JPMANEWSLETTER

J P M A
2015年7月号 No.168
N E W S
L E T
T E R
Topics|トピックス
「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の反響
2014年度の製薬協コミュニケーションプランは、2012年度からの3ヵ年計画の3年目にあたり、
「ムーブ・イノベーション・
キャンペーン2014」
と題して実施・展開しました。ここでは製薬協会員会社からのアンケート集計結果やキャンペーンサ
イトへのアクセス数の推移などをもとにその反響を紹介します。寄せられた意見やアンケート結果には2015年度以降の
製薬協コミュニケーションプランの展開に大変参考になる貴重な意見が多く見られました。
2014年度は、2012∼2013年度の実施状況、アンケートで収集した意見を検証し、ビジュアルやメディアプランなどを見直
すとともに、製薬産業に対する関心が高い方々には製薬協ホームページ上のキャンペーンサイトで詳しい情報を提供するこ
とを意識した企画としました。また、
「新しいくすり、希望のくすり。
」
をキャッチコピーとして、患者さんだけでなく国民のみな
さんがより
「自分ごと」
と実感できるテーマとして、
「先端分野への挑戦」
、
「アンメット・メディカル・ニーズへの取り組み」
、
「難病
の克服に向けて」などに関するトピックスを発信し、国民のみなさんの製薬産業に対する認知・理解を高めていくことを目指し
ました。
以下に、2014年度のキャンペーンに対するアンケート結果を紹介します。
「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」
アンケート結果(抜粋)
アンケートの実施要項
■ アンケート回答期間:2015年1月22日∼2015年2月28日
■ アンケート回答者:製薬協会員会社513名
■ アンケート形式:ウェブサイトによる無記名方式
質問1-1
添付の資料は製薬協コミュニケーション
「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の広告です。
あなたは広告をご覧になったことがありますか。あてはまるもの全てをお選びください。
(複数回答可)
新聞広告1
JPMA NEWS LETTER 2015 No. 168 Topics|トピックス 「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の反響
1/7
J P M A
N E W S
2015年7月号 No.168
「 ムーブ・イノベ ーション・キャンペ ーン 2 0 1 4 」の 反 響
L E T T E R
Topics|トピックス
新聞広告2
認 知 症 など 、いまだ 治 療 法 が 確 立 され てい な い 多くの 病 気 。
発 症メカニズ ム の 研 究 など 、さまざまな ア プ ロ ー チ で 、
今 日も 、新 薬 の 開 発 は つ づ いています 。
「 あ な た のまだ 知 らな い 、
新しいくすりの お 話しが あります。」
“認知症”
の
くすり。
夢 の 話にはしない。
● く わ しく は
希 望 のくすり
検索
新しいくすり、
希望のくすり。
認知症患者のPETスキャン画像(イメージ)
「
」
新聞広告3
難 病とい わ れ る 病 気 の 治 療 に 、革 命 を 起こしたさまざまな 新 薬 。
患 者 さん の 日 常 生 活 の 質 を 改 善し、
自 分 らしく生 きる 毎 日をサ ポ ートしています 。
「 あ な た のまだ 知 らな い 、
新しいくすりの お 話しが あります。」
“ 関 節リウマチ”
。
難 病といわ れたこの 病 気も
新 薬 の 開 発で、治 療 が
大きく前 進しました。
● く わ しく は
希 望 のくすり
検索
新しいくすり、
希望のくすり。
関節リウマチ患者のX線画像(イメージ)
「
」
交通動画広告
JPMA NEWS LETTER 2015 No. 168 Topics|トピックス 「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の反響
2/7
J P M A
N E W S
2015年7月号 No.168
「 ムーブ・イノベ ーション・キャンペ ーン 2 0 1 4 」の 反 響
L E T T E R
Topics|トピックス
160
140
136名
120
100
80
68名
65名
66名
新聞広告2
新聞広告3
交通動画広告
60
40
20
0
新聞広告1
[解説] 2014年11月に読売新聞、日本経済新聞に掲載したiPS細胞の新薬開発における可能性にフォーカスした新聞広告1
の認知度が最も高く、26.5%の方がこの広告を見たと回答しました。iPS細胞の話題性と、実物の写真を活用したビジュア
ルなどが効果的だったと推測されます。
