かけこみ需要の反動減回復せず、 消費税再増税に不安広がる

京都中小企業家同友会 第22回(2014年7-9月期) 景況調査報告
京都中小企業家同友会実施
問合先:京都中小企業家同友会 T
E
L
:
0
7
5
3
1
4
5
3
2
1
(代)
京都大学大学院経済学研究科 岡田知弘研究室
統計:望月理生(京都大学大学院経済学研究科)
概況記述:京都中小企業家同友会 政策委員会
2
0
1
4年 1
1月 1
0日
かけこみ需要の反動減回復せず、
消費税再増税に不安広がる
■ 概況
京都中小企業家同友会の 2014 年第2期(7-9 月)調査(回答 329 社)の対前年同期比の売上
高 DI は 10.0 と前回調査時(2014 年 1-3 月)の 20.5 から 10.5 ポイント減とプラス域で大幅な
悪化、採算 DI も 4.6(前回 14.2)と悪化、業況判断 DI は▲2.1(前回 12.8)と水面下への大幅
な悪化となり、前回までの回復傾向から一転して悪化傾向を示す結果となった。
なお、次期見通しは、売上高 DI が 12.5(前回調査 10.0)、採算 DI が 8.5(同 4.6)とプラス域
でやや改善、業況判断 DI については▲6.1(同▲2.1)とマイナス域でやや悪化を見込む。また、
業況の水準 DI は▲9.4(同 2.8)と水面下へ大幅な悪化を示した。
業況判断 DI を業種別にみると建設業が 2.8(前回調査 40.5)と前期までの 5 期連続改善から
転じ、大幅な悪化、製造業は▲5.6(同 20.0)と 4 期連続の改善から転じ、水面下への大幅な悪
化、流通・商業も▲21.3(同 7.2)と前期までの 3 期連続の改善から転じ、水面下への大幅な悪
化となった。一方でサービス業は 11.2(同▲2.2)とプラス域への大幅な改善が見られた。
売上高 DI を業種別にみると、建設業が 8.3(前回調査 33.8)、製造業が 9.3(同 28.9)、流通・
商業は 4.9(同 20.3)といずれもプラス域で大幅な悪化となり、サービス業は一転して 16.8(同
11.0)とプラス域での改善が見られた。
業況判断 DI の次期見通しは、流通・商業以外は悪化を見込んでおり、いずれの業種も水面下
を見込んでいる。
従業員の過不足はサービス業を除いて不足感が適正感、過剰感を上回っており、とりわけ建設
業では不足感が約 58.6%と高い値を示し、今期業況判断 DI が悪化しても人材不足が改善されて
いないことから、慢性的な不足感が広がっている。
そのような中で、経営上の問題点として最も多く寄せられたのは、これまでの調査同様「同業
者相互の価格競争の激化」(34.4%)、2 位は「仕入単価の上昇」(26.9%)、3 位は「民間需要の停
滞」(25.9%)であった。以下、「従業員の不足」(23.6%)、「人件費の増加」(17.7%)、「税負担
の増加」(16.7%)、「取引先の減少」(15.1%)となった。これまでは低い回答率であった「税負担
の増加」が今期は大きく回答者を増やし、いずれの業種も 1 割を超え、流通・商業では 24.1%に
達した点が注目される。
次期の経営上の力点については、第 1 位に「新規受注(顧客)の確保」
(57.7%)
、第 2 位に「付
加価値の増大」
(45.0%)
、第 3 位は「人材確保」
(29.6%)となった。2009 年 7-9 月期調査以降、
1
上昇を続けていた「人材確保」が第 4 位から 3 位へと順位を上げ新規雇用・採用が企業経営の課
題としてウエイトを高める結果となった。
全体を通じて、景気感は足踏み状態であり、中小企業経営を取り巻く環境によって今後の動向
が左右されると考えられ、円安や株高の動き、政府・日銀による量的金融緩和政策、緊急経済対
策の推移や成果を見極めたいとする動きが見受けられる。円安による原材料・輸入資材価格の上
昇、消費税再増税、不安定な世界経済情勢など外的変化に対して注視していく必要がある。
今回の景況調査では、5 月に行った消費増税に関する調査に引き続き、増税後半年を経て、そ
の影響を把握するために特別調査を実施した。増税分の販売価格への転嫁が「できている」と回
答した企業が 32.1%、「ほぼできた」が 37.1%の一方で、「部分的にできた」が 23.8%、「全
くできていない」が 7.0%で、合計が 30.8%となった。5 月の調査では、
「部分的にできた」(28.3%)、
「全くできていない(8.0%)の合計が 36.3%であり、大きな改善は見られず、本来転嫁すべきもの
ができていない問題は引き続き大きく存在している。さらに、税率 10%への引き上げは「実施す
べき」が 5 月の 20.7%から今回 15.7%と低下し、一方で「中止すべき」が同 31.7%から 31.4%
と横ばい、「延期すべき」が 29.1%から 35.0%に増加し、およそ 3 分の 2 が否定的であった。
消費税増税の影響の内容では、
「駆け込み反動による売上げ減少」が 38.3%と、5 月調査の 43.6%
から 5.3 ポイント減少したとはいえ、依然として高率で推移している。
■ 調査要綱
(1) 調査期間 2014 年 7-9 月 (前回調査は 2014 年 1-3 月、年 2 回実施)
(2) 調査対象企業 京都中小企業家同友会会員企業
(3) 調査方法 郵送、及び FAX により調査票を送付、会員企業自ら記入後、返送
(4) 回答企業数 調査対象企業 1,520 社、回答企業数 329 社(回答率 21.6%)
[注]「DI」とは、Diffusion Index(ディフュージョン・インデックス)の略で、企業の業況感などの判断を指数化
し、景気の局面や変化の方向性を示すものです。算出方法は、まず回答選択肢毎の回答数を集計して全回答社数に
対する百分比(回答率)を計算し、選択肢が「好転」「不変」「悪化」の場合なら、「好転」の回答率から「悪化」
の回答率を引いたものが「DI」です。
2
第 22 回(2014 年 7-9 月期) 京都中小企業家同友会景況調査報告【詳細】
■ 調査要綱
(1) 調査期間 2
0
1
4年 7
9月
(2) 調査対象企業 京都中小企業家同友会会員企業
(3) 調査方法 郵送、及び F
A
Xにより調査票を送付、会員企業自ら記入後、返送
(4) 回答企業数 調査対象企業 1
5
2
0社、回答企業数 3
2
9社(回答率 2
1
.
