研究報告書要旨研究報告書タイトル：「欧州とアジアの環境管理会計」

研究報告書要旨
研究報告書タイトル：「欧州とアジアの環境管理会計」
学籍番号：ＡＭ１３１０２
氏
名：鹿谷麻里子
指導教授：大島正克教授
【報告書の構成】
序章
第 1章
環境会計の発祥から国際規準化へ
環境会計と環境管理会計機能と特徴
第 2章
企業と環境監査
第 3章
有価証券報告書に見る環境リスクへの対応
第 4章
終章
補論 1
環境マネジメントの国際基準化と企業事例
環境と経済の関係
監査論について
補論 2
企業情報
補論 3
キャッシュ・フロー計算書
サンデン株式会社とセコム株式会社
【報告書の内容】
中間報告会後の御指導を元に、報告書の内容につき内容の絞り込みを試みたところ、
当初の内容を二分するに至り、亜細亜大学大学院卒業へ向けた研究報告書の内容を大
きく変更、1 年という短期間で講義にて御指導頂いた内容から、補論にて基礎学習の成
果を反映し、その内容を研究内容と対峙させることとした。
また、当初第三章から第五章に予定していた排出権取引を中心とした内容を、日本社
会関連学会ヘの投稿および博士後期課程進学を試みる切欠となるよう、論文として仕
上げるべく現在取り組みを進めている。
報告書の全体の内容は、会計分野が係る環境について企業研究を軸としながら情報
収集を行いながら記述を進めており、第一章では、環境会計および環境管理会計の理
論と体系から、マテリアルフローコスト会計につき企業事例を交えて記述、第二章か
らは、環境監査の理解に、第三章では、ビジネスの共通言語としての会計に目を向け、
有価証券報告書より国内企業を例に、会計情報の理解に努めている。
また、第四章では、実践で得た研究報告に重点を置き、国内企業訪問および海外の関
連機関訪問の実績から、世界標準および業績評価指標について、組織や社会が環境へ
対応する、大きな流れを汲み取っている。
なお、研究報告書の記述規定にある実務経験については、契約期間が過ぎたことによ
る退職の際、雇用関係にあった企業と秘守義務契約書に署名を行っているため、過去
の実務経験についての記述を行うことは禁じられているが、本稿のテーマと記述に、
動機と影響を与えている。
【主要参考文献】
英語文献：
OECD (2011) „ SUSTAINABLE MANUFACTURING TOOLKIT START-UP GUIDE
SEVEN STEPS TO ENVIRONMENTAL EXCELLENCE“
ドイツ語文献：
Bundesministerium für Umwelt, Naturschutz und Reaktorsicherheit (2011)
„ Klimaschutzdialog Wirtschaft und Politik“
Manuel Rene Theisen (2011) „ Wissenschftliches Arbeiten“ 15. Auflage, Vahlen
ドイツ連邦環境省 (2009) Innovation für Umwelt und Wirtschaft, pp.5- 10.
日本語文献：
天野明弘（ 2009）『排出権取引』中公新書 .
伊藤邦雄（ 2012）『ゼミナール現代会計入門』日本経済新聞出版社 .
エンデ全集 (1997)『オリーブの森で語りあう』岩波書店 .
大島正克『国際会計論』 2013 年度前期配布資料
片岡信之ほか『経営・商学系大学院生のための論文作成ハンドブック』文眞堂.
勝山進(2010)『CSR の進展と企業報告拡充化の課題』平成 22 年税理士会第 1265 号 pp.10- 11.
金子智朗 (2010)『「管理会計の基本」がすべて解る本』秀和システム .
環境省(2004)『環境会計の現状と課題』. https://www.env.go.jp/policy/kaikei/kadai/mat01.pdf
経済産業省 (2012)『環境管理会計手法ワークブック』 .
上妻義直 (2006)『環境報告書の保障』同文館出版 .
国部克彦(2011)『経営イノベーション 5. 環境経営意思決定を支援する会計システム』中央経済社.
国立社会保障・人口問題研究所 (2012)『日本の将来推計人口』 .
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/zenbun/s1_1_1_02.html
サンデン株式会社（ 2011）『 SANDEN PROFILE 会社案内』 .
サンデン株式会社 (2012)『 SANDEN CSR REPORT 2012』 .
サンデン株式会社金融庁 (2012)EDINET 提出書類『有価証券報告書』 .
JETRO ユーロトレンド (2000)『 ISO/TC207 と環境監査管理制度の動向』 .
セコム株式会社 (2013)『 ALL SECOM ショールーム MIRAI』 .
セコム株式会社 (2013)『株主通信第 52 期決算報告』 .
セコム株式会社 (2012)『社会・環境報告書 2012 SUSTAINABILITY REPORT』 .
セコム株式会社金融庁 (2012)EDINET 提出書類『有価証券報告書』 .
高橋勝『監査論』 2013 年度後期前半講義配布資料
内閣府 (2012)『高齢社会白書将来推計人口でみる 50 年後の日本平成 24 年度版』 .
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/zenbun/s1_1_1_02.html"
中嶌道靖岡照二 (2013)
「低炭素社会に資する環境管理会計研究の国際比較 –ドイツ・日本・中国を中心に -」 .
東田明 (2011)「マテリアルロス削減活動の課題の克服に向けて –サンデンの事例を中心に –」 .
2011 社会関連会計研究 Vol. 23, pp.71- 83.
広瀬義州 (2012)『財務会計第 11 版』中央経済社 .
范云涛安登利幸大島正克青山周『ポスト京都議定書以降の日中環境協力メカニズム
に関する研究』亜細亜大学アジア研究所
宮崎修行 (2003) 「 -環境会計の新しい可能性を求めて − JEPIX:新しい環境パフォーマンス
評価指標（ 1）」
宮崎修行 (2003) 「 -環境会計の新しい可能性を求めて − JEPIX:新しい環境パフォーマンス
評価指標（ 2）」
宮崎修行 (2002)『統合的環境会計論』創成社 .
湯田雅夫 (1999)『ドイツ環境会計論』中央経済社 .

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