
いちご
アブラムシ類
佐久
クサネム
上伊那 ミヤコスター
いちご
ハダニ類
佐久
ヨシキタフロアブル
水田雑草
上伊那 ディアナSC
アスパラガス
レタス
移植水稲
かねつぐラジカルジャ
移植水稲
ンボ
アザミウマ類
一年、マツバ、ホタ
ル、ウリ、ミズカヤ、
ヒルム、オモダカ
佐久
ムソウ豆つぶ
移植水稲
水田雑草
上伊那
佐久
ホットコンビフロアブ
ル+ライジンパワーフ 移植水稲
ロアブル
雑草イネ
上伊那 モーレツ1キロ粒剤
移植水稲
一年生
佐久
ムソウ豆つぶ
移植水稲
雑草イネ
上伊那 ブルゼータ1キロ粒剤
移植水稲
水田雑草
佐久
クサスウィープ1キロ
移植水稲
粒剤
雑草イネ
上伊那 オサキニ1キロ粒剤
佐久
ディアナSC
コナガ
佐久
ガードナーフロアブル はくさい
コナガ・アオムシ
上小
ザンプロDMフロアブ
ぶどう
ル
べと病
上小
オラクル粉剤
ブロッコリー
根こぶ病
上小
バイオマックスDF
くるみ
アメリカシロヒトリ、
トサカフトメイガ等
のガ類
はくさい
直播水稲
水田雑草
ク サ ト リ ー BSXフ ロ
上伊那
移植水稲
アブルL
雑草イネ
クサスウィープ1キロ
移植水稲
粒剤
雑草イネ
上伊那 フルイニングジャンボ 移植水稲
雑草イネ
ナイスミドル1キロ粒
上伊那
移植水稲
剤
雑草イネ
上伊那 アクチノール乳剤
大麦
ヤグルマギクなど
上伊那 スカッシュ
りんご
薬害、汚れの確認
上伊那 ディアナSC
トルコギキョウ
オオタバコガ
上伊那
上小
ガンガン1キロ粒剤
移植水稲
水田雑草
上小
ゴエモンフロアブル
移植水稲
水田雑草
下伊那 ブローダ水和剤
かき
円星落葉病・炭疽病
移植水稲
水田雑草
オモダカ
下伊那 シグナムWDG
いちご
うどんこ病
うどんこ病
上小
カチボシ1キロ粒剤51
上小
ビ ク ト リ ー Z1キ ロ 粒
移植水稲
剤
雑草イネ
プロパティーフロアブ
下伊那
いちご
ル
上小
シナジオ乳剤
麦
一般雑草
下伊那
上小
バンバン細粒剤
麦
一般雑草
下伊那 ルーチンデュオ箱粒剤 水稲(箱)
上小
アクセルフロアブル
レタス
オオタバコガ
下伊那
上小
ダコニール1000
トマト
すすかび病
プロパティーフロアブ
きゅうり
ル
プレバソンフロアブル
とうもろこし
5
下伊那 イカズチWDG
― 3 ―
りんご
うどんこ病
イネドロオイムシ
アワノメイガ
シンクイムシ類(ハ
マキムシ類)
ながの植物防疫
(第 326 号)
普及セ
ンター
対象病害虫・雑草など
普及セ
ンター
下伊那 ダニコングフロアブル りんご
ハダニ類
松本
アルファード液剤
下伊那 バイオマックスDF
かき
ケムシ類
北安曇
クリーンカップ/ケミ
いちご
ヘル
うどんこ病
下伊那 バイオマックスDF
くるみ
アメリカシロヒトリ、
トサカフトメイガ等
のガ類
北安曇 ファンベル顆粒水和剤 いちご
うどんこ病
下伊那 ガンバ水和剤
茶
チャトゲコナジラミ
北安曇 ルーチンデュオ箱粒剤 水稲(箱)
イネドロオイムシ
下伊那 モーレツ1キロ粒剤
移植水稲
一年生
展示薬剤
対象作物
北安曇
サラブレッドKAIジャ
下伊那
移植水稲
ンボ
水田雑草
下伊那 ベンケイ1キロ粒剤
移植水稲
水田雑草
下伊那 ムソウ豆つぶ
移植水稲
水田雑草
下伊那 アトトリ1キロ粒剤
移植水稲
クログワイ、オモダ
カ
下伊那 ミヤコスター
いちご
ハダニ類
下伊那
クリーンカップ/ケミ
トマト
ヘル
すすかび病
木曽
ガンバ水和剤
チャトゲコナジラミ
木曽
フ ル パ ワ ー MX1キ ロ
移植水稲
粒剤
水田雑草
オモダカ
木曽
バッチリLX1キロ粒剤 移植水稲
水田雑草
木曽
クミスター豆粒250
水田雑草
木曽
ジャストフィットフロ
はくさい
アブル
べと病
松本
ザンプロDMフロアブ
ぶどう
ル
べと病
松本
アグリマイシン‐100
黒斑細菌病
松本
プロパティーフロアブ
いちご
ル
移植水稲
アブラナ科野菜
うどんこ病
対象作物
対象病害虫・雑草など
飼料用とうもろこ
適用雑草
し
フルチャージジャンボ
or1キ ロ 粒 剤+フ ル イ
移植水稲
ニングジャンボor1キ
ロ粒剤
北安曇 ウィナー Lジャンボ
クサネム
移植水稲
雑草イネ
ビ ク ト リ ー Z1キ ロ 粒
移植水稲
剤
雑草イネ
北安曇 フルイニングジャンボ 移植水稲
雑草イネ
北安曇 コダールS水和剤
大豆
帰化アサガオ類
北安曇 プロールプラス乳剤
大豆
一年生雑草
北安曇
茶
展示薬剤
長野
サルバトーレME液剤 りんご
黒星病・うどんこ病
長野
ザンプロDMフロアブ
ぶどう
ル
べと病
長野
