平成26年度事業報告(PDF形式/1MB)

平成26年度
事
業 報
公益財団法人
告 書
海外漁業協力財団
目
次
Ⅰ 事業報告書 ...................................................................................................................................................... 1
1 庶務事項 ........................................................................................................................................................ 3
2 事業の概要 ................................................................................................................................................... 5
〈我が国海外漁業を取り巻く情勢〉 ............................................................................................................. 5
2-1 一般情勢 ................................................................................................................................................ 5
2-2 外国 200 海里内における操業 ......................................................................................................... 5
2-3 公海における操業 ................................................................................................................................. 7
2-4 その他国際機関、地域漁業管理機関における動き ............................................................. 8
〈財団の協力事業〉 ...................................................................................................................................... 11
2-5 技術協力 .............................................................................................................................................. 12
関係沿岸国の漁業振興 .................................................................................................................. 12
海外漁業交流の促進支援 ................................................................................................................ 15
2-6 海外漁業協力事業資金の貸付 ............................................................................................. 16
3 事業報告書の付属明細書 ................................................................................................................... 17
II 決算報告書 .............................................................................................................................................................. 19
貸借対照表 .................................................................................................................................................. 21
正味財産増減計算書 ............................................................................................................................... 22
正味財産増減計算書内訳表 ................................................................................................................ 24
キャッシュ・フロー計算書 ........................................................................................................................ 26
財務諸表に対する注記 ........................................................................................................................... 27
付属明細書 .................................................................................................................................................. 31
財産目録 ....................................................................................................................................................... 32
(参考)
資金収支計算書 ........................................................................................................................................ 34
資金収支計算書に対する注記 ............................................................................................................ 36
III. 監査報告書 ......................................................................................................................................................... 37
監査報告 ....................................................................................................................................................... 39
独立監査人の監査報告書 ..................................................................................................................... 40
Ⅰ
事業報告書
-1-
-2-
1 庶務事項
ア. 理事会の開催
回数
開催年月日
開催場所
議
案
等
第1回
平成 26 年
5 月 23 日
(金)
財団会議室 (議案)
1.平成25年度事業報告及び決算
2.評議員会の招集
3.評議員会へ提出する役員候補者
(報告事項)
1. 平成25年度資産管理実績
2.理事長、専務理事及び常務理事の職務
の状況報告
第2回
平成 26 年
6 月 19 日
(木)
財団会議室 (議案)
1.理事長、専務理事及び常務理事の選定
(報告事項)
1.評議員の交代
第3回
平成 27 年
( 決 議 2 月 17 日
の 省 略 (火)
の方法
による)
第4回
平成 27 年
3 月 17 日
(火)
(議案)
1.評議員会招集の件
財団会議室 (議案)
1.平成27年度事業計画、資金計画及び収
支予算並びに資産管理計画
2.諸規程の改正
(報告事項)
1.理事長、専務理事及び常務理事の職務
の状況報告
-3-
イ. 評議員会の開催
回数
開催年月日
開催場所
議
案
等
第1回
平成 26 年
6 月 19 日
(木)
財団会議室 (議案)
1.平成25年度事業報告及び決算
2.理事の選任
3.評議員の選任
第2回
平成 27 年
3 月 17 日
(火)
財団会議室 (議案)
1.平成27年度事業計画、資金計画及び収
支予算
2.平成27年度の役員報酬の額
ウ.役員候補者選考委員会の開催
回数
第1回
開催年月日
平成 26 年
5月8日
(月)
開催場所
議
案
等
財団会議室 (議案)
1.役員候補者の選考
エ.職員研修の実施
組織における法令、規律、倫理等を遵守する意識を高め、これらに起因する事故
(不祥事)等の防止を目的として、平成26年6月10日及び24日の両日、外部から
講師を招き、全職員を対象にコンプライアンス研修を実施した。
オ.寄附・賛助会員の募集
当財団事業の一層の充実を図り我が国への水産物の安定供給に貢献していくた
め、公益財団法人への移行を契機に、広く国民に当財団事業への理解と支援を求
めることとし、寄附・賛助会員制度を設け、昨年に引き続きホームページへの掲載
及び関係先への郵送により寄附・賛助会員の募集を行った。