6
%)
■項目調査結果
1
.回答企業の基本属性《資料 1-1~1-7》
業種別構成:建設業 7
2社、製造業 5
4社、流通・商業 6
1社、サービス業 1
0
7社、その他 3
2社、不明 3社
正規従業者規模別の内訳:4人以下 1
5
6社、5
~9人 7
0社、1
0
~1
9人 4
5社、2
0人以上 4
9社、不明 9社
地域別割合:京都市・京都市近郊部 2
4
0社、京都南部 5
3社、京都中北部 2
9社、不明 7社
注)
「京都市・京都市近郊部」は、京都市、亀岡市、向日市、長岡京市、大山崎町を示す。
「京都南部」は、宇治市、八幡市以南を、
「京都中北部」は南丹市以北を示す。
1-2 業種
件 数
全 体
建設業
製造業
流通・商業
サービス業
その他
不明
1-3 経営者を除く正規従業者規模別
件 数
%
全 体
329
4人以下
156
5~9人
70
10~19人
45
20人以上
49
不明
9
%
329
72
54
61
107
32
3
100
21.9
16.4
18.5
32.5
9.7
0.9
100
47.4
21.3
13.7
14.9
2.7
1-4 従業者規模別 (派遣・契約社員を含む 臨時・アルバイト数)
件 数
%
全 体
329
100
4人以下
206
62.6
5~9人
30
9.1
10~19人
21
6.4
20~49人
11
3.3
50~99人
7
2.1
100人以上
7
2.1
不明
47
14.3
○前回調査と比べて回答数が 23 社減少。そのため回答率も減少し、21.6%に。地域別では、京都市・京都市近
郊部が 240 社と回答数が増加し全体の約 73%を占めた。京都南部・中北部はともに回答数が減少した。業種別
では、サービス業で大きく回答数が減少した。正規従業者規模別では「10 から 19 人」のみ回答数が増加した。
○景況全体は前回までの回復傾向から一転して悪化傾向を示す。業況判断 DI では、日銀全国と日銀京都でプ
ラス幅の縮小、中同協調査、当該調査が水面下への大幅な悪化となった。次期見通しは、日銀全国のみほぼ横
ばい、それ以外はすべて水面下への悪化を見込む。
○業種別の業況判断 DI では、サービス業のみ大幅な業況改善となる。建設業、製造業、流通・商業は大幅な
悪化。製造業、流通・商業は水面下へ。
○売上高 DI、採算 DI はサービス業がプラス幅の拡大、他業種は悪化。先行きについては建設業が悪化を見込
んでいるが、他の業種では改善を見込む。
-3-
○採算の水準もサービス業でプラス幅の拡大。それ以外ではプラス幅の縮小。製造業と流通・商業で大幅な悪
化。次期見通しは、建設業を除いて改善を見込む。
○今期は前回ポイントを下げたサービス業が改善となった。前回景況全般が良好であった建設業、製造業、流
通・商業はポイントを下げる結果となった。
○業況判断 DI はすべての地域とも大幅な悪化であった。
京都南部は大幅な悪化ながらプラス域を確保したが、
京都市内・近郊部と京都中北部では水面下へ大幅な悪化となった。売上高 DI は、京都市内・近郊部と京都中
北部で大幅な悪化。京都南部で改善。次期見通しについては、特に京都中北部で悲観的見方が強く広がる。
○正規従業者規模別の業況判断 DI は、いずれも悪化。
「4 人以下」と「20 人以上」で水面下へ大幅な悪化。次
期見通しは、
「20 人以上」で改善しマイナス幅の縮小を見込む。
「4 人以下」
、
「5 人から 9 人」
、
「10 人から 19
人」で悪化を見込む。次期にプラス域を見込んでいるのは「10 から 19 人」のみ。
○経営上の問題では、前回調査に引き続き「同業者相互の価格競争の激化」
、
「仕入れ単価の上昇」が高い回答
率であった。今期はそれに加え、
「民間需要の停滞」が第 3 位にポイントを伸ばし、
「税負担の上昇」もまた回
答率を伸ばしている。経営上の力点は、前回から継続して「人材の確保」が上昇し今回で第 3 位となり、喫緊
の課題となる。
○特別調査「消費増税の影響」については、建設業で特に大きな影響が出る。また、規模別では小規模な企業
ほど販売価格に増税分を転嫁するのが難しい実態が明らかとなった。地域別では京都府中心部では販売価格へ
の転嫁が進んでいるが、中北部および南部では十分に転嫁できていない企業が 4 割以上ある。企業が考える増
税のマイナスの影響は、特に売り上げ減少と原材料費・商品仕入れ額増加であり、これらが同時に起こる場合
には収支バランスが大きく崩れ、企業経営に多大な影響が出ると想定される。
2.全体の結果
注1)
ここでは、不明と分類される項目については除外して検討している。
注2)
5 ポイント未満の変動の場合には、
「やや改善」あるいは「やや悪化」との表現を用いた。
注3)
10 ポイント以上の変動の場合には、
「大幅な改善」あるいは「大幅な悪化」との表現を用いた。
注4)
1 ポイント未満の変動の場合には、
「ほぼ横ばい」との表現を用いた。
2-1業況判断DI比較、前年同期比
04年
05年
06年
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
日銀全国
-5.0
2.0
-2.0
2.0
5.0
6.0
日銀京都
-11.0
-9.0
-7.0
-6.0
1.0
-2.0
中同協調査
-1.1
1.1
-7.2
4.4
-2.6
-0.1
京都同友会
-11.7
-5.8
-5.7
-6.5
3.7
-1.7
注:Ⅰは1~3月期を、Ⅱは7~9月期を示す。 また中同協とは中小企業家同友会全国協議会の略。
07年
Ⅰ
Ⅱ
8.0
-3.0
-1.7
-11.6
4.0
-10.0
-9.3
-21.7
08年
Ⅰ
-4.0
-17.0
-22.3
-40.2
Ⅱ
-14.0
-23.0
-33.3
-46.9
09年
Ⅰ
-46.0
-59.0
-59.0
-66.6
Ⅱ
-38.0
-47.0
-45.0
-53.6
10年
Ⅰ
-24.0
-34.0
-18.0
-43.6
Ⅱ
-10.0
-18.0
3.0
-18.9
11年
Ⅰ
Ⅱ
-9.0
-9.0
-11.0
-12.0
-3.0
-9.0
-15.8
-27.1
12年
Ⅰ
Ⅱ
-6.0
-4.0
-12.0
-13.0
9.0
-5.0
-19.9
-15.1
13年
Ⅰ
Ⅱ
-8.0
2.0
-16.0
-5.0
-10.0
10.0
-4.4
12.8
○ 売上高 DI、採算 DI、業況判断 DI(前年同期での分析に基づく)《資料 2-2》
・ 売上高 D
I
:前回調査から 1
0
.
5ポイント減と、大幅な悪化(2
0
.
5
→1
0
.
0
)
・ 採算 D
I
:前回調査から 9
.
6ポイント減と、悪化(1
4
.
2
→4
.
6
)
・ 業況判断:前回調査から 1
4
.
9減と、大幅な悪化(1
2
.
8
→▲2
.
1
)
○ 売上高 DI、採算 DI、業況判断 DI(次期見通し)《資料 2-2》今期 DI と次期予測比較
・ 売上高 D
I
:2
.
5ポイント増と、プラス域でやや改善を見込む(1
0
.
0
→1
2
.
5
)
・ 採算 D
I
:3
.
9ポイント増と、プラス域でやや改善を見込む(4
.
6
→8
.
5
)
・ 業況判断:4
.
0ポイント減と、マイナス域でやや悪化を見込む(▲2
.
1
→▲6
.
1
)
○ 採算の水準 DI、業況の水準 DI《資料 2-3》
・ 採算の水準 D
I
:前回調査より 5
.
2ポイント減と、プラス域で悪化(2
4
.
7
→1
9
.
5
)
・ 採算の水準(次期見通し・今期 D
Iとの比較)
:6
.
9ポイント増と、改善を見込む(1
9
.
5
→2
6
.
4
)
・ 業況の水準:前回調査より、1
2
.
2ポイント減と、プラス域から水面下へ大幅な悪化(2
.
8
→▲9
.
4
)
-4-
14年
Ⅰ
Ⅱ
12.0
4.0
8.0
2.0
19.7
-0.7
12.8
-2.1
15年
次期
4.0
-1.0
-5.1
-6.1
○ 従業員の過不足に関して《資料 2-4》
従業員の不足感(
「やや不足」と「不足」の割合)については、前回調査の 4
4
.
0
%から 4
7
.
1
%
と3
.
1ポイントとやや上昇となった。適正感については前回調査の 4
6
.
3
%から 4
2
.
6
%へと 3
.
7
ポイント後退となっている。従業員の過剰感(
「過剰」と「やや過剰」の割合)は、前回調査の
9
.
1
%から 9
.
4
%と 0
.
3ポイント上昇でほぼ横ばいである。全体として、適正感から不足感が広
がりつつある。
○ 金融状況《資料 2-5》
窮屈感(
「窮屈」と「やや窮屈」の割合)は前回の 3
9
.
5
%から 4
2
.
8
%と 3
.
3ポイントの上昇
となった。余裕感(
「余裕」と「やや余裕」の割合)は、1
9
.
8
%から 2
1
.
6
%と 1
.
8ポイント上
昇しており、
「順調」が 3
9
.
5
%から 3
4
.
7
%と 4
.
8ポイント後退している。資金繰りは順調から
窮屈感が広がっている。
○ 設備の過不足《資料 2-6》
設備の過剰感(
「過剰」と「やや過剰」
)は、前回調査の 7
.
4
%から 7
.
6
%へ 0
.
2ポイント上昇
とほぼ横ばい。適正感が、6
1
.
1
%から 6
2
.
6
%へ 1
.
5ポイント上昇、不足感(
「不足」と「やや
不足」の割合)も 3
0
.
2
%から 2
7
.
3
%へ 2
.
9ポイント後退し、不足感から適正感が広がる。
<補足事項>
業況判断 D
Iは 1
2
.
8ポイントから▲2
.
1と大幅な悪化であった。売上高 D
I
(
2
0
.
5
→1
0
.
0
)
、採
算D
I
(
1
4
.
2
→4
.