園芸ボルドー
べと病・晩腐病
長野
アフェットフロアブル アスパラガス
斑点病,褐斑病
長野
プロパティーフロアブ
きゅうり
ル
うどんこ病
長野
ザンプロDMフロアブ
たまねぎ
ル
べと病
長野
プレバソンフロアブル
とうもろこし
5
アワノメイガ
ぶどう
長野
サンマイトフロアブル トマト
コナジラミ類
長野
フルパワーMX1キロ粒
移植水稲
剤
水田雑草
オモダカ
松本
ザンプロDMフロアブ
たまねぎ
ル
べと病
松本
スターナ水和剤
軟腐病
長野
バッチリLX1キロ粒剤 移植水稲
水田雑草
松本
ダニコングフロアブル りんご
ハダニ類
長野
ベンケイ1キロ粒剤
移植水稲
水田雑草
松本
アファームエクセラ顆
はくさい
粒水和剤
コナガ
長野
ゴエモンフロアブル
移植水稲
水田雑草
松本
ディアナSC
アザミウマ類
長野
ヨシキタフロアブル
移植水稲
水田雑草
長野
ホットコンビフロアブ
ル+ライジンパワーフ 移植水稲
ロアブル
雑草イネ
長野
リベレータG
大麦、小麦
一年生雑草
長野
スカッシュ
りんご
薬害、汚れの確認
非結球レタス
ねぎ
松本
アファームエクセラ顆
ねぎ
粒水和剤
ネギアザミウマ
松本
サラブレッドKAIジャ
移植水稲
ンボ
水田雑草
松本
ガンガン1キロ粒剤
移植水稲
水田雑草
松本
クミスター豆粒250
移植水稲
水田雑草
松本
コメット顆粒
移植水稲
水田雑草
松本
ウィナー Lジャンボ
移植水稲
雑草イネ
松本
ク サ ト リ ー BSXフ ロ
移植水稲
アブルL
雑草イネ
北信
ムッシュボルドーDF ぶどう
べと病・さび病
北信
パンチョTF顆粒水和
しゃくやく
剤
うどんこ病
北信
ダニコングフロアブル りんご
ハダニ類
北信
かねつぐラジカルジャ
移植水稲
ンボ
一年、マツバ、ホタ
ル、ウリ、ミズカヤ、
ヒルム、オモダカ
松本
リベレータG
大麦、小麦
一年生雑草
松本
ヒオモン水溶剤
りんご
つる割れ軽減
北信
マメットSMジャンボ
移植水稲
水田雑草
松本
スカッシュ
りんご
薬害、汚れの確認
北信
カチボシ1キロ粒剤51
移植水稲
水田雑草
オモダカ
松本
モーティブ乳剤
たまねぎ
一年生雑草
北信
ウィナー1キロ粒剤51
移植水稲
水田雑草
松本
コダールS水和剤
やまのいも
一年生雑草
北信
ムソウ豆つぶ
移植水稲
雑草イネ
― 4 ―
平成 27 年5月 5 日発行
ながの植物防疫
ブルーベリーの
主要病害と防除対策
果樹試験場 近藤賢一
全国的なブルーベリー栽培の増加にともない、本
種に発生する病害の報告も近年、増加傾向にある。
日本植物病名目録(日本植物病理学会編)の初版
(2000年出版)をみると、ブルーベリーには「斑点
病」と「すす点病」の2病害が記載されているだけ
であるが、その後、現在までに9病害が新たに追加
され(表1)、その中には赤色輪点病(ウイルス病、
本県では未発生)や白紋羽病のように栽培上大きな
問題となる病害もある。
ここでは、これまでに本県で発生が確認されてい
る主な病害について、発生生態と防除対策について
紹介する。
(第 326 号)
子層)がみられる。
【防除対策】
県北部産地で実施した調査によれば、年次差はあ
るが5月中~下旬頃に初発生し、梅雨期に急増し蔓
延に至るため、5月下旬頃からの防除が必要と考え
られる。登録薬剤にはクレソキシムメチル水和剤、
ベノミル水和剤、キャプタン水和剤の他、微生物農
薬のバチルス・ズブチリス水和剤等がある。発生初
期からの防除が重要であり、地際部から発生する吸
枝が初期の発生源となるため、これらにも薬液がか
かるよう散布する。風通しの悪い園で発生が多くな
るため、枝梢を整理して過繁茂や密植を解消するこ
とも大切である。
2 バルデンシア葉枯病(糸状菌病)
【病原菌・発生生態など】
病原菌はValdensia heterodoxa である。
2003年に岩手県の北部ハイブッシュ系の「ジャー
ジー」他、数品種において初確認され、2007年に病
表1 国内で確認されたブルーベリーの病害
名登録された。長野県でも2008年に県南部及び北部
病原の種類
病 名
病 原
の生産ほ場において、本病の発生を認めている。な
Zygophiala jamaicensis
すす点病
2000年 糸状菌
お、本県での発生は「アーリーブルー」、「ブルーレ
まで
Pestalotiopsis sp.
斑点病
イ」、「ジャージー」、「スパルタン」等(いずれも北
Fusicoccum putrefaciens
枝枯病
部ハイブッシュ系)で確認している。本病の詳細な
Cristulariella sp.
