428 南信州阿智村のセブン・サミット 長野県下伊那郡阿智村の商工会や観光協会、スキー場でつくる“富士見台エコトレッキング 委員会”は 2014 年7月、村の中の7つの山を選び、全部を登頂した人に「セブン・サミッタ ー「の称号を与えることにした。 それが「阿智セブンサミット」である。 サミットとは頂上の意味。世界七大陸最高峰を真似し、村の7峰を歴史や伝承も紹介しながら 登ってもらう構想である。それに星空や温泉を加え、山岳観光も多角的にアピールし、観光地 として更に底上げをはかる。要するに村起こしの一方策である。 セブンサミットに選ばれた山の条件、登山道や駐車場がしっかり整備されていること。 初心者でも安全に登りやすいこと。それが ①日本百名山の恵那山(2191m)、②信州百名山の大川入山(1908m)、③富士見台高原(1739m)、 ④南沢山(1564m)、⑤高鳥屋山(1398m)、⑥蛇峠山(1664m)、⑦網掛山(1133m) の7峰である。 委員会では各山頂に「阿智7サミット」の看板を設置し、登山者は看板と一緒に自分が写る ように記念撮影して7峰すべてを写真にとる。それを村にあるスキー場「ヘブンスそのはら」、 または「村東山道・園原ビジターセンターははき木館」に提出する。その場で阿智セブンサミ ッターに認定され、オリジナルバッジがもらえる。 また昼神温泉郷の旅館ともタイアップ、村の観光協会専務理事、Kさん(61)は、 「セブンサミット挑戦者は宿泊料の減額、無料入浴を配慮する」という。また「長期滞在して 阿智村を楽しみながら挑戦してほしい」とも話す。 委員会では6人のガイドがこの6月に高鳥屋山への登山道を下見、地元のHさん(76)も同行 し 「水戸浪士が歩いた道」 、 「ここから御嶽山が見える」などと紹介。下見の結果を生かし、 山の位置や登山ルートの入ったマップも近く用意するという。 村では歴史や伝承をからめ信州山イヤー、これを南信州のこの地域の阿智村から発信、盛り上 げたいと意気込んでいる。 分け入っても分け入っても青い山 山頭火 大 川 入 山 富 士 見 台 昼神温泉と恵那山
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