お口の中のバイ菌の集まり IPMP バイオフィルム (イソプロピルメチルフェノール) ご存知の通り、歯周病、虫歯の原因 ライオンよりIPMPという殺菌剤が口腔 は歯垢、お口の中のヌメヌメの細菌の 集まりです。 内バイオフィルムに浸透、殺菌作用があ ると発表されました。 しかし、細菌は1種1種別々に存在 している訳でなく、バイオフィルムと ところがこの殺菌剤はバイオフィルム 内のカンジダ菌には効果がありません。 おすすめの歯磨き粉 歯科医院専売品ですが、IPMP、ヒノ キチオール双方が一本で含まれている いわれる細菌塊を形成します。 その構造は、タンパク質や糖を骨組 み多くの菌種を住人とするマンション 様で内部に抗菌剤や殺菌剤が浸透しづ ヒノキチオール らく、効きにくいのが特徴です。 ウイルスの苗床ともいわれており、 カンジダ菌は、カビや水虫菌の仲間 でバイオフィルム形成能力を持ち、粘 多くの医療機関で点滴用チューブなど に発生するバイオフィルム対策が急務 膜に根を張るため残しておくと、すぐ に症状が悪化するため、カンジダ菌に となっています。 も効果のある ヒノキのお風呂にはカ ビが生えにくい ヒノキチオールを用 いままでは歯ブラシで磨いてもらう のが一番の方法でしたが、近年の研究 います。 によって口腔内バイオフィルムに対し より効果的な殺菌剤配合歯磨き粉の使 いずれも、単体では効きにくいた め、IPMPとヒノキチオールを併用し 用方法が明らかになってきたため、お 知らせします。 て、バイオフィルムを除菌します。 ヒノペリオ または、スーパー、薬局で購入出来る システマ 生葉 (IPMP) (ヒノキチオール) の併用です。 使用方法 ヒノペリオは歯ブラシに10mm以上、 システマと生葉はノズルの太さで各 5~10mmずつ同時に歯ブラシに付けて1 日2回以上磨きましょう。 あまりおいしい処方ではないですが、 磨き終わるまで出来るだけ吐き出さず、 殺菌成分をすみずみまで浸透させて磨い てください。 歯ブラシは、ほうきをイメージして、 歯面に垂直に軽く当てて毛先を活かして みがくとより効率的です。 また、部分によって歯垢の除去に差が 出ないよう、歯の面毎に10回ずつ(歯と歯 の間、歯と歯茎の境目を各5回ずつ)磨き 最後に 歯ブラシで物理的に歯垢を除去する だけでなく、歯磨き粉で化学的に細菌 を掃除する方法も加わるため、歯の動 揺や口臭、歯肉からの出血、歯周病の もみえます。その際は歯科医院で相談 してください。 また、歯肉の腫れが引く(=歯茎が 痩せる)ことで、歯が延びたり歯と歯 の隙間が空くこともあります。 舌も磨くと口臭により効果的です。 わせてお勧めします。 ため、磨いても改善しない部分は歯周病 治療を行う必要があります。 ー殺菌剤配合歯磨き粉の上手な使い方ー 一時的に腫れたり痛みが出たりする方 歯肉の状態を確認するために年に数 回、歯周病検査を受診なさることを合 4mm程度、通常は2~3mmしか入らない 除菌していますか? 検査値が改善された方が多くいます。 一方で細菌環境の急激な変化の為、 ましょう。 歯ブラシは深い歯周ポケットの中にも お口の中を マサミ歯科クリニック 富田西診療所 〒510-8031 四日市市川北1-12-15 Tel&Fax 059-364-2134 ver2.5.20150829 マサミ歯科クリニック 富田西診療所
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