6
)
、採算の水準 D
I
(
2
4
.
7
→1
9
.
5
)
、業況の水準 D
I
(
2
.
8
→▲9
.
4
)
となっており、前
回までの二期連続改善からいずれの D
Iもポイントを後退させることとなった。今回は本年 4
月に実施された消費増税の影響を受け、3月までの駆け込み需要後の反動により、いずれの指
標も後退を余儀なくされたと考えられる。これに対し、従業員は不足感が継続して伸長、金融
状況は窮屈感が、設備は適正感が広がっている。各種 D
Iを見れば悪化傾向に転じてはいるが、
従業員の過不足等も踏まえれば、前回までの景気回復局面から足踏み状態に転じたといえる。
次期見通しは業況判断 D
(
I▲2
.
1
→▲6
.
1
)
はやや悪化を見込でいるが、
売上高 D
I
(
1
0
.
0
→1
2
.
5
)
、
採算 D
I
(
4
.
6
→8
.
5
)
、採算の水準(
1
9
.
5
→2
6
.
4
)
はすべてプラス域での改善を見込んでいる。
消費増税の結果、全体としては前回までの景気回復局面から足踏み状態へと転じている。先
行きについては、業況判断 D
Iがマイナス域でさらなる悪化を見込んではいるが、他の指標では
回復するであろうとの見通しが広がっている。ただし、さらなる消費増税への判断、来年度の
税制改正で導入を見送る方向となった中小企業への「外形標準課税」の適用への議論など、今
後の景気動向に対するマイナス要因は決して小さくはない。現状の景気観は足踏み状態である
ことから、中小企業経営を取り巻く環境によって今後の動向が左右されると考えられ、従業員
の過不足といった企業経営の内的変化に留まらず、税制改正といった外的変化に対しても注視
していく必要があるだろう。
-5-
3
.業種別の動向
○ 売上高 DI、採算 DI、業況判断 DI(前期同期比)の推移《資料 3-1~5》
〔業況判断〕
建設業は、前期までの 5期連続の改善から転じ、4
0
.
5から 2
.
8へ 3
7
.
7減とプラス幅が大幅
に縮小した。製造業は、前期までの 4期連続の改善から転じ、2
0
.
0から▲5
.
6へ 2
5
.
6ポイント
減と水面下へと大幅な後退となった。流通・商業は、前回までの 3期連続の改善から転じ、7
.
2
ポイントから▲2
1
.
3へ 2
8
.
5ポイント減と水面下へ大幅な後退となった。これら 3業種に対し、
今回の調査でサービス業は、▲2
.
2から 1
1
.
2へと水面下を脱し 1
3
.
4ポイント増となった。
次期見通しは、建設業で 5
.
6ポイント減(2
.
8
→▲2
.
8
)
、製造業で 3
.
7ポイント減(▲5
.
6
→
▲9
.
3
)
、サービス業で 1
4
.
9ポイント減(1
1
.
2
→▲3
.
7
)を見込んでおりいずれも水面下への悪
化を見込む。流通・商業では 1
1
.
5ポイント増(▲2
1
.
3
→▲9
.
8
)と水面下ながら大幅な改善を
見込んでいる。
いずれの業種も水面下を見込んでおり、
先行きに対して悲観的な見方が広がる。
・ 建設業:3
7
.
7ポイント減と、大幅な悪化(4
0
.
5
→2
.
8
)
・ 製造業:2
5
.
6ポイント減と、大幅な悪化(2
0
.
0
→▲5
.
6
)
・ 流通・商業:2
8
.
5ポイント減と、大幅な悪化(7
.
2
→▲2
1
.
3
)
・ サービス業:1
3
.
4ポイント増と、大幅な改善(▲2
.
2
→1
1
.
2
)
〔売上高 D
I
〕
サービス業以外で悪化が見られた。サービス業のみ前回からの回復が見られた。建設業で
2
5
.
5ポイント減とプラス幅の縮小が著しい。製造業は 1
9
.
6ポイント減とプラス幅の大幅な縮
小、流通・商業 1
5
.
4ポイント減とプラス幅の大幅な縮小となった。サービス業は一転して 5
.
8
ポイント増と改善しプラス幅を拡大した。
・ 建設業: 2
5
.
5ポイント減と、プラス域で大幅な悪化(3
3
.
8
→8
.
3
)
・ 製造業:1
9
.
6ポイント減と、プラス域で大幅な悪化(2
8
.
9
→9
.
3
)
・ 流通・商業:1
5
.
4ポイント減と、プラス域で大幅な悪化(2
0
.
3
→4
.
9
)
・ サービス業:5
.
8ポイント増と、プラス域で改善(1
1
.
0
→1
6
.
8
)
〔採算 D
I
〕
今回の調査では建設業は大幅な悪化、製造業と流通・商業では水面下へ大幅な悪化、サービ
ス業でやや改善となった。
・ 建設業:1
7
.
4ポイント減と、プラス域で大幅な悪化(2
1
.
6
→4
.
2
)
・ 製造業:2
5
.
2ポイント減と、水面下へ大幅な悪化(1
7
.
8
→▲7
.
4
)
・ 流通・商業:2
0
.
4ポイント減と、水面下へ大幅な悪化(1
8
.
8
→▲1
.
6
)
・ サービス業:3
.
8ポイント増と、プラス域でやや改善(7
.
4
→1
1
.
2
)
○ 採算が好転した理由、悪化した理由《付表 1、2》
第2
2回調査では、前回調査と同様に、
「採算が好転した理由」の回答企業 1
2
7社が、
「採算が
悪化した理由」の回答企業 9
8社を上回り、全回答企業数に占める割合も 3
9
%に達した。この
ことから、京都経済が回復基調を維持していることがうかがえる。しかしながら、
「採算が悪化
した理由」の回答企業割合は前回調査 2
6
.
7
%から 2
9
.
8
%に上昇しており、前回と比較し回復基
調は鈍化しつつある。
「採算が好転した理由」
(有効回答数:1
8
5
、回答企業数:1
2
7社)では、前回調査と同様に
「売上件数・客数の増加」の割合が 8
8
.
2
%(
1
1
2社)
となった。次いで「売上単価・客単価の増
加」が 2
6
.
8
%(
3
4社)
でこれに続いている。
「売上件数・客数の増加」を挙げた回答企業は、建
設業 2
2社(
9
1
.
7
%)
、
製造業 1
9社(
8
2
.
6
%)
、流通・商業 2
0社(
8
7
.
5
%)
、
サービス業 4
2社(
8
7
.
5
%)
-6-
であった。
「売上単価・客単価の増加」では、建設業 9社(
3
7
.
5
%)
、製造業 3社(
1
3
.
0
%)
、流通・
商業 5社(
2
2
.
7
%)
、サービス業 1
2社(
2
5
.
0
%)
となっており、製造業は「売上単価・客単価の増
加」による採算の好転への寄与は他産業に比べ低かった。
続いて「採算が悪化した理由」
(有効回答数:1
6
3
、回答企業数:9
8社)を見ると、
「売上高・
客数の減少」が 7
0
.
4
%と前回調査から上昇し、次いで「売上単価・客単価の減少」2
8
.
6
%、
「原
材料費・商品仕入額の上昇」2
6
.
5
%となった。
○ 採算の水準《資料 3-6》
今回調査では、全業種ともプラス域を確保した採算の水準であったが、サービス業とそれ以
外の業種で異なる動向を示す結果となった。
サービス業では、1
3
.
1ポイント増とプラス幅を大幅に拡大したが、建設業(3
3
.
8
→3
0
.
6
)で
は高水準を保った状態で 3
.
2ポイント減とプラス幅をやや縮小、製造業および流通・商業では
プラス幅を 1
0ポイント以上縮小し、大幅な悪化となった。特に、流通・商業は 3
3
.
5ポイント
減とプラス幅を大幅に縮小することとなった。
次期見通しについては、製造業、流通・商業プラス幅の拡大、サービス業でほぼ横ばいを見
込んでおり、建設業で 2
.
8ポイント減のやや悪化を見込んでいる。
・ 建設業:3
.
2ポイント減と、プラス域でやや悪化(3
3
.
8
→3
0
.
6
)
・ 製造業:1
3
.
3ポイント減と、プラス域で大幅な悪化(2
4
.
4
→1
1
.
1
)
・ 流通・商業:3
1
.
5ポイント減と、プラスで大幅な悪化(3
4
.
8
→3
.
