保護者・生徒の皆様へ 平成27年2月5日 文化学園大学杉並中学・高等学校 保健室 保健室ニュース 10号 まだまだ凍える日が続いていますが、2月4日は立春です。この日は春の始まりの1日と言われ、立春を過ぎ て最初に吹く強い南風は『春一番』と呼ばれます。春はすぐそこです。4月からの新たな出発に向けて準備を始 める時ですね。健康に新しい生活をスタートできるよう、体と心の状態を整えていきましょう。 イライラするとき、どうする? 家族の言うことが、いちいち気にさわる。友だちのちょっとした言葉や態度がひっかかる。 なんだかムシャクシャして、気持ちが落ち着かない。 みなさんはこんな気分になることはありませんか?イライラして、つい、ひどい言葉を投げ つけてしまって、後悔することはありませんか? イライラするたびに、お互いがまわりの人に当たり散らしたり、ぶつかったりするのでは、 人間関係がめちゃくちゃになってしまいます。イライラしたとき、どうすればよいのか、一緒に考えてみましょう。 イライラしやすいのは、どんなときでしょう。自分が気にしていることを言われたとき。 友だちとケンカしたとき。物事が思ったように進まないとき。やらなければならないことが、 たくさんあるとき。疲れているとき。からだの調子が悪いとき。 イライラを生み出すもととして、ストレスが考えられます。疲れや体調の悪さは、からだに とって大きなストレスになるし、あれもこれもしなくてはいけないのに、なかなか進まないと 感じることは、心に重いストレスになります。 疲れているときや体調が悪いときなどは、自分の判断で休養をとって、ストレスを軽くする ことができます。これは、イライラを防ぐ、重要な対策の1つです。でも、まわりの人との関係 でストレスがたまっているときは、あなた 1 人の努力ではどうしようもない場合もあります。 そんな時、絶対にイライラしてはいけない、とか、イライラする自分が悪いと思うと、それが 新たなストレスになって、ますます気持ちがとんがったり、落ち込んだりすることがあります。 大切なのは、自分が今、イライラしてきたな、と感じること。イライラしている自分を認めることです。 その上で、イライラすると、自分はどんな行動をとりやすいのか考えてみましょう。 イラッとなった勢いで、家族や友だちにひどいことを言ってしまった、あるいは言われてしま った・・・という経験は、ほとんどの人にあるでしょう。そんなとき、言ったほうは一時的には スッキリしますが、すぐに大きな後悔が襲ってきます。 「あんなこと、言わなければよかった・・・」。 言われた側には、 「あんなひどい言い方をしなくてもいいのに」という気持ちが残ります。 お互いにとって、つらいことですね。 イライラしているとき、いちばん避けたいのは、その場の感情に流されてしまうことです。 自分がイライラしてきたなと感じたら、その原因を考えてみること。いったん、原因から離れる ことができそうなら、少し距離をとりましょう。1人で過ごす時間をとるのもいいですね。それ が難しいときは、深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。そして、ゆっくり5つ数えてから 行動しましょう。感情の勢いが弱まって、ひどい言葉を投げつけずにすむことがあります。 イライラの原因が相手にあるとしても、激しい言い合いをするより、穏やかに話し合うほうが、ずっといいでしょう。 もしも、ひどいことを言ってしまったときは、 「ゴメンなさい」と言える勇気をだしましょう。 ~大切なのは、イライラすることを知り、どうすればよいかを考えておくこと。 それが、相手とあなたの心を守るためにも、大切なこと~
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