環紋葉枯病
Sclerotinia sclerotiorum
菌核病
伝染環は不明であるが、前年に発生した樹では翌年
Rosellinia necatrix
白紋羽病
も発生が多いことから、樹内越冬の可能性が示唆さ
Colletotrichum gloeosporioides
~2015 糸状菌
炭疽病
れている。長野県での本病の発生様相は、5月中旬
C.acutatum
年まで
Botrytis cinerea
灰色かび病
頃から吸枝に初発生した後に、6月中旬頃には樹冠
Valdensia heterodoxa
バルデンシア葉枯病
内の新梢葉にも感染が広がる。病原菌の生育適温は
アルターナリア葉枯病 Alternaria alternata
15~20℃であり、比較的低温を好む。本病原菌は多
Blueberry red ringspot virus
ウイルス 赤色輪点病
犯性であり、国外ではラズベリー、コケモモ等への
注)日本植物病名目録による
感染が報告されている。
【症 状】
1 斑点病(糸状菌病)
葉にのみ発生する。はじめ褐色の小さな斑点を生
【病原菌・発生生態など】
じ、次第に輪紋状の大型
病原菌はPestalotiopsis sp. である。
病斑となる(写真2)。
本病は長野県北部の生産ほ場で発生が確認され、
発病葉は葉枯れ症状とな
1993年に病名登録された病害である。多くの北部ハ
って、早期落葉する。斑
イブッシュ系品種に発生するが、感受性には品種間
点病と病徴が類似する
差異が認められ、特に「ジャージー」、「アーリーブ
が、バルデンシア葉枯病
ルー」は罹りやすい。多雨年には収穫前に著しく早
では病斑の中央部にしば
期落葉し、品質や収量の低下を招くこともある。病
しば黒褐色の突起物(葉
原菌は主に落葉痕で越冬すると考えられており、一
に感染した分生子)が確
度発生すると慢性化する。
認でき、また新鮮な病斑
【症 状】
上には大きさ約0.5mm程
葉及び新梢に発生する。葉では褐色~灰褐色で、
度 の 星 形 の 分 生 子 が 数 写真2
直径数mm ~1cm程度の同心円状の斑点を生じる
個、ルーペ等で確認でき
(写真1)。病斑部の周囲は紫赤色となることが多い。 る(写真3)。さらに本
複数の病斑が融合して不整形の大型病斑を形成する
病の病斑部の周囲は紫赤
場合もある。発病葉は激
色とならず、また健全部
しく早期落葉する。病勢
との境は不明瞭で、病斑
の進展は梅雨時に活発と
の先端部は筋状にのびて
なり、夏季にはやや停滞
いる点等からも判別でき
し、秋季に再び進展する。 る。
新梢では先端から黒褐色 【防除対策】
に枯れ込み、健全部との
本病の発生は地際部の
境界は明瞭に分かれる。
吸枝からはじまるため、
写真1
病斑上には小黒点(分生
梅雨入り前までにすべて 写真3
― 5 ―
(第 326 号)
ながの植物防疫
の吸枝を剪除すると新梢葉への感染を防ぐことがで
きる(表2)。吸枝は更新枝として重要ではあるが、
本病の防除対策としては有効な手法である。また罹
病葉や落葉は早期に処分し、二次伝染を防ぐことも
有効である。
登録薬剤はベノミル水和剤の1剤のみである。本
剤は効果が高く残効性にも優れるが、バルデンシア
葉枯病の全感染期間を本剤1剤でカバーすることは
できないため、耕種的対策とあわせて行うことも重
要である。
表2 吸枝せん除によるブルーベリーバルデンシア葉枯病
防除効果(2010長野果試)
吸枝における発病
試験区
吸枝切除
無処理
調査
吸枝数
20.0
20.0
発病枝率
防除価1)
(%)
20.8
66.5
62.0
樹冠内部の新梢葉における発
病
調査
発病葉率
防除価
葉数
(%)
200.0
6.2
86.4
200.0
45.6
注)値は5~6反復の平均値
1)防除価=100-(処理区の発病率/無処理区の発病率)×100
試験場所:長野県上水内郡信濃町現地ほ場
供試品種:ジャージー(約20年生)
試験規模:1区1樹、5~6反復
処 理:2010年6月11日に各供試樹の吸枝(サッカー)を基部から全
て切除し、園外に持ち出した。なお、処理時には吸枝の葉に
おいてわずかに本病の発生が認められた。試験期間中、供試
樹は全て殺菌剤無散布とした。
調 査:2010年8月2日に行った。切除後、新たに発生した吸枝につ
いて、1樹当たり20本、発病の有無を調査した。1葉でも発
病が認められた場合は、その枝を発病枝として、発病枝率を
算出した。また、樹冠内部の新梢葉200葉についても発病の有
無を調査し、発病葉率を算出した。
3 灰色かび病(糸状菌病)
【病原菌・発生生態など】
病原菌はBotrytis cinerea である。本病菌は多犯性
であり、多くの植物や有機物等でも繁殖、生存する。
20℃前後の多湿条件下で多発しやすい。
【症 状】
花、葉、新梢及び果実
に発生する。花に感染、
発病した場合には花腐
れ症状となり、灰色のか
びを密生して、多量の分
生子を形成する。幼果で
は花がらが落ちずに付
着した果実に病原菌が
感染、繁殖して発症する
ことが多く、暗褐色で水
浸状の腐敗を生じ、病斑
写真4
部には灰色のかびが密
生する(写真4)。成熟
果では速やかに腐敗し、
灰色のかびが密生して落
果する(写真5)。収穫
後の果実に発生し、貯蔵
病害として問題となるこ
ともある。葉では若葉に
発生し、周縁部から褐変
が広がり、葉枯れ症状と
なる。
【防除対策】
写真5
開花期から収穫期まで
感染するが、花や幼果への感染を防ぐことが重要と
なる。罹病花、罹病果実は二次伝染源となるため、
早期に摘み取り、園外に持ち出し処分する。幼果で
の発生は、前記の通り、花がらが発生源となるため、
花がらが落ちにくい品種で本病の発生が多い傾向が
ある。樹上で過熟となった果実やショウジョウバエ
類による被害果などにも発生するので、適期収穫が
重要となる。また、降雨中の収穫は、収穫果の腐敗
を助長するので注意する。収穫果実を常温におくと
多発することがある。
薬剤防除では開花期から数回、登録薬剤を散布す
る。登録薬剤にはキャプタン水和剤、クレソキシム
メチル水和剤、炭酸水素カリウム水溶剤、微生物農
薬のバチルス・ズブチリス剤等がある。
4 白紋羽病(糸状菌病)
【病原菌・発生生態など】
病原菌はRosellinia necatrix であり、リンゴやナシ、
モモ等多くの果樹に発生する白紋羽病菌と同一であ
る。
2008年に長野県北部及び東部の生産ほ場で、北部
ハイブッシュ系の「コリンズ」、「ウェイマス」、「デ
クシー」で初確認され、2010年に新病害として報告
された。
白紋羽病菌は罹病根など土壌中の残渣で長期間生
存し、伝染源となる。発生を確認したほ場は過去に
りんごや桑の栽培歴があることから、かつての罹病
残渣が伝染源となった可能性が高いと考えられる。
【症 状】
根部や地下部の主幹に
発生し、腐敗させる。そ
の結果として地上部では
葉の黄化や小型化、早期
落葉、新梢の生育不良な
どの樹勢衰弱がみられ、
最終的に樹が枯死する。
被害を受けた根部の表面
には白色~灰白色の菌糸
束がみられ(写真6)、
樹皮下の形成層部には白
色の菌糸束がみられるこ 写真6
とがある。
【防除対策】
発生すると根治は困難であるため、発病前歴のあ
るほ場では原則として栽培しない。また、白紋羽病
は罹病苗木による本圃への持ち込みも多いため、定
植前には健全であることを十分確認する。栽培上、
剪定枝チップなどの有機物マルチの施用は不可欠で
あるが、未分解の有機物は本病の発生を助長する危
険性をともなう。罹病樹及びその周囲の樹では株元
施用とし、全面施用は避ける。
発病初期の樹に対しては、フルアジナム水和剤の
土壌潅注処理が有効である。
本文中に記載の農薬は平成27年4月6日現在の登
録内容に基づいている(JPP-NET確認http://www.