3
)
・ サービス業:1
3
.
1ポイント増と、プラス域で大幅な改善(1
4
.
0
→2
7
.
1
)
○ 業況水準《資料 3-7》
建設業はプラス幅の大幅な縮小、それ以外の業種はいずれもマイナス域となった。特に、製
造業は 4
1
.
5ポイント減、流通・商業は 2
7
.
3ポイント減と大幅な悪化となった。サービス業は
水面下ながら 2
.
6ポイント増とやや改善となった。
・ 建設業:1
2
.
0ポイント減と、プラス域で大幅な悪化(1
6
.
2
→4
.
2
)
・ 製造業:4
1
.
5ポイント減と、水面下へ大幅な悪化(2
6
.
7
→▲1
4
.
8
)
・ 流通・商業:2
7
.
3ポイント減と、水面下へ大幅な悪化(4
.
3
→▲2
3
.
0
)
・ サービス業:2
.
6ポイント増と、水面下でやや改善(▲1
1
.
0
→▲8
.
4
)
○ 従業員の過不足《資料 3-8~11》
建設業で「過剰感」と「不足感」がともに後退し、
「適正感」が大幅な上昇を見せる。製造業
では「適正感」がほぼ横ばいに対し、
「不足感」がやや後退し、
「過剰感」がやや上昇となった。
流通・商業とサービス業では「適正感」がともに後退し、
「過剰感」
「不足感」が上昇している。
・ 建設業:
「適正感」が 2
7
.
0
%から 3
8
.
6
%へ大幅な上昇、
「過剰感」が後退。
「不足感」が
後退。
・ 製造業:
「適正感」が 3
7
.
8
%から 3
7
.
7
%へほぼ横ばい、
「過剰感」がやや上昇。
「不足感」
がやや後退。
・ 流通・商業:
「適正感」が 5
2
.
2
%から 4
1
.
0
%へと大幅に後退、
「過剰感」がやや上昇。
「不
足感」が上昇。
・ サービス業:
「適正感」が 5
7
.
0
%から 4
7
.
7
%へ後退、「過剰感」がやや上昇、「不足感」
が上昇。
○ 金融状況《資料 3-12~15》
いずれの業種も「順調」が後退した。建設業、製造業、サービス業は「余裕感」が上昇した
が、流通・商業では、
「余裕感」が後退し、
「窮屈感」が上昇した。
-7-
・ 建設業:
「順調」が 5
.
9ポイントの後退、
「余裕感」がやや上昇、
「窮屈感」がやや上昇。
・ 製造業:
「順調」が 1
8
.
4ポイントの大幅な後退、
「余裕感」が大幅な上昇、
「窮屈感」が
上昇。
・ 流通・商業:
「順調」が 9
.
5ポイントの後退、「余裕感」が後退、
「窮屈感」が上昇。
・ サービス業:
「順調」が 8
.
7ポイントの後退、「余裕感」がやや上昇、
「窮屈感」がほぼ
横ばい。
○ 設備の過不足《資料 3-16~19》
建設業とサービス業で「適正」が上昇、製造業と流通・商業で「適正」が後退となった。建
設業とサービス業では「過剰感」と「不足感」がともに後退した。製造業は「過剰感」が大幅
な上昇、流通・商業は「不足感」が上昇した。
・ 建設業:
「適正」が 1
2
.
2ポイントの大幅な上昇、
「過剰感」がやや後退、
「不足感」が大
幅な後退。
・ 製造業:
「適正」が 1
2
.
2ポイントの大幅な後退、
「過剰感」が大幅な上昇、
「不足感」が
ほぼ横ばい。
・ 流通・商業:
「適正」が 7
.
1ポイントの後退、「過剰感」がほぼ横ばい、
「不足感」が上
昇。
・ サービス業:
「適正」が 9
.
1ポイントの上昇、「過剰感」がやや後退、
「不足感」がやや
後退。
〔補足事項〕
今期は、いずれの D
Iにおいても前回低い水準であったサービス業の改善が目立ち、他業種の
悪化が見られる結果となった。2
0
1
3年 1
3月期調査以降、回復傾向を示してきた建設業は今期
調査で業況判断 D
I
(
4
0
.
5
→2
.
8
)
が大幅に悪化することとなった。製造業と流通・商業は水面下
へ大幅な悪化となった。
サービス業では今期大幅な改善となった。
業況判断 D
Iの次期見通しは、
流通・商業以外は悪化を見込んでおり、いずれの業種も水面下を見込んでいる。
従業員の過不足はサービス業以外で不足感が適正感、過剰感を上回っており、人材不足が課
題となっている。それに対しサービス業では適正感が最も高い割合を示している。建設業では
不足感が約 5
9
%と高く、
今期業況判断 D
Iが悪化しても人材不足は改善されていないことから、
慢性的な不足感が広がっている。資金繰りはいずれも窮屈感が最も高い回答率を占め、順調が
全ての業種で後退した。これに加えて、建設業では余裕感と窮屈感がそれぞれやや上昇、流通・
商業では余裕感が後退し窮屈感が上昇、サービス業では余裕感がやや上昇し窮屈感がほぼ横ば
い、製造業は余裕感が大幅に上昇し窮屈感が上昇であった。金融状況は業種により差異が現わ
れているが、全業種に資金繰りの窮屈感が広がっている結果となった。設備の過不足はいずれ
の業種も適正が最も高い回答率を示した。適正と答えた割合は、建設業で 7
2
.
5
%、製造業で
4
3
.
4
%、流通・商業で 6
5
.
0
%、サービス業で 6
7
.
6
%となっている。他業種に比べた製造業の適
正感の相対的な低さは、過剰感が 2
0
.
8
%と高いためであった。これは適正感が最も高い回答率
ではあるが、同時に過剰感があると答えた企業も多くあったことを示している。
4
.地域別の動向
○ 売上高 DI、採算 DI、業況判断 DI(前期同期比)の推移《資料 4-1~4》
〔業況判断〕
京都市内・近郊部と京都中北部で水面下へ大幅な悪化、京都南部では 1
6
.
4ポイント減とプ
ラス幅の大幅な縮小となった。
-8-
次期見通しは、京都市・近郊部(▲1
.
3
→▲1
.
3
)でほぼ横ばい、京都南部(1
.
9
→▲5
.
7
)で
水面下へ悪化、
京都中北部
(▲1
0
.
3
→▲3
4
.
5
)
で2
4
.
2ポイント減と大幅な悪化を見込んでいる。
京都中北部での業況判断の見通しは悲観的であり、地域間での差が浮き彫りとなった。
・ 京都市内・近郊部:1
3
.
5ポイント減と水面下へ大幅な悪化(1
2
.
2
→▲1
.
3
)
・ 京都南部:1
6
.
4ポイント減と大幅な悪化(1
8
.
3
→1
.
9
)
・ 京都中北部:1
8
.
9ポイント減と水面下へ大幅な悪化(8
.
6
→▲1
0
.
3
)
〔売上高 D
I
〕
売上高 D
Iは、京都市内・近郊部と京都中北部で、プラス幅の大幅な縮小となった。京都南部
のみが 5
.
0ポイント増とプラス幅の拡大となった。京都中北部(3
1
.
4
→3
.
4
)は、高水準であっ
たものが 2
8
.
0ポイント減と大幅な悪化により、3地域で最も低い売上高 D
Iとなった。
次期見通しについては、京都市内・近郊部(8
.
3
→1
4
.
2
)は 5
.
9ポイント増とプラス域で改善、
京都南部(2
4
.
5
→2
6
.
4
)とほぼ横ばい、京都中北部(3
.
4
→▲1
3
.
8
)と 1
7
.
2ポイント減と水面
下への大幅な悪化を見込んでおり、業況判断と同様、京都中北部で次期見通しへの悲観的な見
方が広がっている。
・ 京都市内・近郊部:1
1
.
7ポイント減と、プラス域で大幅な悪化(2
0
.
0
→8
.
3
)
・ 京都南部:5
.
0ポイント増と、プラス域で改善(1
9
.
5
→2
4
.
5
)
・ 京都中北部:2
8
.
0ポイント減と、プラス域で大幅な悪化(3
1
.
4
→3
.
4
)
〔採算 D
I
〕
すべての地域で悪化となったが、特に京都中北部において大幅な悪化となった。
次期見通しについては、京都市内・近郊部(3
.
3
→9
.
6
)は 6
.
