健康経営 当社グループは、 「社員の健康は会社の健康に直結する」 という基本理念に基づき、社員の健康は会社の生産性を向上させ るばかりでなく企業価値の向上につながるものと考え、社員の健康づくりを経営課題に位置付けています。健康増進に取り組 むとともに、心身両面から社員を支援しています。 健康管理 定期健康診断に特定健診とがん検診を融合させた総合健診 の実施から7年目となりました。特定保健指導(メタボリックシン ドロームを対象とした保健指導)の実施率は、2009年度の25% から今では45%にまで向上しています。 疾病休業日数(病気休職+病気欠勤+特別休暇) ■ メンタルヘルス ■ 癌 ■ 循環器 ■ 消化器 ■ 感染症 ■ 外傷(含労災)■その他 16,000 12,000 高血圧リスクの有所見率は大幅減少した状況を保っており、 循環器疾患による疾病休業日数は、2008 年度の 1405日から 522日まで大幅に減少しています。また、以下に示すような地道 な対策により、 メンタルヘルスによる疾病休業日数も減少傾向 にあります。 8,000 4,000 0 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014(年度) (三井化学本体籍社員) メンタルヘルスケア 当社のメンタルヘルスケア対策は、不調者への個人別の対応 <職場ストレス調査を活用した職場風土の改善> のみならず、新入社員向け対策と、 「職場ストレス調査」を活用し 「職場ストレス調査」は、職業性ストレス検査とメンタルヘルス た職場風土改善活動に特徴があります。 風土調査を組み合わせ、総合健康リスクとメンタルヘルス風土 の2軸で、職場のストレス度を評価するものです。 <新入社員向け対策> 入社後2年程度に起きる職場不適応などのメンタル不調を早 期に発見し、上司と一緒にフォローできるように、半年ごとに産 業医が新入社員全員に面接し、健康管理の基礎知識やコミュニ ケーション術についても教育に取り入れています。 調査結果を個人および各所属長に説明するとともに、ストレ スが高いと考えられる職場では、ストレス低減計画「コミュニケ ーション向上計画」を実行しています。またメンタルヘルス風土 が良好な職場の事例を、 グッドプラクティスとして水平展開して います。 医療費の抑制 疾病休業日数の減少に伴い、傷病手当金は 傷病手当金推移 2008年度以降大幅に減少しており、2014年度 120% 120% は2008年度比50%程度を維持しています。 100% 100% 法定給付費*1推移(被保険者一人当たり) 120% 120% 2008 2008 年度 年度 =100% =100% 110% 110% また、被保険者一人あたりの法定給付費(医 80% 80% 100% 100% 療費) については、一般的に増加傾向にある中 60% 60% で、三井化学健保は同水準を保ち、医療費を抑 90% 90% 制できています。 *1)法定給付費:医療費他、傷病手当金、出産育児一時金、 出産手当、埋葬費を含む *2)健康保険組合連合会: 「平成25年度健保組合決算見込 40% 40% 20% 20% 00 年度 年度 =100% =100% 2008 2008 80% 80% 三井化学健保 三井化学 三井化学健保 三井化学 70% 70% (年度) (年度) 20102011 2008 20082009 20092010 20112012 20122013 2014 20132014 三井化学健保 健康保険組合連合会 三井化学健保 健康保険組合連合会 *2 * 2 (年度) (年度) 20102011 2008 20082009 20092010 20112012 20122013 2013 の概要」 よりデータ使用 社外からの評価 当社グループの健康経営の取り組みは、社外から高い評価を に基づき、 DBJをアレンジャーとした健康経営シンジケート・ロ 受けています。 ーンにより、170億円の融資を受けています。(*) 日本政策投資銀行(DBJ) より 「DBJ健康経営(ヘルスマネジ また、 経済産業省より、健康経営の取り組みと メント)格付」の最高ランクである「従業員の健康配慮への取り その情報開示の先進的な事例として紹介され 組みが特に優れている (特別表彰)」の格付を2013年3月に取得 ています。 し、健康経営のモデル企業として表彰を受けました。この格付け *DBJが従業員の健康配慮への取り組みに優れた企業を評 66 三井化学株式会社 アニュアルレポート 2015 価し、融資条件を設定するものです。
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