理科教育講演会のご案内 最近の理科教育研究においては,Indigenous Knowledge(土着の知)をどのように捉え, それを理科の教授・学習にどのように活かしていくかが話題となっています。 理科教育の基盤には,近代以降の西欧で生まれた科学の知があります。しかし,とりわけ非 西欧圏に暮らす人々には,そうした科学の知とは異なる土着の知があり,土着の知もまた理科 の教授・学習において大変重要な役割を果たしています。例えば,私たちが四季の動植物に触 れ合う中で感じ考えてきたこと,これなどは土着の知として私たちの根底に横たわっています。 したがって,理科教育を進めるうえで,科学の知と土着の知との関係性が問題となるわけです。 このたびの講演会では,この問題について精力的に研究を進めておられる,Vicente C. Handa 先生をお招きします。先生の母国,フィリピンを例に,最新の研究成果をご紹介いた だきます。先生のご講演は,これからの理科の授業を考えるうえで,大変参考になるでしょう。 演題 Traditional Ecological Knowledge, Narratives of Disenchantment, and Culturally Relevant Science Teacher Preparation in the Philippines 講師 Prof. Vicente C. Handa Division of Science Education, West Visayas State University Vicente C. Handa 先生は,フィリピンの理科教育研究の中心的役割を担っておられま す。現在,東京理科大学大学院科学教育研究科において,客員教授をなされています。 日時 5月25日(金)10:25∼11:55 会場 教育学部 本館3F 319室 講演会はどなたでもご参加いただけます。 理科講座 世話人 藤井浩樹 E-mail : [email protected]
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