SES E 7007-3 - 公益社団法人 日本防犯設備協会

日本防犯設備協会技術標準
SES E 7007-3
対象物件の地域環境等
Zone Environments etc of Object Residence
2005 年 (平成 17 年) 5 月 20 日
2012 年 (平成 24 年) 3 月 31 日
2015 年 (平成 27 年) 5 月 19 日
制定
改正
改正
JSSA
公益社団法人
日本防犯設備協会
(公社)日本防犯設備協会技術標準
SES
E 7007-3
対象物件の地域環境等
2005 年 5 月 20 日 制定
Zone Environments etc of Object Residence
2015 年 5 月 19 日 改正
2012 年 3 月 31 日 改正
1 適用範囲
この規定は、防犯設備士が実施する防犯診断の“対象物件の地域環境等”に適用する。
2 目的
この規定は、防犯診断に際し、対象物件の所在する地域における侵入盗及び凶悪犯罪などの発生
率、危険の度合などの尺度について標準化を図ることにより、その診断基準の統一化を目的とする。
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は、次による。
(1) 住宅地域
比率において、住居の多い地域をいう。
(2) 商業地域
比率において、店舗、事務所及び工場など広範囲なものであって、住宅地域及び特別地域を除く
地域をいう。
(3) 特別地域
住宅、
商業地域を除く地域であって、遊技施設(パチンコ店、景品交換所及びこれに類する場所)
、
風俗業など並びに行政により危険の度合が高いとされる地域をいう。
(4) 併用住宅
小規模の建造物などであって、店舗と住宅、事務所と住宅及び作業所(工場など)と住宅などに
より構成されたものをいう。
(5) 複合施設
住宅、商業地域及び特別地域に含まれる業種が混在する施設(テナントビル及びこれに類する建
造物)をいう。
4 対象物件の地域環境等
4.1 地域環境の調査
対象物件が所在する地域の環境状況調査は、次の規定に基づいて行う。ただし、名称の判定は、
この規定によるものであって行政上の名称ではない。
(1) 対象物件の地域名称は、住宅地域、商業地域及び特別地域とする。
(2) 調査の範囲は、対象物件を中心とした半径 300m 以内とし、異なる業種などが混在する地域を調
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SES E 7007-3
査する場合は、その地域名称は業種の比率において設定する。
ただし、その比率は防犯設備の施工要領によるものとする。
(3) 住宅地域は、戸建、共同住宅及び店舗との併用住宅の地域とする。ただし、住居を目的としない
建造物などであっても行政により認められたものの場合は含まれるものとする。
(4) 商業地域は、住宅地域及び特別地域を除く地域とする。ただし、店舗、事務所及び住宅などとの
複合施設は、商業地域とする。
(5) 特別地域は、遊技施設、風俗業など及び行政により危険とされる地域をいう。ただし、この地域
の範囲は、対象物件を中心とした半径 150m 以内とする。
(6) 業種などの名称は、SES E7004 防犯対象物件に対する警戒線の選択に準ずるものとする。
4.2 周囲の安全度調査
住宅地域及び商業地域における対象物件周囲の安全度の調査は、次の規定に基づいて行う。
(1) 周囲における、内部犯罪を除く過去 5 年間の発生件数を調査する。
(2) 「近隣住民などとの連携」を調査する。ただし、この項における「近隣住民などとの連携」とは、
住宅、商業施設、生産施設などにおける、報知、助勢、防犯組織及び警備会社、警察への通報など
であって、防犯に関わる部分とする。
(3) 警察施設(警察署、交番及び派出所)の有無を調査する。
5 その他の事項
この規定にない事項及び細目は、防犯設備の施工要領による。
関連規格:SES E7004 防犯対象物件に対する基本警戒線の選択
防犯設備の施工要領(公益社団法人日本防犯設備協会)
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SES E 7007-3
審議委員会:施工基準委員会
委 員 長: 谷川 威人 (パナソニック エコソリューションズ創研株式会社)
委
員: 平野 富義 (エフビーオートメ株式会社)
大野 宗夫 (NPO 法人神奈川県防犯セキュリティ協会)
安木 美徳 (パナソニック システムネットワークス株式会社)
野村 俊一 (美和ロック株式会社)
坂井 稔典 (三菱電機株式会社)
事 務 局:
大手 一郎 (公益社団法人日本防犯設備協会)
※ 平成 27 年 5 月 19 日 現在
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SES E 7007-3
対象物件の地域環境等
発
行
2015 年(平成 27 年)8 月
編
集
公益社団法人 日本防犯設備協会
技術部会 施工基準委員会
この規格は、著作権法で保護対象となっている著作物です。本書に記
載の内容を転載される場合は、事前に(公社)日本防犯設備協会の承諾を
得てください。
この規格についての意見又は質問は、(公社)日本防犯設備協会 技術担
当にご連絡ください。
なお、SES E 規格は、少なくとも 5 年を経過する日までに(公社)日本
防犯設備協会 技術部会の審議に付され、速やかに、確認、改正、廃止
されます。
発行所 公益社団法人 日本防犯設備協会
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