松川村第 6 次総合計画 後期 5 か年計画(素案) に対するパブリックコメントと村の考え方 ●パブリックコメントの募集期間 平成 27 年 1 月 22 日(木)~平成 27 年 2 月 20 日(金) ●パブリックコメント提出者数 2名 ●パブリックコメント意見件数 3件 1 意見分類 ・「美術展示室」の増 設 内容 対応 美術品専門の展示施設を増設すると、歴史・芸術・民俗・産業・ ○コメント要約 松川村にはちひろ美術館があり、芸術・文化の香る素晴らし 自然科学等に関する資料を収集し、育成を含む保管を行い、展示し い村として知られている。しかし、工芸や彫刻などの展示場所 て教育的配慮の下に一般公衆の利用に供した場合博物館の届け出 が限られていることや、若い人・学生たちにも作品の発表機会 をしなければならなく、指定すると法第 4 条専門職員(館長・学芸 を広げることなどの課題の解決のためには、近隣の市町村のよ 員)を配置しなければならないとなっています。また、美術品の保管、 うな美術展示室を松川村に設置することが重要と考える。 管理費など増となり、収入の確保をどのようにするかが課題となりま そのため、後期 5 か年計画内に、すずの音ホールへの「美術 す。 さらに、すずの音ホールは、国の補助金を活用し建設されています。 展示室」の増設計画を記述されたい。 このため、増築等には都市計画エリアの範囲変更などが生じ、都市計 画決定の変更手続きや県知事の同意、国への認可変更も必要となりま すが、容易に変更などを行うことは出来ないこととなっています。 ・文化財の保護 ○コメント要約 文化財保護に関して、以下の 3 点に関して検討されたい。 ①江戸時代に開設された『雲照院』の本殿の改築を検討して頂 きたい。 ①村では文化財の所有者が実施する、文化財保護のための事業に要す る経費について、松川村指定文化財保護事業補助金交付要綱により ・ 『雲照院』には阿弥陀三尊があるが、本堂が傾き、震度 3 程度 補助金を交付していますが、村の財政や文化財の所有者に求められ でも倒壊の恐れがある。改築に向け検討をされている、と聞 ている保存義務を踏まえ、所有者の負担についてはご理解をお願い いているが、具体的な設計に至っているかは不明である。そ 致します。 のため、本堂の改築を管理区に一部負担を求めるのはいかが か、検討願いたい。 2 (村補助金2/3所有者負担1/3) ②板取会館にある書籍 1 冊を、教育委員会の指定文化財として ②教育委員会と直接ご相談いただきますようお願いします。 松川村図書館で保存して頂きたい。 ・大正 5 年頃から昭和 60 年頃までの貴重な板取区の歴史の記 録が残っている。そのため、保存が必要と考える。 ③南神戸、登戸研究所址の基礎部分のコンクリート 2 か所を村 教育委員会の文化財保護の指定にしていただきたい。 ・松川村の歴史や文化の保存は、松川村を知るうえで貴重な財 産であるため、広報まつかわなどを通して、村民のみなさん に知ってもらうことは重要であると考える。 3 ③教育委員会と直接ご相談いただきますようお願いします。 ・将来人口について ○コメント要約 人口 10,700 人については、第 5 次総合計画策定時に設定されたも P106 で、想定される将来人口を(8,559 人)としながら P18 のです。この人数に関しては、松川村の地勢・産業・土地利用等の では「希望的数値」で従来通り(10,700 人)としているが、 面から理想的な人口規模を想定したものであり、以降、インフラ整 これは信憑性に欠けるものだと思います。 備や保健福祉政策等で基礎的な数値として使用しています。 この数値は、 「第6次総合計画」全体の基礎になるべきもの であるため、重要なものであるため、問題です。 ご指摘の通り、外部機関での推計人口は、今後減少が進むとされ ています。このため、村では後期 5 か年計画で、積極的に人口増加 もし、平成 31 年度人口を 10,700 人とする記述をするので を目指すことを、新たに第 6 章第 1 節に加えました。ここでは、人 あれば、年次別数値と、より具体的な【人口増加策】をご提 口減少が社会問題となっている現状を踏まえ、松川村のような地方 示願います。 にとって、雇用の確保や移住者の受入態勢の整備、少子化の歯止め また、「文章編」のまとまりの精度に比べて、行政が村民に 提示すべき「年次別計画数値」の具体性の欠如が気になる。 など課題の整理をした上で、今後必要とされる施策を示しました。 また、村では平成 27 年度中に、改めて人口の現状と推計を調査研 少子高齢化時代の「人口動態」「産業別就労人口」変化、自主 究・分析をし、より現実的な数値を反映した「地方人口ビジョン」 財源の減少、福祉・教育面での歳出増加等行政は諸々の課題 を策定するとともに、総合計画で示した施策より具体的な事業と、 が山積しているはずである。 その実践による効果の具体的数値を盛り込んだ「地方版総合戦略」 を策定いたします。更には、年度終了時点で、PDCAサイクルに よる効果検証を行い、必要に応じて「地方版総合戦略」の追加・修 正を加えながら、長期的展望に立った地域の創生を計画的に実践し ていくこととしています。 松川村第 6 次総合計画 後期 5 か年計画をはじめ、地方人口ビジ ョンや地方版総合戦略の実践については、行政だけではなく、すべ ての村民が共同して取り組むことが不可欠であり、現状の課題を再 認識するとともに、目指すべき将来の松川村の姿を共有することが 大切です。 4
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