3ポイント増とプラス域で改善、
京都南部(1
1
.
3
→1
7
.
0
)と 5
.
7ポイント増とプラス域で改善、京都中北部(0
.
0
→▲6
.
9
)と 6
.
9
ポイント減と水面下への大幅な悪化を見込んでおり、京都中北部で次期見通しへの悲観的な見
方が広がっている。
・ 京都市内・近郊部:8
.
9ポイント減と、プラス域で悪化(1
2
.
2
→3
.
3
)
・ 京都南部:8
.
2ポイント減と、悪化(1
9
.
5
→1
1
.
3
)
・ 京都中北部:2
0
.
0ポイント減と、大幅な悪化(2
0
.
0
→0
.
0
)
○ 採算の水準 DI、業況水準 DI《資料 4-5、6》
〔採算の水準 D
I
〕
採算の水準は京都市内・近郊部で大幅な悪化となったが、京都南部では改善でプラス幅の拡
大となった。京都中北部は 0
.
1ポイント増とほぼ横ばいとなった。京都中北部は業況判断、売
上高、採算、業況水準が大幅な悪化であったが、採算の水準はほぼ横ばいとなっている。
次期見通しについては、京都市内(1
5
.
8
→2
7
.
1
)で大幅な改善、京都南部(3
4
.
0
→2
6
.
4
)で
悪化、京都中北部(1
7
.
2
→1
7
.
2
)でほぼ横ばいを見込んでいる。
・ 京都市内・近郊部:1
2
.
5ポイント減と大幅な悪化(2
8
.
3
→1
5
.
8
)
・ 京都南部:9
.
6ポイント増と大幅な改善(2
4
.
4
→3
4
.
0
)
・ 京都中北部:0
.
1ポイント増とほぼ横ばい(1
7
.
1
→1
7
.
2
)
。
〔業況水準 D
I
〕
業況水準 D
Iは、前回調査でいずれの地域も水面下を脱したが、今回で再び水面下へ。
・ 京都市内・近郊部:1
1
.
8ポイント減と水面下へ大幅に悪化(3
.
0
→▲8
.
8
)
・ 京都南部:1
3
.
0ポイント減と水面下へ大幅に悪化(7
.
3
→▲5
.
7
)
・ 京都中北部:2
0
.
1ポイント減と水面下へ大幅に悪化(2
.
9
→▲1
7
.
2
)
○ 従業員の過不足《資料 4-7~9》
-9-
すべての地域で「適正」が後退、
「不足感」が上昇し、京都南部で「過剰感」が上昇する結果
となった。
・ 京都市内・近郊部:
「適正」がやや後退(
4
4
.
1
%→4
2
.
2
%)
、
「過剰感」がほぼ横ばい(
7
.
9
%
→8
.
8
%)
、
「不足感」はやや上昇(
4
8
.
0
%→4
9
.
0
%)
。
・ 京都南部:
「適正」が大幅な後退 (
5
0
.
6
%→3
9
.
6
%)
、
「過剰感」がやや上昇(
6
.
2
%→7
.
5
%)
、
「不足感」は上昇(
4
3
.
2
%→5
2
.
9
%)
。
・ 京都中北部:
「適正」が後退(
5
4
.
3
%→4
8
.
3
%)
、
「過剰感」がやや後退(
2
2
.
9
%→2
0
.
7
%)
、
「不足感」は上昇(
2
2
.
9
%→3
1
.
0
%)
。
○ 金融状況《資料 4-10~12》
京都市内・近郊部と京都南部で「順調」が後退し、
「余裕感」
「窮屈感」がともに上昇した。
これに対し、京都中北部では「順調」が上昇、
「余裕感」は大幅な後退を示し、
「窮屈感」は大
幅な上昇を示した。京都中北部は資金繰りに対し「窮屈感」をもつ企業が半数を超えており、
京都市内・近郊部と京都南部に比べ、金融状況が厳しい現実にある。
・ 京都市内・近郊部:
「順調」が後退(
4
1
.
2
%→3
5
.
4
%)
、「余裕感」がやや上昇(
1
8
.
6
%→
2
2
.
7
%)
、
「窮屈感」がやや上昇(
4
0
.
3
%→4
1
.
8
%)
。
・ 京都南部:「順調」が大幅に後退(
4
3
.
9%→3
2
.
1%)、「余裕感」がやや上昇(
1
9
.
5%→
2
0
.
7
%)
、
「窮屈感」が大幅な上昇(
3
6
.
6
%→4
7
.
1
%)
。
・ 京都中北部:
「順調」が上昇(
2
8
.
6
%→3
7
.
9
%)
、
「余裕感」が大幅な後退(
3
4
.
3
%→1
0
.
3
%)
、
「窮屈感」が大幅な上昇(
3
7
.
2
%→5
1
.
7
%)
。
○ 設備の過不足《資料 4-13~15》
京都市内・近郊部で「適正」が上昇し、
「不足感」が後退した。京都南部では「適正」が後退
し、
「不足感」が上昇している。これに対し、京都中北部では、
「適正」が 2
3
.
1ポイント減と大
幅な後退を示し、
「過剰感」
、
「不足感」がともに上昇することとなった。
・ 京都市内・近郊部:
「適正」が上昇(
6
1
.
8
%→6
9
.
1
%)
、
「過剰感」がほぼ横ばい(
6
.
7
%→
6
.
4
%)
、
「不足感」が後退 (
3
1
.
6
%→2
4
.
4
%)
。
・ 京都南部:「適正」が後退(
5
8
.
5
%→5
2
.
8
%)
、「過剰感」がほぼ横ばい(
9
.
7
%→9
.
4
%)
、
「不足感」が上昇(
3
1
.
7
%→3
7
.
7
%)
。
・ 京都中北部:
「適正」が大幅な後退(
7
1
.
4
%→4
8
.
3
%)
、
「過剰感」が上昇(
8
.
6
%→1
7
.
2
%)
、
「不足感」が大幅に上昇(
2
0
.
0
%→3
4
.
5
%)
。
〔補足事項〕
業況判断 D
Iは京都市内・近郊部で 1
2
.
2から▲1
.
3ポイントと 1
3
.
5ポイント減、京都南部で
1
8
.
3から 1
.
9ポイントと 1
6
.
4ポイント減、
京都中北部で 8
.
6から▲1
0
.
3ポイントと 1
8
.
9ポイ
ント減といずれの地域も悪化となった。特に、京都市内・近郊部と京都中北部では水面下へ悪
化となった。京都市内・近郊部と京都中北部では、売上高 D
I
、採算 D
Iも同様に悪化したが、
京都南部では売上高 D
Iがプラス幅の拡大となった。
業況判断の次期見通しは、京都市内・近郊部で横ばい、京都南部で水面下へ悪化、京都中北
部で大幅な悪化を見込んでいる。売上高 D
I
、採算 D
Iは京都市内・近郊部と京都南部では改善
もしくはほぼ横ばいを見込んでいるが、
京都中北部では両指標はいずれも悪化を見込んでおり、
地域間で次期への期待は大きく異なる結果となった。
従業員の過不足は京都市内・近郊部と京都南部で不足感があると答えた回答者割合が最も高
く、京都中北部で適正と答えた回答者が 4
8
.
3
%と最も多かった。資金繰りの状況はすべての地
域で窮屈感と答えた回答者が最も多く、京都中北部では窮屈感と答えた割合は 5
1
.
7
%と過半数
- 10 -
となった。
消費増税の影響はいずれの地域にも現れているが、
影響の受け方は地域ごとに異なっている。
また、次期見通しは、京都市内・近郊部でほぼ横ばいを見込んでいるのに対し、京都南部と京
都中北部は悪化を見込む指標が多い。京都府中心部とそれ以外では、増税後の反動からの回復
に対する期待感に大きな違いある。
5
.規模別の動向
○ 売上高 DI、採算 DI、業況判断 DI、業況水準 DI(前期同期比)の推移《資料 5-1~6》
〔業況判断〕
いずれも大幅な悪化となった。
「4人以下」と「2
0人以上」では水面下へ、
「5から 9人」と
「1
0から 1
9人」でプラス幅の大幅な縮小となった。
次期見通しは、
「4人以下」
(▲6
.
4
→▲1
1
.
5
)
、
「5から 9人」
(2
.
9
→▲5
.
7
)
、
「1
0から 1
9人」
(6
.
7
→2
.
2
)
、
「2
0人以上」
(▲8
.