これにご賛同いただいた延べ42の個人・法人からの寄附及び賛助会費は総額
1,148 千円に達し、その全額を公益目的事業(海外漁業協力事業)に充当させてい
ただいた。
-4-
2
事業の概要
〈我が国海外漁業を取り巻く情勢〉
2-1 一般情勢
平成 25(2013)年の世界の漁業生産量のうち漁獲量は前年よりも 1.5%増の
9,386 万トンとなった。また、養殖生産量は引き続き拡大を続け 9,720 万トン
に達し、初めて漁業生産量を上回った。全体では前年よりも 4.5%増の 1 億
9,106 万トンを記録した。
一方、我が国の平成 25(2013)年における漁業生産量は、前年よりも 0.8%減
の 376 万トン(2012 年:379 万トン)となり、また、養殖生産量は前年よりも
3.7%減の 103 万トン(2012 年:107 万トン)となった。この結果、国別生産量
では 2012 年の 7 位から 8 位に落ちた。このうち遠洋漁業の生産量は、前年よ
りも 13%減の 40 万トン(2012 年:46 万トン)となり、海面漁業生産量 373 万
トンに占める割合は 10.7%となった。また、平成 25(2013)年の水産物輸入量
は、249 万トン(2012 年:274 万トン)と前年に比べ 9%減少しており、水産物
輸出量では、55 万トン(2012 年:44 万トン)と前年に比べ 25%増加している。
このような状況の中、海外漁場の確保と水産物の安定供給の確保は重要な課
題となっている。
2-2 外国 200 海里内における操業
外国 200 海里水域内での操業については、入漁料の引き上げ要求、現地乗
組員の雇用など操業条件は厳しいものとなっているが、我が国水産庁及び関
係業界による海外漁場確保のための粘り強い交渉により、平成 27(2015)年 1
月現在、政府間協定締結国 12 か国 14 件、民間協定締結国 22 か国 22 件の合
計 33 か国 36 件において、2 国間漁業協定が締結されている。
(1)2 国間協定に基づく操業
2 国間協定に基づくものの多くは、かつお・まぐろ漁業に関するものと
なっている。その中でも、我が国にとって極めて重要な漁場である太平
洋島嶼国水域では、平成 27 年 1 月現在、政府間協定に基づきキリバス共
和国、ソロモン諸島、ツバル及びマーシャル諸島共和国の 4 か国、並び
に民間協定に基づきミクロネシア連邦、ナウル共和国、パプアニューギ
ニア独立国、パラオ共和国及びフィジー共和国の 5 か国、合計 9 か国の
水域に我が国漁船が入漁している。
-5-
アフリカ諸国沖合水域では、政府間協定によるものは、セネガル共和国、
モロッコ王国の 2 か国、民間協定は、カーボヴェルデ共和国、ガンビア
共和国、ギニア共和国、ギニアビサウ共和国、コートジボワール共和国、
サントメ・プリンシペ民主共和国、シエラレオネ共和国、赤道ギニア共和
国、セーシェル共和国、セントヘレナ・アセンション、タンザニア連合共
和国、マダガスカル共和国、モザンビーク共和国、モーリシャス共和国、
モーリタニア・イスラム共和国、ガボン共和国の 16 か国、合計 18 か国
と入漁協定が締結されている。
ロシア水域の漁業関係については、3 つの政府間協定があり、昭和 59
(1984)年 12 月に「日ソ地先沖合漁業協定」が締結され、日ソ双方による相
手国 200 海里水域内における操業が可能となり、我が国漁船が、さんま・
すけとうだら・いか等を対象に操業している。翌昭和 60(1985)年 5 月に
は「日ソ漁業協力協定」が締結され、我が国漁船がロシアの川に発生する
遡河性魚種(さけ・ます)を対象とする操業が維持されている。また、平
成 10(1998)年 2 月には、「北方四島周辺水域における日本漁船の操業に関
する協定」が締結され、北方四島周辺水域における我が国漁船の安全操業
が確保されている。以上の他、民間協定として昭和 38(1963)年 6 月に「日
ロ貝殻島昆布採取協定」が締結され、一時中断時期はあるものの、操業
を継続している。
アジア地域においては、平成 9(1997)年 11 月、「新日中漁業協定」が
締結(2000 年 6 月発効)されるとともに、翌平成 10(1998)年 11 月には「新
日韓漁業協定」が締結(1999 年 1 月発効)された。これにより、相互に相
手国の水域における操業が確保されている。平成 26(2014)年 12 月に中
国の大連で開催された第 15 回日中漁業共同委員会の結果、2014 年漁期
(2014 年 6 月~2015 年 5 月)の日中両国の排他的経済水域における相手国
漁船の総許可隻数、総漁獲割当量は、それぞれ 303 隻(前年比 18 隻減)、
9,441 トン(前年比 373 トン減)となっている。また、平成 27(2015)年 1
月に韓国のソウルで開催された第 16 回日韓漁業共同委員会の結果、2015
年漁期(2015 年 1 月 20 日~2016 年 6 月 30 日)の日韓両国の排他的経済
水域における相手国漁船の総許可隻数、総漁獲割当量は、それぞれ 860
隻(前年同)、68,204 トン(2013 年漁期の割当量 6 万トンをベースに、漁
期を 17 か月強にしたことを踏まえ調整)となっている。
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(2)海外漁業合弁による操業
中国及び欧米諸国等における水産物需要の増大による価格高騰によっ
て、必要な水産物の買い付けによる確保が困難な状況の中、我が国漁業
者の直接投資による海外漁業合弁事業は、今後とも我が国への水産物の
安定供給源としての役割を果たすことが求められている。
海外漁業合弁事業は相手国の経済・社会情勢、水産資源問題、市況及
び為替の変動等の影響を受けやすく、安定的な経営の継続が容易ではない。
したがって、海外の漁業合弁で進出する場合には、現地の投資環境、経済・
社会情勢、資源の状況及び国内外の市況を充分に把握し、長期的視野に立
って、慎重に取り進めることが必要となる。また、海外漁業合弁事業は、
相手国にとって、水産技術及び経営ノウハウの導入、外貨の獲得、雇用機
会の創出等への貢献が大きく、漁業の自国化政策等の推進及び地場産業の
育成のための有力な方策として、関係沿岸国から期待されている。
財団は、これまでに我が国漁業者を通じ、多数の海外漁業合弁法人等
に対し、貸付けを行ってきている。平成 26(2014)年におけるこれら現地
合弁法人等の水産物の売上数量を可能な範囲で調査したところ、概数では
あるが約 79 万トンであり、これに我が国遠洋漁業の生産量約 40 万トンを
加えれば、我が国排他的経済水域以外の水域における海外漁業の重要性は
依然として高い状況にある。
(3)用船方式等による入漁
関係沿岸国の現地法人への漁船の貸渡方式(用船方式)により、我が国
まぐろ漁船が南アフリカ、ニュージーランド及びナミビア水域で、また、
大型いか釣り漁船及びトロール漁船がニュージーランド水域において操
業を行っている。
2-3 公海における操業
公海においては、資源保存管理措置の導入や国連において公海漁業を規制す
る各種の協定や決議が採択されている。また、高度回遊性魚種やストラドリ
ング魚種については、地域毎に国際機関が設けられ、その中で資源保存管理
措置が定められている。これら漁業規制措置の多くは、資源の持続的利用及
び環境保護の視点から提起される傾向となっている。
トロール漁業による公海操業は、天皇海山においてクサカリツボダイ及びキ
ンメダイ等の操業が行われているほか、CCAMLR(南極海洋生物資源保存委員
-7-
会)、SEAFO(南東大西洋漁業機関)及び SIOFA(南インド洋漁業協定)の管轄する
公海水域においては、メロ及びキンメダイなどを対象とする操業が行われて
いる。
天皇海山水域での操業に関しては、北太平洋の公海における海洋生態系を保
護しつつ、漁業資源の長期的な保存及び持続可能な利用の確保を目的として、
北太平洋漁業委員会(NPFC)が設立され、我が国は平成 24(2012)年 7 月に受諾
書を寄託した。平成 27(2015)年 1 月に中国が寄託したことから、本年 7 月 19
日に発効することになった。
2-4 その他国際機関、地域漁業管理機関における動き
(1)中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)
平成 26(2014)年 12 月にサモアのアピアで第 11 回年次会合が開催さ
れ、熱帯マグロ(メバチ・キハダ・カツオ)の保存管理措置は、現行の保存
管理措置の見直しの議論が合意に至らず、継続審議となった。その結果、
熱帯水域のまき網については、2014 年の措置(集魚装置(FAD)を用いた操
業の 4 か月禁止又はそれに相当する FAD 操業数削減)が 2015 年も継続され
ることとなった。
また、太平洋クロマグロの保存管理措置は、昨年 9 月に開催された北小
委員会で合意された以下の保存管理措置提案が採択された。
・ 歴史的最低水準付近にある親魚資源量(約 2.6 万トン)を 2015 年から
の 10 年間で歴史的中間値(約 4.3 万トン)まで回復させることを当面の
目標とする。
・ 30 キログラム未満の小型魚の漁獲量を 2002~2004 年平均水準から半
減させる(WCPFC 全体で 9,450 トンから 4,725 トン、うち我が国が 8,015
トンから 4,007 トンに削減)。
・ 30 キログラム以上の大型魚の漁獲量を 2002~2004 年平均水準から増
加させないためのあらゆる可能な措置を実施する(WCPFC 全体で 6,591
トン、うち我が国は 4,882 トン)。
なお、次回年次会合は、平成 27(2015)年 12 月にバリ(インドネシア共
和国)で開催する予定になっている。
(2)ナウル協定締約国(PNA)
PNA の 8 か国は、FFA 加盟国の中でも特に広大で良好なかつお・まぐろ
漁場を有しており、近年、自らの漁業資源からより大きな利益を得よう
とする動きが活発になり、平成 22(2010)年 4 月に PNA 事務局がマーシャ
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ルのマジュロに開設された。
平成 22(2010)年 2 月には、第 1 回 PNA 大統領サミットがパラオのコロ
ールで開催され、同年 11 月には漁船の漁獲能力を「隻数」ではなく「漁
船が漁場で操業する日数(VD)」で管理する隻日数制度(VDS)を導入する
とともに、PNA 加盟国の排他的経済水域で囲まれる公海での操業禁止を決
定するなど、大きな影響力を持つようになってきた。
VDS は、2011 年からまき網漁業について加盟 8 か国で導入され、はえ縄
漁業にも導入される見込みであり、今後も PNA の動きを注視する必要が
ある。
(3)みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)
平成 26(2014)年 10 月にニュージーランドのオークランドで第 21 回年
次会合が開催された。2013 年に合意していた 2015~2017 年の TAC 及び国
別割当量については、科学委員会の助言等を踏まえた結果、2015~2017