jppn.ne.jp/ )。使用にあたっては最新の登録情報を
確認し、登録内容に従って使用していただきたい。
― 6 ―
平成 27 年5月 5 日発行
ながの植物防疫
話題の病害虫
コナガの生態と防除
野菜花き試験場 桑澤久仁厚
アブラナ科野菜類の重要害虫であるコナガについ
て、一昨年、東信地域を中心としてコナガの多発事
例が発生した。この原因として、これまで卓効を示
していたジアミド剤に対する抵抗性個体群の出現が
明らかとなった。
ジアミド剤抵抗性については国内複数カ所で確認
されており、今後のコナガ対策を憂う事態となって
いる。そこで、一時期は過去の問題となりかかって
いた本種について、改めて生態等について見直し、
今後の防除対策に役立てたい。
1 生 態
(1)分類と分布
コナガ(小菜蛾)
[学名]Plutella xylostella (Linnaeus)
[分類]鱗翅目\ナガ科
[英名]Diamondback moth
海外:南北アメリカ、ユーラシア、アフリカ、オー
ストラリアの5大陸(南極大陸を除く全世界)
国内:本州以南では、越冬し毎年発生する。北海道・
東北では越冬できず、毎年、春に飛来してくる個体
群が発生源となる。
(2)主な加害作物と被害
アブラナ科野菜の代表的な害虫で、キャベツ、ハ
クサイ、ダイコンなどに発生が多い。ブロッコリー、
カブの他に花き類のストック、ハボタンなど花き類
も加害し、重要害虫になっている。また、ナズナや
イヌガラシなどのアブラナ科雑草にも寄生する。
コナガの被害は幼虫による加害で、キャベツ、ハ
クサイ、チンゲンサイなど葉菜の被害が大きい。定
植と同時に飛来、産卵し加害が始まる。時として苗
にも寄生し、定植時に本ぽへ持ち込まれる場合もあ
る。
孵化直後の幼虫は、葉肉内に潜入して、1齢期間
を過ごすが、2齢以降の幼虫は葉裏に寄生して表皮
を残して葉肉だけを不規則な形に食害する。被害部
はヨトウガの若齢幼虫によるものに似ているが、コ
ナガは1卵ずつ産卵し、集団で加害しないため区別
できる。そのため、食害痕は葉の表からは不整形の
白斑が見られ、日がたつと破れて穴が開き、被害の
激しいときには畑全体の作物が白っぽく見えるほど
になる。幼苗の時に加害を受けると生育が遅れ、枯
死する株もみられる。
幼虫は主に葉裏に寄生しており、葉を動かしたり、
体に触れたりすると体を激しく振って俊敏に動く。
時には糸を引いて地上に落ちる。この機敏な動きは
コナガ幼虫の特徴である。
1頭のコナガ幼虫が生涯に摂食する葉面積は、キ
ャベツ葉では1平方センチ程度と食害部の一つ一つ
は小さいが、寄生密度が高くなりやすいので被害が
ひどい場合は葉脈を残すだけとなることもある。幼
(第 326 号)
虫が生涯に摂食する量
のうちの8割を終齢期
の4齢幼虫期に摂食す
る。したがって、大き
な食害痕を見つけてか
ら防除をおこなっても
幼虫はすでに殺虫剤に
対する感受性が低下し
コナガ成虫
た4齢幼虫になってい
る場合が多い。食害痕が小さいうちに防除をおこな
う必要がある。
(3)形態
卵は扁平な楕円形で淡黄色をしていて、肉眼でも
確認可能である。若齢幼虫は黄褐色で、発育すると
緑色になる。発育した幼虫の体長は10mmほどであ
る。蛹は被害葉の葉裏に、中の透けて見合える荒い
繭を作り、緑色、淡褐色、黒色のものがある。成虫
は、体長6mmほどの小さな灰褐色の蛾で、羽を閉
じた状態で中央に乳白色の稲妻状の紋が見える。
(4)年間の発生経過
①越冬
コナガは定まった越冬態を持たず、休眠しないた
め冬期間に大部分が死亡する。そのため、南日本では
周年発生を繰り返しているが、北日本では「積雪期
間60日」を境に、越冬可能な地域が分かれることが
判っている。長野県内では北部の多雪地域と標高お
よそ1000m以上の地域では越冬できないと考えられ
ているが、その他の地域でも冬期間には大部分は死
亡し、地域で越冬している密度は低いと推測される。
②発生のパターン
関東以西では年に10~12回発生する。休眠せず、
冬でも発生し、暖かい日には成虫が飛ぶこともある。
県内では年間5~6世代発生する。発生のパター
ンは標高によって異なる。標高300~500m程度の温
暖地では、前半多発型となる。春期から多発生し、
6月後半から9月末に大きな発生ピークとなる。盛
夏の8月に一度減少し、9月以降やや増加して小さ
な発生ピークとなる。標高600~800m程度の寒冷地
では、2山発生型となる。発生のピークは春期と秋
期に分かれる。盛夏の発生は、やや減少する。標高
900m以上の寒地では、後半多発生型となる。春期
から7月までの発生は少なく、8月以降に大きな発
生のピークを形成する。
本県のキャベツ、ハクサイの生産地である寒冷地、
寒地の作型は、コナガの発生量が多くなる時期と一
致しているので、コナガの防除が重要となる。
③平成26年の発生状況
フェロモントラップ調査によると、5月中旬から
