大腸菌の培養データ(PDF:1MB)

008
NewMax driveTM搭載の新製品(参考資料)
DWMax / MaxMixer 実験データ
ODモニター
恒温振とう培養機
バイオ医薬品開発
細胞培養
■
用
振
培養 歴史
ディープウェル
(以下、DWP)
は本来、試料の保存に用いられる容器ですが、2000年ごろにヒト・ゲノムプロジェクトやコンビナトリアルケミスト
リーの流れでハイスループット・スクリーニング
(HTS)
という考え方と手法が発達した際に、通常のマイクロプレートと共に培養や反応といった
「保存以外の用途」
にも用いられるようになりました。その際、お客様からDWPを効率的に振とう撹拌できないか?と問われ、マイクロプレート
®
用の
『マイクロミキサー E-36』
(54ページ参照)
を試して頂きつつ、その後、タイテックはDWP専用の
『バイオシェーカー M·BR-024』
(13ペー
ジ参照)
を開発、DWPを用いた振とう培養法の具体的なプロトコールを確立しながら同製品をご紹介してきました。DWPを用いた振とう培養は
現在も、多検体処理を要する分野や民間企業の研究開発や品質管理等で見受けられます。
■NewMax drive
TM
妥当性確認
振とう機
ディープウェルの取付位置およびウェル間におけるバラツキと、培養効率の確認:96穴ディープウェルを用いた酵母の振とう培養
ミキサー
ローテーター
スターラー
M·BR-034Pを用いて96穴DWP(四角穴タイプ)4個で酵母を培養し、濁度(OD600)
でバラツキを確認しました。酵母は大腸菌よりも大きい細胞
であるため、特にDWPにおける振とう培養では撹拌効率が悪いとウェル底に沈みやすく、バラツキの一因にもなります。同時に、三角フラスコを
用いた一般的な振とう培養の方法と培養効率の比較も行いました。
DWP間におけるバラツキは棒グラフの高低比較で、同一DWP内のウェル間におけるバラツキはエラーバーが示しています(図❶)
。いずれも大
きなバラツキは見られませんでした。
三角フラスコとの比較では、最終的に三角フラスコにおける上限値の倍の値
(OD600=8以上)
が得られました
(図❷)
。
ビーズ破砕機
超音波破砕機
[OD600の測定位置]
❶培養9時間の時点でバラツキを確認
M·BR-034P
アルミブロック恒温槽
ミニ恒温槽
OD600
投込み式冷却器
恒温水槽
振とう恒温槽
DWP取付位置➡
ハイブリダイゼーション
インキュベーター
恒温庫
左奥
左前
右前
9
酵 8
培
7
遠心式濃縮機
低温トラップ
OD600
母:S.cerevisiae S288C
地:YPD
培養温度:+30℃
6
右前
右奥
❷最終的なOD600の値を三角フラスコと比較
右奥
左前
左奥
DWP、1500r/min
5
4
3
凍結乾燥機
各DWPの四隅と中央の6ウェルずつを測定に供しました。ウェル間の
バラツキは5ウェル間で見ています
(上図中の左前のDWPを例にする
と、赤丸のウェル5つを測定してバラツキをみる、という方法です)
。
2
200ml三角フラスコ、180r/min
1
0
0
10hr
20hr
30hr
弊社従来品との比較:96穴ディープウェルを用いた大腸菌の振とう培養
酸素センサー
電気培養装置
電気泳動関連
M·BR-034Pおよび弊社従来品を用いて96穴ディープウェルで大腸菌を培養し、培養開始から4時間後の濁度(OD600)を測定して比較しました。
本製品では、当社従来品より遅い振とう速度でも半分の時間でOD600=1.0に到達しました。
培養開始4時間後の濁度
1.5
恒温水循環装置
[チラー]
[培養条件]
(共通)
●96穴ディープウェル
四角穴
(コニカルボトム)
、1ウェルあたり2ml強の容量
1.0
●シーリング
ガスパーマブル粘着シート
(ガス透過性フィルム)
OD600
0.5
巻末資料
索引
0
M·BR-034P
1500r/min
学術と産業に貢献します
M·BR-034P
800r/min
弊社従来品
●培養液量
1ml(ウェル容量の50%程度がエアレーションには最適)
➡1mlの場合、1500r/minまではシーリングに液が届くことはあ
。
りません
(1600r/minでは届いて付着します)
1200r/min
[オフライン総合カタログ2016-2017]
●外形寸法は突起部を含みません。 ●写真の容器は付属しません。 ●表示価格は消費税を含みません。