年(各年)の TAC 計は 14,647 トン(参考:2014 年は 12,449 トン)にするこ
とが確認された。うち、我が国の割当量は 4,737 トン(参考:2014 年は 3,403
トン)とされた。また、保存管理措置に対する監視強化を図るため、ミナ
ミマグロの港内転載に関する措置(転載情報の自国政府への報告等)が合
意された。
なお、次回年次会合は、平成 27(2015)年 10 月に麗水(韓国)で開催する
予定になっている。
(4)インド洋まぐろ類委員会(IOTC)
平成 27(2015)年 4 月から 5 月にかけて韓国の釜山で第 19 回年次会合
が開催され、科学委員会から資源状態が良好でないと指摘されたカジキ
類(マカジキ・シロカジキ・クロカジキ)の 2016 年の漁獲量について、2009
~2014 年の 6 年間における平均漁獲量レベルに削減するよう努めること
を求める保存管理措置が採択された。
また、まき網漁船の集魚装置(FAD)の管理等について検討する FAD 作業
部会の設立が合意された。さらに、1 隻のまき網船が設置できる FAD の数
を 550 個に制限すること、FAD への集魚灯の設置禁止が採択された。
なお、次回年次会合は、平成 28(2016)年 5 月にレユニオン(フランス)
で開催する予定になっている。
(5)全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)
平成 26(2014)年 10 月にアメリカのラホヤで第 87 回年次会合(再会会
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合)が開催され、太平洋クロマグロの保存管理措置について、以下の内
容が合意された。
・ 商業漁業については、2015 年及び 2016 年の年間漁獲上限 3,300 トン
を原則とし、2 年間の合計が 6,600 トンを超えないように管理する。
・ 30 キロ未満の漁獲の比率を 50%まで削減するよう努力し、2016 年の
年次会合において 2015 年の操業結果のレビューを行う。
また、メバチ・キハダの保存管理措置について、現行の保存管理措
置の継続が合意された。
・ まき網漁業:62 日間の全面禁漁。沖合特定区での 1 か月間禁漁。
・ はえ縄漁業:国別メバチ漁獲枠の設定(我が国漁獲枠は 32,372 トン)。
条約水域における我が国漁船の操業状況は、はえ縄漁船約 90 隻がメ
バチ 12,463 トン、キハダ 3,203 トンを漁獲(クロマグロの漁獲はなし)。
なお、次回年次会合は、平成 27(2015)年 6 月から 7 月にかけてグアヤ
キル(エクアドル共和国)で開催する予定になっている。
(6)大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)
平成 26(2014)年 11 月にイタリアのジェノヴァで第 19 回特別会合(年次
会合)が開催された。東大西洋のクロマグロの保存管理措置は、2015~
2017 年の 3 年間の漁獲可能量(TAC)について、以下のように増加するこ
とが合意された。
2014 年:13,400 トン(現行)
2015 年:16,142 トン(対前年 2,742 トン増)
2016 年:19,296 トン(対前年 3,154 トン増)
2017 年:23,155 トン(対前年 3,859 トン増)
また、過去の実績を基に増枠を強く求めていたアルジェリア、トルコ
等に対し少量の追加枠を設け、これを除いた総枠を各国・地域が現在持
つ割当比率で配分した結果、日本の割当量は以下のように決定した。
2014 年:1,139.55 トン(現行)
2015 年:1,345.44 トン(対前年 205.89 トン増)
2016 年:1,608.21 トン(対前年 262.77 トン増)
2017 年:1,930.88 トン(対前年 322.67 トン増)
さらに、西大西洋のクロマグロの保存管理措置については、現行 1,750
トン(うち日本の割当は 301.64 トン)である TAC を 2015 年及び 2016 年
の 2 年間、2000 トン(うち日本の割当は 345.74 トン)に増加することが
合意された。
なお、次回年次会合は、2015 年 11 月にマルタ共和国で開催する予定に
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なっている。
(7)まぐろ類地域漁業管理機関(RFMO)合同会議
本合同会議は、各機関の連携強化を目的に日本が提唱して、前出の 5
つのまぐろ類地域漁業管理機関に加盟する 50 の国・地域及び FAO 等が参
加して開催されている。平成 23(2011)年 7 月にアメリカのラホヤで開催
された第 3 回合同会議では、東西太平洋のかつお・まぐろ資源を管理す
る IATTC と WCPFC の両 RFMO が、資源評価、資源管理、遵守・取締につい
て協力関係を構築するため、検討を開始することが確認された。また、
先進漁業国は大型まき網漁船漁獲能力を凍結し、各 RFMO は、過剰な漁獲
能力の削減と先進漁業国から沿岸途上国への漁獲能力移転の方法につい
て、検討することが求められた。
(8)絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)
平成 25(2013)年 3 月にタイのバンコクで開催された第 16 回締約国会議
では、秘密投票の使用を制限する提案については、全ての提案が否決さ
れ、現状の規則を維持することが決定された。一方、ヨゴレ・シュモク
ザメ類・ニシネズミザメ及びオニイトマキエイ類の附属書Ⅱへの新規掲
載提案については、いずれも可決された。
(9)国際捕鯨委員会(IWC)
平成 26(2014)年 9 月にスロベニアのポルトロージュで第 65 回年次会合
が開催され、この会合において、ニュージーランドが提案した IWC 本委
員会が検討するまで捕獲調査の許可を発給しないよう勧告する決議案が
投票に付され、採択された。これに対し我が国は、決議は締約国政府の
特別許可の発給の権利を制限しようとしていると指摘し、平成 26(2014)
年 3 月の国際司法裁判所の判決を踏まえた新たな南極海鯨類捕獲調査を
2015 年度から実施すべく、そのための取組みを着実に進めていくこと、
我が国の取組みは、国際捕鯨取締条約の規定に完全に合致した国際法及
び科学的根拠に基づくものであることを説明した。
〈財団の協力事業〉
このように年々厳しさを増す国際漁業環境に対応して、我が国海外漁場の維
持・確保を図るため、当財団は、平成 17 年度以降赤字決算という厳しい財務状
況にあるが、平成 26 年度においては国際漁業振興協力事業費補助金を受ける
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とともに、国際漁業・輸入管理強化推進事業のうち科学オブザーバー調査分析
事業を受託し、海外漁場確保と海外漁業協力とを一体的に推進するとの国の施
策に基づき、水産庁の指導及び関係団体等の協力を得て、
1.技術協力
(1) 関係沿岸国の漁業振興
1)水産振興・資源管理協力事業
2)国際資源管理対策事業
3)地域水産業人材育成事業
4)漁場確保対策事業
5)漁業振興協力支援
6)科学オブザーバー調査分析事業
(2) 海外漁業交流の促進
1)漁業協力協議会開催
2)水産研究者交流促進
3)要人招請
4)漁業取極交渉の支援
2.資金の貸付け
の各事業を実施した。
平成 26 年度に当財団が実施した各事業は、以下のとおりである。
2-5 技術協力
(1)関係沿岸国の漁業振興
1)水産振興・資源管理協力事業
ア.地域巡回機能回復等支援事業
太平洋島嶼国の関係沿岸国の水産業振興に資するため、当該分野に精
通した専門家を派遣するとともに資機材を供与し、水産関連施設の修
理・修復及びメンテナンスに関する技術移転並びに漁民組織等の活性化
を図るための助言等を太平洋地域のミクロネシア連邦、パラオ共和国、
マーシャル諸島共和国、キリバス共和国、ソロモン諸島、ナウル共和国、
ツバル、フィジー共和国及びパプアニューギニア独立国の 9 か国におい
て実施した。
また、太平洋以外の地域の関係沿岸国の水産業振興に資するため、専門家
を派遣して水産関連施設の修理・修復及びメンテナンスに関する技術移転をカー
ボヴェルデ共和国、マダガスカル共和国及びナミビア共和国で実施した。
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イ.拠点機能回復等支援事業
関係沿岸国の水産業振興に資するため、専門家を派遣して水産関連施
設の修理・修復及びメンテナンスに関する技術移転をウルグアイ東方共和国
において拠点形式で実施した。
ウ.水産振興・資源管理推進事業
関係沿岸国の水産振興に資するため、沿岸漁業振興、資源管理、増養殖
等の協力に関する専門家を派遣し、必要な技術普及等をソロモン諸島、パ
プアニューギニア独立国、キリバス共和国、パラオ共和国(2 件)の 4 か国
において実施した。
また、関係沿岸国の水産業開発・振興に貢献するための機材を供与する
とともに、適切な使用・管理方法に関する指導をキリバス共和国、ソロモ
ン諸島及びミクロネシア連邦の 3 か国において実施した。
2)国際資源管理対策事業
ア.国際資源管理推進事業
南太平洋諸島フォーラム漁業機関(FFA)及び大西洋沿岸アフリカ諸国漁
業協力閣僚会議(ATLAFCO)関係国に対して、まぐろ産業振興あるいは沿岸
漁業振興・開発に関する助言を行った。
イ.国際資源管理技術協力事業
インド洋まぐろ類委員会(IOTC)関係国に対して、まぐろ類の漁獲及びま
ぐろ類資源に関連する情報収集・統計分析の精度向上のための技術指導及
び調査を行った。
3)地域水産業人材育成事業
我が国の民間ベースによる海外漁業協力事業の効果的な推進を図るため、
関係沿岸国政府又は関係団体や企業等からの推薦を得て、①漁船員養成(乗
船)コース、②水産技術者養成(実習)コース、③水産指導者養成(資源管理)
コース、④水産指導者養成(漁業管理)コース等により、関係 19 か国から 39
名の研修生を受け入れ、水産に関する技術の研修を実施した。
4)漁場確保対策事業
ア.協力可能性調査員派遣
我が国中小漁業者等が行う海外での海外漁業協力事業の円滑な推進を
図るため、中小漁業者団体等からの申請に基づき調査員を派遣し、事前に
- 13 -
相手国の実態を把握するなど、協力事業の可能性に関する調査又は協議を
するものであり、ロシア連邦の 2 件及びモザンビーク共和国に対し 9 名の
調査員を派遣した。
イ.機材供与協力
我が国中小漁業者団体等が関係沿岸国との取極等により、当該国の漁
業開発振興のための水産関連機材を供与する場合、当該団体等の申請に基
づき、機材供与に要する経費の一部負担に協力するものであり、ロシア連
邦において 3 件を実施した。
5)漁業振興協力支援
ア.専門家の登録
海外において漁業協力事業に従事することを希望する水産関係技術専
門家 60 名を登録した。
イ.専門家の確保
海外漁業協力事業の円滑な推進に資するため、登録専門家のうちから、
