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水
稲
水稲の栽培管理
7 月下旬∼8月上旬は、早生品種
の あ き た こ ま ち や コ シ ヒ カ リ で は、
出穂期∼登熟初期で、中生品種のき
ぬむすめやヒノヒカリ、晩生品種の
朝日やアケボノは、穂づくり∼稲の
体づくりの時期です。
︿早生品種﹀
大切です。出穂・開花期は花水と呼
漑で、根の健全化を確保することが
開花期は花水と呼ばれており、浅水
か さ な い よ う に 注 意 し ま す。出 穂・
供給します。この頃は、常に田を乾
あれば、昼間の高水温の悪影響
夜間の水温が適温ないし低温で
② 次 に 昼 間 は 高 水 温 で あ っ て も、
間に水温が高くても、夜間の高
③ 昼間の水温が適温であれば、夜
の度合いが低くなる。
ばれており、浅水管理とします。以
日を
は相当緩和され、高水温の障害
日から
管理とします。その後は間断潅漑を
行い、落水は出穂後
後は間断潅漑を行い、落水は出穂後
日から 日を目安に行いましょう。
目安に行いましょう。
穂肥
の肥料では、幼穂形成が行われる7
と低温に保った場合とではそれ
④ 夜間の水温を適温に保った場合
水温の障害はかなり低減される。
月末︵きぬむすめ︶
、8 月初め︵ヒノ
ほどの差はない。
中生品種では、一回省力施肥以外
水稲の箱施用剤によって初中期の
ヒカリ︶が穂肥の時期になります。
︿中生・晩生品種﹀
防除が行われていますが、本田で病
この試験から、田植え活着後から
晩生品種では、アケボノは8月8
日以降を目安と
害虫の発生を確認したら、適宜防除
日頃、朝日は8月
いもち病の防除は、葉いもち病の
く影響しますので、出穂前にイッカ
が、水稲の収量や品質の低下に大き
よみの施肥例の量を参考に増減しま
色が薄い場合や濃い場合は、栽培ご
施肥量は、葉色を確認して、葉の
にかけての穂の発育期間に水温が高
ないが、幼穂形成期から穂ばらみ期
が高くても障害はほとんど認められ
有効分げつ期頃までは、水田の水温
発生の有無、稲の生育状況および気
ツエース粉剤DLかハスラーS粉剤
す。
します。
象条件を考慮して、穂首・枝梗いも
DLを、出穂後は、ブラシンジョー
水温の違いが稲の根に与える影響を
燥防止と発芽を揃えるため濡れ新
ょう。
新根・腐根率︵%︶
の若苗を定植しましょう。
︵図4︶
・育 苗 日 数
日 前 後、本 葉3 ∼4 枚
固く引き締まった苗に仕上げまし
・定 植 4 ∼ 5 日 前 か ら 潅 水 を 控 え、
倍液の施用を適宜行います。
薄くなりやすいので液肥の500
・育 苗 後 半 に は 肥 切 れ し て、葉 色 が
潅水は控えめにします。
苗の徒長や病害の発生を防ぐため、
度が良いです。曇り・雨天時には、
夕方には床土の表面が薄く乾く程
水は朝のうちにたっぷりと潅水し、
・温 度 が 高 い 時 期 の 育 苗 な の で、潅
︵図1︶
り に し て 気 温 の 上 昇 を 抑 え ま す。
強日射に弱いので寒冷紗を水平張
したばかりのときは、乾燥、高温、
の当たるところに出します。出芽
たら新聞紙を取り除き、すぐに日
しい場所に置きます。出芽を始め
・出 芽 ま で は、ト レ イ は 軒 下 な ど 涼
③苗床管理
す管理をします。
出るのを防止し、根鉢の形成を促
︵営農部 酒井 啓︶
10
被害が大きいと言われています。
すぎると根が傷みやすく、高水温の
ち病の防除は、的確に行うことが重
種では7月下旬が土用干しの時期で
調べたものです。
②播種
聞紙で覆っておきましょう。︵図3︶
20
︻参考︼
土 用 干 し︵中 干 し︶の 基 本 は、目
図 1 は 水 温 を 昼 間 は 高 温︵ ℃︶
具体的には、出穂前にイッカツエ
す。また、土用干しの強さは、土壌
合もともに悪影響があるが、と
保った場合に最も稲の生育が悪
裸種子を使用する場合は、1穴に
るころ、ハサミで茎元を切って1
2∼3粒播種し本葉2枚が展開す
本に間引きします。
・覆土は種子が隠れる程度に薄く覆
・ト レ イ に 専 用 培 土 を 均 一 に つ め、
ク、角材等で ㎝ 程度の高さに組
・トレイは直接地面に置かず、ブロッ
土し潅水します。潅水した後、乾
ペレット種子1粒播種し覆土しま
30
水管理
な要因は、カメムシによる斑点米で
標茎数を確保できたら行います。
水温の高低と根の状態
す。そのため、出穂前後の防除は必
と 適 温︵ ℃︶に、夜 間 は 高 温 と 適
ース粉剤DLかハスラーS粉剤DL
