平成26年度学校評価 分析・総括

平成26年度学校評価
分析・総括
<全体>平成26年度は評価項目を25年度と比べ細分化し、評価の観点がわかりやす
いよう改善を行った。項目全体を通じて、概ね肯定的な評価となっている。観点ごとに
改善点を考え、今後の取り組みに役立てたい。
<学校経営>時代の変化に対応すべく類型の見直し等、学校長を先頭に教職員が一丸と
なって取り組んでいる。その結果、学校づくり、学校運営に一定の成果が現れる一方、
一人ひとりの教職員の仕事も、複雑多様となり負担が増えていることは否めない。これ
らは恒久的課題として継続的に取り組んでいかなければならない。
<学習指導>各教科が、分かりやすい授業に取り組もうと研究、努力していることが反
映され、肯定的評価となっていると考えられる。今後の課題として、基礎学力の更なる
定着と、学力の向上のための研究を進めることはもとより、21世紀型授業、ICT教
育の研究・検討・推進が必要である。また内外の研修に参加することは、教員の質の向
上につながり生徒に還元されるものであり、多くの教職員がそれを求めていることが感
じられる。校内外を問わず、研修に参加できる体制づくりを早急に検討することが必要
である。
<生活指導>基本的生活習慣の定着や問題行動を起こした生徒への対応や教育・指導の
評価は前回同様評価を得ている。しかし、問題行動の未然防止対策については、学校全
体の体制づくりを検討し、事故の未然防止、公共マナーの向上、いじめ防止などの教育、
指導を引き続き推進する必要がある。
<進路指導>前回の調査と同様肯定的な評価を得ている。進路結果の収集や報告につい
ては取り組みが進み、結果の分析や資料に改善を加え、充実してきている。また、生徒
自らが3年間を通じて進路計画を立てることのできる進路学習の充実と学内塾との相
乗効果が得られるようさらに研究が必要である。
<特別活動等>生徒会活動は、年々充実傾向にあり、校内の活動だけでなく校外活動と
してハイスクール・セーフティ・リーダー(HSL)活動で地域の防犯に地元警察署と
合同で取り組むことができた。
<学校図書館>図書室の利用について、図書の貸し出し等に関しては一定数の評価を得
てはいるが、教科活動を通しての利用や利用環境と蔵書の整備等は改善の余地がある。
<保健指導>生徒の健康と安全を図るための健康教育・健康診断・健康相談・救急措置・
病気の予防・環境衛生に関することなど、学校の保健活動全般については、概ね良好で
ある。今後は教育相談に関する体制充実への改善が必要である。
<人権教育>年間を通して行われる人権教育と3年間の教育計画は一定の定着が見ら
れる。今後は、日常的に基本的人権尊重の風土をどのようにつくるかといったことに対
する研究・対策を進めていく必要がある。
<環境教育・事務・管理>学校保健安全法に基づき、校舎等の安全点検を計画に則って
実施し、生徒の安全確保に努める。また災害発生時の対応策や校内外においての事故発
生時の対応策の整備が刻々と変化する環境下で重要となっており、今後も現状の事故、
災害時の役割分担の見直し、防災訓練や救命講習の充実を図る必要がある。