本人の希望、専門分野、経験、能力及び海外からの協力要請の可能性を勘
案し、合計 6 名について確保契約を締結した。
ウ.専門家の派遣
これらの専門家のうち、本年度は海外漁業開発のための技術協力専門
家として、延べ 61 名を派遣した。
エ.情報の収集及び提供
関係諸国の漁業等に関する政策・動向等を把握するため、関係機関、現
地の新聞・出版物及び現地調査等により、各種の情報・資料を収集すると
ともに、これらの情報等に基づいて「海外漁業協力」誌を発刊し、関係者
に提供した。
オ.評価調査
財団が実施した技術協力事業の評価を行い、効果的・効率的な事業の実
施に資するとともに、評価の結果を今後の技術協力事業の企画、立案等に
フィードバックした。また、外部評価委員による現地評価調査を実施する
とともに評価報告書を財団ホームページで公表した。
- 14 -
6)科学オブザーバー調査分析事業
関係沿岸国における資源の持続的な利用を確保するため地域漁業管理機
関の保存管理措置に基づき、国際基準に準拠した科学オブザーバーを育成し
て漁船に乗船させ漁獲対象魚種及び混獲生物に関する科学データを収集す
る他、水揚げ地において漁獲物の組成調査(ポートサンプリング)等を行う
ものであり、日本人オブザーバー延べ 19 名及びインドネシア人オブザーバ
ー延べ 62 名を育成するとともに 92 航海にオブザーバーを配乗した。また、
焼津、枕崎、山川の 3 漁港において合計 26 回のポートサンプリングを実施
した。
また、(一社)全国近海かつお・まぐろ漁業協会からの受託に基づき、イン
ドネシア人科学オブザーバーの乗船配置業務を 17 回実施した。
(2) 海外漁業交流の促進支援
1)漁業協力協議会開催
中西部太平洋まぐろ類条約(WCPFC)は平成 16(2004)年 6 月に発効し、
我が国は平成 17(2005)年 7 月に加盟国となった。我が国の沿岸域を含め
た中西部太平洋水域でのかつお・まぐろ漁業の権益を継続的に確保して行
くためには、適切なまぐろ類資源の保存・管理措置を構築して行くととも
に、FFA 加盟途上国との良好な協力関係を維持して行く必要がある。
平成 26(2014)年 9 月には WCPFC 北委員会が我が国の主催により開催され
た機会を捉えて、「第 10 回 日・FFA 漁業協力協議会」を福岡にて開催し、
日本と FFA 諸国及び PNA 諸国との今後の協力関係の在り方と方向性につい
て協議した。
2)水産研究者交流促進
日本、中国、韓国の水産研究者による「第 25 回 日中韓水産研究者協議会」
を韓国の釜山で開催し、「漁業資源の管理と回復に関する研究の現状と今
後の方向」をテーマに研究者協議会を行うとともに、韓国国立水産科学院
南西海区水産研究所などにおいて水産の現場における研究交流を行った。
3)要人招請
我が国漁業の実情視察、関係機関との協議及び漁業者との交流等により
相互理解を深めるためのものであり、ギニア共和国、カーボヴェルデ共和
国、モロッコ王国、ソロモン諸島、パラオ共和国及びマダガスカル共和国
の 6 か国から 15 名を招請した。
- 15 -
4)漁業取極交渉の支援
我が国海外漁場の確保と海外漁業協力を一体的に推進するため、役職員
等をパプアニューギニア独立国、ソロモン諸島、パラオ共和国、アメリカ
合衆国(グアム)、フィジー共和国に派遣し、漁業協議及び交渉等の支援を
行った。
2-6 海外漁業協力事業資金の貸付け
関係企業等から海外における漁業合弁事業に必要な施設の購入等設備資金
及び関係沿岸国における漁業開発振興に寄与する事業等に必要な資金に関す
る融資相談があったが、これらのうち、財団の事業の目的及び「国際漁業振
興協力事業実施要領」の定めるところに従い、貸付けの対象として認められ
る案件について、関係省庁との協議並びに厳正な審査を行った結果、合計 5
件のアクセスフィーに係る事業について 730 百万円の貸付決定を行い、前年
度未交付分を含め 755 百万円の資金交付を行った。
- 16 -
3 事業報告の附属明細書
平成 26 年度事業報告には、
「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施
行規則」第 34 条第 3 項に規定する附属明細書「事業報告の内容を補足する重
要な事項」が存在しないので、公益財団法人海外漁業協力財団定款第 10 条 1
項(2)に規定する「事業報告の附属明細書」は作成しない。
- 17 -
- 18 -
Ⅱ 決算報告書
貸借対照表
正味財産増減計算書
正味財産増減計算書内訳表
キャッシュ・フロー計算書
財務諸表に対する注記
附属明細書
財産目録
(参考)
資金収支計算書
資金収支計算書に対する注記
- 19 -
- 20 -
貸 借 対 照 表
平成27年3月31日現在
(単位:円)
科 目
当年度
Ⅰ 資産の部
1 流動資産
現金及び預金
有価証券
前払費用
未収収益
未収金
立替金
仮払金
流動資産合計
2 固定資産
(1) 基本財産
預金
投資有価証券
基本財産合計
(2) 特定資産
1)貸付資金財産
貸付金
預金
貸倒引当金
貸付資金財産合計
2)便宜置籍漁船スクラップ事業財産
預金
投資有価証券
便宜置籍漁船スクラップ事業財産合計
特定資産合計
(3) その他固定資産
有形固定資産
無形固定資産
投資有価証券
敷金・保証金
長期前払費用
職員貸付金
その他固定資産合計
固定資産合計
資産合計
Ⅱ 負債の部
1 流動負債
未払金
未払費用
未払法人税等
未払消費税等
預り金
賞与引当金
流動負債合計
2 固定負債
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
国庫納付預り金
固定負債合計
負債合計
Ⅲ 正味財産の部
1 指定正味財産
国庫補助金
民間寄付金
指定正味財産合計
(うち基本財産への充当額)
(うち特定資産への充当額)
2 一般正味財産
(うち基本財産への充当額)
(うち特定資産への充当額)
正味財産合計
負債及び正味財産合計
- 21 -
前年度
467,003,938
増減
592,719,437
302,490,000
5,070,633
98,566,350
111,936,898
457,950
50,000
1,111,291,268
4,750,202
108,481,349
124,680,114
412,390
73,208
705,401,201
125,715,499
302,490,000
320,431
△ 9,914,999
△ 12,743,216
45,560
△ 23,208
405,890,067
36,073,509
12,115,989,764
12,152,063,273
11,680,029,525
11,680,029,525
36,073,509
435,960,239
472,033,748
51,828,000,088
18,444,814,935
△ 338,740,000
69,934,075,023
61,820,537,751
8,452,277,272
△ 485,077,689
69,787,737,334
△ 9,992,537,663
9,992,537,663
146,337,689
146,337,689
12,152,864
2,532,007,200
2,544,160,064
72,478,235,087
5,033,118
2,460,530,800
2,465,563,918
72,253,301,252
7,119,746
71,476,400
78,596,146
224,933,835
20,503,287
1,016,508
104,032,236
27,270,626
1,227,000
6,663,000
160,712,657
84,791,011,017
85,902,302,285
23,540,982
1,553,016
417,866,364
28,790,980
1,900,500
9,913,000
483,564,842
84,416,895,619
85,122,296,820
△ 3,037,695
△ 536,508
△ 313,834,128
△ 1,520,354
△ 673,500
△ 3,250,000
△ 322,852,185
374,115,398
780,005,465
183,875
4,615,092
95,700
5,699,600
5,872,111
31,707,613
48,173,991
20,332,164
4,440,810
89,700
4,942,007
31,325,092
61,129,773
△ 20,148,289
174,282
6,000
5,699,600
930,104
382,521
△ 12,955,782
552,736,200
16,000,400
2,545,043,680
3,113,780,280
3,161,954,271
572,518,500
15,710,400
2,466,430,951
3,054,659,851
3,115,789,624
△ 19,782,300
290,000
78,612,729
59,120,429
46,164,647
70,038,575,023
104,500,000
70,143,075,023
(209,000,000)
(69,934,075,023)
12,597,272,991
(11,943,063,273)
(0)
82,740,348,014
85,902,302,285
69,889,177,334
101,440,000
69,990,617,334
(202,880,000)
(69,787,737,334)
12,015,889,862
(11,477,149,525)
(0)
82,006,507,196
85,122,296,820
149,397,689
3,060,000
152,457,689
(6,120,000)
(146,337,689)
581,383,129
(465,913,748)
(0)
733,840,818
780,005,465
正味財産増減計算書
平成26年4月1日から平成27年3月31日まで
科 目
当年度
Ⅰ 一般正味財産増減の部
1 経常増減の部
(1) 経常収益
基本財産運用益
特定資産運用益
貸付資金受取利息
受取会費
事業収益
貸付事業収益
受取補助金等
受取国庫補助金
受託事業収益
受取寄附金
雑収益
受取利息
雑収益
経常収益計
(2) 経常費用
事業費
役員報酬
給料手当
賞与引当金繰入額
役員退職慰労金
役員退職慰労引当金繰入額
退職給付費用
福利厚生費
旅費交通費
資機材費
技術料
現地運営費
専門家確保費
通信運搬費
減価償却費
消耗品費
印刷製本費
光熱水料費
賃借料
保険料
諸謝金
租税公課
会議費
雑費
管理費
役員報酬
給料手当
賞与引当金繰入額
役員退職慰労金
役員退職慰労引当金繰入額
退職給付費用
福利厚生費
旅費交通費
通信運搬費
減価償却費
消耗品費
印刷製本費
光熱水料費
賃借料
保険料
諸謝金
租税公課
会議費
雑費
経常費用計
- 22 -
前年度
(単位:円)
増減
216,103,913
185,203,335
30,900,578
9,463,497
1,135,000
9,486,899
1,120,000
△ 23,402
