キッドステイ新座保育園 ︵社会福祉法人ゆずの木 福祉総合施設そらーれ新座︶ 開設 平成23年4月 定員数/児童数 37名(地域枠15名)/ 19名(地域11名) 保育時間 8時30分∼18時30分 (延長:6時30分∼20時00分) 休園日 年中無休 (利用児童がいない場合は休園) 保育料 世帯主の収入に応じて個別に設定 保育従事者 保育スタッフ6名 (常勤4名・非常勤2名) ・看護師1名 運営方法 直営(新座市・朝霞市の指定 家庭保育室:平成23年7月∼) 補助金等の活用 設置費:事業所内保育施設設置・ 運営等支援助成金(労働局) 運営費:事業所内保育施設設置・ 運営等支援助成金(労働局) 24 ∼福祉総合施設に併設する保育所∼ 高齢者を身近に感じながら成長できる環境 保育所設置の経緯やねらい∼職員確保のために戦略的に判断∼ ●当法人は、千葉県で認可保育所を2か所運営しています。元々は特別養護老人ホー ムと一緒に認可保育所の設置を考えていましたが、 近くに別の保育所があったため 認可保育所については行政の認可がおりませんでした。しかし、介護職員の確保の ために保育所は必要であると考えていたため、 企業内保育所として設置しました。 開所までの道のり∼助成金の申請に苦労∼ ●助成金の申請のために平成20年度から財団法人21世紀職業財団と交渉していま したが、平成21年6月から助成金の窓口が埼玉労働局雇用均等室に変わったため 再度交渉しなければなりませんでした。 保育所の運営方針や基本理念∼自分のことは自分でできる子に∼ ●利用者の就労支援はもちろんのこと、子どもの自主性を尊重し、自分のことは自分 でできるように育てることが保育所の大きな目標です。 ●保育所は利用者のニーズによって開所しているため、実質年中無休となっており、 利用児童がいない場合に休園しています。 保育所設置の効果∼応募理由の多くは「保育所があるから」∼ ●保育所があるため、 「子どもを預けて働こう」 という考えで応募してくる人が多くなっ ており、 これまで15人以上採用した実績があります。 利用児童は認可保育所への入 所が困難な0歳から2歳の乳幼児の数が多く、現在18名中6名が0歳児となってい ます。 利用者の声 坂田様 勤続年数:3か月 「子どもが1歳になったことを契機に職を探し、保育所併設の条件に魅力を感じて 応募しました。保育所と職場が同じ場所なので通勤も便利だし、緊急時にもすぐに 子どもの確認ができるため、精神的にも安心して仕事ができます。」 ※勤続年数は取材時のものです。 収支の状況及び考え方∼費用持ち出し<職員確保の効果∼ ●施設整備を行った初年度は700万円の持ち出しがありました。今年度は4月∼8月 の5か月間で130万円の持ち出しとなっており、年間では300万円となる見込みで す。なお、運営費補助は月額にすると平均50万円です。 ●持ち出しが発生することについては介護職員を確保するためには当然のことと考 えています。 保育所の課題と今後の展望∼0歳児が多く、フル回転の保育体制∼ ●現在0歳児が多いことから、保育士のシフトはぎりぎりの状況が続いています。し かし、保育士を増員して運営を継続することは困難なため、児童の受け入れに影 響が出ています。 ●子どもの年齢が大きくなると認可保育所に入所しやすくなるため、子どもの退所 と同時に従業員も退職してしまうケースがあります。仕事ありきではなく保育所 ありきとなっている状況も見られます。 ●介護の現場は若い人でないと務まりませんが、定着すると年齢が高くなり新陳代 謝がなくなってしまいます。そこで、若い親が子どもを預けて働くことが連続性を 持たなければならないため、今後も保育所を活用して若い介護職員の充実を図り 職場を活性化する必要があります。 その他∼おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に∼ ●保育所は特別養護老人ホーム等の福 祉総合施設に併設されているため、子 どもたちにとって高齢者は身近な存在 となっており、敬老の日のお祝いやお 祭りを一緒に行うなど、日常的に関わ りを持っています。 ●土日も開所しているため、平日は地域 の保育所に預けて土日は企業内保育 所を利用する従業員もいます。 社会福祉法人ゆずの木 福祉総合施設そらーれ新座 事業内容 特別養護老人ホーム等の運営 従業員数 100名 (男性30名 女性70名) 施設所在地 埼玉県新座市 25
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