401 自著「ノスタルジア鈴鹿の山」

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南信州阿智村のセブン・サミット
長野県下伊那郡阿智村の商工会や観光協会、スキー場でつくる“富士見台エコトレッキング
委員会”は 2014 年7月、村の中の7つの山を選び、全部を登頂した人に「セブン・サミッタ
ー「の称号を与えることにした。 それが「阿智セブンサミット」である。
サミットとは頂上の意味。世界七大陸最高峰を真似し、村の7峰を歴史や伝承も紹介しながら
登ってもらう構想である。それに星空や温泉を加え、山岳観光も多角的にアピールし、観光地
として更に底上げをはかる。要するに村起こしの一方策である。
セブンサミットに選ばれた山の条件、登山道や駐車場がしっかり整備されていること。
初心者でも安全に登りやすいこと。それが
①日本百名山の恵那山(2191m)、②信州百名山の大川入山(1908m)、③富士見台高原(1739m)、
④南沢山(1564m)、⑤高鳥屋山(1398m)、⑥蛇峠山(1664m)、⑦網掛山(1133m)
の7峰である。
委員会では各山頂に「阿智7サミット」の看板を設置し、登山者は看板と一緒に自分が写る
ように記念撮影して7峰すべてを写真にとる。それを村にあるスキー場「ヘブンスそのはら」、
または「村東山道・園原ビジターセンターははき木館」に提出する。その場で阿智セブンサミ
ッターに認定され、オリジナルバッジがもらえる。
また昼神温泉郷の旅館ともタイアップ、村の観光協会専務理事、Kさん(61)は、
「セブンサミット挑戦者は宿泊料の減額、無料入浴を配慮する」という。また「長期滞在して
阿智村を楽しみながら挑戦してほしい」とも話す。
委員会では6人のガイドがこの6月に高鳥屋山への登山道を下見、地元のHさん(76)も同行
し
「水戸浪士が歩いた道」
、
「ここから御嶽山が見える」などと紹介。下見の結果を生かし、
山の位置や登山ルートの入ったマップも近く用意するという。
村では歴史や伝承をからめ信州山イヤー、これを南信州のこの地域の阿智村から発信、盛り上
げたいと意気込んでいる。
分け入っても分け入っても青い山
山頭火
大
川
入
山
富
士
見
台
昼神温泉と恵那山