15,000
706,225,289
687,312,772
519,270,959
168,041,813
13,000
14,371,435
14,171,126
200,309
668,345,939
706,396,521
554,160,365
152,236,156
58,000
15,518,569
14,263,771
1,254,798
37,879,350
△ 19,083,749
△ 34,889,406
15,805,657
△ 45,000
△ 1,147,134
△ 92,645
△ 1,054,489
1,634,624,906
1,586,129,263
48,495,643
1,391,176,236
15,281,708
260,296,976
23,894,551
294,813
1,681,100
37,867,885
59,956,885
242,380,175
301,970,835
75,437,315
252,468,680
13,173,450
7,649,057
4,403,742
2,232,447
1,347,145
1,192,064
27,801,304
23,786
29,248,284
5,933,600
2,152,142
24,488,292
130,863,052
14,194,532
67,027,260
7,813,062
71,187
1,053,900
3,137,215
14,340,858
1,168,830
322,409
1,373,241
576,319
255,164
326,021
7,697,640
51,452
5,680,703
93,400
93,220
5,586,639
1,442,262,643
15,769,556
252,720,971
23,815,605
1,030,900
10,105,462
14,951,605
1,139,773
385,412
1,463,320
589,945
125,172
293,905
12,522,058
53,288
2,281,176
81,532
42,856
6,799,893
△ 51,086,407
△ 487,848
7,576,005
78,946
294,813
△ 267,000
11,554,047
1,579,426
△ 2,588,149
△ 29,993,377
△ 11,493,988
6,484,272
△ 1,333,222
△ 580,964
207,025
△ 249,944
△ 1,186,758
125,300
△ 17,123,567
△ 9,630
△ 7,240,870
5,733,032
△ 29,800
△ 12,134,156
△ 14,464,382
590,158
△ 5,320,016
303,575
71,187
23,000
△ 6,968,247
△ 610,747
29,057
△ 63,003
△ 90,079
△ 13,626
129,992
32,116
△ 4,824,418
△ 1,836
3,399,527
11,868
50,364
△ 1,213,254
1,522,039,288
1,587,590,077
△ 65,550,789
1,948,100
26,313,838
58,377,459
244,968,324
331,964,212
86,931,303
245,984,408
14,506,672
8,230,021
4,196,717
2,482,391
2,533,903
1,066,764
44,924,871
33,416
36,489,154
200,568
2,181,942
36,622,448
145,327,434
13,604,374
72,347,276
7,509,487
評価損益等調整前当期経常増減額
基本財産評価損益等
投資有価証券評価損益等
評価損益等計
当期経常増減額
2 経常外増減の部
(1) 経常外収益
貸付事業収益
経常外収益計
(2) 経常外費用
雑損失
投資有価証券売却損
固定資産除却損
事務所移転費用
役員退職慰労引当金繰入額
経常外費用計
当期経常外増減額
税引前当期一般正味財産増減額
法人税、住民税及び事業税
当期一般正味財産増減額
一般正味財産期首残高
一般正味財産期末残高
Ⅱ 指定正味財産増減の部
貸倒引当金戻入額
基本財産評価益
国庫返還金
当期指定正味財産増減額
指定正味財産期首残高
指定正味財産期末残高
Ⅲ 正味財産期末残高
112,585,618
465,913,748
△ 11,348,148
454,565,600
567,151,218
△ 1,460,814
881,330,964
△ 10,182,024
871,148,940
869,688,126
114,046,432
△ 415,417,216
△ 1,166,124
△ 416,583,340
△ 302,536,908
14,819,497
14,819,497
0
14,819,497
14,819,497
8,886
483,000
491,886
14,327,611
581,478,829
95,700
581,383,129
12,015,889,862
12,597,272,991
146,337,689
6,120,000
152,457,689
69,990,617,334
70,143,075,023
82,740,348,014
- 23 -
78,537
29,674,000
16,992,951
16,113,629
62,859,117
△ 62,859,117
806,829,009
89,700
806,739,309
11,209,150,553
12,015,889,862
△ 69,651
△ 29,674,000
△ 16,992,951
△ 16,113,629
483,000
△ 62,367,231
77,186,728
△ 225,350,180
6,000
△ 225,356,180
806,739,309
581,383,129
609,431,240
2,880,000
△ 1,200,000,000
△ 587,688,760
70,578,306,094
69,990,617,334
82,006,507,196
△ 463,093,551
3,240,000
1,200,000,000
740,146,449
△ 587,688,760
152,457,689
733,840,818
正味財産増減計算書内訳表
平成26年4月1日から平成27年3月31日まで
(単位:円)
科 目
公益目的事業会計 収益事業等会計 海外漁業協力事業 職員福利厚生事業
Ⅰ 一般正味財産増減の部
1 経常増減の部
(1) 経常収益
基本財産運用益
特定資産運用益
貸付資金受取利息
受取会費
事業収益
貸付事業収益
受取補助金等
受取国庫補助金
受託事業収益
受取寄附金
雑収益
受取利息
雑収益
経常収益計
(2) 経常費用
事業費
役員報酬
給料手当
賞与引当金繰入額
役員退職慰労金
役員退職慰労引当金繰入額
退職給付費用
福利厚生費
旅費交通費
資機材費
技術料
現地運営費
専門家確保費
通信運搬費
減価償却費
消耗品費
印刷製本費
光熱水料費
賃借料
保険料
諸謝金
租税公課
会議費
雑費
管理費
役員報酬
給料手当
賞与引当金繰入額
役員退職慰労金
役員退職慰労引当金繰入額
退職給付費用
福利厚生費
旅費交通費
通信運搬費
減価償却費
消耗品費
印刷製本費
光熱水料費
賃借料
保険料
諸謝金
租税公課
会議費
雑費
経常費用計
5,800,000
法人会計
210,303,913
合計
216,103,913
9,463,497
1,135,000
9,463,497
1,135,000
706,225,289
687,312,772
519,270,959
168,041,813
13,000
9,026
100
8,926
454,098
262,715
191,383
13,908,311
13,908,311
706,225,289
687,312,772
519,270,959
168,041,813
13,000
14,371,435
14,171,126
200,309
1,409,958,584
454,098
224,212,224
1,634,624,906
1,390,948,070
15,281,708
260,143,665
23,875,566
294,813
1,681,100
37,842,800
59,932,598
242,380,175
301,970,835
75,437,315
252,468,680
13,173,450
7,649,057
4,403,742
2,232,447
1,347,145
1,192,064
27,801,304
23,786
29,248,284
5,927,102
2,152,142
24,488,292
228,166
130,863,052
14,194,532
67,027,260
7,813,062
71,187
1,053,900
3,137,215
14,340,858
1,168,830
322,409
1,373,241
576,319
255,164
326,021
7,697,640
51,452
5,680,703
93,400
93,220
5,586,639
1,391,176,236
15,281,708
260,296,976
23,894,551
294,813
1,681,100
37,867,885
59,956,885
242,380,175
301,970,835
75,437,315
252,468,680
13,173,450
7,649,057
4,403,742
2,232,447
1,347,145
1,192,064
27,801,304
23,786
29,248,284
5,933,600
2,152,142
24,488,292
130,863,052
14,194,532
67,027,260
7,813,062
71,187
1,053,900
3,137,215
14,340,858
1,168,830
322,409
1,373,241
576,319
255,164
326,021
7,697,640
51,452
5,680,703
93,400
93,220
5,586,639
130,863,052
1,522,039,288
1,390,948,070
- 24 -
153,311
18,985
25,085
24,287
6,498
228,166
評価損益等調整前当期経常増減額
基本財産評価損益等
投資有価証券評価損益等
評価損益等計
当期経常増減額
2 経常外増減の部
(1) 経常外収益
貸付事業収益
経常外収益計
(2) 経常外費用
雑損失
役員退職慰労引当金繰入額
経常外費用計
当期経常外増減額
他会計振替額
税引前当期一般正味財産増減額
法人税、住民税及び事業税
当期一般正味財産増減額
一般正味財産期首残高
一般正味財産期末残高
Ⅱ 指定正味財産増減の部
貸倒引当金戻入額
基本財産評価益
当期指定正味財産増減額
指定正味財産期首残高
指定正味財産期末残高
Ⅲ 正味財産期末残高
112,585,618
465,913,748
