実践交流会報告

平成26年度 倶知安町立倶知安小学校 道徳教育実践交流会
期日
平成27年
参加者
管外より
公開授業
1月23日(金)実施
8名、管内より
第4学年(1組、2組)
10名
13:35~14:20
「友だちと互いに理解し、信頼し、助け合う」
内容項目
小学校第3学年及び第4学年
授業者
1組
原田益明
研究協議
助言者
後志教育局
2組
2-(3)
内野晃樹
14:40~15:50
義務教育指導班
鈴木
毅
指導主事
上記内容で本校の道徳教育実践交流会を行いました。授業を通した研究協議では
参加者の方々から大変貴重なご意見を頂き、本年度の実践をまとめることができま
した。助言者の方からも本校道徳教育の今後の方向性を示唆していただきました。
これらのことを生かして、今後大きく変容していく道徳教育についてさらに研究を
深め、本校の道徳教育を充実させていこうと思います。
平 成 26 年 度
倶知安町立倶知安小学校
道徳教育実践交流会
まとめ
[道 徳 推 進 研 修 資 料 ]
平 成 27 年 1 月 28 日
道徳推進
道徳教育実践交流会で倶知安小学校の道徳が発信されました。授業を通して参加者の方々
が考えた「道徳」観を整理し、成果を受け止めつつ次年度の課題をとらえたいと思います。
子どもたちの主体的な姿に高い評価を得ました。学習の見通しを持ち、
主体的に学ぼうとする姿勢をさらに高めるためにも、道徳の時間におけ
る問題解決学習を進めます。
導入では、ゆるやかな価値の方向付けを行い「学習テーマ」として単位
時間の見通しを持たせます。生活体験や学級が一丸となって心を傾けた
特活などの共通の感覚から価値項目についてゆるやかに話し合います。
展開前半では、読み物資料を中心に価値の追求や把握を行い「価値理
解」を進めます。
展開後半では、主体的な価値の自覚を行います。テーマとなる価値につ
いて「自己理解」を進めつつ「他者理解」「人間理解」に広げ、深めま
す。
終末では、みんなで考えた価値について別視点の資料や教師の説話から
改めてその価値について深め、意欲化を図ります。自分たちが考えたこと
がどんなことで、今後の生活にどんな風につながるかを考えます。
子どもたちの主体性を感じる一番の場面は「話し合い」でしょう。
学習形態の中で「全体」と位置づけられる部分ですが、終末で「個に
返す」必要性も指摘されました。また、全体の話し合いの前提として
確実に自分の立ち位置や考えを個において持たせることが大切である
ことも示唆されました。そんな意見から大切になるキーワードは「言語活
動」です。
導入・展開ワークシートに書く、道徳ノートに書く、短冊に書くなど自力に
よって個人思考を持たせる。→「書く」
展開一人一人の思考を言葉によって表現させ、同じ系統ごとにその
思考を他者によって上積みし、再構築しながら、時に系統を派生させ
つつ、全体の話し合いを行います。→「話す」
展開共感したり違和感を感じたりしたことも躊躇なくみんなで発言
し、一つの価値の多様性をみんなで感じます。その中で「価値理解」
が深まり、「他者や自己を理解」し、「人間理解」につなげます。教師
対児童の 1 対 1 ではなく、教師を中心に児童相互のつながりを大切に
することも、意見が出されたところです。
→「話す」
場合によっては、
効果的なペア対話な
ど小集団の交流を活
用します。
終末において、導入時に考えていた自分との変容を考えます。話し合
いで揺れ動いた自分の心を振り返って感想を書いてみてもいいでしょう
し、今後に生かせそうな場面を想起するのもいいでしょう。→書く
言語活動を支える「書く」場面にワークシートやノートは不可欠です。個人の
思考のフィールドとして機能し、全体の話し合いを確かなものとします。
また、ファイルとして記録が蓄積されることで長期的な変容を見とること
ができ、道徳的な心情の高まりを自覚することができます。
全校で統一したファイルを揃えることで、2 学年ひとまとまりのファイルを作
成することもできます。参観者からも道徳ノートの具体に関心が向きまし
た。次年度実践を重ねていくことで検証しましょう。
今回の授業で目玉となったのは「評価」につながる二つの場面です。
その二つに共通するのが「変容」です。
一つ目は単位時間内の変容です。導入と終末において同じことを二
度問うことで、友情に対するイメージの「変容」が明らかとなりました。
単純に「友情」にまつわる語彙が増えたというだけで立派なものだと
感じます。問題解決学習としての学習過程があったからこそです。
二つ目は、過去の自分との「変容」です。9 月と 1 月で同じことを二
度問うことで長期的な自分の変容を自覚していました。助言者の先生
からは、「してもらう」だけだった「友情」が「してあげる」「友情」
へと「変容」した、と指摘を受けました。計画的な単元計画があった
からこそです。
来年度から、通知表、要録への記述が現実のものとなりそうです。
一律に数値化できない「特別の教科」だからこそ「変容」をキーワードに
道徳ファイルを活用して「評価」への取り組みをスタートさせます。
以上、見出しをつけた四項目は、文面からも分かるとおりすべてにつながりがあります。
そのすべてをこれからの道徳の時間に当てはめていくことは、大変なことのような気がしま
すが、折しも道徳の教科化が行われる、一つの大きな節目を迎える今だからこそ、この四項
目からむしろきっかけがつかめないかとも思うのです。
今年度の道徳教育の推進が、先生方の真摯な姿勢で成り立ったことを考えると、来年度も
道徳への取り組みが「あたりまえ」になっていくことを期待してしまいます。もちろん、一
朝一夕で成就するものではありませんが、実践という形で積み上がることを職員全体で意識
していきましょう。