2
→▲2
.
0
)と見込んでおり、
「1
0から 1
9人」のみプラス域を
見込んでいる。
「2
0人以上」で 6
.
2ポイント増の改善を見込んではいるがマイナス幅の縮小に
とどまっており、先行きはいずれも厳しいとの見方が広がっている。
・ 4人以下:1
4
.
9ポイント減と、水面下へ大幅な悪化(8
.
5
→▲6
.
4
)
・ 5から 9人:1
2
.
0ポイント減と、大幅な悪化(1
4
.
9
→2
.
9
)
・ 1
0から 1
9人:1
6
.
0ポイント減、大幅な悪化(2
2
.
7
→6
.
7
)
・ 2
0人以上:1
8
.
4ポイント減と、水面下へ大幅な悪化(1
0
.
2
→▲8
.
2
)
〔売上高 D
I
〕
いずれも悪化だが、
「5から 9人」と「1
0から 1
9人」で大幅な悪化となった。しかしながら、
「4人以下」、
「5から 9人」が 1桁台の D
Iを示したのに対し、
「1
0から 1
9人」
、
「2
0人以上」は
D
Iが 2
0ポイント台を維持しており、規模によって売上高への影響の差異が鮮明に表れること
となった。
次期見通しは、
「4人以下」
(5
.
8
→7
.
7
)
、
「5から 9人」
(5
.
7
→7
.
1
)、
「1
0から 1
9人」
(2
2
.
2
→
2
0
.
0
)、
「2
0人以上」
(2
2
.
4
→3
2
.
7
)と見込んでいる。
「1
0から 1
9人」のみプラス幅の縮小を見
込んでいるが、それ以外の規模では改善を見込む。特に「2
0人以上」では 3
2
.
7ポイントと、
2
0
0
4年以降の本調査における「2
0人以上」の売上高 D
Iでは最も高い値となっている。
・ 4人以下:7
.
5ポイント減と、悪化(1
3
.
3
→5
.
8
)
・ 5から 9人:1
4
.
6ポイント減と、大幅な悪化(2
0
.
3
→5
.
7
)
・ 1
0から 1
9人:1
1
.
9ポイント減と、大幅な悪化(3
4
.
1
→2
2
.
2
)
・ 2
0人以上:4
.
7ポイント減と、やや悪化(2
7
.
1
→2
2
.
4
)
〔採算 D
I
〕
いずれの規模も悪化であったが、
「5から 9人」のみ水面下への大幅な悪化となった。
「1
0か
ら1
9人」と「2
0人以上」はプラス幅の縮小ではあったが、プラス域で 2桁台を維持した。
次期見通しは、
「4人以下」
(2
.
6
→6
.
4
)
、
「5から 9人」
(▲4
.
3
→▲1
.
4
)
、
「1
0から 1
9人」
(2
0
.
0
→1
7
.
8
)
、
「2
0人以上」
(1
2
.
2
→2
6
.
5
)と見込んでいる。売上高 D
Iと同様、
「1
0から 1
9人」のみ
プラス幅の縮小を見込んでいるが、それ以外の規模では改善を見込む。
「5から 9人」はマイナ
ス幅の縮小にとどまっており、やや悲観的な見方が広がっている。
・ 4人以下:5
.
3ポイント減と、悪化(7
.
9
→2
.
6
)
・ 5から 9人:1
2
.
4ポイント減と、水面下へ大幅な悪化(8
.
1
→▲4
.
3
)
・ 1
0から 1
9人:1
4
.
1ポイント減と、大幅な悪化(3
4
.
1
→2
0
.
0
)
- 11 -
・ 2
0人以上:8
.
1ポイント減と、悪化(2
0
.
3
→1
2
.
2
)
〔業況水準 D
I
〕
業況水準 D
Iは、
「4人以下」で 4
.
2ポイント減と水面下でさらにマイナス幅が拡大した。
「1
0
から 1
9人」では 4
5
.
2ポイント減で水面下へ大幅な悪化となった。それ以上の規模でも悪化し
ているが、プラス域は維持している。
・ 4人以下:4
.
2ポイント減と、水面下でやや悪化(▲1
7
.
6
→▲2
1
.
8
)
・ 5から 9人:5
.
2ポイント減と、悪化(8
.
1
→2
.
9
)
・ 1
0から 1
9人:4
5
.
2ポイント減と、大幅な悪化(3
4
.
1
→▲1
1
.
1
)
・ 2
0人以上:1
8
.
9ポイント減と、大幅な悪化(2
7
.
1
→8
.
2
)
○ 従業員の過不足《資料 5-7~10》
「4人以下」で「適正」がほぼ横ばい、それ以外の規模で「適正」は後退となった。いずれ
の規模でも「不足感」が上昇しており、
「過剰感」は「5から 9人以下」と「1
0人から 1
9人」
で上昇した。
・ 4人以下:
「適正」がほぼ横ばい、
「過剰感」がやや後退、
「不足感」がやや上昇。
・ 5から 9人以下:
「適正」が大幅な後退、
「過剰感」がやや上昇、
「不足感」が上昇。
・ 1
0から 1
9人:
「適正」が後退、
「過剰感」が上昇、「不足感」がやや上昇。
・ 2
0人以上:「適正」がやや後退、
「過剰感」が後退、「不足感」が上昇。
○ 金融状況《資料 5-11~14》
「5から 9人以下」と「2
0人以上」で「窮屈感」の後退が見られ、
「4人以下」と「1
0から
1
9人」で「窮屈感」の上昇がみられる。特に、
「1
0から 1
9人」では「窮屈感」が大幅な上昇を
示している。
・ 4人以下:
「順調」は後退、
「余裕感」はやや上昇、「窮屈感」はやや上昇。
・ 5から 9人:
「順調」はほぼ横ばい、
「余裕感」は上昇、
「窮屈感」は後退。
・ 1
0から 1
9人:
「順調」は上昇、
「余裕感」は大幅な後退、
「窮屈感」は大幅な上昇。
・ 2
0人以上:「順調」は大幅な後退、
「余裕感」は上昇、
「窮屈感」は大幅な後退。
○ 設備の過不足《資料 5-15~18》
規模が大きくなるほど「適正」が後退していく傾向にある。一方で、規模が大きくなるほど
「不足感」が上昇していく傾向にある。
・ 4人以下:
「適正」が大幅な上昇、
「過剰感」がほぼ横ばい、「不足感」が大幅な後退。
・ 5から 9人以下:
「適正」が上昇、
「過剰感」が後退、
「不足感」がやや後退。
・ 1
0から 1
9人:
「適正」が後退、
「過剰感」がほぼ横ばい、
「不足感」が上昇。
・ 2
0人以上:「適正」が大幅な後退、
「過剰感」が大幅な上昇、「不足感」が大幅な上昇。
〔補足事項〕
業況判断 D
Iは、「4人以下」と「2
0人以上」で水面下へ大幅な悪化、「5から 9人」と「1
0
から 1
9人」プラス幅の大幅な縮小となった。次期見通しは「1
0から 1
9人」のみプラス幅の縮
小を見込んでいるが、それ以外の規模ではすべてマイナス域を見込んでいる。
売上高 D
Iはいずれも悪化した。しかしながら、
「4人以下」と「5から 9人」で 1桁台に悪化、
「1
0から 1
9人」
、
「2
0人以上」では悪化しているが 2
0ポイント台を維持している。次期見通し
は「1
0から 1
9人」のみがプラス幅の縮小を見込んでおり、それ以外の規模では、いずれも改
善を見込んでいる。特に、
「2
0人以上」は 3
2
.
7ポイントと極めて高いポイント数を示し、次期
への期待の高さがうかがえる。
採算 D
Iはいずれも悪化であったが、
「5から 9人」のみ水面下へ大幅な悪化であった。
「1
0
- 12 -
から 1
9人」と「2
0人以上」とも悪化したが、D
I値は 2桁台と高い水準を維持している。次期
見通しは「1
0から 1
9人」のみプラス幅の縮小を見込んでいるが、それ以外ではいずれも改善
を見込んでいる。しかしながら、
「5から 9人以下」はマイナス幅の縮小を見込んでおり悲観的
な見方が広がっている。
従業員の過不足は「4人以下」で適正が 5
1
.