△ 11,348,148
454,565,600
567,151,218
0
0
14,819,497
14,819,497
225,932
19,010,514
14,819,497
14,819,497
8,886
222,700
231,586
14,587,911
97,062
33,695,487
33,695,487
541,999,653
575,695,140
146,337,689
6,120,000
152,457,689
69,990,617,334
70,143,075,023
70,718,770,163
- 25 -
225,932
93,349,172
465,913,748
△ 11,348,148
454,565,600
547,914,772
19,010,514
0
0
△ 97,062
547,654,472
128,870
95,700
547,654,472
33,170
62,662 11,473,827,547
95,832 12,021,482,019
8,886
483,000
491,886
14,327,611
0
581,478,829
95,700
581,383,129
12,015,889,862
12,597,272,991
95,832 12,021,482,019
146,337,689
6,120,000
152,457,689
69,990,617,334
70,143,075,023
82,740,348,014
0
260,300
260,300
△ 260,300
キャッシュ・フロー計算書
平成26年4月1日から平成27年3月31日まで
科 目
当 年 度
Ⅰ 事業活動によるキャッシュ・フロー
1 税引前当期一般正味財産増減額
2 キャッシュ・フローへの調整額
減価償却費
投資有価証券売却損
基本財産評価損益等
投資有価証券評価損益等
固定資産除却損
償却原価法による有価証券等増減額
雑収益(為替差損益)
退職給付引当金及び役員退職慰労引当金の増減額
賞与引当金の増減額
前払費用・立替金・仮払金の増減額
未収金・未収収益の増減額
未払金・未払費用・預り金の増減額
未払消費税等の増減額
3 法人税等の支払額
事業活動によるキャッシュ・フロー
Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー
1 投資活動収入
貸付資金財産取崩収入
敷金・保証金戻り収入
職員貸付金返済収入
投資活動収入計
2 投資活動支出
基本財産繰入支出
有形固定資産取得による支出
敷金・保証金支出
長期前払費用取得による支出
職員貸付金支出
投資活動支出計
投資活動によるキャッシュ・フロー
Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー
1 財務活動収入
財務活動収入計
2 財務活動支出
国庫返還金支出
財務活動支出計
財務活動によるキャッシュ・フロー
Ⅳ 現金及び現金同等物に係る換算差額
Ⅴ 現金及び現金同等物の増減額
Ⅵ 現金及び現金同等物の期首残高
Ⅶ 現金及び現金同等物の期末残高
- 26 -
(単位:円)
増 減
前 年 度
581,478,829
806,829,009
△ 225,350,180
5,776,983
5,660,037
29,674,000
△ 881,330,964
10,182,024
16,992,951
57,980
△ 8,525
36,548,000
55,627
13,132,427
△ 49,331,203
△ 16,626,124
△ 95,700
△ 28,260,461
116,946
△ 29,674,000
415,417,216
1,166,124
△ 16,992,951
△ 62,000
△ 401
△ 56,040,300
326,894
△ 13,477,018
72,007,809
△ 2,417,779
5,699,600
6,000
150,725,960
3,250,000
3,250,000
1,200,000,000
46,663,432
3,623,500
1,250,286,932
△ 1,200,000,000
△ 46,663,432
△ 373,500
△ 1,247,036,932
0
3,250,000
29,736,000
20,530,510
27,784,752
1,937,250
900,000
80,888,512
1,169,398,420
△ 29,736,000
△ 20,530,510
△ 27,784,752
△ 1,937,250
△ 900,000
△ 80,888,512
△ 1,166,148,420
0
0
0
0
0
0
125,715,499
467,003,938
592,719,437
1,200,000,000
1,200,000,000
△ 1,200,000,000
0
△ 58,862,041
525,865,979
467,003,938
△ 1,200,000,000
△ 1,200,000,000
1,200,000,000
0
184,577,540
△ 58,862,041
125,715,499
△ 465,913,748
11,348,148
△ 4,020
△ 8,926
△ 19,492,300
382,521
△ 344,591
22,676,606
△ 19,043,903
5,699,600
△ 89,700
122,465,499
財務諸表に対する注記
1 重要な会計方針
(1)有価証券の評価基準及び評価方法
満期保有目的の債券以外の有価証券
決算日の市場価格に基づく時価法(評価差額は正味財産増減額として処理し売却原価は移動平均法により算出)を
採用している。
なお、取得価額と額面金額との差額が金利の調整と認められる債券については、償却原価法により原価を算定して
いる。
(2)固定資産の減価償却の方法
① 有形固定資産:定額法を採用している。
② 無形固定資産:定額法を採用している。
③ 長期前払費用:定額法を採用している。
(3)引当金の計上基準
① 貸倒引当金
貸付金の貸倒損失に備えるため、当財団で定めている償却及び引当基準により、自己査定による区分及び債権の分
類に応じて算定された金額と、法人税法で規定されている額とを比較し上回る金額を貸倒引当金としている。
② 賞与引当金
職員等に対する賞与の支給に備えるため、支給見込額のうち当期に帰属する額を計上している。
③ 退職給付引当金
職員等の退職金支給に備えるため、期末在籍者の自己都合による期末退職給与の要支給額に相当する金額を計上
している。
④ 役員退職慰労引当金
役員の退職慰労金の支給に備えるため、内規に基づく期末要支給額を計上している。
(4)外貨建の資産及び負債の本邦通貨への換算基準
海外漁業協力事業にかかる為替レートについては、内規に基づき3月20日外国為替電信売相場を採用している。
ただし、外貨貸付については貸付時のスワップ契約によるレートを採用している。
(5)リース取引の処理方法
・ファイナンス・リース取引
リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引については、通常の賃貸借
取引に係る方法に準じた会計処理によっている。
(6)ヘッジ会計処理の方法
① ヘッジ会計の方法
振当処理の要件を満たしている通貨スワップについては振当処理を採用している。
② ヘッジ手段とヘッジ対象
ヘッジ手段:通貨スワップ
ヘッジ対象:外貨建貸付
③ ヘッジ方針
為替相場の変動によるリスクを回避することを目的とし、投機的な取引は行わない方針である。
④ ヘッジ有効性の評価
通貨スワップについては、振当処理の要件を満たしているため、有効性の評価を省略している。
(7)キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ価値の変動について僅少なリスクしか負わない
取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資である。
(8)消費税の会計処理
消費税は税込み方式を採用している。
- 27 -
2 基本財産及び特定資産の増減額及びその残高
基本財産及び特定資産の増減額及びその残高は、次のとおりである。
科 目
基本財産
預金
投資有価証券
小 計
特定資産
貸付資金財産
貸付金
預金
貸倒引当金
計
前期末残高
当期増加額
(単位:円)
当期末残高
当期減少額
0
11,680,029,525
11,680,029,525
36,073,509
1,415,035,724
1,451,109,233
979,075,485
979,075,485
36,073,509
12,115,989,764
12,152,063,273
61,820,537,751
8,452,277,272
△ 485,077,689
69,787,737,334
755,329,000
10,747,866,663
△ 338,740,000
11,164,455,663
10,747,866,663
755,329,000
△ 485,077,689
11,018,117,974
51,828,000,088
18,444,814,935
△ 338,740,000
69,934,075,023
5,033,118
2,460,530,800
2,465,563,918
72,253,301,252
83,933,330,777
28,379,343
122,272,780
150,652,123
11,315,107,786
12,766,217,019
21,259,597
50,796,380
72,055,977
11,090,173,951
12,069,249,436
12,152,864
2,532,007,200
2,544,160,064
72,478,235,087
84,630,298,360
便宜置籍漁船スクラップ事業財産
預金
投資有価証券
計
小 計
合 計
3 基本財産及び特定資産の財源等の内訳
基本財産及び特定資産の財源等の内訳は、次のとおりである。
(単位:円)
科 目
基本財産
預金
投資有価証券
小 計
特定資産
貸付資金財産
貸付金
預金
貸倒引当金
計
当期末残高
(うち指定正味財産 (うち一般正味財産 (うち、負債等に対応す
からの充当額)
からの充当額)
る額)
36,073,509
-
(36,073,509)
12,115,989,764
(209,000,000)
(11,906,989,764)
12,152,063,273
(209,000,000)
(11,943,063,273)
-
51,828,000,088
18,444,814,935
(51,828,000,088)
(18,444,814,935)
(12,152,864)
(2,532,007,200)
(2,544,160,064)
(2,544,160,064)
(2,544,160,064)
△ 338,740,000
(△338,740,000)
69,934,075,023
(69,934,075,023)
-
12,152,864
-
便宜置籍漁船スクラップ事業財産
預金
投資有価証券
計
小 計
合 計
2,544,160,064
-
72,478,235,087