発生が徐々に増え始め、8月にピークを迎えた。以
後は9月に急激に減少したが、ゼロにはならず11月
まで少数ながら誘殺が続いた。圃場では、6月以降
発生が増加し、9月頃まで平年並みの発生であった。
④発育に必要な日数
コナガは体が小さいため、大型のオオタバコガな
どに比べると発育期間が短く、卵から成虫までに25
℃では16日、20℃では23日である。
⑤交尾と産卵
交尾は夏の間、夜間行われるが、暖地では冬の寒
― 7 ―
(第 326 号)
ながの植物防疫
い時期は日中交尾する。
雌成虫は葉裏の葉縁や葉脈に沿って1卵ずつ点々
と産卵する。産卵数は1雌当たり100~200卵ほどで、
羽化後3~4日までにその80%近くを産卵してしま
う。幼虫は3回の脱皮を経た後に葉裏で繭を作り蛹
化する。
(5)天敵
天敵はかなり多く、寄生性天敵は10種類あまりが
知られており、寄生率は80%以上になる場合がある。
捕食性天敵類は徘徊性クモやゴミムシ類が多く活動
していることが判っている。
捕食性天敵:ウヅキコモリグモ、オオアトボシア
オゴミムシ、キボシアオゴミムシ他
寄生性天敵:コナガサムライコマユバチ、メアカ
タマゴバチ、ヒメバチ類、ヒメコバチ類
2 防 除
(1)薬剤防除
①殺虫剤使用上のポイント
コナガは齢期の進んだ幼虫あるいは蛹になると殺
虫剤に対する感受性の低下が著しく、また、卵も感
受性が低い。そのため、殺虫剤を施用しても卵、老
熟幼虫、蛹が残り、短期間で密度が回復しやすい。
そこで、薬剤の施用にあたっては、生き残った卵や
新成虫(生き残り幼虫、蛹に由来するもの)の卵か
ら孵化した幼虫に対し、持続効果のある薬剤を選ん
で使用する必要がある。
有機リン剤、合成ピレスロイド剤、IGR剤など、
開発当初はコナガに対する防除効果が高かった薬剤
は、その連用のためコナガの薬剤抵抗性が発達し、
効果が低下している。
薬剤の使用に当たっては、各種薬剤の作用特性を
知ったうえでローテーション防除を行う。また、薬
剤を散布するときにはコナガの寄生部位に薬剤が十
分到達するよう散布量を考慮し、丁寧に散布する。
葉菜類では、定植期に土壌処理殺虫剤を施用すると
植
植防
防短
短信
信
農業試験場作物部の酒井長雄主任研究員が
日本雑草学会賞を受賞
4月18日(土)から19日にかけて秋田県立大学秋
田キャンパスで開催された日本雑草学会第54回大会
で農業試験場作物部の酒井長雄主任研究員が日本雑
草学会賞技術賞を授与されました。今回の受賞は、
「長野県における雑草イネ総合防除対策の組織的な
取り組みの推進」が評価されたもので、同賞は平成
10年からはじまり、会員の中から、雑草の制御およ
び利用技術とその普及ならびに除草剤などの開発の
面で優れた業績をあげた者に授与され、今回15回目
にあたります。長野県関係者では初めての受賞とな
ります。18日には、業績賞、奨励賞受賞者とともに
受賞講演を行いました。
雑草イネは、昭和40年代頃まで一部の乾田直播の
水田に残っていましたが、田植機の普及で昭和の終
定植から4週間程度の生長点保護が可能である。セ
ル成型育苗では育苗期後半に株元処理あるいは灌注
処理することで防除効果を出すことができる殺虫剤
がある。
②ジアミド剤に対する薬剤感受性検定結果
県内東信地区4カ所、中信地区3カ所の計7カ所
のコナガ個体群について、ジアミド系殺虫剤である
フェニックス顆粒水和剤とプレバソンフロアブル5
に対する薬剤感受性検定を行ったところ、すべての
個体群について感受性低下が認められ、一部地域で
は特に強い感受性低下が認められた。対応策として
は、ジアミド剤はコナガ以外のチョウ目害虫等を対
象として考え、コナガ対策としてはジアミド剤を除
く、アクセル、アファーム、コテツ、スピノエース、
トルネード、ハチハチ、プリンス、プレオ、BTな
どの剤をローテーション使用する。
(2)耕種的・物理的・その他の防除
①圃場衛生
コナガはアブラナ科植物を寄主とするため、ナズ
ナやタネツケバナなどの雑草でも繁殖する。ほ場内
外の雑草除去を徹底するのは、圃場管理の基本であ
る。
②防虫網の設置
目合い1mm以下の網。施設では野外の成虫発生
前に防虫網を設置すれば被害はほぼ完全に防げる。
網が植物体と接触していると、成虫は網の外に産卵
し孵化した幼虫が中に潜り込み加害するので注意す
る。
③性フェロモン
交信かく乱剤として、コンフューザー Vやコナガ
コン、コナガコン-プラスがある。成虫の交尾を妨
げて産卵数を抑制する剤であるため、ha単位の広
域で使用しないと効果が得られ難い。効果を確実に
するためには3ha以上の処理面積を必要とし、大面
積での処理ほど効果が安定する。
わりにはほぼ終息
しました。しかし、
平成に入り湛水直
播が導入されると
再発が確認され、
近年は移植栽培地
帯へも拡大してい
ます。発生地域で
は混入により等級
低下や、多発した
場合は減収被害も
心配されます。県