質問1-2
あなたは製薬協コミュニケーション
「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の
ウェブサイトをご覧になりましたか。(質問1-1で1つ以上選択した方に質問)
「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」のウェブサイトはこちら
http://www.jpma.or.jp/event_media/campaign/campaign2014/
見た
30.1%
(106名)
見なかった
69.9%
(246名)
[解説] いずれかの広告を見た回答者の30.1%が製薬協ホームページ上のキャンペーンサイトを閲覧していました。アン
ケート回答者全員に同様の質問をした結果は16.0%なので、広告を見た回答者はキャンペーンサイト閲覧比率が高かった
ことがわかりました。広告中に「希望のくすり」
というキーワード検索の案内を記載し、情報提供するキャンペーンサイトへ誘
導した効果が一定程度得られたものと考えられます。
JPMA NEWS LETTER 2015 No. 168 Topics|トピックス 「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の反響
3/7
J P M A
N E W S
2015年7月号 No.168
「 ムーブ・イノベ ーション・キャンペ ーン 2 0 1 4 」の 反 響
L E T T E R
Topics|トピックス
質問1-3
製薬協コミュニケーション
「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の広告についてどう思いますか。
良くない 0%
(2名)
あまり良くない
5%
(24名)
たいへん良い
12.0%
(63名)
どちらとも
いえない
26.0%
(131名)
まあ良い
57.0%
(293名)
[解説]
「たいへん良い」、
「まあ良い」を合わせた回答者の割合は69.4%で、約7割の方が良い印象をもたれました。2013年
度から使用しているカラフルなカプセル風のキャラクターに加え、左半分は実写真を掲載したインパクトのあるビジュアル
にしたことが、一定の効果をもたらしたと受け止めています。
質問1-4
すべての方に、この広告についてご意見・ご感想などをお願いします。
[解説]良い印象をもたれた回答者からは「カラフルで、キャラクターも親しみやすい」、
「意図がすぐに理解できて良い広告
だと思う」、
「かわいらしくて、親しみがわく」、
「iPS細胞、認知症、関節リウマチなどは最近のトピックスであり、多くの人が知っ
ているテーマなので良いと思う」、
「カラーの広告なので目に留まりやすかった」、
「最先端の研究内容の紹介なので興味をも
てた」
といった意見が寄せられました。一方、良い印象をもたれていない回答者からは「左半分に掲載された骨の写真や断
面図などはインパクトがある半面、見る人によっては恐怖感などを抱きかねないのでは」、
「今流行りの『詳しくはウェブで』
と
いう広告だが、新聞広告しか見ない人にはメッセージが伝わらないのではないか」、
「患者さんやそのご家族がこの広告だけ
をご覧になったとき、認知症やリウマチが完治する新しいくすりがすでにあると誤解する可能性がある」
といった意見があり
ました。
JPMA NEWS LETTER 2015 No. 168 Topics|トピックス 「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の反響
4/7
J P M A
N E W S
2015年7月号 No.168
「 ムーブ・イノベ ーション・キャンペ ーン 2 0 1 4 」の 反 響
L E T T E R
Topics|トピックス
質問2-1
製薬協コミュニケーション
「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」のキャッチコピー
「新しいくすり、希望のくすり。」についてどう思いますか。
良くない 1%
(5名)
あまり良くない
2%
(12名)
どちらとも
いえない
19.0%
(98名)
たいへん良い
22.0%
(112名)
まあ良い
56.0%
(286名)
[解説]「たいへん良い」、「まあ良い」を合わせた回答者の割合は77.6%と3/4以上の方が良い印象をもたれました。2013
年度の76.0%に比べて増加しています。検索ワードにも利用した「希望のくすり」
というフレーズがシンプルでわかりやす
かったのではないかと受け止めています。
質問2-2
このキャッチコピーについてご意見・ご感想などをお願いします。
[解説]良い印象をもった回答者からは「わかりやすいし、覚えやすい」、
「くすりが患者さんの希望になることが伝わる」、
「新
しい薬剤が、患者さんの役に立っていることがわかって良い」、