(69,934,075,023)
(0)
84,630,298,360
(70,143,075,023)
(11,943,063,273)
2,532,007,200
4 固定資産の取得価額、減価償却累計額及び当期末残高
固定資産の取得価額、減価償却累計額及び当期末残高は、次のとおりである。
(単位:円)
科 目
取得価額
減価償却累計額
当期末残高
建物附属設備
19,313,700
2,002,612
17,311,088
車両運搬具
7,142,550
6,309,443
833,107
備品
21,886,404
19,527,312
2,359,092
有形固定資産 計
48,342,654
27,839,367
20,503,287
ソフトウエア
10,499,265
9,962,757
536,508
電話加入権
480,000
480,000
無形固定資産 計
10,979,265
9,962,757
1,016,508
長期前払費用
2,357,250
1,130,250
1,227,000
合 計
61,679,169
38,932,374
22,746,795
5 補助金等の内訳並びに交付者、当期の増減額及び残高
補助金等の内訳並びに交付者、当期の増減額及び残高は、次のとおりである。
補助金等の名称
補助金
貸付造成費補助金
振興基金造成費補助金
基本財産指定寄附金
国際漁業振興協力事業費補助金
交付者
前期末
残 高
当 期
増加額
国庫
国庫
業界団体
国庫
69,787,737,334
国庫
業界団体
0
0
当 期
減少額
(単位:円)
貸借対照表上
の記載区分
当期末
残 高
485,077,689
4,500,000
4,500,000
519,270,959
338,740,000
1,440,000
1,440,000
519,270,959
69,934,075,023 指定正味財産
164,402,754
3,639,059
69,990,617,334 1,181,390,461
164,402,754
3,639,059
1,028,932,772
0 一般正味財産
0 一般正味財産
101,440,000
101,440,000
0
104,500,000 指定正味財産
104,500,000 指定正味財産
0 一般正味財産
委託費
科学オブザーバー調査分析事業委託費
科学オブザーバー乗下船同行事業委託費
合 計
- 28 -
70,143,075,023
6 ファイナンス・リース取引関係
(1) リース物件の取得価額相当額、減価償却累計額相当額及び期末残高相当額
(単位:円)
無形固定資産
備 品
計
(ソフトウエア)
4,293,450
取得価額相当額
1,991,850
2,301,600
減価償却累計額相当額
597,584
690,494
1,288,078
期末残高相当額
1,394,266
1,611,106
3,005,372
(2)未経過リース料期末残高相当額
1年以内
848,964
未経過リース料期末残高相当額
1年超
2,205,263
(単位:円)
合計
3,054,227
(3) 当期の支払リース料、減価償却費相当額及び支払利息相当額
支払リース料
減価償却費相当額
支払利息相当額
(単位:円)
907,200
858,677
76,553
(4) 減価償却費相当額の算定方法は、定額法によっている。
(5) 利息相当額の算定方法は、リース料総額とリース物件の取得価額相当額との差額を利息相当額とし、各期への
配分方法については、利息法によっている。
7 資産除去債務に関する注記
当財団は、事務所の不動産賃借契約に基づき、事務所の退去時における現状回復に係る債務を資産除去債務
として認識している。
なお、資産除去債務の負債計上に代えて、不動産賃借契約に関連する敷金の回収が最終的に見込めないと認
められる金額を合理的に見積もり、そのうち当該事業年度の負担に属する金額を費用に計上する方法によっている。
この見積もりにあたり、使用見込期間は入居から平均撤退年数等を利用している。
当事業年度において、敷金の回収が最終的に見込めないと認められる金額は、12,998千円である。
また、当事業年度における敷金の回収が最終的に見込めないと認められる金額の増減については、重要なもの
はない。
8 退職給付関係
① 採用している退職給付制度の概要
確定給付型の制度として退職一時金制度を設けている。
② 退職給付債務及びその内訳
職員等退職給付債務
職員等退職給付引当金
(単位:円)
552,736,200
552,736,200
③ 退職給付費用に関する事項
勤務費用
退職給付費用
(単位:円)
41,005,100
41,005,100
④ 退職給付債務の計算の基礎に関する事項
退職給付債務の計算に当たっては、退職一時金制度に基づく期末自己都合要支給額を基礎として計算している。
- 29 -
9 キャッシュ・フロー計算書の資金の範囲及び重要な非資金取引
(1) 現金及び現金同等物の期末残高と貸借対照表に掲記されてる金額との関係は以下のとおりである。
前期末
当期末
467,003,938円 現金預金勘定
592,719,437円
現金預金勘定
預入期間が3ヶ月を超える定期預金
- 預入期間が3ヶ月を超える定期預金
-
現金及び現金同等物
467,003,938円 現金及び現金同等物
592,719,437円
(2) 重要な非資金取引は、以下のとおりである。
前期末
なし
当期末
なし
10 その他
(1) 基本財産に含まれる預金及び投資有価証券の保有目的別の償却原価調整後帳簿価額、時価評価後帳簿価額、
時価評価差額及び貸借対照表計上額は、次の通りである。
(単位:円)
償却原価調整後 時価評価後帳簿 時価評価差額 貸借対照表計上額
帳簿価額
価額
定期預金
36,073,509
36,073,509
その他有価証券
投資有価証券
10,703,400,420 12,115,989,764
1,412,589,344
12,115,989,764
0
0
基本財産合計
10,739,473,929 12,115,989,764
1,412,589,344
12,152,063,273
(2) 当年度の他会計振替額は、公益認定等委員会に提出する定期提出書類と整合させるため、前年度の5,153円を
控除している。
- 30 -
附属明細書
1 基本財産及び特定資産の明細
基本財産及び特定資産の明細については、「財務諸表に対する注記 2 基本財産及び特定資産の増減額及びその残高」
に記載しているので、内容の記載を省略する。
2 引当金の明細
(単位:円)
科目
貸倒引当金
賞与引当金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
期首残高
485,077,689
31,325,092
572,518,500
15,710,400
当期増加額
当期減少額
目的使用
その他
146,337,689
31,707,613
37,171,300
3,218,000
- 31 -
31,325,092
56,953,600
2,928,000
期末残高
338,740,000
31,707,613
552,736,200
16,000,400
財 産 目 録
平成27年3月31日現在
使用目的等
場所・物量等
貸 借 対 照 表 科 目
(単位:円)
金額
流動資産
現金 現金手許保管(本部)
現金手許保管(海外駐在員事務所他)
運転資金として使用
同上
普通預金
三菱東京UFJ銀行/虎ノ門支店
りそな銀行/東京営業部
りそな銀行/赤坂支店
三井住友銀行/東京公務部
みずほ銀行/新橋支店
同上
東北電力債
公益目的事業及び管理目的の財源として使用
する財産で、運用益を管理業務の財源として使
用
森ビル㈱
㈱サクセス
冨士ゼロックス(株)
リロケーション不動産(株)他
日本エマージェンシアシスタント(株)
(株)OCS
(株)インソース
(株)エフアイエスジャパン
水産タイムズ他
(株)水経新聞
(株)交通新聞社他
事務所賃料、共益費4月分
ソフトウエア年間保守料等
ネットワーク保守料
宿舎借上料
契約料
購読料フィジー事務所
研修費
インターネット情報料
購読料
購読料
購読料他
預金
有価証券
388,634,007
165,004,300
28,413,433
985,695
3,327,910
前払費用
未収収益
貸付金未収利息
基本財産で保有する債券の未収利息
その他固定資産で保有する債券の未収
利息
貸付資金財産で保有する定期預金の未
収利息
便宜置籍漁船スクラップ財産で保有する
債券の未収利息
未収金
農林水産省
農林水産省
東京経営福祉協会
東京経営福祉協会他
国庫補助金
受託事業
受託事業
雇用保険料精算額
労働保険料精算額他
リロケーション不動産(株)他
東京海上日動火災保険(株)
宿舎借上料4月分
研修生治療費
大東通商㈱
貨紙幣保険
一般社団法人全国近海かつお・まぐろ漁業協会
立替金
仮払金 流動資産合計
固定資産
基本財産
特定資産
6,354,092
282,752
6,071,340
586,365,345
302,490,000
5,070,633
2,684,411
594,864
382,374
344,080
313,200
226,680
191,000
108,000
60,912
64,800
100,312
98,566,350
52,486,839
38,944,670
3,314,514
2,936,711
883,616
111,936,898
87,270,959
23,702,754
787,710
145,260
30,215
457,950
435,400
22,550
50,000
50,000
1,111,291,268
預金
定期預金 みずほ銀行新橋支店
投資有価証券
東京電力債(その他有価証券)
貸付資金財産
貸付金
預金
公益目的事業を行なうために必要な収益事業
等その他の業務又は活動の用に供する財産で
あり、運用益を管理業務の財源として使用
公益目的保有財産であり、運用益を公益目的
事業の財源として使用
145回国債他10銘柄(その他有価証券) 公益目的事業を行なうために必要な収益事業
等その他の業務又は活動の用に供する財産で
あり、運用益を管理業務の財源として使用
公益目的保有財産であり、貸付手数料、貸付
利息収入及び運用益を公益目的事業の財源と
して使用
貸付金
無利子貸付金
低利貸付金
普通預金 三菱東京UFJ銀行/虎ノ門支店
定期預金 みずほ銀行新橋支店
貸倒引当金
便宜置籍漁船スクラップ事業財産
預金
貸付金の貸倒損失に備えるための引当金
便宜置籍漁船スクラップ事業の円滑な推進を図る
ためH12年度に助成金を交付したものであり、
助成先から返納された助成金を管理し、事業開
普通預金 三菱東京UFJ銀行/虎ノ門支店 始20年後に、返納金及びその運用益を国に納
付
定期預金 三菱東京UFJ銀行虎ノ門支店
12,152,063,273
12,152,063,273
36,073,509
209,000,000
11,906,989,764
69,934,075,023
51,828,000,088
19,632,729,000
32,195,271,088
944,814,935
17,500,000,000
△ 338,740,000