では、2007年に(一
社)長野県植物防
疫協会、(一社)
長野県原種センタ
ー、JA全 農 長 野
生産販売部米穀
課、同生産購買部
生産資材課等を構
― 8 ―
賞状授与
賞 状
ながの植物防疫
平成 27 年5月 5 日発行
成員とする「長野県雑草イ
ネ対策チーム」を編成し、
まん延防止に向けた試験研
究に取り組み、その成果は
「雑草イネ総合防除対策マ
ニュアル」
(平成26年3月、
農業試験場(長野県雑草イ
ネ対策チーム編))として
纏められたところです。
酒井主任研究員は、農業
技術課副主任専門技術員と
して、「長野県雑草イネ対
記念メダル
策チーム」の発足に尽力す
るとともに、農事試験場当時には雑草イネの重要性
をいち早く認識し、対策試験を開始、対策チーム発
足後農業試験場(農事試験場)で発生生態の解明や
防除対策の開発を精力的に進め、対策マニュアル作
成を主導しました。
近年、新たな地域で雑草イネの発生が確認されて
おり、今後県レベルの対策チームに加えて、地域対
策チームを中心に、生産者や地域指導機関等と一丸
となって防除対策を進めるとともに、今回の受賞を
励みに、直播栽培への対応を含めた試験研究を一層
推進します。
(長野県農業試験場 中山利明)
(第 326 号)
前年の162.3%、14,728千円となった。
そばは、発芽期の継続的な降雨により土壌湿潤
害、10月中旬の降霜により凍霜害が発生し、生育不
良、シカ、による被害、山間地ではシカによる災害
が発生している。支払共済金では、前年の366.4%、
9,049千円となった。
蚕繭は、軟化病・硬化病が発生した。支払共済金
は前年の80.9%、180千円となった。
ばれいしょ
戸 数
共済金
(円)
1.農作物共済(水稲・麦)
水稲は、出穂期以降の8月は曇雨天候続きであっ
たため、日照不足となり、登熟も悪く減収となった。
また一部の地域では、8月の台風により、土砂の流
入・冠水・倒伏の他、白穂や褐変籾が発生し、山間
地では、6月中旬からイノシシ、シカによる被害が
発生した。作況指数県下96という中にあって、前年
の205.8% 44,195千円の支払共済金となった。
麦は播種期の10月中旬以降の降雨による土壌湿潤
害のほか12月以降の1月までの低温により、凍みあ
がりを受けた株がある圃場や、2月の大雪により標
高の高い圃場では残雪の影響で生育不良となった。
又山間地においては、イノシシ、シカによる被害が
発生した。支払共済金では、前年の34.7%、28,683
千円となった。
水 稲
戸 数
共済金
麦
合 計
846
136
982
(円) 44,195,322
28,682,784
72,878,106
34.7
70
前年共済金対比(%)
205.8
2.畑作物共済(ばれいしょ・大豆・そば・蚕繭)
ばれいしょは、4月上旬から6月上旬にかけての
高温と少雨により干害が発生した。支払共済金は前
年の21.9%、207千円となった。
大豆は、播種時期の6月中旬から7月中旬の降雨、
台風8号の影響により土壌湿潤害となった。8月中
旬から9月上旬にかけて低温となり、日照不足とな
った影響で冷害となった。9月中旬から10月初旬に
かけて多照傾向となり、干害となった。山間地では
シカによる災害が発生している。支払共済金では、
そ ば
蚕 繭
51
87
206,859 14,727,544
9,048,747
前年共済金対比
(%)
21.9
162.3
合 計
2
144
180,320 24,163,470
366.4
80.9
190.2
3.果樹共済
(りんご・ぶどう・なし・もも・すもも)
5月下旬以降天候不順により、県下各地で13回の
降雹が発生し、りんご・ぶどう・なし・ももで被害
が発生した。また、ぶどうは6月の開花時に降雨で
単為結果、台風11号の接近で多雨もあり大粒種で裂
果が発生し被害となった。なお、台風11号18号の強
風によりりんご・なし・すももで落果が発生した。
その他、一部の地域で凍霜害、病害、りんご・ぶど
う・なしで、シカ・サル・クマ・ハクビシンによる
獣害、一部地域で、カラスによる食害、虫害等が発
生している。支払共済金は前年の31.0%、243,636
千円となった。
りんご
平成26年度農業共済損害評価結果(収穫共済)
大 豆
4
646
戸 数
共済金
ぶどう
88
な し
も も
94
56
すもも
合 計
6
890
(円)178,310,157 24,222,616 24,515,960 13,129,599 3,457,664 243,635,996
前年共済金対比
(%)
45.8
98.7
7
62.6
-
31
(NOSAI 長野 事業第一課 堀込政樹)
野菜花き試験場の主な研究課題
野菜花き試験場で、今年度取り組む主な植物防疫
関連の研究課題を紹介します。
1 黒斑細菌病に打ち勝つアブラナ科野菜(ハクサ
イ・キャベツ類)の栽培体系構築