①
昼間だけを高水温に保った場合
温 と 低 温︵ ℃︶に そ れ ぞ れ 保 ち、
を a 当たり3 ∼4㎏ 散布し、その
の質によって異なりますが、足跡が
その後は、走水を1∼2回行って、
そして、後半の重要な水管理とし
く根腐れも多くて、高水温の障
くに昼夜間を通じて、高水温に
て 幼 穂 形 成 期 ∼ 出 穂 期 に か け て は、
湛水状態にします。
も、夜間だけ高水温に保った場
つく程度から軽くひび割れが入る程
後7 日 か ら
にビームキラップジョーカー粉剤D
Lを a 当たり4㎏ 散布してくださ
い。
土 用 干 し︵中 干 し︶以 降 は、急 な
害が大きい。
水管理
度が目安です。
日 後 に︵穂 首 出 揃 期︶
ず行ってください。
中生品種では7 月中旬頃、晩生品
37
んだ架台に並べ、根がトレイ外へ
40
特に、早生品種の品質低下の大き
カー粉剤DLを散布しましょう。
次に、出穂前後の病害虫防除です
を行いましょう。
病害虫防除
35
要です。
病害虫防除
30
10
︵営農部
高見 俊一︶
14
●全 体 運…心身共に好調。やりたいことを始めれば、
スムーズに発展するはず。アウトドアレジャーに出掛けるのも正解。
●健 康 運…体力強化に最適。意欲的に取り組めそう。 ●幸運を呼ぶ食べ物…ピーマン
射手座
低
適
高
低
適
高
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浅水を基本に時々落水して根に酸素
けできる場所へ一時的に移動させ
てください。
・128穴育苗セルトレイ
・水稲育苗箱︵セルトレイ受け用︶底
穴が多くあるものがよい
または与作N150
・育 苗 培 土
播 種 専 用 培 土 愛 菜1 号
・寒冷紗
遮光率 %程度のもの
・コンクリートブロック
図2 播種
新根の割合
腐根の割合
50
24
④十分に
かん水する
深 さ5 ∼8㎜ の 播 種 穴 を つ く り、
・タル木または直管パイプ
①128穴トレイを使う
深水管理にしないで、浅水の間断灌
2.育苗管理
①準備
地面より10∼20㎝の高さに
組んだ架台上にトレイを並べる
園
芸
・育苗には128 穴セルトレイを用
いるのが便利です。雨よけできる
雨よけハウスがない場合は、寒冷
ハ ウ ス 内 で の 育 苗 を 行 い ま す が、
紗の被覆下で育苗します。
︵図1︶
∼ ㎝
通気を
十分に
昼の温度
35
・ま と ま っ た 雨 が 降 る と き は、雨 よ
90
ハクサイのまき時と
育苗管理
黄ごころ90、晴黄90、
きらぼし90
くい
1.まき時と品種
1月∼2月収穫
(暖地)
寒冷紗
ハクサイはキャベツなどと同様に
冷涼な気候を好み、寒さに強いです
が暑さに弱いです。秋どり結球ハク
∼100枚と、大変
9月上旬まき
②セルトレイ用培土を均一に
詰める
③深さ5㎜の穴をあける
サイの球は、
多くの葉によって形成されています。
90日タイプ
タル木
遅くまき過ぎると葉数が確保できず、
十分結球しないうちに低温の影響を
黄ごころ85、晴黄85、
きらぼし85
0
夜の温度
白い根が巻いて根鉢が
くずれずに抜け、根が
巻きすぎていない
受けて結球不良となります。早くま
12月∼1月
収穫
11・23∼12・21
12・22∼1・19
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くと高温期なので、えそモザイク病
8/下∼9/上旬
まき
や軟腐病になりやすく、良いハクサ
85日タイプ
コンクリート
ブロック
70
60∼65日 8月上・中旬まき 10月下旬∼11月 黄ごころ65、晴黄60・65、
タイプ
収穫
きらぼし65
高
適
水温:高37℃, 適31℃, 低24℃,
30
す。
︵図2︶
適期
●全 体 運…いろいろ考え過ぎてしまいがちに。気楽に構えた方が好結果を引き寄せられます。気分の安定には深呼吸が有効。
●健 康 運…クーラーの使い過ぎは×。自然の風が一番。 ●幸運を呼ぶ食べ物…アワビ
山羊座
8月の運勢
15
黄ごころ75、80 晴黄75、
きらぼし77、80
80
30
図3 発芽するまで新聞紙を
かけておく
20
収穫期
播種期
11月∼12月
収穫
75∼80日 8月中・下旬まき
タイプ
適応品種
イが収穫できません。
表1 タイプ別作型と適応品種
図1 水温の高低と根の状態(馬場氏)
図4 本葉3∼4枚の若苗
10
10
10
生育日数
図1 育苗床の設置方法
第150回 アグリアドバイス