平成26年度 生命融合科学教育部大学院セミナー 先制医療から見た発達障害 日時:2015年2月25日(水) 17:30~19:00 場所:薬学部研究棟2 7階セミナー室8 講師:小西 行郎 先生 同志社大学 赤ちゃん学研究センター教授 要旨:第2次世界大戦後、欧米で行われた出生後コホート調査によって胎 児期に極度の低栄養状態にあった母体から出生した児に後に心臓病や生活 習慣病が多発することが明らかとなりDOHaD仮説が唱えられるようになっ てきた。 さらには認知症や発達障害などの脳障害も高頻度に見られることも報告さ れている。こうした疾患の対策として症状のあらわれる前にさかのぼって 観察を開始しようとする先制医療の取り組みがJSTなどで始まろうとして いる。 一方、文科省の新学術領域研究、『構成論的発達科学』(代表:東京大学 國吉教授)ではすでに「発達障害の発生メカニズムの解明」を目指して研 究を開始している。今回、新学術領域研究の成果を紹介しつつ、発達障害 の先制医療の展望について話したい。 連絡先: 富山大学大学院医学薬学研究部(医学) 心理学・認知神経科学教室 松井三枝(内線2707・2548)
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