県単プロジェクト研究の最終年度になります。過
去2年間に、現地で利用可能な簡易迅速診断法「ス
ライド凝集反応法」を開発・普及したほか、ハクサ
イ・キャベツ・グリーンボール・ブロッコリーにつ
いて、黒斑細菌病に対する感受性の品種間差を明ら
かにしています。今年度は、こららの診断技術や薬
剤防除、伝染源除去などを組み込んだ「総合防除体
系」を構築する予定です。
2 ギフアブラバチの大量増殖と生物農薬としての
利用技術の開発
農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業で
(国)野菜茶業研究所などと共同で実施しています。
天敵利用が期待される、カラーピーマン栽培で問題
となっているアブラムシ類に対して、寄生蜂ギフア
ブラバチを利用する技術を開発中です。過去2年間
の放飼試験で、ジャガイモヒゲナガアブラムシやモ
モアカアブラムシに対する実用性が確認され、農薬
登録に向けた手続きが進められています。
特に今年度は、低コスト、効果向上のための「バ
ンカー法」について技術確立を目指しています。
― 9 ―
(野菜花き試験場 吉沢栄治)
(第 326 号)
ながの植物防疫
平棚用ドリフト低減型防除機の
実証試験を実施しています
現在、南信農業試験場では、梨のジョイント栽培
技術で赤梨「南水」を中心とした省力栽培技術の研
究に取り組んでいます。
その中で「国立研究開発法人 農業・食品産業技
術総合研究機構」生物系特定産業技術研究支援セン
ターと防除機メーカーが共同開発した「平棚用ドリ
フト低減型防除機」を用いて省力防除効果の検討を
しています
このスピードスブレーヤは、ノズル管を棚の高さ
に合わせて昇降し、棚面に近づけて散布できるのが
特徴で、噴霧粒径が大きい専用ノズルが12個付いて
います。慣行の防除機と比較しても散布量を少なく
しても、同等の防除効果が得られ、小型のため送風
量を6割削減でき、騒音も低減できる防除機です。
平成26~27年度攻めの農林水産業の実現に向けた
革新的技術緊急展開事業「省力型樹形を基盤とする
果樹の省力・軽労型生産技術体系の実証」により、
飯田市の現地(ナシのジョイント栽培ほ場)におい
て通常の防除方法と薬剤散布量を3割削減したこの
防除方法で、実証試験を実施しています。
(南信農業試験場 伊原竜夫)
梨ジョイント栽培における平棚用ドリフト低減型防除機
マイマイガのふ化時期予測の検証と情報発信
地域情報
マイマイガの越冬卵除去とふ化幼虫の防除
北安曇農業改良普及
センターでは、昨年、
大北地域で大発生し、
農作物への被害をもた
らした「マイマイガ」
の越冬卵除去とふ化幼
虫の早期防除の実施
を、ホームページ上に
掲載し、除去、防除の
卵 塊
徹底を呼びかけました。
越冬卵(卵塊)の除
去では、初期密度の低
減が最も有効な手段で
あることから、街路灯
や住宅近くの果樹や建
物の壁、庭先の果樹・
庭木などを中心に、越
冬卵の有無を念入りに
ふ化幼虫
点検。一つの卵塊から
数百匹の幼虫が発生するので、ふ化前に取り除くよ
う除去作業の徹底を図る。
また、ふ化幼虫の防除については、幼虫を発見し
た場合、直接手でつぶさず、ガムテープなどに貼り
付けて除去することや、この時期の幼虫には薬剤散
布が効果的で、脱皮を繰り返し、大きく成長すると
農薬の効果が劣るので、早めの防除が重要であるこ
となど、具体的な防除方法を掲載しています。
長野地区では昨年広
域に、かつ、広範囲の
農作物でマイマイガの
幼虫による被害が大き
な問題になりました。
成虫の発生量や卵塊の
量から本年も多発が懸
念されたため、普及セ
ンターでは防除時期を
判断するに当たり、幼
虫のふ化時期を推測で
きるか検証しました。
管内4か所から卵塊を採取し、25℃で加温するこ
とによりふ化に要する積算温度(5℃以上)を調査
した結果、ふ化に要した2月1日以降の有効積算温
度は135~142℃・日でした。これに対し、この卵塊
を採取した場所での実際のふ化時期は4月2日~14
日、有効積算温度で105~141℃・日で、加温で得ら
れた有効積算温度よりも若干早め~同時期のふ化で
した。昔から言われている「桜の花が咲く頃」とい
うとおりでした。
この調査で卵塊から卵を取出している最中に既に
ふ化幼虫が確認されたことから、有効積算温度をも
とに計算したふ化時期の概ねの予測結果も併せ3月
下旬に関係機関に情報提供しました。また、4月に
入ってからは、現地でふ化状況も含め今回の調査結
果を、更に、果樹園への幼虫の侵入が始まっている
という情報を、それぞれ関係機関に提供するととも
に、ホームページにも掲載しました。
本年は現地でも被害の発生を最小限に抑えるべ
く、早め早めの対応が行われています。
(北安曇農業改良普及センター 高野正美)
― 10 ―
(長野農業改良普及センター 石川和博)
ながの植物防疫
平成 27 年5月 5 日発行
デラウェアのハクビシン対策はコレ!