「今、望まれているくすりがいずれ世に出るのではという希望
をもつことができて良い」、といった意見が寄せられました。一方、良い印象をもたれていない回答者からは「普通すぎて、
あまり印象に残らない」、
「期待だけあおっている感じがする」、
「希望をもたせることも大事だが、副作用があることもしっかり
伝えなければならない」
といった意見がありました。
JPMA NEWS LETTER 2015 No. 168 Topics|トピックス 「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の反響
5/7
J P M A
N E W S
2015年7月号 No.168
「 ムーブ・イノベ ーション・キャンペ ーン 2 0 1 4 」の 反 響
L E T T E R
Topics|トピックス
質問3
製薬協コミュニケーション
「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の
ウェブサイトの構成・内容についてどう思いますか。
良くない 1%
(3名)
あまり良くない
9%
(34名)
たいへん良い
14.0%
(54名)
どちらとも
いえない
24.0%
(89名)
まあ良い
52.0%
(194名)
[解説]
「たいへん良い」、
「まあ良い」を合わせた回答者の割合は66.3%と、2/3の方が良い印象をもたれました。また、
「広
告同様シンプルなデザインで見やすいし、深掘りしたい人へも対応できる内容である」、
「一般の方にも非常にわかりやすい
内容になっている」、
「創薬の意義、これから期待されることについて、とてもわかりやすく見やすくまとめている」、
「画面遷
移が多すぎて閲覧するのに疲れる」、
「高齢者にはわかりづらいサイトの作りではないか」
といった意見が寄せられました。
製薬協ホームページ内のキャンペーンサイト総ページ閲覧数の推移
70000
2012年度
63,581
60000
2013年度
50000
2014年度
40000
33,740
30000
21,991
20000
10000
0
19,411
15,388 16,543
5,241
2,058
11月14日
∼30日
3,123
12月1日
∼31日
3,456
1月1日
∼31日
8,852
1,121
2月1日
∼28日
17,473
7,814
1,103
3月1日
∼31日
[解説]このグラフは、
「ムーブ・イノベーション・キャンペーン」期間(2012∼2014年度)におけるキャンペーンサイトの総ペー
ジ閲覧数の推移を見たものです。
総ページ閲覧数は2012年度、2013年度、2014年度と年度ごとに増加し、2014年度は2012年度に比べ一桁違いの閲覧数
となりました。製薬産業に対してより高い関心をもつ方々に対して製薬協ホームページ上のキャンペーンサイトで詳しい情報
の提供を目指し、広告中にキーワードを設定した検索窓を記載するなどの企画が、一定の効果をもたらしたと受け止めてい
ます。
JPMA NEWS LETTER 2015 No. 168 Topics|トピックス 「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の反響
6/7
J P M A
N E W S
2015年7月号 No.168
「 ムーブ・イノベ ーション・キャンペ ーン 2 0 1 4 」の 反 響
L E T T E R
Topics|トピックス
まとめ
「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」は、「新しいくすり、希望のくすり。」をキャッチコピーとして、製薬産業を取り
巻く環境や日々の活動に対する理解を深めてもらうために、
「先端分野への挑戦」、
「アンメット・メディカル・ニーズへの取り組
み」、
「難病の克服に向けて」などをテーマとして、各種媒体を通じてメッセージを発信しました。
アンケート結果から、新薬の価値や新薬の開発を通じた社会への貢献を目指す製薬産業の取り組みについて理解が深まっ
たと感じています。半面、キャンペーンの認知度がまだ十分とはいえず、限られた予算の中でより効果的にキャンペーンの
展開方法やコンテンツの内容などを改善していく必要性を感じています。
2015年度以降のキャンペーンについては、現在、広報委員会内で企画内容、展開方法などを鋭意検討中です。多くのみ
なさまからいただいた意見を踏まえ、新薬の開発に日々チャレンジする製薬産業について、広く国民のみなさんの理解と信
頼が得られるように、よりいっそうの創意工夫に努め、広報活動を推進します。
最後になりましたが、アンケートにご協力いただきました多くのみなさまに感謝申し上げます。
(広報委員会 コミュニケーション推進部会 部会長 坂本 泰紀)
JPMA NEWS LETTER 2015 No. 168 Topics|トピックス 「ムーブ・イノベーション・キャンペーン2014」の反響
7/7