平成27年5月現在 - 日本教育大学院大学

(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
研
究
業
績
書
平成 27 年5月
山 田 雅 之
研
究
分
野
研
究
情報学、科学教育・教育工学、心理学
教
育
上
事
の
項
1 教育方法の実践例
1.愛知淑徳大学における教育実践
内
容
の
キ
ー
ワ
ー
ド
学習と知識獲得、教授学習支援システム、学習過程
能
力
年
に
月
日
関
す
る
概
事
項
要
平成20年9月 1.愛知淑徳大学では,SPSSの基本的分析方法と意義
~平成23年3 を半期かけて演習した.授業では,基本的な統計の基
月
礎から,PCのリテラシに至るまで授業に必要な要素に
ついて幅広く取り扱った.多くの学生が文系であり,
統計的な基礎やPCの基本操作を補いつつ,統計処理の
演習授業に従事した.
2.日本福祉大学知多学フィールドスタディーにおけ 平成22年4月 2.日本福祉大学における知多学フィールドスタ
る教育実践
~平成23年3 ディーでは,スポーツ関連のフィールドスタディーを
月
中心に授業を実施したが,事前学習ではITを利用し,
情報収集を実施した.さらに,事後学習では,学習内
容をワードやパワーポイントを利用しまとめ,情報基
礎教育に通じる内容であった.
3.立教大学における教育実践
平成23年6月 3.立教大学では,文系の学生を対象に,「学習とコ
~平成23年9 ンピュータ」をテーマに授業を実践した.授業では,
月
プロジェクト型の協調学習の実践(ブックスタンドプ
ロジェクト)や,「Squeak!」というプログラムを使っ
てプログラミングについて学習する授業を実践した.
この中でテクノロジーの発展で学習が如何に変化して
きたのか,さらに計算機の仕組について授業を実施し
た.
4.東京都市大学における教育実践
平成23年10 4.東京都市大学では,マルチメディア教室を利用
月~平成24年 し,Jigsaw形式の協調学習を実践した.授業では「熟
3月
達化」をテーマに,情報化と学習,さらに自身の経験
とをつなぎ,「情報教育」についてまとめ,プレゼン
した.
5.地域連携プログラム
平成23年4月 5.大学院生対象の学生セミナー実行委員会活動の一
~平成24年3 部として「地域連携プログラム」を実施した.実践で
月
は「地域と研究者」をテーマに大学本部のある「葉山
町」を対象にフィールドワークを実践した.また,大
学院生自身が実践者となり,入学生を対象に協調学習
を実践した.
2 作成した教科書,教材
1.地域連携プログラム,ゆるきゃらワークショップ 平成23年
1.大学院入学者を対象にした「地域連携プログラム
体験」の「ゆるきゃらワークショップ」プログラムを
作成した.
2.総合研究大学院大学学融合推進センターHP作成お 平成23年~平 2.センターHPを全面改修した.
よび改修
成24年
3.学習支援ツールの開発
平成23年~平 3.大学院生向け,学習支援ツールを開発した.アカ
成24年
デミックポストを目指す大学院生が自身の学習を振り
返るための学習支援ツールを開発した.
4.学習プロセス可視化ツールの開発
平成23年~現 4.一般的な学習を対象に,学習プロセス可視化ツー
在
ルを開発した.長期の学習プロセスを俯瞰的に可視化
するツールを開発している.特に,協調学習実践時に
おいてのグループ関係や学習プロセスを俯瞰的に可視
化し,教師支援や学習理論構築の支援を実施してい
る.
3 教育上の能力に関する大学等の評価
研究助成金の獲得(研究代表者)
1.ICT活用に関わる学内研究助成金(日本福祉大学) 平成20年~平 1.日本福祉大学において,「ICTに関わる学内援助
成21年
金」を得る.2008年度「ドロップアウト率低下へ向け
た学習指導講師の取り組み-学生への学習支援と授業
デザインの提案-」2009年度「ブレンデッド学習の教
育実践とOD科目の締め切り効果の検討」
2.学内若手研究助成(総合研究大学院大学)
平成24年
2.総合研究大学院大学学融合推進センター「若手研
究者研究支援」を得る.「学習過程における志向性の
変遷を可視化する学習支援ツールの開発」
3.学術研究助成基金助成金
平成25年~現 3.日本学術振興会,学術研究助成基金助成金若手研
在
究(B)「協調学習における学習過程と社会的相互作用
の可視化による学習支援システム開発」
4 実務の経験を有する者についての特記事項
5 その他(委員会活動)
1.総合研究大学院大学「人間を対象とした研究倫理 平成24年~平 1.総合研究大学院大学において「人間を対象とした
委員」
成25年
研究倫理委員」として業務に従事した.また倫理委員
会発足へ向けたワーキンググループに参加し,倫理委
員会発足へ向けた活動に従事した.
2.日本教育大学院大学「FD委員」
平成25年~平 2.日本教育大学院大学においてFD委員として業務に
成26年
従事した.
3.日本教育大学院大学「教務委員」
平成25年~現 3.日本教育大学院大学において教務委員として業務
在
に従事している.
4.日本教育大学院大学「入試広報委員長」
平成26年~現 4.日本教育大学院大学において入試広報委員長とし
在
て,2015年度新カリキュラムの計画,入試説明会の開
催および入試に関する諸業務の遂行した.広報関連業
務として,パンフレットの作成およびwebページの更新
等にも関わり,責任者として積極的に業務を遂行して
いる.