6
%と最も多い回答を集め、それ以外の規模では
不足感が 5
0
%以上の回答を集め、最も多い回答を集めた。資金繰りの状況は「4人以下」で窮
屈感が過半数を占めた。
「5から 9人」と「1
0から 1
9人」では順調が 4
0
%
台で最も多い回答を
集めた。
「2
0人以上」では余裕感が 3
6
.
7
%と最も多い回答を集めたが、一方で窮屈感も 3
4
.
7
%
を占めており、順調が 2
8
.
6
%
と低い割合となっている。設備の過不足はいずれの規模も適正が
優勢であった。
6
.経営上の問題点《6
1
》
2
0
1
4年第Ⅱ期(2
0
1
4年 7
9月期)調査では、経営上の問題点として 3
0
5社から 7
4
4の回答を
得たが、最も多く寄せられた回答は、これまでの調査と同様に「同業者相互の価格競争の激化」
(3
4
.
4
%)であった。2位は「仕入れ単価の上昇」
(2
6
.
9
%)
、3位は「民間需要の停滞」
(2
5
.
9
%)
であった。以下、
「従業員の不足」
(2
3
.
6
%)
、
「人件費の増加」
(1
7
.
7
%)
、
「税負担の増加」
(1
6
.
7
%)
、
「取引先の減少」
(1
5
.
1
%)であった。
前回調査に引き続き「従業員の不足」と「人件費の増加」
、「熟練技術者の確保難」は企業経
営の大きな問題となっているが、それに加え今年 4月に行われた消費増税の影響により、
「民間
需要の停滞」と「税負担の増加」が、さらなる経営上の問題となっている。
業種別でみると、建設業は前回調査時「従業員の不足」(
4
0
.
3
%)
が最も高かったが、今回最
も多かった回答は「同業者相互の価格競争の激化」(
3
7
.
3
%)
であった。次いで、同率で「仕入
れ単価の上昇」(
3
4
.
3
%)
と「従業員の不足」が続いている。製造業でも前回調査時「仕入れ単
価の上昇」(
4
2
.
9
%)
が最も高かったが、今回最も多かった回答は「同業者相互の価格競争の激
化」(
3
9
.
2
%)
となった。次いで「仕入単価の上昇」(
2
9
.
4
%)
となっている。流通・商業では前
回同様、
「仕入れ単価の上昇」(
3
7
.
9
%)
と最も高く、次いで「同業者相互の価格競争の激化」
(
3
2
.
8
%)
となっている。サービス業では「同業者相互の価格競争の激化」(
3
1
.
6
%)
が最も高く、
次いで同率で「民間需要の停滞」(
2
1
.
4
%)
、
「取引先の減少」が続いている。流通・商業以外の
業種では、
「同業者相互の価格競争の激化」が前回調査に比べ、回答割合を伸ばしており、価格
競争の激化による収益率の低下が企業経営の大きな問題となっている。さらに、今までは低い
回答率であった「税負担の増加」が今期は大きく回答者を増やし、いずれの業種も 1割を超え、
流通・商業では 2
4
.
1
%に達した点が注目される。
7
.次期経営上の力点《7
1
》
次期(2
0
1
4年 1
0
-1
2月期)の経営上の力点(回答企業 3
2
8社、回答数 8
5
6
)については、第
1位に「新規受注(顧客)の確保」
(5
7
.
7
%)
、第 2位に「付加価値の増大」
(4
5
.
0
%)、第 3位
は「人材確保」
(2
9
.
6
%)となった。
「社員教育」は 2
5
.
1
%となり、2
0
0
9年 7
9月期調査以降、
上昇を続けていた「人材確保」が第 4位から第 3位に順位を上げ、次点で「社員教育」となっ
たことから、新規雇用が企業経営の課題となっている。
この結果を業種別に見ると、建設業以外で「新規受注(顧客)の確保」、
「付加価値の増大」
との回答が 1位、2位を占めている。建設業では「新規受注(顧客)の確保」(
4
6
.
2
%)
と「人
材確保」(
4
6
.
2
%)
が同率で 1位、
「付加価値の増大」が 3位となっており、人材確保が建設業に
- 13 -
とって一層大きな課題となっている。
3位に注目すると、製造業では「人材確保」(
2
0
.
0
%)
、
「社員教育」
(2
0
.
0
%)との回答が目
立った。流通・商業では、
「財務体質の強化」(
2
7
.
9
%)
、
「人材確保」(
2
7
.
9
%)
との回答が目立
った。サービス業では、
「社員教育」(
3
1
.
3
%)
となっている。
8
.今期の経営上の努力
今期の経営上努力した点についての自由回答は、1
4
1社からの回答を得た。これらの回答に
ついては、
企業ごとに特徴的な回答が多く寄せられており、集約が困難ではあるが、
「営業強化」
、
「新規顧客の開拓」、
「経費節減」
、
「社員教育」
、
「人材確保」などの回答が多く寄せられた。
業種別の主な回答は以下の通りである。
【建設業】
(2
8社)
・節電・節水/・人材確保/・社員教育/・営業活動強化/・新規顧客の拡大
・新規事業開拓・展開/・従業員との情報共有/・見学会の開催
・8月期の大幅黒字分を時期に繰延べ
【製造業】
(2
2社)
・経費削減、残業の低減/・新規受注の確保/・研究開発/・品質維持/・新規顧客開拓
・既往顧客への単価アップ/・原点回帰による基本的商品づくり/・新商品開発
・返品、試食品の削減調査/・新規下請の開拓/・収益構造見直し/・安定供給
・生産性向上と品質力向上/・価格競争に参加しない
【流通・商業】
(3
4社)
・営業強化/・従業員募集/・主力事業に関連する新規事業の展開/・単価設定の切り下げ
・経営指針作成と社員研修/・新業態を同業者と立ち上げ/・海外販売の促進/・法人成り
・組織図の見直しによる責任と権限の明確化/・部門間、幹部職員間の情報共有
・新規営業所拡大/女性従業員の産休、育休、代替人員の確保/・社員労務環境の改善
・リフォーム事業で成果を出す努力/・設備投資/・仕入調整/・仕入、在庫の見直し
・新規取引先開拓/・人気キャラクターとのタイアップ/・売上重視から利益高重視へ
・繁忙期人員拡充
【サービス業】
(4
4社)
・仕入、人件費の見直し/・ネットを利用した販路拡大/・人材教育/・経営のスリム化
・家族も含めた社員教育/・新商品構築/・アフターフォローの強化/・広告の見直し
・情報収集の強化/・宣伝広告費見直し/・社員教育/・原価 U
P
/・得意分野への集中投資
・営業時間の見直し/ ・役員報酬等の固定費削減/・障害福祉事業の拡大
・新サービスの研究/・設備投資の検討/・新規販売チャネルへのチャレンジ
・夜間出張サービスの開始/・情報力・仕入力の強化/・S
N
Sによる動員/・固定費削減
【その他】
(1
2社)
・情報発信の強化/・社員と幹部との情報交流/・行動計画の見直し/・顧客層の変更
・不要な時間外勤務の削減/・新規顧客獲得/・見学会、セミナーの実施/・節電・節水
・H
P刷新、新聞折込、展示会開催
■ 特別調査について
注) アンケート項目において無回答であったものは不明として除外し集計しているため、アンケート項目や回
答企業に対する分類(業種・地域・規模)により総数はそれぞれ異なっている。
- 14 -
Ⅰ.単純集計結果
1.消費増税の影響について 《資料 特Ⅰ-1-1~特Ⅰ-1-4》
全体では 3
1
5社からの回答を得た。影響が出ていると答えた企業は 5
2
.
1
%と過半数を占め、
今後影響が出ると答えた企業は 1
7
.
1
%であった。これに対し影響がないと答えた企業は 2
8
.
3
%
であった。
業種別にみると、影響が出ていると答えた企業は、建設業で 6
5
.
7
%、製造業で 4
9
.
0
%、流通・
商業で 5
9
.
0
%、サービス業で 4
5
.
2
%であった。これに対し、影響がないと答えた企業は、建設
業で 1
4
.
9
%、製造業で 3
1
.
4
%、流通・商業で 2
9
.
5
%、サービス業で 3
1
.
7
%であった。このこ
とから、今回の消費増税によって特に影響を受けていると捉えている企業の回答比率が高い業
種は建設業であった。
2.現在どのような影響が出ているか《資料 特Ⅰ-2-1~Ⅰ-2-4》
複数回答(回答企業数 2
6
6社、有効回答 3
0
1
)で尋ねた結果、全体では、
「駆け込み反動によ
る売り上げ減少」3
8
.