2,544,160,064
12,152,864
152,864
12,000,000
投資有価証券
50回利付国債他9銘柄(その他有価証券)
- 32 -
2,532,007,200
その他固定資産
160,712,657
20,503,287
17,311,088
有形固定資産
建物附属設備
事務所間仕切り等
共用財産
車両運搬具
備品
海外駐在員事務所他
スライド書庫、サーバー他
公益目的保有財産
共用財産
833,107
2,359,092
無形固定資産
ソフトウェア
公益法人会計システム
共用財産
1,016,508
536,508
電話加入権
投資有価証券
電話施設26回線
共用財産
中国電力債他1銘柄(その他有価証券) 公益目的事業及び管理目的の財源として使用
480,000
104,032,236
する財産で、運用益を管理業務の財源として使
用
敷金
差入保証金
長期前払費用
職員貸付金
森ビル㈱他
Fiji Electricity Authority他
(株)日立システムズ他
職員
共用財産
公益目的保有財産
共用財産
職員への厚生資金等貸付
27,094,832
175,794
1,227,000
6,663,000
84,791,011,017
85,902,302,285
固定資産合計
資産合計
流動負債
未払金
(株)ユニマットライフ
リコーソリューションズ東京(株)
職員
(株)ケーアイオフィスサプライズ
三菱東京UFJ銀行他
給茶機経費
印刷代
健康診断料
コピー用紙
外送電信料他
港年金事務所
港年金事務所他
芝税務署、港都税事務所
芝税務署
社会保険料
海外労災他
法人税等
消費税等
港年金事務所
港年金事務所
芝税務署
港年金事務所
各市区町村
健康保険料
厚生年金保険料
源泉税
介護保険料
住民税
その他
職員等に対する賞与の支給に備えるた
めの引当金
未払費用
未払法人税等
未払消費税等
預り金
賞与引当金
職員等
183,875
34,495
31,752
30,941
25,020
61,667
4,615,092
4,589,045
26,047
95,700
5,699,600
5,872,111
255,229
447,335
1,192,971
19,436
1,580,000
2,377,140
31,707,613
48,173,991
流動負債合計
(固定負債)
退職給付引当金
職員等
役員退職慰労引当金
国庫納付預り金
役員
国庫
職員等に対する退職金の支払に備えた
もの
役員退職慰労金の支払に備えたもの
便宜置籍漁船スクラップ事業の円滑な推進を図る
ためH12年度に助成金を交付したものであり、
助成先から返納された助成金を管理し、事業開
始20年後に、返納金及びその運用益を国に納
付
552,736,200
16,000,400
2,545,043,680
3,113,780,280
3,161,954,271
82,740,348,014
固定負債合計
負債合計
正味財産
- 33 -
参考 資 金 収 支 計 算 書
平成26年4月1日から平成27年3月31日まで
(単位:円)
科 目
Ⅰ 事業活動収支の部
1 事業活動収入
基本財産運用収入
基本財産利息収入
予算額
決算額
増減
備考
216,107,000
216,103,913
3,087
16,444,000
1,941,000
13,655,000
848,000
30,931,958
9,463,497
20,413,489
1,054,972
△ 14,487,958
△ 7,522,497
△ 6,758,489
△ 206,972
受取会費収入
事業収入
貸付事業収入
推進機構返納金受入
1,000,000
731,068,000
731,068,000
1,135,000
771,044,786
721,044,786
50,000,000
△ 135,000
△ 39,976,786
10,023,214
△ 50,000,000
受取補助金等収入
受取国庫補助金収入
受託事業収入(国)
受託事業収入(民間)
700,725,000
519,982,000
167,742,000
13,001,000
687,312,772
519,270,959
164,402,754
3,639,059
13,412,228
711,041
3,339,246
9,361,941
1,000,000
14,495,000
14,295,000
200,000
1,680,839,000
13,000
14,358,489
14,167,106
191,383
1,720,899,918
987,000
136,511
127,894
8,617
△ 40,060,918
1,559,296,000
15,222,000
299,303,000
1,481,751,231
15,281,708
280,895,999
2,653,317
60,787,400
63,173,467
242,380,175
301,970,835
75,437,315
252,468,680
13,173,450
7,649,057
576,319
255,164
326,021
7,697,640
51,452
5,680,703
93,400
93,220
5,586,639
95,700
77,544,769
△ 59,708
18,407,001
△ 2,653,317
3,095,600
△ 22,272,467
106,019,825
3,376,165
26,500,685
△ 19,238,680
△ 494,450
△ 56,057
76,000
808,553
2,090,855
△ 124,064
△ 520,304
19,214
31,646,716
△ 229,600
△ 207,142
△ 50,000,000
△ 6,948,878
△ 11,691,178
9,261,383
△ 15,532
8,739,325
△ 640,683
2,210,070
1,087,170
317,591
32,000
321,681
269,836
△ 25,021
△ 56,640
△ 29,452
△ 2,899,703
23,600
43,780
△ 116,639
4,300
1,607,411,548
113,488,370
86,810,452
△ 126,871,370
特定資産運用収入
貸付資金利息収入
推進機構返納金運用収入
運用利息積立金運用収入
受取寄附金収入
雑収入
受取利息収入
雑収入
事業活動収入計
2 事業活動支出
事業費支出
役員報酬支出
給料手当支出
役員退職慰労金支出
退職給付支出
福利厚生費支出
旅費交通費支出
資機材費支出
技術料支出
現地運営費支出
専門家確保費支出
通信運搬費支出
消耗什器備品費支出
消耗品費支出
印刷製本費支出
光熱水料費支出
賃借料支出
保険料支出
諸謝金支出
租税公課支出
会議費支出
推進機構返納金繰入支出
運用利息積立金繰入支出
雑支出
管理費支出
役員報酬支出
給料手当支出
役員退職慰労金支出
福利厚生費支出
旅費交通費支出
通信運搬費支出
消耗什器備品費支出
消耗品費支出
印刷製本費支出
光熱水料費支出
賃借料支出
保険料支出
諸謝金支出
租税公課支出
会議費支出
雑支出
法人税等支出
事業活動支出計
事業活動収支差額
63,883,000
40,901,000
348,400,000
305,347,000
101,938,000
233,230,000
12,679,000
7,593,000
76,000
3,041,000
3,438,000
1,068,000
27,281,000
43,000
60,895,000
5,704,000
1,945,000
14,503,000
12,806,000
134,826,000
14,179,000
82,262,000
17,565,000
2,256,000
640,000
32,000
898,000
525,000
301,000
7,641,000
22,000
2,781,000
117,000
137,000
5,470,000
100,000
1,694,222,000
△ 13,383,000
- 34 -
2,232,447
1,347,145
1,192,064
27,801,304
23,786
29,248,284
5,933,600
2,152,142
50,000,000
21,451,878
24,497,178
125,564,617
14,194,532
73,522,675
640,683
15,354,930
1,168,830
322,409
Ⅱ 投資活動収支の部
1 投資活動収入
職員貸付金返済収入
投資活動収入計
2 投資活動支出
職員貸付金支出
固定資産取得支出
敷金・保証金支出
投資活動支出計
投資活動収支差額
Ⅲ 財務活動収支の部
国庫返還金支出
財務活動収支差額
当期収支差額
前期繰越収支差額
次期繰越収支差額
3,980,000
3,980,000
3,250,000
3,250,000
730,000
730,000
5,000,000
500,000
500,000
6,000,000
△ 2,020,000
0
3,250,000
5,000,000
500,000
500,000
6,000,000
△ 5,270,000
0
△ 15,403,000
668,932,000
653,529,000
0
116,738,370
675,596,520
792,334,890
0
0
△ 132,141,370
△ 6,664,520
△ 138,805,890
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資 金 収 支 計 算 書 に 対 す る 注 記
1 資金の範囲
資金の範囲には、基本財産及び特定資産を除く現金及び預金、前払費用、未収収益
未収金、立替金、仮払金、未払金、未払費用、未払法人税等、未払消費税等及び
預り金を含めている。
なお、前期末及び当期末残高は、下記2に記載するとおりである。
2 次期繰越収支差額に含まれる資産及び負債の内訳
科
目
現金及び預金
前払費用
未収収益
未収金
立替金
仮払金
合
計
未払金
未払費用
未払法人税等
未払消費税等
預り金
合
計
次期繰越収支差額
前期末残高
467,003,938
4,750,202
108,481,349
124,680,114
412,390
73,208
705,401,201
20,332,164
4,440,810
89,700
4,942,007
29,804,681
675,596,520
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(単位:円)
当期末残高
592,719,437
5,070,633
98,566,350
111,936,898
457,950
50,000
808,801,268
183,875
4,615,092
95,700
5,699,600
5,872,111
16,466,378
792,334,890
Ⅲ 監査報告書
監査報告
独立監査人の監査報告書
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