松本市山辺地域は、県内有数のぶどう産地です。
これまでハウスでの電気柵の実証をしましたが、
露地栽培の方が多い事から、中信果樹技術委員会と
協力して露地ぶどう6aで実証試験を行いました。
8月に入り果実に色がのってきた頃、ハクビシン
による食害が90房発生したところで、収穫までの約
1ヵ月間電気柵を設置しました。設置に当たり漏電
防止のため周囲の草刈りを行います。設置は、ハク
ビシンが果樹棚に上れないように棚を固定するワイ
ヤー線の外側を囲みます。電線に触れるように遮へ
い物として、巾35㎝のプラスチックネットを周囲
120mに立てて張り巡らせます。ネットの下は、も
ぐり込まないよう軽く土寄せして、60㎝長のダンポ
ールを1~2m間隔に設置し支柱にします。
リボンワイヤー線を1段張り巡らせますが、ハク
(第 326 号)
ビシンが接触するように、ネットの上10㎝で針金な
どで支柱に縛り付け固定します。
地面の凸凹に合わせ、ネット下部をカットしたり
して隙間が無いようにするのがポイントです。
傾斜がきつく斜面上部から飛び込みが考えられる
場合は、支柱を長くして電線を10㎝間隔で2~3段
張りにして下さい。このやり方で収穫時期までハク
ビシンの被害をゼロに押さえる事ができました。
今後は、現地での普及を進めたいです。
(松本農業改良普及センター 岡部俊也)
プラスチックネット+電気柵で
侵入防止(8/6)
水田畦畔シートでもOKです
(8/6)
協会だより
(一社)長野県植物防疫協会平成27年度予算が可決
平成27年3月12日、長野市内において(一社)長野県植物防疫協会理事会を開催し、平成27年度予算を下
記のとおり決定しました。業務推進にご支援をお願いします。
(千円)
科 目
実施事業特別会計
事業会計
法人会計
合計
Ⅰ 一般正味財産の部
1.経常増減の部
経常収益計
8,415
80,200
2,327
90,942
経常費用計
14,309
71,275
5,358
90,942
当期経常増減額
△ 5,894
8,925
△ 3,031
0
2.経常外増減の部
他会計振替額
5,894
△ 8,925
3,031
0
当期一般正味財産増減額
0
0
0
0
一般正味財産期首残高
0
66,491
32,400
98,891
一般正味財産期末残高
0
66,491
32,400
98,891
Ⅱ 指定正味財産増減の部
0
0
0
0
Ⅲ 正味財産期末残高
0
66,491
32,400
98,891
注)実施事業特別会計:病害虫等防除技術普及向上事業、農薬安全使用推進事業、農林航空防除推進事業
事業会計:研究開発事業(新規開発未登録農薬等の実用化業務、農薬等新普及技術の現地普及業務)
支 部
佐久
上小
諏訪
上伊那
下伊那
木曽
松本
北安曇
長野
北信
平成27年度 (一社)長野県植物防疫協会 支部長・担当の皆様 (平成27年5月1日)
支部長
担 当
所 属
相馬 正博
栁澤 和也
佐久農業改良普及センター
森山 隆弘
佐々木深雪
上小農業改良普及センター
羽生 綾子
増澤 高亨
諏訪農業改良普及センター
福田 久
佐原 吉実
上伊那農業改良普及センター
下島 秀昭
丸山 翔太
下伊那農業改良普及センター
松下 勇次
松原 正典
木曽農業改良普及センター
上條 利之
清水久美子
松本農業改良普及センター
丸山 秀樹
高野 正美
北安曇農業改良普及センター
若林 秀行
川村 利佳
長野農業改良普及センター
山岸 義治
神戸 吉市
北信農業改良普及センター
― 11 ―
ながの植物防疫
(第 326 号)
平成27年度(一社)長野県植物防疫協会関係者の皆様
所 属
県 農政部
農業技術課
氏 名
部長
北原 富裕
課 長
上杉 壽和
企画幹兼課長補佐
宮島 克夫
環境農業係 企画幹兼環境農業係長
古田 豊文
担当係長
小林 仁
担当係長
山城 政利
主 査
上久保和芳
主 査
水谷 浩史
主 任
佐藤 晃一
技 師
原 祐太
専門技術員 副主任専門技術員
豊嶋 悟郎
病害虫防除所
所 長
小林 文彦
企画幹兼次長兼防除企画
課 長
桜井多美子
主 査
和田 美佐
農業試験場
場 長
小林 文彦
企画経営部 部 長
吉田 新一
主任研究員 小木曽秀紀
主任研究員 井ノ口明義
主任研究員 藤永 真史
作物部
部 長
中山 利明
主任研究員 酒井 長雄
環境部
部 長
山下 亨
主任研究員 佐藤 強
主任研究員 栗原 潤
研究員
矢崎 明美
技 師
中島 宏和
技 師
萬田 等
果樹試験場
場 長
鈴木 秀行
栽培部
部 長
小松 宏光
環境部
部 長
加藤 秀一
主任研究員 近藤 賢一
研究員
金子 政夫
技 師
横澤 志織
技 師
石井 伸洋
(平成27年5月1日)
所 属
氏 名
県 野菜花き試験場 場 長
久保田純司
野菜部
部 長
山口 秀和
環境部
部 長
吉沢 栄治
専門研究員 清水 時哉
専門研究員 桑澤久仁厚
主任研究員 野口 忠久
研究員
山岸 菜穂
研究員
北村 聡
技 師
石山 佳幸
佐久支場
支場長
袖山 栄次
研究員
山戸 潤
畜産試験場
場 長
飼料環境部 部 長
主任研究員
主任研究員
宮崎 正彦
後藤 和美
三木 一嘉
水流 正裕
南信農業試験場 場 長
栽培部
部 長
主任研究員
研究員
牛山 智彦
島津 忠昭
岩波 靖彦
布山 佳浩
農協中央会
地域農政部
JA営農センター
部 長
センター長
次 長
浦野 邦衛
荻原 正雄
小林 一文
部 長
課 長
係 長
技術審議役
農業共済組合連合会 常務理事
参 事
事業第一課
課 長
農薬卸商業協同組合 理事長
事務局長
松田 正隆
小川 郁男
橋爪 真一
小宮山和俊
北林 和彦
井上 弘之
堀込 政樹
海野 安彦
浜田 俊郎
全農長野県本部
生産購買部
生産資材課
【行事】
3月12日 理事会(長野市)
4月15日 雑草イネ対策チーム検討会(長野市)
3月24日 農薬安全使用対策部会(長野市)
4月24日 無人ヘリ安全利用研修会(松本市)
3月24日 農林航空部会(長野市)
4月9日 展示圃精度向上研修会(長野市)
4月15日 植物防疫事業推進会議(長野市)
ながの植物防疫はホームページでもご覧になれます。
http://www5.ocn.ne.jp/~nppa
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(注:~はチルダー)