職
務
上
の
事項
実
績
年月日
に
関
す
る
事
概
1 資格,免許
平成12年
平成20年
平成21年
平成22年
平成24年
平成24年
平成24年
2 特許等
3 実務の経験を有する者についての特記事項
中型(8t)自動車免許
日本サッカー協会公認C級コーチ
小型船舶操縦免許(二級)
日本カローリング協会 C級インストラクター
日本アイスホッケー連盟公認指導員
日本サッカー協会4級審判員
普通救命講習Ⅰ修了
項
要
4 その他
研
究
業
績
等
に
関
す
る
事
項
発行又は
発表の年月
発行所,発表雑誌等
又は発表学会等の名称
1.熟達過程における認知構造 単著
‐スケートスキルを対象として
(査読付)
平成19年1月
名古屋大学大学院教育発達
科学研究科修士論文
1.本研究は,スケートスキル獲得における認知的側
面の変化について,検討した.実験結果から,人は学
習の過程において,自発的に学習を行っていこうとす
ることが示唆され,その過程において認知構造が変化
していると考えられた.
全76貢
2.オンデマンド講義とJigsaw 単著
形式による協調学習のブレン
デッドの効果
‐学習環境の比較による検討(査
読付)
平成22年3月
『教育システム情報学会
誌』27(1),pp.14-20
2.本研究はオンデマンド講義に対し,教室での
Jigsaw形式による協調学習の補習を実施した実践報告
である.結果,成績評価はどの環境でも違いが見られ
なかった.しかし,ドロップアウト率,学習進捗で
は,オンデマンドのみの場合よりポジティブな結果が
示唆された.
3.eラーニングにおける学習計 共著
画とドロップアウト率の関係(査
読付)
平成22年12
月
『日本教育工学会論文誌』
34(Suppl),pp.73-76
3.本研究は,eラーニングにおけるドロップアウト率
低減を目指し,学習支援者が実施した実践研究であ
る.結果,学習計画表を提出させること自体の効果は
確認されなかった.学習計画の違いでは,ドロップア
ウト率および単位取得率に有意差が確認された.
担当部分:共同研究のため抽出不可能
(共著者:山田雅之・中村信次・佐藤慎一・野寺綾)
4.協調学習による自己調整学 単著
習スキルの獲得支援‐オンデマ
ンド講義の計画的受講を促進す
る実践研究(査読付)
平成23年3月
中京大学大学院情報科学研
究科博士論文
4.雑誌投稿論の「eラーニングにおける学習計画とド
ロップアウト率の関係」と「オンデマンド講義と
Jigsaw形式による協調学習のブレンデッドの効果‐学
習環境の比較による検討」をまとめた.
5.達成動機と親和動機が大規 共著
模なeラーニング講義における成
績とドロップアウト時期に及ぼ
す影響(査読付)
平成23年7月
『教育システム情報学会
誌』28(3),pp.240-246
5.本研究は,達成動機と親和動機が大規模なeラーニ
ング講義における成績とドロップアウト時期に及ぼす
影響について検討した.結果から,他者との交流を志
向する者は,eラーニングで学習した内容に対する理解
の程度が相対的に低いということが明らかとなった.
担当部分:共同研究のため抽出不可能
(共著者:野寺綾・中村信次・佐藤慎一・山田雅之)
6.プロジェクト型学習におけ 共著
るSNS可視化システムを利用した
学習支援の事例研究(査読付)
平成26年9月
『教育メディア研究』
21(1),pp.21-31
6.本研究はプロジェクト型学習における振り返り
を,SNS可視化システムであるPisionを利用し支援し
た.実験から,システム利用により,課題の全体像を把
握することと共にその重要性を認識できることやシス
テムの継続的利用の可能性が期待できる結果となった.
担当部分:共同研究のため抽出不可能
(共著者:山田雅之・佐藤慎一・影戸誠)
著書,学術論文等の名称
単著・
共著の別
概
要
(著書)
特記事項なし
(学術論文)
(その他)
国際学会発表
共著
1.How does cognition
change in acquiring embodied
skills? –A case study of an
ice hockey player
平成19年9月
International Symposium
on Skill Science2007,
pp.181-185
本研究はスケートスキルを題材に人は何を考え熟達し
ていくのかを探求した.アイスホッケー選手にインタ
ビューを3か月間実施した結果,熟達過程の認知構造に
は練習環境が大きく影響していること,問題空間の広
がりと身体に関する語りの詳細度に変化があることが
示唆された.
担当部分:pp.181-185
(共著者:Masayuki Yamada and Masaki Suwa)
2.Practicing 'Off ice'
Collaborative Learning in a
University Ice Hockey Team
平成24年8月
34th annual meeting of
the Cognitive Science
Society
本研究は大学アイスホッケーチームにおいて協調学習
を実践した実践研究である.実践は約2か月間であり,
協調学習は週に2回程度実施した.協調学習は5名がグ
ループとなり,3グループで実施した.実践後,彼らの
メタ認知記述の分析および,パフォーマンスへの影響
を検討するため,ゲーム分析を実施した結果,記述の
中から実践前には出ていない記述があり彼らの行動の
変化が示唆された.また,ゲーム分析においても,実
践以前よりも良いパフォーマンスが示唆された.
(共著者:Masayuki Yamada and Masaki Suwa)
共著