3
%、次いで「仕入れ金額の高騰」3
3
.
1
%、
「特になし」2
3
.
3
%となった。
業種別では、サービス業以外同様の順位であったが、建設業では「駆け込み反動による売り
上げ減少」が 5
0
.
0
%と回答の半数を占め、
「仕入れ金額の高騰」が 3
5
.
5
%、
「特になし」が 1
1
.
3
%
と他業種に比べ、大きく影響が出ている。サービス業は「仕入れ金額の高騰」が 3
3
.
3
%と最も
高く、次いで「特になし」2
8
.
6
%であった。
規模別で「特になし」と答えた割合は、
「4人以下」で 2
7
.
1
%、
「5から 9人」で 1
7
.
2
%、
「1
0
から 1
9人」で 1
7
.
1
%、
「2
0人以上」で 2
1
.
6
%と、5人から 1
9人の規模で最も影響が出ている。
3.現在どのような対策を講じているか 《資料 特Ⅰ-3-1~Ⅰ-3-4》
複数回答(回答企業数 2
4
2社、有効回答 3
2
1
)で尋ねた結果、全体では「価格変更の顧客へ
の周知徹底」
(3
5
.
1
%)が最も高く、
「顧客対応方針の策定・見直し」
(3
1
.
0
%)
、
「消費税納税時
に備えての積立て」(2
5
.
6
%)と続いた。2
0
1
4年 5月に中小企業家同友会全国協議会が行った
「消費増税の事前対策の内容」の調査結果からはいずれのポイントも減少し、
今回の調査では、
増税導入初期の価格への転嫁に関わる問題から納税時への対策に課題がシフトしつつある。
4.増税分を販売価格に転嫁できているか 《資料 特Ⅰ-4-1~Ⅰ-4-4》
3
0
4社から回答を得た結果、
「できている」が 3
2
.
2
%、
「ほぼできている」が 3
7
.
2
%、「部分
的にできている」が 2
3
.
7
%、
「全くできていない」が 6
.
9
%となった。
「できている」と「ほぼできている」を合わせた構成比を業種別でみると、建設業 6
8
.
7
%、
製造業 7
6
.
0
%、流通・商業 7
8
.
3
%、サービス業 6
3
.
5
%となった。建設業とサービス業では 3
割近くの企業が販売価格への転嫁が部分的にしかできていない現状にある。同様に、地域別に
みると京都市近郊部 7
3
.
3
%、京都南部 5
8
.
0
%、京都北部 5
9
.
3
%であった。京都府中心部では
販売価格への転嫁が進んでいるのに対し、それ以外の地域では増税分を販売価格に出来かねて
いる企業が多く残ってことを示している。さらに規模別でみると、
「4人以下」6
6
.
9
%、
「5から
9人」6
7
.
6
%、
「1
0から 1
9人」6
8
.
4
%、
「2
0人以上」8
3
.
0
%と、企業規模によって増税分の転
嫁に大きな差があることが明らかとなった。
5.現在の経営状況を踏まえた 2015 年の税率アップに対する考え方《資料 特Ⅰ-5-1~
Ⅰ-5-4》
3
0
8社から回答を得た結果、
「実施すべき」1
5
.
6
%に対し、
「中止すべき」3
1
.
2
%、
「引き上げ
を延期すべき」3
5
.
1
%、
「わからない」1
8
.
2
%となった。業種別では流通・商業が「中止すべき」
4
2
.
6
%で最も多く回答を集めており、それ以外では「引き上げを延期すべき」が最も多い回答
となった。今回の景況調査で前回調査時までの景気回復局面から悪化もしくは停滞傾向が顕在
- 15 -
化しつつあり、さらなる税率アップは現在の経営状況から言っても明らかに厳しいとの実感が
多くの企業に広がっていると考えられる。
6.消費増税による今後の経営への影響《資料 特Ⅰ-6-1~Ⅰ-6-4》
3
0
8社から回答を得た結果、
「プラスの影響」2
.
9
%、
「マイナスの影響」6
0
.
7
%、
「わからな
い」3
6
.
4
%となった。
業種別でみると、建設業で「プラスの影響」4
.
5
%、
「マイナスの影響」7
2
.
7
%、
「わからない」
2
2
.
7
%、製造業で「プラスの影響」2
.
0
%、「マイナスの影響」5
2
.
0
%、
「わからない」4
6
.
0
%、
流通・商業で「プラスの影響」回答者なし、
「マイナスの影響」7
0
.
5
%、
「わからない」2
9
.
5
%、
サービス業で「プラスの影響」5
.
1
%、
「マイナスの影響」5
4
.
1
%、
「わからない」4
0
.
8
%となっ
た。先述した増税の影響があると答えた割合の高い業種ほど、
「マイナスの影響」があると答え
た割合が高く、
製造業とサービス業では判断できるほど影響が直接出てはいないと考えられる。
7.「プラスの影響」があると答えた企業は、どのような点に「プラスの影響」があると考えて
いるか 《資料 特Ⅰ-7-1~Ⅰ-7-4》
複数回答(回答企業数 1
6社、有効回答 2
6
)で尋ねた結果、全体では「売上」5
0
.
0
%が最も
高く、次いで「財務体質」
、
「同業者間の競争」
、
「民間需要」が 1
8
.
8
%となった。
業種別にみると、サービス業が 8社で最も多く答えており、次いで建設業 4社、製造業 2社、
流通・商業 1社となっている。それぞれプラスの影響を受ける点は、サービス業が「利潤」
、
「売
上」
、
「財務体質」が同率で 3
7
.
5
%であった。建設業は「売上」7
5
.
0
%、次いで「同業者間の競
争」5
0
.
0
%であった。製造業では「売上」
、「経営体質」
、
「事業資金の確保」を回答しており、
流通・商業が「原材料費・商品仕入額」を回答している。
8.「マイナスの影響」があると答えた企業は、どのような点に「マイナスの影響」があると考
えているか 《資料 特Ⅰ-8-1~Ⅰ-8-4》
複数回答(回答企業数 1
9
4社、有効回答 4
3
9
)で尋ねた結果、全体で最も多く回答を集めた
のは「売上」5
6
.
7
%、次いで「原材料費・商品仕入額」4
2
.
3
%、
「利潤」3
4
.
0
%であった。
業種別にみると、建設業では「原材料費・商品仕入額」5
0
.
0
%が最も多く回答を集めており、
次いで「売上」4
2
.
0
%、
「利潤」3
4
.
0
%であった。製造業では「売上」6
3
.
0
%、
「原材料費・商
品仕入額」4
8
.
1
%、
「民間需要」3
7
.
0
%の順であった。流通・商業では「売上」6
3
.
6
%、
「原材
料費・商品仕入額」4
0
.
9
%、
「利潤」3
8
.
6
%の順であった。サービス業では「売上」5
7
.
9
%、
「原
材料費・商品仕入額」3
8
.
6
%、
「利潤」3
3
.
3
%の順であった。いずれも「売上」もしくは「原材
料費・商品仕入額」が上位に入っており、売り上げ減少と原材料費・商品仕入額増加による収
支のアンバランスをいずれの業種も危惧している。
9.「マイナスの影響」があると答えた企業はその対応策を講じているか《資料 特Ⅰ-9-1
~Ⅰ-9-4》
1
8
5社から回答を得た結果、
「講じている」1
9
.
5
%、
「講じていない」4
5
.
9
%、
「わからない」
2
6
.
5
%、
「その他」8
.
1
%となった。
業種別でみると、製造業が「講じている」2
5
.
0
%と他業種に比べて高く、
「わからない」が
1
6
.
7
%と他業種に比べ低い水準となった。他業種では「講じている」はいずれも 1
6
%から 2
0
%
の間であり、
「わからない」が 2
0
%から 4
0
%の間であった。
規模別でみると、
「講じている」と答えた割合は「4人以下」で 1
4
.
3
%、
「5から 9人」で 1
7
.
8
%、
「1
0から 1
9人」で 3
3
.
3
%、
「2
0人以上」で 2
5
.
0
%、
「講じていない」と答えた割合は「4人以
下」で 5
0
.
5
%、
「5から 9人」で 4
8
.
9
%、
「1
0から 1
9人」で 3
8
.
1
%、
「2
0人以上」で 3
3
.
3
%で
あった。このことから、1
0人未満の規模では対応策を講じることのできていない現状にある。
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